大島保彦

Last-modified: Sun, 23 Apr 2017 18:14:23 JST (2d)

大島保彦(おおしま やすひこ、1955年6月15日 - )は、駿台予備学校英語科講師。東大進学塾エミール英語科講師。駿台大宮校校長。翻訳家。3号館,市谷校舎,大宮校に出講。

経歴 Edit

  • 前橋市立前橋第三中学校卒業。
  • 群馬県立前橋高等学校卒業。
  • 駿台予備学校午前部にて浪人。
  • 1980年東京大学文学部哲学科卒業。
  • 1984年から駿台予備学校の教壇に立つ。
  • 1987年東京大学大学院博士課程(比較文学比較文化)満期退学。
    • 修士論文は『宗教比較の可能性-ニコラウス・クザーヌスの場合』。

授業 Edit

  • ユーモラスな語り口で展開される知的な雑談と、体系的なプリントで、難関大志望の学生から絶大な支持を得る駿台でも指折りの人気講師である。
  • 授業の半分以上が、講義で扱った英文に関する文学・芸術や英語以外の外国語・古典語の話題を中心とした雑談で構成される。
    • 本人も自覚しており、またそれが師のアイデンティティである。初めは彼の授業があまりに雑談が多いことに驚く者も多いが、1年間という長いスパンで見れば、基礎に重点を置き総合的に学生の英語力を高めようとする師の授業をうけることで、必ずや高度な英文読解力が身に着くことであろう。(講習会では雑談率は減る)
    • 師の雑談はたんなる馬鹿話ではなく(たまに、他の講師のネタを話すがそれはそれで気休めになる)、生徒の知的好奇心を刺激し、学問への興味を喚起する、それ自体が大切な「分野横断的講義」である。
      • 「今の話はわきみちのわきみちだったんですね。今からわきみちに戻ります。」
    • 高卒生の通期授業では全く英語を行わないこともある。
      • 2012年はセンター国語で出題された楽隊のウサギの解説を、2013年は全国模試の古典の解説を1コマ丸々使って行った。
    • ある年高熱の中、直前講習の授業を行った際、雑談をほとんどせず20分前に授業が終了した。その際のアンケートに書かれた以下の言葉を頻繁に面白がって引用する。2014年語法と読解での雑談でも触れていた。生徒が大島師をわざわざ選ぶ理由の大半は雑談を求めてである
      • 「授業なんかするんじゃない、今の時期に大島の授業を取った意味をかんがえろ」
    • 師の絶好調とは、(雑談が多いために)「授業が進まない」と同義語である。絶好調だった年の英文読解は、12月の段階で4課をやっていたそうな。
    • なお、通期の最終講では泣けるほど心に強く響くお話をして下さる。
  • また、雑談の中には、学習法に関する話をはじめ、生徒への毒舌も含まれている。
    • ただただゆるい授業をするのではなく厳しいことも仰る。参考になるのできちんとうけとめるべき。
    • そうはいっても、どなったり明らかな説教口調だったりではないので、あまりきつい毒舌には聞こえない。
  • 授業は雑談が多いが、そのかわり秀逸なプリントを配布してくれる。
    • 他の講師が説明するような英語の説明はほぼプリントに記入されているので雑談が多くてもあまり問題はない。
    • 例文などプラスαも豊富な、授業の要点がつまったしっかりしたプリントである。
    • ちなみに教務からは「プリント刷るくらいならテキストにしろ」と苦情が出ているとか。
      • 「僕が作ったプリントとかテキストがちゃんとしてないわけないじゃない。だから、授業が適当でも大丈夫なの!」
  • もちろん、プリントや雑談だけではなく授業自体もすばらしい。なお、多く担当するのは英文読解の授業である。
    • 英文読解については、文構造が複雑な文ではきちんと構文把握しつつ、デイスコースマーカーなどに注目していきながら文同士の繋がり、文章全体の流れを把握していく授業を展開する。
      • 構文把握はすべき部分でできるようにしておけばよいのであり、すべての文をいちいち構文をとってよんでいくことはよくないという立場をとっている。
      • いつもは時間を犠牲にして正確さを確保しているのだから、たまには正確さを犠牲にしてスピードを確保する練習を行うことを薦める
      • 構文把握を意識してよむことを「ヨコによむ」、文同士のつながりや、(二項対立型を軸にした文章だったり、列挙していくタイプの文章だったり、仮説を提示して検証していく文章だったりといった)文章全体の流れを意識してよむことを「タテによむ」と言っている。
      • 夏期講習で師が編集している「英語構文特講」を読めばわかるが、師の構文把握の方法は、伊藤和夫師の方法論を踏襲した、伝統的な駿台の方法である。
