田上芳彦
Last-modified: Sun, 26 Jan 2025 02:20:55 JST (156d)
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田上芳彦(たがみ よしひこ)は、駿台予備学校英語科講師。1号館,2号館,3号館,市谷校舎,立川校,横浜校に出講。
経歴 
授業 
- お茶の水校や市谷校舎では、レギュラーで英文法S Part2や共通テスト英語演習を主に担当している。
- 長年の経験から、生徒から寄せられた質問や模試の間違った解答などを豊富に示す授業展開。生徒の盲点を的確に突いていく。アカデミックな講義やトークで笑わせる講義ではないため、講義はイロモノではなく地味ではあるものの、堅実に丁寧に講義を展開する。
- 好き嫌いが分かれる授業ではあるが、好き派の意見の方が普通に多いため安心してほしい。後述の通り、師の文法解説は非常に素晴らしく、理解を伴う暗記をすることができる。
- 英語の歴史に触れながら文法事項を解説してくださることもある。アカデミックさが全くないわけではない。
- トークはジワジワくる面白さがあるものが多い。さらに、師はそれを真顔でさらっと言ってのけるため、笑いを必死に堪える生徒も多い。また、英文の背景や状況の説明のためにしばしば黒板に絵を描いてくださる。質問対応の際にノートに描いてくださることもある。
- 定期的に英文中の単語を英英辞典風にまとめたプリントを配布してくださる。プリントのところどころに英文に出てきた英文法や語法の特集が載っている。
- 特に文法・語法のまとめは細かいものも多いが、分かりやすく解説がついているため重宝する。
- 派手な人気はない師だが、授業の質は駿台英語科でもトップクラスである。後期の共通テスト演習で講義時間が短いのはもったいないという声も多い。
- 発音はとても綺麗で、発音する際ものすごくイケボになる。
- 現在は担当されていないが、夏期講習のブラッシュアップ英作文-夏の基礎編-は地味だが良講座だった。受講者も少なく、ゆったり受講できた。
- 初日の冒頭で「パラグラフライティングとかアカデミックライティングとか言う人がいますけど、受験生が書くのは無理です。今年の京大入試の『パンをふくらませる』なんて誰も書けません。頑張って書ける指針を示すのがこの授業の狙いです。」とハッキリ仰っていた。
- 配布するプリントには、模範解答とともによくある質問が載っていた。そのほとんどがダメな例であり、4日間で徹底的にダメ出しをしていくスタイルであった。悪く言えば進学校の生徒の鼻をへし折る授業であったため、特に親や教師に怒られたことのない優等生タイプには相性が悪いと思われた。
- しかし、板書とプリントと講義内容を記憶すれば、いかに「自分が添削指導以前」のレベルであるかを実感できた。
- 同講座の最終日では「役に立つ英作文参考書」の現物を紹介してくださった。竹岡広信師や代々木ゼミナールの小倉弘氏の著書のほか、英検1級やTOEFLのライティング本も紹介してくださった。もちろん、自著『トピック別 頻出英作文表現集』も軽く宣伝されていた。
- 竹岡広信師の出版した参考書をかなり勧めているよう。
- 講習会の最終日には必ず復習の方法について解説してくださる。
- 時には、師自身の浪人時代の経験や頭に入っている入試問題の傾向などをもとに、今後の勉強法のアドバイスをくださることも。
担当授業 
通期
人物 
- 優秀な人材の多い駿台英語科の中でも唯一の辞書編集者であり、山口紹師も認める実力派講師。
- 講習会の担当が少ないため知名度は高くないが、師の実力はおそらく駿台でもトップクラスであろう。
- 編集委員ではないが、辞書の執筆経験者としては他に戸澤全崇師(『ライトハウス英和辞典』)と持田哲郎師(『フェイバリット英和辞典』)が挙げられる。
- 大学時代に所属していたサークルは「辞書部」とのこと。大島保彦師は師が最初で最後の唯一の部員だったのではないかと疑っている。
- 副業柄、辞書業界の情報にも精通されているようで、新しい辞書が出版されると内容や特徴、編集者の師匠・学閥など諸々をまとめて英語科の連絡網に流すそうだ。(久山道彦師談)
- なお、商売敵であるジーニアス英和辞典が受験生の主流派である理由については「電子辞書に入っているソフトがみんなジーニアスだからだ」とのこと。
- ちなみに、これは師の僻みなどではなく有名な事実だと大島師も仰っている。電子辞書が登場した際、真っ先に電子化搭載を進めたのがジーニアスだったため、紙媒体でも広く浸透したとのこと。
