駿台予備学校

Last-modified: Fri, 01 Mar 2024 09:43:44 JST (57d)
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駿台予備学校(すんだいよびがっこう)は、日本国内で展開している大手予備校である。

略称は駿台(すんだい)。

河合塾代々木ゼミナールと並んで三大予備校と称されていた。

概要 Edit

  • 昭和27年10月8日法人認可。
  • 旧称は駿台高等予備校。
  • 許認可の関係上、校舎によって学校法人駿河台学園、駿台教育振興株式会社の3法人のいずれかに属する。
    • 駿台予備学校は「学校法人 駿河台学園」が運営する専修学校または各種学校。
    • 「専修学校又は各種学校の設置のみを目的とする法人」なので法律上は「準学校法人」。
    • 駿台教育振興株式会社」が運営するものについては「駿台◯◯校」または「駿台現役フロンティア◯◯校」という。(Wikipedia参照)
    • アカデミー校(書類上、2020年度までお茶の水8号館に存在)と池袋校は駿河台南学園の運営だった。

特徴 Edit

駿台予備学校のここがすごい! Edit

  • 合格実績がすごい!(以下参照)
  • 50分授業である。このため、90分授業の予備校に比べて集中力が続く。
    • はっきりとした典拠は不明ではあるが、「集中力の限界は50分」という伊藤和夫師の考えによるものだと言われている。
  • 指定席制であるため席取りに気を使う必要がない。(自由席制を採用する予備校では、席取りのために開門前に並ぶといったこともある。)
  • テキストが非常に優れている。他予備校では『的中』と大々的に取り上げるが、駿台予備学校では当たり前な事である、もしくは無意味であるとして一切取り上げられない。
    • 青パックでは「4年連続的中!」などと大々的に広告してるためいちいち入試問題とテキストを照らしあわせるのが面倒臭いのではという説もある。
    • 共通テスト対策も手厚い。通期のカリキュラムに共テ対策が組み込まれており、必要な人はしっかり対策、既に対策出来てる人は授業を切ることで自習の時間になるという優れた組み方になっている。
  • 校舎とクラスによっては人気講師に習うことができる。(→駿台講師)
    • もちろん中にはハズレ講師もいる。上のクラスほどいい講師であるというのは他の予備校も同じである。
  • 担当講師によってはアカデミックな授業を展開し(特に人気講師に多いが)、大学にも通ずるようなワンクッションを入れてくれる。
    • 例えば、数学では本質が分かるように工夫された授業、物理では微積分などを用いて物理学的な背景を交えた授業、化学では有機電子論を用いた電子で反応を語っていくような授業がそれにあたる。
    • それらのアカデミックな授業展開は理解にも役立つが印象に残りやすい故に暗記にも役に立ったり、アカデミック故に誘導付きで入試の題材になったり、大きなメリットがある。
      (詳細は駿台講師も参照)
    • したがって、数学理科の授業は非常に評判が良い
    • 特に夏期講習の評判が良い。
  • 冬には予防注射を駿台で打ってくれる。
    • しかし案内には担当医が記載されていないので、不安になる生徒も多い
    • また、定員に達し次第、締め切ってしまう。
    • 2018年度は珍しくお茶の水校で締め切りが発生した。講習かよ

