駿台生としての心構え
Last-modified: Wed, 27 Sep 2023 23:32:53 JST (5d)
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はじめに 
このページは主に高卒駿台生を意識して作成されています。現役駿台生はそのことに留意して読んでください。
- このページでは、駿台高卒クラスの基本的なシステムと、高卒駿台生がさまざまな授業を駿台で受講する際の心構えをまとめている。
- 「駿台100年の歴史の中で勉強しすぎて倒れた人はあまりいないことを知っておいて欲しい」(英語科 坂井孝好師)
- ただし、受けなかった人や旧センター試験で運ばれた人はいた。体調管理はしっかりと。
- 自分のやれる所をしっかりと見極めて、こなしていくことが肝心。やるべき事をせずにダラダラと一年を過ごすのは危険であるし、かといって身体・精神の健康を損なう位まで追い詰めるのも危険である。
- 軽い鬱病のようになってしまい、浪人するも対策をしない場合が最悪である。実際にカウンセリング等に行くことで徐々に勉強に集中できるようになるので迷っていたら是非とも行ってみよう。(実際に行ってみた筆者談)
- また、非常に悲しい事だが、駿台に限らず、「精神を病む→受験に失敗→自殺(もしくは未遂)」という事例も聞かれる。
- 迷いごとがあれば遠慮なく誰かに相談を。
- 妥協せず、悔いのないように頑張ろう。
- 「まぁええか その一言で もう1年」(関西英語科 竹岡広信師)
- 各講義は首尾一貫した思想の下で展開されるので、一度でも欠席すればたちまちわからなくなる。
出欠システムが存在するのだから欠席してもよいのだという意見もあるが、ComiruAirなど、オンデマンド欠席フォローシステムを有効に活用しよう。 - 代々木ゼミナール数学科の荻野先生が「そこのメガネの女が大嫌いだ!」と主張している授業動画
で授業を受講する必要性を唱えている。
- 講師は授業の中で様々な形で受験のアドバイスをして下さるが、講師によってその考え方は十人十色であるため、時としてある講師が言った事と正反対の事を他の講師が言い出して迷ってしまう、というような事もある。その場合、「この先生の言うことなら信用出来そうだな」と思える講師を早い段階で品定めしておくのが重要だと坂井孝好師が初回の授業で仰っている。
- 自学自習は成績を伸ばす上で必要不可欠である(当たり前だが本番は自分で答案を書くわけである)から、特に講習期間においては、自習時間がなくなること(授業の取りすぎ)には注意したい。
- コロナ禍以降、Twitter、YouTube等を駆使してあの手この手で対面で教えている生徒をネットに誘導してフォロワーに囲い込み、駿台と関係のない教材を勧めてくる講師も出てきたので注意が必要である。講師個人の養分にされないようにしよう。
- これから駿台に入るかどうか検討中の人は、体験授業を活用すると良い。特に東京は三大予備校をはじめ、優れた予備校や塾が数多く存在し、どの教え方が合うかは生徒によって異なる。
- 本Wikiの編集に時間を費やしたりしないように注意。
基本的なシステム 
- 授業は1コマ50分であり、浪人生の場合、基本的には、英数国は各10コマ、理科・地歴公民は各5コマである。現役生の場合は、1講座につき3コマ連続で行われるものが最も多い。
- 但し年明けの二次・私大演習は演習型の授業を行う。
- 講習は1講座3コマ×4日間で実施されるのが基本形。
- 一部の講座は4コマ×4日間になっていて、HG(ハイグレード)講座という。
- 駿台では指定席制を採用している。座席表が教室の扉付近にはりだされているのでそこに座る。(自身の着席番号はすぐに分かるような所に控えておくと良い)
- 座席は基本的に1週間で変わる。
- 通期授業は前期(全11週)・後期(全13週)の2タームと二次・私大演習(後期II期)に1週間行われる。
- また、時間の都合上通期で扱わない分野もあり、その分野は主に土日に行う特別授業や添削や季節講習(特に夏期講習)で扱う。
