通期教材
Last-modified: Mon, 20 May 2024 21:58:32 JST (171d)
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高卒クラス
現役クラス
通期教材
概要
- 高卒の通期教材は『基幹教材』『共通テスト対策教材』『大学別教材』『テスト演習型教材』の4つに大別される。
- 『基幹教材』は大学入試の範囲の内容を網羅的に学ぶための教材である。
- 『共通テスト対策教材』は共通テストの傾向と対策を学ぶための教材である。
- 『大学別教材』は志望大学の傾向と対策を学ぶための教材である。
- 大学別教材の前期教材の多くは、早めに入試問題に触れて傾向と対策を掴んでおくことや、入試で必須となる考え方を学ぶことに目標を置いている。そのため、予習で解けなくても、復習で追いつくことができれば最低限大丈夫である。
- 大学別教材の後期教材の多くは、試験本番を想定した実戦トレーニングをすることや、添削により得点力を向上させることに目標を置いている。そのため、予習の段階でなるべく答案を作成し、授業で自分の答案と講師の答案を比較して学びを得るのが望ましい。
- 『テスト演習型教材』はテスト演習を行うための教材である。
- テスト演習型教材は、授業の当日にテスト問題として配布される。授業の前半でテスト演習を行い、後半でその解説を聞く。
- 授業中に解ききれるように頑張るのも大切だが、それ以上に復習が大切である。
- 表紙にはカラフルな革のようなレザック用紙が使われており、高級感があり、また丈夫である。(他塾と比べてもだいぶカラフルであり、特に緑色はお〜いお茶ほどの主張強めな色をしている。)
- おそらくテンカラーエンボス皮しぼであると思われる。
- 丈夫であるが、角がすぐに擦れていく。
特徴
- 高卒の通期教材は、レベル別にS(スーパー)、H(ハイレベル)、C(チャレンジ)に分かれており、コースによって使用する教材が異なる。
- 通期教材のほとんどは2種類用意されており、1年ごとに交替させて使われている。
- 二浪の生徒を考慮しているとのこと。
三浪以上は想定されていないのだろうか - 教材のテーマや指導事項などは共通していると思われるが、収録されている問題の大部分が異なっている。
- 部分的には改訂されていく。学習指導要領の変更等があった場合には内容が見直され大幅に変わることもある。
- 二浪の生徒を考慮しているとのこと。
- テキストの制作は駿台文庫が行なっている。東京・お茶の水と京都にテキストを監修する部署をおいている。
- 駿台の教材は、特に通期教材の場合、必要最低限しか書かれていないことが多い。
- 授業と合わせて初めて真価を発揮する。
- 教「材」は、講師が講義で学習内容を伝えるために用いる「材料」「素材」にすぎない。そのため、担当講師の「授業力」が問われるとともに、生徒も一生懸命吸収しようとする姿勢が欠かせない。
- 要項や概説は簡素だが、問題の選定は大変よく考えられている。一問一問にポイントが多数含まれており、これらを一つ一つ解きほぐすような授業が行われる。
- 数学のS教材のページにも言及があるが、駿台の教材とて完璧ではない。駿台の教材だけ熟して合格した人もいるが、駿台以外の教材に手を出しても何ら問題ない。一方、むやみに他教材に手を出して駿台のテキストが疎かになるのも問題である。過剰の盲信、過剰の否定いずれも好ましくない。
- 浪人している生徒の中には現役時多くの参考書に手を出して失敗している場合も多いので、通期テキストの復習をしっかりする(答えを覚えてしまうレベルまで)という方針のほうが成功することが多い。要は教科ごとに軸となるものを決めることが大事である。その点で質の高い通期テキストは軸とするのに最適である。
- テキストがシンプルで詳細な説明は授業に任せられている故、全ての内容の背景の理論や原理について語り尽くすのに通期の授業だけでは時間が足りないことは否めない。通期で扱いきれない周辺事項まで網羅するには講習や参考書が必要になるだろう。実際、講習の中には通期の発展的補強を目的のひとつとするものも多い。
- かつては、要項や基本事項の解説等は全くなく、問題のみで現在よりももっとペラペラだった。
- 長老講師達はむしろその薄いテキストに矜持があった。
- 現在は石川正明師の影響で分厚いテキストもある。
- 河合塾とは違い編集会議が少なく、また代々木ゼミナールのように教科編集部が独立しているわけでもないので、通期教材にも関わらず意外と担当講師の個性が強く出ているテキストもある。
- 他講師編集のテキストを批判する講師も
多くいるため、その講師の信者の学生も感化されテキストに批判的になりがちである。コバトシ派vs勝田派、塚原派vs福井派など。
- 他講師編集のテキストを批判する講師も
- 監修(編集担当)講師が替わると、それまでのテキストを
勝手に全面改訂して別物にしてしまい、よくも悪くも古臭い駿台の伝統が途切れてしまっている場合もある。
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