駿台予備学校のここがダメ! Edit

  • 50分授業であること。駿台の授業数そのものは90分授業制の他予備校と大して変わらないため、あまり重要度の高くない科目はそのしわ寄せを受けやすく、授業1コマあたりの密度が薄くなりがちになる。
    • 実際、英語の長文などは50分で1題解説し終える事はごく稀。2〜3週に渡って解説が行われるため復習のしにくさやまどろっこしさを感じる人もいるかもしれない。そこを欠点と感じる人は河合塾を選んだ方がよい。1コマでしっかり解説を終えてくれる。
    • コースやクラスにもよるが、長い解説が必要な授業は2コマ連続で行われることも多い。その場合も間に10分の休憩が入る。
    • 駿台当局は「50分授業」をセールスポイントの一つとして宣伝しているものの、ごく一部だが50分を遥かに超えて延長する講師もいる(特に関西地区)。このような講師の授業では、せっかくのセールスポイントが潰れてしまう。
  • 間の休み時間が10分しかないため、トイレなどが混むと教室に入れなくなってしまうことがある。
    • お腹が痛い、などの時には致命的。あらかじめ担任か次の授業の講師に申し出ておくなりすると良い。
  • 椅子の座面が後傾している。ずっと座っているとお尻が痛くなる。なお、自習室の椅子は質が良い。
    • 腰痛持ちはクッションなどを持ち込むと良い。
  • 少子化の進むこのご時世でも、一部校舎では1クラスあたりの人数が多すぎる。そのため席の間隔が狭く感じられることもある。
  • 指定席ゆえに、視力が悪い人は大教室で後方の席になると黒板が見えにくい。
    • その場合は教務窓口で「オペラグラス」を貸してくれる。(また教務に事情を話せば前方の席に固定してもらえる。)
  • 全ての講師が素晴らしい授業をするわけではなく、下位コースや下位クラスを中心にハズレ講師もいる。
  • ティーチングアドバイザー(TA)がさも名物であり河合塾より優れていると言わんばかりの宣伝をするが、お茶の水校の場合非常に使い勝手が悪い。
    • 校舎によって教科に偏りがあり、その上校舎が点在しているため朝予約をとろうとしてもなかなか厳しい。
    • コースによっては地歴科目のTAは前期後期で2、3回しか受けられないことも。(人数とローテーションの関係で)
  • カリキュラムが多く、人によってはオーバーワークになってしまうかもしれない。
    • 理論派の講師が多いことから、受験勉強に余裕がない人は入試に間に合わなかったり、理解できるレベルを超えていたりするものもある。
    • また、問題集の演習などの時間の確保もなかなか難しい。高卒クラスの通期授業は6コマ(=15時まで)が基本であり、その後に共通テスト対策などの追加授業がある。このため、平日は演習時間をあまり取れない。
  • 英語のカリキュラムでは構文主義を重視しているため、英語の超長文対策には極端に弱い講師陣/英語科「指導方針」も参照)。
    • 早慶だけでなく、国公立大、例えば、超長文化後の東工大英語にも対応していない。
    • 不安な人は夏期講習英文読解特講(発展編PartⅠ・Ⅱ)をとってもいいかもしれない。
    • 流石にまずいと考えたのか現役では難関コースに読解メインの多読英語が追加された。
    • 通期や講習のテキストも長い文章に随時差し替えられてはいるが、超長文の訓練としてはいささか心もとないのが現実である。
  • 現役・浪人コースともに、日本史世界史では一部の重要単元を季節講習でしか扱わない
    • 具体的には文化史・近現代史・戦後史など。これらの単元は通期では全く扱わず、季節講習に丸投げ状態である。
    • だが、これらの単元は頻出範囲な上に、内容が大変ややこしいため躓く受験生が多く、生徒にとっては講習を取らないことを躊躇してしまう仕組みになっている。高卒生なら実質、学費に強制+10万されるようなもの。わざとなのだとしたら大変いやらしい商売である。
      • 例えば日本史なら文化史×2・戦後史・史料対策が必修であり、これらで10万近く取られる計算になる。
    • しかも、近現代史や戦後史を冬期講習まで扱わないため、駿台のカリキュラム通りに勉強していると致命的に対策が遅れてしまう。
  • 上記のようなカリキュラムゆえに、河合塾と比べて早慶文系の対策には弱い
    • 数学をしっかり対策する必要がある文系(最難関国公立・慶應経済など)なら駿台でも良いかもしれないが、社会科重視なら河合塾を選ぶ方が無難。
  • 講師にもよるが、一部に左翼的な雰囲気がある。特に日本史科は顕著であり、人によっては気分が悪くなるかも。
    • 日本史科の中には、南京大虐殺や慰安婦問題について日本は謝罪すべき・天皇制廃止・安倍政治反対などについて授業中に論じる講師もいらっしゃる。人によっては当時の証言や文書などの根拠を提示しながら話をされるので、一種の講演会のようになることも。
    • ただし全講師が左翼的であるのではなく、中道主義的な講師もいるし、中には極めて右翼的な講師もいる。また、自身の政治的思想を講義中に話すことに批判的な講師もいらっしゃる。
    • 補足すると、伝統的に日本の言論界・学術界は世間一般よりも左翼的な人が多い。日本史科以外は他予備校とさほど変わらないと思われる。
    • 駿台内外を問わず、ベテランの予備校講師は、学生運動が盛んだった時代に学術界の本流からあぶれて予備校業界に転身した方が多い。現在でも、ベテラン駿台講師の中にはデモなどの社会運動に参加している方もいらっしゃるようだ。
    • 何にせよ、自分で考える姿勢が大切。何も考えずに鵜呑みにしたり、反発するようなことは好ましくない。(講師もよく考えて判断するよう仰る方が多い)

出身者 Edit

駿台予備学校/卒業生を参照。

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