センター試験

Last-modified: Wed, 03 May 2023 23:01:42 JST (359d)
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概要 Edit

  • 2020年度まで「大学入試センター試験」として実施されていた、毎年1月に国が率先して実施する国公立志望者を振り分けるために行っていた試験である。
  • 2021年度からは「大学入試共通テスト」となり、配点や出題方針が変更された。詳しくは共通テストの項を参照。
  • 元は前身で1979年に導入された大学共通第1次学力試験(共通一次)。
  • 2020年度までに完全に廃止される予定だったが先延ばしになった。(これについて新テストの英語対策を引っ張っていた佐山師は大変落ち込んでいた)
  • 私大専願者であったとしてもセンター利用と呼ばれる受験方式で抑えられたり、二次試験の結果に加えてセンターの得点を利用する場合があるのでやはり重要な試験になってしまう。

特徴 Edit

  • 建前上は、教科書をベースとして作られた問題が多く標準的なレベルがほとんど(のはず)なのだが、いかんせん範囲が広いため教科書レベルの確実な理解とケアレスミスをおかさない丁寧さが高得点には不可欠である。
    • 特に国語は難しく、「標準的なレベル」とは程遠いものだった。
  • 医学部志望にとっては特に重要な試験である。毎年全国の合格者平均は9割程度とされる。(医学部に合格した人は自身の得点を口を揃えて9割前後だという)
    • しかし、地方の医学部を見ると中には80%ちょっと、時には79%などでも受かっている者はいるため諦めないことが重要。特に、センターの割合が30%付近の医学部には割と多い。ただ、40%以上の割合を占めてくると厳しい。
  • 形式は二次試験に見られる普通の記述式とは違い全問マーク試験であるため、ある程度の量をこなし慣れることが必要である(毎年十分の対策を取らずに本番で独自の形式に対応できずに失敗するものが少なからずいる)。
  • 英語国語も特に奇をてらっている訳ではないので、単純に易しめの二次試験という感覚で取り組めたのはセンター初期の話である。
    • センタープロパー(独自)の問題も含まれているため注意が必要。
  • 数学は計算量がそこそこ多く、試験を作っている側からすれば、あるいは普段の自習などで解く分には標準的な問題であったとしても、本番における緊張感やそれに伴う計算ミスなども多発してか平均点がばらつきやすい。数学で失敗したという人が例年かなり居る。
    • 特に数ⅡBは東大など最上位レベルの大学の合格者でも8割に届かない人がいたりもする。その分ほかの科目でカバー出来れば良い話だが、失敗すると心臓に悪いことこの上ないだろう。
    • 「センター数学で満点を取れないほどの親不孝はありません」とおっしゃる某師も、冬期のとある講義中に「計算が上手くいかなくて失敗する人が毎年少なからずいます。センターなんて簡単だと甘く見て、速く正確に解くトレーニングを積まない人がそうなっているんですね。本当に情けないです。」とおっしゃっていた。
  • 国語は難易度の変動が激しいことで有名であり、満点がゼロ人だった2014年は「正規分布おじさん」が出現してしまうほどだった。
    • 国語で失敗し、共テ利用で私大を抑えることが出来ず、私大入試でパニックになることがある。
  • 理科・社会に関しては細かい知識やややこしい計算問題が出ることもある。
    • 地学は年による難易度の変動が激しい。平均点が70点を超えた年もあれば、物理と19.2点差つく年も。近年は難易度がぐんぐん上がってる。しかし、受験者が極めて少ないので難化しても話題にはならない。
  • マークミスには気を付けるように。
    • リサーチでA判定を取ってた大学がマークミスで点数に誤差が生じ不合格となり、その動揺で私大対策がうまくできずもう一年がんばりましょうという地獄を見ている人が少々いる。

過去問 Edit

  • 過去問に関しては赤本は量はあるがアルバイトが作っているという話もあり実際間違いも多いので微妙である。また我らの青本も量が少ないのが難点である。実際センターに関しては黒本だったりZ会が出している緑の表紙の物(Z会からの過去問集の出版は無くなった)の方がよろしいかもしれない。
    • 数学に関しては単純な計算トレーニングや計算ミスを削る練習台として使いやすいので、赤本も積極的に使っていくべき。例年の出題形式からある程度予測を立てることも出来るので、予備知識的な意味での対策は最も易しいだろう(ただし上記の通り計算ミスなどが起こりやすい)。
    • 英語および理科は上にもある通り易しめの二次試験、という印象が強い。二次対策をやっていけば自然と解答力は付くので、あとはタイムアタックあるのみである。
    • 社会に関しては、日本史世界史はともかくそれ以外の科目は割とクセが強く、赤本を使うべきかもしれない。
    • 国語もクセが強く、配点的にも一問のミスが致命傷になる場合が多々ある。模試や予想問題集は形式が同じなだけの別物と割り切った方がいいかもしれない。センター国語対策は過去問だけにしろと仰る講師も多い。

講習 Edit

  • 冬休みになり切羽詰まって講習を取る人もいるが、早いうちに夏期-冬期-直前とどのようにセンター対策を行うかを検討しておくべきである。対策が早ければそれだけ冬直の負担は軽くなるし、じつは全く同内容の講座を夏期講習期間中にも開講していることもある。また自習でまかなえる教科もあるだろう。ただ、センター対策はなんとかなるだろうとタカをくくって何も考えないでいるのは多浪のリスクが増える。

    以下は駿台共通テスト対策講座群である。
    夏期講習/共通テスト対策講座
    冬期講習/共通テスト対策講座
    ファイナルアタック講座

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