- 特に受験英語に関する知識や情報分析に長けている。斎藤資晴師曰く「入試英語の歴史オタク」。
- 「クジラ構文」の初出の歴史について語られたことがある。ちなみに1899年6月28日であるそう。
- あるクラスでクジラ構文を扱った際、その日がちょうど6月28日であったため「誕生日おめでとうございます!」と仰ったところ、大爆笑が起こった。
- 日本中の大学の英作文問題をピンからキリまで収集なさっているそう。
- 「クジラ構文」の初出の歴史について語られたことがある。ちなみに1899年6月28日であるそう。
- 全国模試では文法問題の作問を担当されている。師の作った問題は難しいと評判。
- 「田上君みたいな温厚な人が優しい顔で恐ろしい問題出してくるから人間って分からないよねぇ」(大島師談)
- 現役フロンティアでは、高1・高2の選抜コース(旧:スーパーα)の教材作成及びお茶の水校の講義を長年担当されていて、テキスト執筆にも携わっている。
- 師著の参考書は数こそ多くないが、どれも質が高い。
- 2015年に出版された著書に『「読む」ための英文法』がある。
- また『トピック別 英作文頻出表現活用ハンドブック』(プレイス)は受験後も使える1冊である。
- 帝京大教授クリストファー・バーナード氏の校閲を経て整理されており、下手な例文暗記や専用単語帳作成より効率が良い。東大・一橋大・順天堂大などの対策に有効。久山師は前々からこうした参考書を求めていたそうで、その理想を体現している1冊として強く推奨されている。
- 種本は、飯田康夫師が受験生時代に愛用していた『英作文語句集』(青木常雄編、培風館)という本で、飯田師がたまたま書斎で見つけてそれを田上師に見せたところ「これはいいですね。じゃあ私書きます」と仰って、同じようにトピック別にまとめた語句集を出してしまったそう。(飯田康夫師のブログ「英文法道場」より)
- 師と同じく東京外国語大出身の戸澤全崇師は早慶の英作文対策におすすめの参考書として必ず紹介する。
- パンフレットの写真と現在の容貌がかなり異なる講師の1人。
- 大島師によると、「カミカミ田上」と呼ばれることがあるそうだ。大島師が確認したところ重要なところであるほど噛むらしい。師本人も自覚してらっしゃるようだ。言い換えれば師の噛んだところが重要なところである。あまりに早口でよく噛むため、時折挟む小ボケを生徒の大半が聞き取れていない気がする。高卒クラスのある授業では、「単語の品詞を答えられないとめちゃくちゃ怒る怖ーい先生もいますからね」と例のあの講師を暗示する発言をされたが、常人の数倍のスピードで仰ったため何の反応もなく授業が進行してしまった。もったいない。
- 勝田耕史師のことを「勝田大センセイ」と呼ぶ。
- ちなみに勝田師は師を「田上君」と呼ぶ。
- 休憩時など、廊下に用務が待機している際は、お辞儀をされてから講師室に戻っていかれる。師の誠実で温厚な人柄がうかがえる。
- 既婚者。薬指には結婚指輪がはめられている。きっと結婚生活も師の人格のように穏やかなものなのだろう。
- 奥さんと映画『ボヘミアン・ラプソディ』を3回ほど見に行かれたそう。
- 解説をされる際によく眼鏡を上げる。
- 派手さがなく堅実な授業スタイルであるため、授業はつまらなく感じられがちだが、このwikiを見た上で授業を受けると全く眠くなくなる。能ある鷹は爪を隠すのである。
- 授業はもちろんだが講師室での対応も素晴らしい。解法から勉強法まで何を質問しても完璧に答えてくださる。駿台の全講師の中でもトップクラスだろうし、人によっては一番だという人もいるレベルである。そのため、講習期間などでは質問に長蛇の列ができることも珍しくない。
- スマホのホーム画面は家族写真であり、ご家族を大切になさっているようだ。
著書 
- Intensive Reading 長文の「読みづらい部分」を攻める
- 上記の『精密英文読解』の改訂版。残念ながら、本書は高等学校採用限定図書である。
『読解のための上級英文法』のように市販すれば売れるであろう。ぜひとも出版社は師に声をかけていただきたい。
- Intensive Reading 〈第2版〉 長文の「読みづらい部分」を攻める
- 改定版。
ぜひ市販してほしい。
- 改定版。
- 読解のための上級英文法
- 読むための英文法の実質的な改訂版。
- トピック別 英文ライティングフレーズ集+(プラス)
- トピック別 英作文頻出表現活用ハンドブックの新版
- 英単語クリティカル+(プラス)
- 師は監修者。
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