- 現役生の場合は欠席してもオンデマンド欠席フォローシステム を利用しカバーできる。駿台予備校生徒用マイページから視聴できる。(画質の問題で板書は読めないことも多いので、できるだけこれを頼らず出席すべきである)
授業 
- 授業中は、ノートは手早くとり、講師の説明を聞き漏らさずに、適時大事そうな口頭説明は自分が読めれば汚くてもいいのでメモし、復習時に授業内容を再現して思い出せるようにしておくことが大事である。
- とはいえ、ノートや字の綺麗さは復習のモチベーションを左右することもあるので、時間と相談しながらほどほどに作ると良いかもしれない。
- 授業時にメモをとるのは必須である(物理科坂間師の講義を除く)。たいていの講師は板書だけでなく口頭説明で大事なことを説明するのですばやくメモする癖をつけよう。
- メモは復習の補助に過ぎないので、略字や略説で手早くメモを取るのも良いだろう。
- また、論理関係や講義の流れが辿りやすいよう矢印などを用いてメモを取ったり、把握した構造性や本質を該当領域の内容を括りながら脇に記したりすると、理解しながらメモが取れる。
- メモは復習時に解読できるように自分の理解に沿いながら取るべきである。
- メモは手早く取り、それによってできた待ち時間で講師の口頭説明にさらに集中したり、授業内容(特に論理性)を解釈・理解することに時間を割くと良い。
- 授業中はとにかく講師の話を細大もらさず聞き逃さ無いことが大事。ゆっくり丁寧にノートを作るのは、講義を聞き漏らす恐れがあるので推奨されない。
- 特に理系科目では、概説・解法の説明ともに、授業中の説明では、まずは理解が求められる。
- 要項説明・概説では、各項目内の意味内容や論理関係の把握はもちろん、学習内容の構造性を見通しよく俯瞰できるようになるのが望ましい。この際、科目全体に共通する見方や体系の最も根源的な出発点など、本質を突いて全体を見通すことが望ましい難しいことでもあるので、信頼できる講師に相談するなどが良いかもしれない。また、これに注力しすぎるのもよろしくないので、特に一年の初めのうちはほどほどに。
- 問題解説では、要項通りのプロセスや汎用性の高いプロセスを押さえつつ、最もシンプルなプロセスを追求することにより、要項の理解を確認しながら対応の幅を広げつつ、真髄を考究することが重要である。
- 「ノートを馬鹿丁寧にとるのは、本当の馬鹿です」(物理科山本義隆師)
- 講義内容はメモ程度に速記してあとで自分なりにノートを作る人もすくなくない。
- 早くノートは取れるけど字が汚くなっちゃう...という人は、面倒でもノートにまとめ直した方が良い。関連事項を自分で加えれば勿論身につくし、自分の言葉で改めて表現し直すのは記述対策の面で非常に効果的。
- 久山道彦師は「後から読みやすいようノートをまとめ直す。それは復習の立派な第一歩です」と仰っている。
- 大島師によると成績のいい人はノートをとるのが速い。過去に一言一句速記で書いていた人は東大に行き、いまは財務省とのこと。とにかく速く書こう。
授業の予習復習・自習など 
- 自分なりに工夫しつつ、試行錯誤して自分なりの最も効率良い学習スタイルを形成しよう。夏までにはしっかり作っておきたい。
- 細切れの時間(通学時間や学習科目の入れ替え時、就寝前の時間など)とまとまった時間を準備すると良い。
- 細切れの時間では軽い学習(単語帳やポイントチェック等の知識確認など)、まとまった時間では駿台生の自習のメインとなる授業の予復習を行うと良いだろう。
- 出来る人は寸暇を惜しんで勉強する。「細切れの時間」を無駄にしないようにしよう。
- 授業の徹底的な予習復習が学力向上の鍵である。
- 平日にその日の予復習をしようとしても時間が足りず消化不良になる可能性が高いと言う声もある。
- 「早い内に一気に全授業の予習を最終回まで終わらせる(この時はまだ復習を始めなくて良いが、板書が解読不能にならないよう、必要ならば当日分のみ軽くやっておく)→1回目の授業から復習をする(授業に追い付いた場合は授業の日毎にその日の復習をする)」
- 「土曜日(模試の無い日は日曜日も)に次週の予習をする→授業の日毎にその日の復習をする」(関西数学科杉山師談)