      • 師の著書「英語長文問題集―文を超えて、文章を読む」は、師の授業の雰囲気の一部(雑談以外の部分)を伝えてくれる問題集である。師の授業に興味があったらまずは手にとってみると良い。
    • 文法語法分野については、夏期講習の「語法と読解(夏に架ける橋)」が昔からの超人気講座である。
      • 前置詞を集中的に扱う講座である。テキストの質も高く、昔から「大島が本気になる講座」であると評判である。詳細は該当項目を参照のこと。
      • もともとは「上級語法研究」という講座名で開講されていた。そのころから数えると、すくなくとも20年以上は開講していることになる伝統の講座である。
  • テキスト編集能力も高く、数々の講座のテキスト編集をおこなっている。
  • 単語は語源から解説する。
    • 登場した重要単語の語源を語るのに時間を割く。接頭辞や接尾辞、共通する意味などから生徒の語彙を増やそうとする。
    • しばしば、そのまま雑談へと移行する。
  • 各種問題の解き方・考え方もきちんと教えてくれる。生徒目線でかなり参考になる。
    • 師いわく、「自分が学生時代に英語で伸び悩んだ経験があるため、上智大学外国語学部英語学科を首席で卒業したとされる同僚(斎藤資晴師)のような、苦労をしなくても「出来て」しまった人とは違い、生徒のわからないところが自分にもわかるから生徒目線になれる」
    • ただし、予備校講師にありがちな入試問題に対する自己の解法公式の「押し売り」(これで絶対解ける!みたいにいうこと)はしない。
  • ただし、雑談が多かったりプリントで説明を済ませたりすることからもわかるが、手取り足取り1から10まで段取りを踏んで教えてくれるという授業ではない。
    • 口頭説明も多く、文章の論理展開や文の繋がりをさらっと言われて聞き逃してしまうこともある。結構大事で、ためになるので常にメモを取ると良い。
    • 授業の進めかたも、ある程度できる生徒向けのものであり、普通の人気予備校講師とは一線をかくすものである。
    • 東大やそれに準ずる一流大学志望の学生を対象とした授業を受け持つことが多いことからもうかがえるが、プリントの補助があれば自分で学習していける素地があるような生徒が受講するのが期待されている。
    • 通常の大手予備校では、中下位レベルの受験生相手の講師が一番人気で締切になりやすいが、駿台では大島師などの上位層レベルの受験生向けの講師の講座が締切続出という点が駿台の特色といえよう。
  • 板書はあまりきれいではないが、みにくくはない。そもそもあまり板書はしない。着席して授業したりすることも。
    • これも、前述のプリントが秀逸なので、板書が適当でも問題にならない。
  • 衛星放送だと少し魅力がおちるので受けるなら生の授業の方が良いという声が多い。
    • あがってるのかきちんとしようと変な力がはいるのか、はたまた音声が消されているのか、、生の方が良いという意見が多い。
    • サテネットの授業で、「これが分からない人は舌噛んで死ね」といったところその音声は削除され、ショックを受けたそう。
      • あがっていることに関しては自覚があるようで本人曰く「僕の意識としては、サテネットはきっちり結婚式、講習会はフォーマル、 読解Sはカジュアル、道しるべはパジャマです。」
      • 「この間ねー、サテネットでタコって言ったらその音声消されちゃったんだよー。これはねー、タコに失礼じゃない?」
  • 予習はシナリオ作り、授業は自分へのプレゼント、復習は試験中の自分へのプレゼント作りとしていて、常に先の事を考えて勉強するように指導する。
    • そのため、師が要求している予習、復習の水準はかなり高く、そしてその水準を満たしていないと、師の授業の価値を生かし切ることは難しい。「予習してないって?大丈夫です。みんなの『予習した』は僕の『予習してない』と一緒だから。」
  • 雑談は内輪ネタが多いという意見もあるので、講習だけの受講者の場合は師の素晴らしさに気づけない人もいるかもしれない。師のよさは通常授業での連続した指導により発揮されると言えよう。
    • 雑談についていきたい人は、このwikiを熟読しておくと、雑談の多くを理解できるようになる(もっともそんな暇はないだろうが)。
  • 顔を覚えてもらうと、授業の中で「いけにえ君」にされる
  • スーパー東大理系コースのSAの担当はない。理由は「くだらない雑談するなとかかれたため」だそうだ。
  • 女子生徒には津田塾の資料請求をするよう薦める。津田塾の問題は非常にオーソドックスであること、資料請求すると問題、解答、講評を無料で送ってくれ、いい問題集になることが理由(大宮校長文攻略法)

