講師陣/英語科
Last-modified: Thu, 30 May 2024 02:11:55 JST (110d)
講師一覧
西日本のみに出講する講師は西日本のみに出講する講師を参照してください。
あ~お
青木利夫、秋澤秀司、朝岡浩史、阿部杏子、池田浩二、稲名圭子、井深康、入野田克俊、岩井俊一、大賀ひろし、大澤紀博、大島保彦、大原正幸、小笠原洋悦、苧川貴史、落合浩一、小野貴彦
か~こ
甲斐基文(鈴木海太)、勝田耕史、加東憲吉、加藤泰弘、叶野敏郎、狩野良規、神坂明生海、蒲生範明、川上晃、川上武、河野みひろ、千葉一馬(木村浩司)、木村暢之、久保岳夫、久保田智大、久山道彦、栗原雅幸、小出寛、古川暁、古野泰生、小林俊昭
さ~そ
齋藤英之、斎藤寛、斎藤資晴、斉藤由貴夫、坂井孝好、阪元利和、佐藤昭、佐藤譲、佐山竹彦、澤村圭一、嶋谷洋、嶋田順行、清水一成、鈴木貴之
た~と
高橋アキラ、高橋秀夫、高橋康弘、田上芳彦、竹井幸典、武富直人、竹中太郎、伊達麻子、塚越由美乃、東條希、常世乗勝、戸澤全崇
な~の
は~ほ
袴田隆一、原志保、原嶋修司、原田恵、日永田伸一郎、東内誉志、久野真隆、菱沼英俊、平野剛士、平林みどり、平柳和哉、廣田睦美、福沢稔之、藤澤恒夫、藤戸英行、船岡富有子、古舘克洋
ま~も
増田悟、三浦淳一、水島雄一郎、水田律子、水野卓、宮永裕己、武藤みど里、持田哲郎
や~よ
山際伸治、山口広俊、山口裕介、山口玲児、山崎晃、山崎正人、山崎竜成、山中まり、山本譲、横田竜麻
わ~
英語科講師概説
指導方針
- 日本における英語教育の基盤を造り、「受験英語の神様」と称された故・伊藤和夫師が築いた駿台ならではの「構文主義」が今なお息づいている。
- 基本的に「英文の構造を把握(=『構文を取る』)し、必要に応じて和訳しながら内容把握しつつ、最終的には(難しい文以外は構文を取らずに)英語を読んで内容がすぐに理解できる『直読直解』が出来るようになることを目指す」という方針である。
- 伊藤和夫、高橋善昭時代に比べて、駿台内でも入試問題の傾向に合わせて多様な授業を展開する講師が増えている。
- ただ全体的に見れば、精読・構文・文法を重視する傾向が強い(要するに「構文主義」の立場をとる講師が多い)。マクロ読み(パラグラフリーディングなど)・多読を主体とする非構文主義の講師も一定数いるが、どちらかと言えば少数派である。「構文は必要な時だけ取れればいい」として両方を重視する講師も一部いる。
- パラグラフリーディング主体の授業を展開する講師は、生徒からの評判がやや下がる傾向がある。精読型の講師は比較的評判の良い講師が多い(パラリー派講師の授業の質が悪いという訳ではなく、単に生徒からの人気の話である)。精読派の人気講師陣がそろってパラリーをくさすのも原因の一つかもしれない。
- 竹岡広信師は「(伊藤和夫師が現役だった頃は)構文を取る、という伊藤先生のやり方がベストであった」という旨のことを述懐しておられ、良くも悪くも、文法訳読法ならではの古き良きアカデミックな雰囲気を残した授業形態とも言える。
- 高卒クラスの場合、講師は固定されているため最悪の場合全く合わないということもある。もしそうであれば、授業を切ることも考えよう。時間だけは無駄にしないように。実際、英文読解Sは切る人が多い。
- 久山道彦師は「特に英語は教え方の違いがあるが、それは大学でも同じであるため、自分にあった講師に付いて行けばよい」とおっしゃる。
- 大島保彦師曰く、教え方には講師の出身学部の色が出やすいとのこと。法学部は文法や用法を細かく照らし合せていく授業、文学部は背景知識を下敷きに大局的に文章を読む授業、外国語学部は流暢な言語の完成を目指す授業・・・といった感じらしい。もちろん文学部出身でも文法を細かく教えてくれる講師もおり、一概にそうとは言えないが参考の一つにはなる見方であろう。
- 多読や添削の充実といった授業方針などを売りにしている塾の合格体験記では、多くの人が「○○の授業を受けたら駿台の英語は物足りないと感じた」と語っている。
一方で駿台の英語の授業を支持する人も存在する。合う合わないは人それぞれなので、現役生も浪人生も塾選びは慎重に。一年を棒に振ることになる。- 構文重視の勉強のみを続けていると、長文問題で構文や文法に目が行き過ぎて文章全体が読めなくなってしまうことがあり、これを駿台の英語の欠点として敬遠する人もいる。講習ではこれを解消するための講座がいくつか開講される。