- 後期からは休日を使って苦手科目のセンターの過去問演習をしていくとよい。が、1番は、二次私大入試レベルに太刀打ちできる地力を身につけることである。むしろ二次対策を積極的に行った方がよい。
- 校舎実施のイベントには積極的に参加して無駄な時間をなるべく減らすとよいという声もある。
- 例としては昨年度に2号館で実施したスタンプラリーなどである。
- また通期で取り上げない分野や、日頃からの特訓が必要な分野に関しては各自自習で補う必要がある。
- 具体的には英単語、古文単語、英語リスニングの3分野が挙げられる。
- 英単語、古文単語は単語帳を使って細切れの時間を駆使して学習するのが良い。
- この分野は周回を重ねることが非常に重要なため、50〜200単語のパートに区切ってそのパートを1,2周する→5〜7日ほど同じパートを周回して完璧に→覚えたら次のパートへとして周回を多く重ねていくような勉強をしよう。
- このとき一単語が覚えられないからといってそこで立ち止まらずにすぐに次の単語に向かうこと。
- 次のパートに行く目安として、パート内の単語の90%以上が「この単語は見過ぎてもう飽きた」という頃合いに次パートに行くのがオススメ。
- また、次のパートに行った後2〜3週間後に、単語帳内の覚えられなかった or覚えるのに苦労した英単語を復習するとなお良い。
- 英単語帳に関しては耳で覚えるのが効率がよく、かつリスニング対策にもなるので音声をダウンロードできるものか、或いはCD付属(or別売)のものがオススメ。
- 具体的にどの英単語帳・古文単語帳を選ぶかはレイアウトや難易度、補足情報の多寡など、個人の好みで選ぶのが良い。
- よくわからない場合は、駿台文庫の『システム英単語』や『日々古文単語帳365』などを使うことをお勧めする。
後者はそうでもないが、定評があり、校舎の小テストはこれらの本から出題されるためである。
- リスニング対策については日頃からの特訓が必要な分野なので、通期授業やイベント以外にも前期、後期に一冊ずつ配布される『英語リスニングドリル』や駿台文庫の『大学入試パーフェクトリスニング』などリスニング対策の参考書を用いて、自習するのがよい。
- 東大などの二次試験でリスニングを要求する大学を志望する場合、前期から対策を行うことをオススメする。
- 英単語帳もリスニング対策も音声をどこでも聴けるようにすることが肝要なため、携帯音楽プレーヤーやスマートフォンなど音声を聞くためのポータブルプレーヤーを常日頃から持ち運ぶのがよい。
- また使う書籍次第では、CDを取り込むためのCDドライブも用意しておくことをオススメする。
- ここまで述べられている勉強法はあくまで一例だということはくれぐれも忘れないでおこう。当たり前だが、最終的には自分に合った予復習方法、勉強方法を見つけることが大事。
- 日本史科の大木伸夫師は「高校生以上になると、一回で物事を覚えられる人もいれば、何回も繰り返すことで覚える人もいます。前者の人は無理に復習してもらわなくて結構です。覚えられてるのに復習したって無駄ですから。どちらが良いということではなくて、自分に適した方法で勉強すればいいんです」と仰っていた。
- 日本史に限らず、英単語を書かないと覚えられない人もいれば、繰り返し見るだけで覚えられる人もいる。現代文を論理的に考えて解く人もいれば、感覚で解けてしまう人もいる。これらはそもそもの素質や経験値(特に国語力)の差から生じるものなので、どちらが良い悪いの話ではない。せっかくの機会なのだから、自分に合った学習のスタイルを探してみよう。一種の自己分析であり、今後の人生にも役立つはず。
筆記具 
- 色ペンを板書に使うのが良いことであるのかどうかには、肯定・否定含めて様々な意見がある。少なくとも、色ペンの使いすぎには注意したい。
- 普通に板書を取る分には、通常のシャーペンに加えて、色ボールペン3色・蛍光ペン2色程度があればまず困ることはない。修正テープや、(プリントを切り貼りする場合は)テープのりもあると便利。
ノートについて 
- ノート・ルーズリーフ・コピーして書き込むという3つの選択肢がある。
