高橋善昭

Last-modified: Wed, 15 Feb 2017 22:39:46 JST (551d)

高橋善昭(たかはし よしあき)は、元駿台予備学校英語科講師。元英語科主任(-2003)。
東京外国語大学出身

授業 Edit

  • 主に御茶の水校で最上位クラスを中心に出講。通常授業では英語構文S、講習会では東大英語、上級英解(高橋講座)、基本英解(夏期のみ)を担当していた。
    • 上級英解(高橋講座)は師の指導法のエッセンスが凝縮された講座であり、最盛期には夏期講習においてお茶の水校で10講座近く開講され、その全てが締め切りとなるほどの人気講座であった。
    • 英作文を教えていたこともあり、こちらの指導法にも定評があった。
  • 英語構文ならびに上級英解、基本英解の授業は、変形生成文法に基づいた非常に論理的な授業であり、マニアックであるとさえ評された。
    • 授業内容は非常にアカデミックであり、学校文法とは一線を画する高度な物であったが、分かりやすく、あとからでもちゃんと師の思考過程を辿ることのできるビジュアルな板書をし、重要なことは繰り返し説明するなど、高校生であっても基礎力さえあればちゃんと理解できるよう工夫されていた。
    • アカデミックであるからと言って、決して受験レベルから乖離していたわけではない。読解や解釈のみならず英作文にも応用の効く考え方であった。
    • 関連事項の整理などはほとんど行わず、文中に現れた単語の語源や発音・アクセントなどに軽く触れつつ、難解な構造の英文の構造をひたすら解析してゆく授業であった。構文の授業であっても、関連事項に丁寧に言及してゆく佐藤治夫師とは対照的であった。
    • 通訳をテキストに掲載しないばかりか、訳を読み上げるスピードが非常に速く、全てを書き取ることは困難であった。英文の構造が分かれば読んで訳せる、という師の指導法に対する自信の一端が現れていたのだろう。
    • 特に、上級英解は、基本の段階をクリアした生徒にたいし、難解な英文を正確に解釈したり、超長文を速読する、パラグラフリーディングする、などのための上級レベルの基礎を与える授業であった。授業は、これらを方法論、テクニック、ポイントなどと称して具体的に箇条書きにしてこうなんだよと提示するのではなく、実際の問題を通じて実践的に鍛え上げてゆくスタイルで、予習など大変ではあるがキチンと取り組んでいれば自然とそれらが身につく授業であった。
  • 東大英語などの対策教材においては構文系の授業とは対照的に、合格に必要な学習法や設問別の解法などを具体的に提示していた。
    • 大意要約の解法などに定評があったが、構文の授業に比べやや師の持ち味が生かし切れていない印象であった。
    • ある程度読んで訳せるレベルの学生を想定しているため、基本的な説明は割愛された。
  • 授業は非常に速く、特に構文や上級英解の授業においては全ての文章をほぼ略さずに板書し、構文を分析してゆくスタイルであった。そのため、板書のスピードは非常に速く、量も多かった。
  • 学習法に関しては”駿台英語科の提示する方法にしたがってほしい”との考えであり、授業中に折に触れ学習法についてのアドバイスを行った。
    • 英文法頻出問題演習(英頻)をまずは一日で全ての問題をざっと解いてみて、分野ごとの正答率の分布をしらべてみる、というやり方を推奨していた。前期の授業ではこれが完了したかどうかを毎時間のように生徒に手を上げさせて確認した。
    • 東大英語のテキストには過去20年ほどに問題文に出現した単語とその頻度のリストが添付されていた。このリストを短時間で最初から最後までチェックし、知っている単語を蛍光ペンで塗りつぶす、という作業をその都度蛍光ペンの色を変え時間を空けて何度か繰り返すことで、知っている単語は(色が重なり)黒く塗りつぶされ、東大に頻出する単語でまだ覚えていない単語のリストができあがる、というデリートメソッドを提唱していた。
    • このようにシンプルながら実用的な戦術を提示する師であった。

人物 Edit

  • 斎藤資晴師が担当する以前は英語構文Sのテキストの作成者。
  • 駿台の内外の環境が激変する中、伊藤和夫師という巨人の後任として、英語科主任を務めた。
    苦しい中で、テキストの編集や参考書の共著、自著の校正を通じて、当時は若手だった現在の英語科主力講師を育成した。
    • 師の主任時代は、1990年代後半の駿台の経営危機が表面化した時期と重なり、多数の講師が代ゼミ、河合塾、東進に転出もしくは兼任をはじめるなど、一時的に駿台の経営基盤が弱くなっていた時期で、英語科も例外ではなかった。
  • "Be Aggressive.(積極的であれ)"と至る所に記していた。敗北主義的な考えを嫌い、今やれることは全てやるべきである、との考え方であった。
  • 仕事が楽しくて仕方ないと、ワーカホリック(Workaholic;仕事病)を自認していた。
  • ヘビースモーカーでよく言えばダンディーな声、悪く言えばだみ声であった。
    • 師の声は「必修英語構文」「パーフェクトリスニング」に収録されている。
    • 休み時間にはいるとキリの良いところで「ニコチンブレイクしようか」といい講師室に引き上げていった。
    • 一度に2本のタバコをくわえている姿がしばしば目撃されていた。

著書 Edit