担当授業 Edit

講習に関しては、人気講師であり、東大コースのパンフレットにも掲載されるため、外部からの申し込みが多く、締切られるこも多い。

通期

人物 Edit

  • 英語科で最も人気のある講師の一人であるのは勿論、現在の駿台を代表する講師の一人でもある。
    • 基本的に駿台予備学校英語科の名で外部で何か行う場合は師が担当されることが多い。
  • 小林隆章師、雲幸一郎師、雲孝夫師、太庸吉師、勝田耕史師、坂井孝好師、福井紳一師、須藤良師、霜栄師など多数の同僚の駿台講師をよくモノマネなどでネタにする。仲がいいからできることである。
    • 特に山口紹師とはかなり仲が良く、よくネタにする。
    • 大宮校市谷校舎の場合、山口師のネタが多い。お茶の水校だと少ない。講習のオンデマンドでも山口師をネタにするときもある(15/16年の英語アウトプット200+αにて)。
      • 例えば、かつて模試の問題を作成した際、選択肢に(e)task というのを入れていたらしく、これについて「カッコイイ、タスク、なんて、いけない選択肢を作ってしまいました。反省します。」とおっしゃっていた。
      • オックスフォードも認めるタスクはつらい。(2013年語法と読解、大宮より)
      • 2015年度の市谷校舎での前期通常授業で、普段大島師が火曜日に授業を行っている日に、市谷校舎で用事があると山口師が突然出講した(この日世間はGWであった)ので、「今日はタスクがなぜか市谷に来ているから、いつも通りに悪口言えないんだよね」とおっしゃっていた。しかし、結局はいつも通り山口師をネタにしていた。
    • お茶の水校の場合は雲幸一郎師のネタが特に多い。
    • 雲師、森師、霜師の一般名詞漢字1文字トリオは、説明の中でも良く登場する。
      • 例:「名詞にyを付けると〜っぽいという形容詞になります。例えば、雲っぽいはcloudy、森っぽいはforesty、霜っぽいはfrostyですね。」
  • 大学院在籍時から授業を担当している。大学院時代は学費が免除(両親定年によって)され、年収はサラリーマンの二倍、料金は学生料金だったため、今よりも財政的には豊かだったとのこと(2013年読解Sより)
  • 多言語に精通している。授業中での雑談に生かされている。
    • 東京大学入学前、まだ自身が駿台生だった頃から多様な外国語に興味を持つ。授業中にも必要に応じてドイツ語、フランス語、スペイン語、イタリア語、ロシア語、ギリシャ語、アラビア語、ペルシャ語、中国語、韓国語、エスペラント語、ラテン語等の知識を引用する。本人曰くかじったことのある言語は40以上に達するという。
    • 言語に関する関心は深く、関口存男ら優れた語学者を尊敬している。
    • ラテン語文献について山本義隆師から相談されることもあるらしい。
    • 毎年、3号館と大宮の大学準備講座を担当しているが、その講座でも師の言語への愛が伝わってくるだろう。
      • エスペラントは午前中に勉強を始め、午後には新聞を読めた(2015年大学準備講座
  • 知識量で言えば科目の枠を取っ払って駿台講師の中でも1,2を争うほどだと言われている。
    • その知識量は授業中の雑談で主に展開される。分野横断型の講義は特にリベラルアーツ重視の入試に有効であり、生徒にも分野にとらわれない学習、「構造主義的勉強論」を提唱している。授業では、ある一つの汎用的な思考システム、各教科を統一的に解釈するためのメタ視点、手法の存在を示唆することがある。
      • 具体例としては、化学・英語・古文の構文などの有機的なつながりを示唆、ないし列挙することが挙げられる。また、勉強はリンクをつくることでもある、とたこつぼ型の学習をしている受験生を頻繁に啓発する。
    • また、長文において、既知の内容が扱われていることが解ったら積極的に内容を先読みし、読解に詰まったときなどに推理をすことをすすめる。(文系の学生にとっての歴史、理系の学生の自然科学など)
      • これを「知識の密輸入」と称する。授業ではこれの失敗しやすいパターン等も紹介される。
    • 知識量は読書のたまものであり、引っ越しの時、本だけでトラック4台分になったらしい。(秋澤秀司師談、曰く「化け物」と。)
    • 美術や音楽にも造詣があり、授業でも時折触れられる。ピアノの腕前も良いらしい。
  • チョッキ(ベスト。魚釣りに行く時にきるような類のもの。)好きで、頻繁に着用している。
    • 須藤良師は「釣りバカのハマちゃんみたいな格好してるのに何ヵ国ももしゃべっちゃうんだから人は見かけによらないねー」とおっしゃっていた。
    • 代ゼミの看板講師である西谷昇二氏と年齢がひとつしか変わらない。驚き。(むしろ西谷氏が年齢の割に若すぎる)
