河合塾
Last-modified: Tue, 17 Oct 2023 14:22:02 JST (44d)
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河合塾(かわいじゅく)は、日本の大手予備校である。
駿台予備学校、代々木ゼミナールと並んで「三大予備校」と呼ばれる。
概要 
- 1933年、名古屋で私塾「河合英学塾」開設。
- 1948年、各種学校「河合高等補習学校」。
- 1955年、「学校法人河合塾」設立。
特徴 
- 駿台がライバル視する数少ない予備校。
- キャッチコピーは「すべては一人ひとりの生徒のために」。
- 本拠地は名古屋にある。
- 1977年の学校法人河合塾の東京進出(駒場校開校)が「予備校戦争」の端緒といわれる。
- 札幌では地元の老舗予備校・札幌予備学院を吸収、仙台では地元の老舗予備校・文理予備校と提携した。
- 首都圏においても、3号館に対抗した本郷校、市谷校舎に対抗した麹町校、1号館に対抗した秋葉原館、あざみ野校に対抗したあざみ野館、藤沢校に対抗した藤沢館など、河合塾側も駿台への対抗意識満々である。
- 校舎が駿台と比べて大規模で、設備も優れていることが多い。
- 河合塾wikiは当wikiに対抗意識があるらしく、河合塾講師自らツイッターで河合塾wikiの編集を呼びかけている。
他方、駿台の方は「あんまりお茶wikiに勝手なこと書き込まないでくれよ~」と言っている。- 関東地区のwikiは廃止された。
- 中部地区のwikiは、関東地区のwikiが廃止されたことを契機に、非近畿地区wikiとなり、充実さが以前より増した(札幌や仙台、関東、広島、九州地区の情報を閲覧できるようになった)。
→http://kawaijuku.wiki.fc2.com/ - 近畿地区のwikiは非常に充実している。
→http://kawaikinki.wiki.fc2.com/
- 当wikiの広告欄でたまに河合塾の広告を見かけることがある。
それはいかがなものだろうか。 - コロナ対応は駿台よりよっぽど良い。
講師 
- 1973年の秋、全共闘の元活動家を講師として意識的に採用し始め、代々木ゼミナールとともに、いわゆる「名物講師」による「予備校文化」の礎を築いた。
現職 
- 元・東進兼任で「はじめからていねいに」で有名な化学の岡野雅司先生(元・研数学館)、照井式解法カードの化学照井俊先生、センター化学実況中継と有機化学の(東大教授に直に文句も言える東大化学の専門の)化学の小川裕司先生、医進専門の毒舌魔髙木賀正先生(慶応医学部や横市の化学を担当しており河合の医進関係の化学の責任者なのでおすすめ)、「実況中継」で有名になった日本史の石川晶康先生、世界史の青木裕司先生(元水城学園)などがいらっしゃる。
関西では石川正明先生と並び称され、京大化学阪大化学のプロの大西正浩先生がいらっしゃる。
元駿台 
兼任(駿台) 
- 駿台と兼任する
スパイ講師もいる。
元講師 
- 駿台からも受講生が流れた全国的な有名講師としては、東大現代文を的中させた現代文の大川邦夫先生、東進兼任で2021年度をもって退職した物理の苑田尚之先生(慶応医学部や医科歯科、横市の物理と担当しているので直前はお勧めだった)、1997年度に東進に移籍した生物の田部眞哉先生、早逝した地理の権田雅幸先生などがいらっしゃった。
駿台兼任 
現・駿台 
元・駿台 
その他 
授業 
- 週毎に授業で扱う内容が決まっている(⇄その分、その日中に終わらせなくてはいけない)。
- 欠席フォロー制度として、他曜日・校舎に振替したり、その週の映像授業を受講できる。
- 上位クラスは150分授業または180分授業。
- 基本毎週テストゼミで、答案は担当講師によって採点され、返却される。この点に関しては、河合塾が優れている(講師によっては採点を外部委託をする為、必ずしも質が良いとは言えない)。
- 東大現役進学 河合塾MEPLOは3〜5時間授業。
イベント 
- 毎週(と言っても良いくらい)イベントが開催されている。
- 外部生も参加可能。参加すれば、入塾金(や一部講習の受講料金)が割引になる特典付き。
- 学習法からテーマ講座、共通テスト講座や大学別対策講座など多種多様なイベントが設置されている。
- 大半の講座が、担当講師(教務)のオリジナル講座。通期授業では扱えきれないことを網羅している。この点に関しては、個性的な教材と言える。
テキスト 
- 駿台は通期コースのテキストであっても意外と監修講師のクセが強く出ていたりするが、河合塾のテキストはよくも悪くもオーソドックス(没個性的)である。
- 駿台通期テキストは一部を除き隔年で使い回しなのに対し、河合塾のほとんどのテキストは毎年、改訂されている。
- 講義編のテキストやサブテキストがよくできている。
- 季節講習の教材は微妙。(というより、駿台の教材が優れている)
- 表紙がテカテカの紙質のせいか傷みやすい。
模擬試験 
- 共通テスト対策用の全統マーク模試(共通テストプレテストを含む)、2次&私大対策用の全統記述模試などがある。
- 全統マーク模試(2020年2月以降は「全統共通テスト模試」)と全統記述模試は、全統模試の二枚看板であり、毎年多くの受験生を集めている。
- 模試ナビに登録すれば、受験教科の解説講義を試聴することができる。また、解答解説もPDFファイルで閲覧できる。登録料は無料。だが、プライムステージや大学別模試に関しては対応していない。
- 1994年度から2018年度まではZ会と業務提携し、東大即応オープン、京大即応オープンなどを共催して
いるいた。
出版部門 
- 河合出版という出版部門がある。
- 駿台文庫には受験の定番と呼ばれる参考書(だいたいは伊藤和夫師、山本義隆師等の参考書と言った歴史あるものが多い)があるが、河合出版にも受験の定番としてみなされる参考書が多い。
ただ、全体として駿台文庫の方が難易度が高い参考書となっている。 - 数学では『やさしい理系数学』『医学部攻略の数学』『理系数学の良問プラチカ』など、英語では『やっておきたい英語長文』シリーズなど、
持ち主が使いこなせているかは別として現役生のシェア率の高い問題集が多い。 - 一方『物理のエッセンス』など販売数こそ多いものの酷評されているものもある。
- それゆえ科目(学習者の相性)を基準に、駿台文庫・河合出版・Z会出版など1つの出版社に固執せず、参考書を選択するのが通例。特に共通テスト予想問題集(〇〇パック)は3社の商品(?)を揃える受験生が多い。
- 河合塾講師が執筆された、名著の大半は河合出版から出ていない。
大人の事情だろうか。- 『英文読解の透視図』や『Next Stage』、『上級現代文』がその例。
- 大学入試センター試験(大学入学共通テスト)の過去問集である過去問レビューと全統マーク模試の過去問等が掲載されたマーク式総合問題集(通称「黒本」)と特定大入試オープンの過去問集である入試攻略問題集(通称「紫本」)は、教学社の「赤本」、駿台文庫の「青本」、代々木ライブラリー(日本入試センター)の「白本」、Z会または東進ブックスの「緑本」と並びよく知られている。
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