また、構文は帰国子女など英語が既に出来る人にとっては逆に足かせになってしまうことがあるため、そのようなタイプの人は特に注意して受講すべきである。 - 現在の大学入試英語は全体的に超長文化が進んでいる傾向がある。これを背景として、一文一文の構造分析による精読よりも多読による量への慣れを重視すべき、という意見もある。関東駿台でこの立場を取る講師は少ないが、関西駿台では竹岡広信師がこれに近い主張をされている。
- 「読解の足腰となる精読を積み上げる必要があるが、ある程度習熟した後は多読に移行したほうが良い」とする立場の講師も多い。
- 構文重視の勉強のみを続けていると、長文問題で構文や文法に目が行き過ぎて文章全体が読めなくなってしまうことがあり、これを駿台の英語の欠点として敬遠する人もいる。講習ではこれを解消するための講座がいくつか開講される。
- 総じて、精読にはめっぽう強いが速読による長文対策にはやや弱い。
- 良くも悪くも構文一辺倒すぎるきらいがある。これは『英文解釈教室』などの伊藤師の著作が、いずれも「難解な構造の英文をいかにして日本語に紐解いていくか」という英文解釈の方法論を主眼に置いており、その手法が現在でも受け継がれていることによる。
- 京大などのような精読が必要な大学の英語対策には定評があるが、東大・早慶上智・医学部・近年の東工大などに代表される、厳しい時間制限で難解な長文をきちんと処理できるかを問う大学や、構文把握よりも内容理解に重きをおく大学の対策はややカバーしきれていないところがある。
- 特に、近年急激に超長文化が進んだ東工大英語は、全くと言っていいほど対応できていない。
- 構文把握はもちろん大切ではあるのだが、これらの大学は長文全体の内容理解・高速処理に焦点を当てた出題をしており、精読だけで合格点を取ることは難しい。
- また、多くの駿台生が目指すであろう最難関レベルの大学でアカデミックな学びを得たいならば、TOEFL iBTやIELTSなどの試験で高いスコアを取ったり、英語の論文や専門書を日常的に読みこなしたりするための速読速解スキルが必要になる。しかし「英文を見たらまず構文を取って訳す」という読み方しかできないと、このような高速処理をすることが難しくなる。
- 加えて、英文解釈ベースの文法教育を受けていると、意味内容を把握することではなく、日本語に訳すこと自体が目的になってしまいがちになる。
この結果、日本語に頼らないと英語が読めない癖が付きやすく、さらにはリスニングやスピーキングが全く出来ないという状態にも陥りやすい。この問題については、駒橋輝圭師が4技能試験を念頭に問題提起している*1。 - 駿台伝統の丁寧な英文解釈は、一文一文の意味を徹底的に精読させる出題にはとても相性が良い。だがどうしても読解速度が落ちてしまうため、伊藤師の晩年頃から増えてきたような、一定以上の難度の長文の読解問題を大量に出す形式には太刀打ちできなくなりがちである。竹岡師が「伊藤先生の頃はあのやり方がベストだった」と述懐されていたのもこういう意味なのかもしれない。
- 速読やパラグラフリーディングを貶したり精読を推奨したりする講師が多いため、「英文解釈と精読=正統派」「それ以外=邪道」という一面的な見方に染まってしまう駿台生が多いが、英文解釈・精読も多読・速読・パラグラフリーディングも共に重要かつ必要なメソッドであり、どちらが絶対的に良いというものではない。柔軟に切り替えながら勉強していくのが理想である。
- 実際、多読は読解速度を上げるのに効果的であるので、精読にこだわりすぎず多読も適宜実践していくと良い。ある程度精読の基礎がついたなら、あとはどれほど多読して英語のシャワーを浴びたかがものを言う。精読一辺倒・多読一辺倒ではなく、両方を使い分けて実践していくと効果的。
- 「速読の練習を積みたい」という人は、最悪、駿台以外の他塾で英語を習うことも検討するとよい。
- 大島師は「精読と速読、どっちもそこそこできる人が結局一番良い点数を取るんだよね」や「すべて構文を取るやり方からは"離陸"しなければならない」とおっしゃっている。