  • 頻繁に髪の毛ネタをふる。
    • 師の前で髪の毛ネタはNGであるらしいが、本人は頻繁にネタにする。
    • (growの説明で)「growはね、自動詞なの。昔の辞書引くとね、『growは放っておいても勝手に成長するものに使う。たとえば髪の毛』って書いてあったんだよ。勝手に成長する……?非常に違和感を覚えたんだよ。」
  • 既婚。
    • 奥さんは駿台の教え子であり、あるときとある電車内で声をかけられたのが始まりであったことが本人の口から語られている。この日は偶然違う車両に乗ったらしく、運命的な出来事だったとのこと。
    • 50歳を過ぎて生まれた幼い子供もおり、おじいちゃんと間違われるのが悩みの種。
    • 愛犬はゴールデンレトリバーである。
  • 駿台で一浪している。
    • 駿台での浪人時代では鈴木長十に英語を教わっていた。語法と読解などで当時のことが語られることがある。この他、今野武雄にも数学を習った
    • 高校生時代理系を選択していた大島師は浪人時に文転し、そこから1年で東大文科に入学した。
    • 一年間で東大世界史をやってのけたことに関し、渡辺幹雄師は大島師の事を度々賞賛する。そんな彼に対し親しみを込めて“素敵なハゲ頭”と呼んでいる。おそらく自虐ネタではないだろう。
  • 千葉大学、東海大学などで哲学やドイツ語の非常勤講師も勤めた。
    • 千葉大での授業は「(駿台の授業-英語)×n倍」だったそう。
  • トーマスで学ぶ英文法という講座を作りたいらしい。(ただ、著作権と駿台当局のせいでできない)
  • 2006年6月には JACET 関東支部大会の全体シンポジウム「なぜ英語力は低下したのか?」に参加している
  • 簡単な模試のことは「ピヨピヨ模試」(主に全国判定模試)、偏差値の低い大学のことは「ピヨピヨ大学」と呼ぶ。
  • ある授業において師がティアラのことをティラミスと発言し主に女子生徒からの笑い声が目立った
  • 恐らくこのwikiのネタを一番提供して下さっている師である
  • 浪人時の3月1日に麻雀をし、心が不揃いのまま3月3日東大の1次試験に失敗。しょげる。3月4日、吉川英治と松本清張と松下幸之助の伝記を買いあさる。理由は「全員学歴ない人だったから」。3月5日、ピンク映画を見に行く。3月6日合格してた。またしょげる。9日、数学をあと15分から三問解。
    以上の内容が師の口から語られている。
  • かつて、小林隆章師と上野一孝師とスキーに行った際、小林師に「あのねー、上の方平らなんだよ」とハメられたそうだ。その際、小林師と上野師は大島師を置いて先に行ってしまい、スキーに精通していない大島師はロッジに衝突しメガネが吹っ飛んだとのこと。
  • 夏期講習中の講座ではポムポムプリンの団扇を使う。生徒からもらったとのこと。付属のストラップは別の生徒からもらった。
  • 「入試」という言葉を発音するときのアクセントが独特。大抵の人はアクセントをあまりつけずに発音するが、師は「入」の部分にはっきりとしたアクセントをつけて発音する。
    • おそらく師の出身が群馬県だからであろう。上州(群馬)では音節が3つから4つの言葉は頭にアクセントがきやすい。
  • 一年のうちある時期だけは、強調の際に「ウルトラ」ではなく「アルトラ」と言う。
  • あるとき須藤良と勝田の3人で話しているとき、周囲からの視線が集中し、須藤師が悔しがったとのこと
  • 2017年度の春期講習からパンフの写真が変更された。
  • 師の要望で市谷校舎に映画レナードの朝のDVDが購入された
  • 誕生日プレゼントに雲幸一郎師から万歩計を貰ったそうで師の体型を気遣われているよう。どっちが授業中歩き回ったか競争しようと言われたらしい。

著作 Edit

学習参考書 Edit

  • 『とっても英文法』--(研究社 1997年12月) ISBN 4-327-45121-5
  • 英語長文問題集―文を超えて、文章を読む』--(駿台文庫 1998年1月) ISBN 4-7961-1028-3
  • 『合格へのカウントダウン20日間 英検2級最短攻略本』--(監修 学習研究社 2006年5月) ISBN 4-05-402945-0
  • 『合格へのカウントダウン20日間 英検準2級最短攻略本』--(監修 学習研究社 2006年5月) ISBN 4-05-402946-9
  • 『英米史で鍛える 英語リーディング』--(研究社 2010年7月) ISBN 4-327-45230-8

一般書 Edit

著訳書 Edit

  • ゲーリー・ズーカフ『踊る物理学者たち 』--(共訳 青土社)
  • ゲーリー・ズーカフ『カルマは踊る』--(共訳 青土社)
  • ハンナ・アレント『精神の生活』--(佐藤和夫訳・翻訳分担 岩波書店)

発言録 Edit