- なにに授業内容をかきとめるにしろノート類やファイル類が大量に必要なので予め準備しておくこと。
- 寮生は入寮の前に十分な文房具代を親から貰っておくことが求められるかもしれない。
- なにに授業内容をかきとめるにしろノート類やファイル類が大量に必要なので予め準備しておくこと。
- 授業用ノートは各授業(≠各教科・各テキスト)につき1冊を目処に作ると良い(ノート内でテキスト・§がバラバラになり復習しづらい等の苦労をする)。
- 数学などでノートを使いたい場合、ツイストリングノートを使うなどして1つにまとめ、必要な部分だけ取り出せるようにしておくと良いかもしれない。
- 和文英訳や英文法、あるいは板書をきちんととるタイプの講師の講習などをノートにまとめると、ノートが参考書のようになってルーズリーフよりいいかもしれない。
- 駿台は50分授業なので1日に行う授業の種類が多くて荷物が非常に重いため、無くさず管理できるならルーズリーフをすすめる人もいる。
- 特に、数学の基幹教材は§1~4(3)に分けて同時並行で進めるのでルーズリーフが良いかもしれない。§毎にノートを作ると、まとめて復習したい時に多量のノートを持ち運びすることになり大変である。
- また、コピーを自分で用意した場合なども、コピーの余白に書くスペースがあり、ノートをとるほどではないので、ルーズリーフがよいかもしれない。
- 同様に、理科や地歴公民も、プリントで授業をする講師が多いので少量のルーズリーフで事足りる場合も多い。
- さらに、通期のテスト演習型の授業も、解説の板書が少ないのでルーズリーフで事足りる場合が多い。テストと一緒に挟んで管理すると良い。
- 曜日ごとにルーズリーフバインダーを1冊作るという手もある。
- 曜日毎に必要な予習復習部分が分かりやすい、後に教科別にまとめ直すことも容易といったメリットがある
- コピーをとった方が良い教科もある。英語や国語など。
- 読解系のテキストは復習で解き直すことを考慮して書き込み無しの本文を取っておくと良いが、そのため復習用の本文再掲が無ければ、テキストに直接書き込むのではなく英文を写すかコピーを取ってそこに予習・板書すると良い
- それで板書しづらいならやはりルーズリーフを推奨。コピーと一緒に挟んで管理すると上手くまとまって便利である。
- プリントやコピーはクリアファイルやクリアポケット、リングファイル等で管理すると整然として良いだろう。B5サイズでOK。
- コピーは店によって安く済ませられるところがある。
- オフィスで使うようなコピー機を一般向けに用意し、校舎より安い値段で提供する店もある。安く抑えるためにはこういった店を校舎もしくは自宅近くに見つけておくと相当便利。
- 駿台のiPadや駿台から貸し出されるものとは別にiPadをもう一台用意してノート代わりに活用している生徒もいるがそれを嫌う講師もいるので注意。
辞書について 
- 英語の予習復習において、わからない英単語や構文を調べる上で、英和辞典と英文法書はそれぞれ一冊用意しておいたほうがよい。
- 一般的な受験用のもので構わず、浪人に際して新調する必要はない。ただし、あまりにも古すぎる(または評判が悪すぎる)ものはよろしくないだろう。
- 英和辞典の語彙数についてだが、東大京大など最難関校レベルの大学受験に対応できるよう、10万項目程度記載されている英和中辞典がちょうどよい。なお、最新版が10年以上前のものは語釈が古い可能性があるので注意するべき。またコーパスなどの客観的なデータを参考にしているほうがよいのは言うまでもない。
- 英文法書に関しては、大学受験レベルを網羅したものがオススメである。
- 和英辞典や英英辞典もあるとさらに良いが、英和辞典や英文法書ほど優先順位は高くなく、金銭に余裕がなければ揃えに行かなくても構わない。
- 電子辞書には広辞苑や英和辞典、和英辞典、英英辞典、英文法書、数学の公式集や物理、化学の辞典などが入っている機種がある上、紙の辞書では出来ない・やりにくいこと(例文検索や複数辞書検索など)が出来るので、これ一台でいいという意見もある。
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