- 加えて、英文解釈ベースの文法教育を受けていると、意味内容を把握することではなく、日本語に訳すこと自体が目的になってしまいがちになる。
- 河合塾とも方針が大きく異なる。
講師陣
- 上智閥が形成されているのも特徴である。(斎藤資晴師・勝田耕史師・武富直人師・甲斐基文師・竹中太郎師・岩井俊一師など)
- 無論、学閥と言ってもあくまでも出身大学が同じで比較的仲が良いというだけであって、実際に彼らが他大学出身の講師たちと対立しているわけではない。
- 近年は東大閥が隆盛している。
- かつては関東と関西で対立が激しい教科であった。その名残で東西で指導方針が異なる部分が多い。
- 特に伊藤和夫師が英語科主任だった頃は当時の関西主任であった表三郎師を中心に関西で構文主義を批判する講師が多かった。*3
- 読解は未だに東西で別のテキストである。
- オンラインコースや授業配信をするようになったせいか、2021年度からとうとうテキストが統一された。
- 関西駿台の竹岡広信師も特設単科のテキストの前書きで、構文主義を批判している。
- 季節講習のコア講座も一部を除き、東西で中身が完全に異なっている。
- これまでに太、青木、渡辺、鈴木海の各師は、関西校でも授業を担当した。
- 大島保彦師と小林俊昭師が人気講師の双璧である。
- ただし二人とも中・上級者向けの講師であり、苦手な生徒を引き延ばすタイプでないことに注意。中下位レベルの生徒向けの講師は多くない。
- 大島師は大局的に文章を読むための授業を展開するが、一方でコバトシは一文一文をしっかり読み込んでいくイメージで一文からできるだけ多くのテーマを拾おうとする授業を展開する。
- この両師は同じ東京大学文学部哲学科卒だが、授業スタイルはかなり異なっている。
- 特に大島師は上記の通り雑談が多いため、効率を求める現役生には必ずしもオススメとは言えない。
- また「駿台らしいアカデミックな授業」と言うように、英文の内容から展開される教養雑談で生徒の知的好奇心を刺激するのは、恐らく大島保彦師と久山道彦師の「二彦」による授業のみと言っても過言ではない。
- 両師共に文学部哲学科出身(大島師は東大文学部、久山師は京大文学部)。読書量、言語能力、海外渡航数、趣味などに裏付けられた幅広い教養は他者の追随を許さない。
- 経歴、
体型、髪型だけでなく授業の内容や雑談にも共通点は多い。プライベートでも交流があるようだ。 - 両師共、英独仏羅希ヘブライ語を習得している言語のスペシャリスト。
- 経歴、
- 一方で授業の雰囲気は対照的。詳しくは個人のページを参照。
- 文法事項や語源に関する教養においては小林俊昭師も引けを取らない。もっとも、師の文法・語法に関する知識は雑談としてではなく、明快な例文や説明と組み合わせて講義の一部をなすよう計画されている点で二彦とはやや異なる。もちろん、コバトシ師も英文の内容に関連する雑談をしてくださることはある。
- 両師共に文学部哲学科出身(大島師は東大文学部、久山師は京大文学部)。読書量、言語能力、海外渡航数、趣味などに裏付けられた幅広い教養は他者の追随を許さない。
- 小林俊昭師の授業におけるアカデミックさというのは、あくまでも英語史や言語学に留まり結局は受験英語に帰結するというのが売りである。それ故、言語系統の教養に関しては二彦よりも深くなるが、科学や芸術には触れられないということに注意したい。
- 誤解のないよう追記しておくが、小林俊昭師の授業で教養雑談が無い訳ではなく、大島師、久山師に比べ短めではあるが、文章をより深く理解するために文章に関連した話をコバトシ師がしてくださる事は多々ある。コバトシ師の教養の深さをその時垣間見れるだろう。
- その他ベテラン講師では甲斐基文(鈴木海太)、大原正幸、蒲生範明、久山道彦、坂井孝好、嶋田順行、田上芳彦、竹井幸典、竹中太郎、船岡富有子師らが有名で、中堅講師としては、秋澤秀司、佐山竹彦、戸澤全崇、袴田隆一、原嶋修司、廣田睦美、増田悟、水島雄一郎師らがいる。
- 若手の層が薄いことが難点。
- 若手の講師も徐々に台頭してきている。
- 音読を勧める講師は多い。
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