池知正昭
Last-modified: Sat, 29 Jun 2019 15:08:53 JST (1898d)
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池知正昭(いけち まさあき)は、駿台予備学校日本史科講師。1号館,2号館,吉祥寺校,横浜校,千葉校,柏校に出講。
経歴
- 東京都武蔵野市生まれ。
- 1977年、明治学院東村山高等学校卒業。
- 1982年、青山学院大学文学部史学科卒業。
- 青山学院大学文学研究科博士後期課程満期退学。
- 専攻は日本古代政治・仏教史など。指導教官は大山誠一。
- 「奈良朝皇親賜姓の意義」
- 明治学院大学非常勤講師。
授業
- ミトコンドリアイブから始め、通期教材を主に用いながら(教科書を読むだけ)、かなり専門的な部分にまで掘りさげる。
- 一方で一切通期教材を扱わず展開するクラスもある。クラスや志望校に合わせて授業方針が異なるようだ。
- 特に師の専門である古代分野に関しては入試レベルを遥かに凌駕している。かなりの上級者向けの授業と言える。
- 故にセンターのみの人、日本史に負荷をかけていられない人、日本史の得点が入試にそこまで影響しない人、(
誤りだらけの山川の教科書内容で充分だと考えている人)、雑談が嫌いな人、(歴史や世界に興味がない人)、は師の授業とは合わない傾向が強い。- とは言いつつも師のレベルに達してこそ東大など最難関大の日本史で戦えるレベルになる。豊富な背景知識・歴史観が必要ならば師の授業は的を得ているとも言える。師の授業は参考書学習では得ることのできない、色々な角度から物事を推論していく目を養える。
- 邪馬台国の解説では2コマまるまる使い邪馬台国論争の近畿説が正しいとおっしゃっていた。
流石に時間を使いすぎでは…… - 本当か否かわからないが、師曰く過去に入試問題で出されたことがあるため授業をしているそう。
- 一方で問題を解いていて出会ったときの衝撃は大きい。特に東大の過去問でその効果は顕著である。
- 故にかなりの上級者向けである。(だからこそ長年東大日本史を教えてきたのである。) 初学者や苦手な人の場合は最悪、100分間何を言っているのか全くわからないまま授業が終わってしまう、なんてこともある。
- 初回授業で初学者の有無を確認しクラスのレベルに合わせて授業を行う。
- 初学者や苦手な人は臆せず相談してみよう。
- 夏期講習の文化史(古代・中世)では専門的な視点から解説してくれる。教科書の羅列だけでは覚えられない人は取ってみても良いだろう。
- 師の授業の最大の注意点は日本史前近代Ⅰ・Ⅱを担当しても、進度を合わせるために近世を扱わないことである。
- 現在は1号館のクラスを新たに受け持っておられる。
- 師の最も良い点は面倒見の良さである。面倒見の良さは駿台の中でも指折り。
- 質問対応は非常に懇切丁寧である。
- 師は授業時間外に論述指導を行いその場で採点・講評してくれる。
- 当然顔と名前も覚えており、一人一人親身に対応してくれる。
- なお、論述課題は日本史問題集(論述対策)で1回に1〜2問扱う。
担当授業
通期
- 日本現代史徹底整理(千葉校)
- 日本史史料問題対策(吉祥寺校、千葉校)
- 日本文化史(古代・中世) (お茶の水校)
- 日本文化史(近世・近現代) (柏校)
- 差がつく!日本経済史(お茶の水校、千葉校)
- 正月決戦!日本史重要事項有機結合(千葉校)
人物
- 福井師と並ぶ大ベテラン。
- facebookをやっている。
- 口癖は「いや、まじに」「無論」「はい?」
- 科目の垣根を越えて他講師と仲が良い様子。
- 雑談で久山道彦師の話題が出てくることも。同じ大学に勤めているからだろうか。
- 「いいか、久山は絶対怒らせるなよ、横浜で一緒にやってる俺まで被害こうむるから」(LE初回授業にて)
- 「横浜でドカン!柏でドカン!講師室でドカン!廊下でドカン!」(久山師の厳しい指導の様子を表現している)
- ちなみに体格と髭が久山師と瓜二つなので、師の後ろ姿を見た理系の生徒が久山師と誤認して慄くことが良くある。
- 高谷師や秋澤師など、千葉校に由縁ある講師と親交が深いようである。
- 高谷師は師のことを「何でも知ってる池知先生」と呼ぶ。実際、何でも知っている。
- ある日、講師室で本を読んでいた際、急に松井誠師に「なぁ、その本面白ぇよなぁ!!」と話しかけられて返答に少々困ってしまったらしい。
- 「急にだよ、急に。」
- 大島保彦師とも交流がある。
- 「大島保彦って知ってる?大島さん。あの人ね、ずーーーっとあんなん(服装のこと)なの。釣りのやつばっかり着てんの。」
- 雑談で久山道彦師の話題が出てくることも。同じ大学に勤めているからだろうか。
- 3歳下の妹がいる。
- 高校時代、度々高校をサボって東京国立博物館に潜伏していたらしい。
- 師は、最近の学生は教養が少ないのではなく、むしろ無教養であるとおっしゃる。授業では、度々一般教養に関する質問をされ、知らない学生が多いと「最近はこんな事も教えなくちゃいけないのか〜」と落胆される。
- ただ、質問の内容は音楽や国字の意味、鉄の製法に刀の作り方など多岐にわたり、レベルは非常に高い。
- 北欧神話、キリスト教、何でも知っている。
- 師の博識に恐れ戦いた一部生徒は、尊敬の意をこめて師をWiki知先生と呼ぶ。
- 稀に鮮やかな色のシャツで授業をなさり、授業後には女子から「今日の先生、ちょっと可愛くなかった?(笑)」との声が聞かれた。
- 山川の教科書をひどく叩いていらっしゃる。師曰く「山川の教科書は自説をそのままのせるアホ編集者が多い」とのこと。なんでも山川の教科書は50年近く前に原型が出来上がり、当時の研究の名残りで載せているとか。山川も最新の研究成果を載せて欲しいものである。
- 東大系の史学科には批判的立場を取っているが、京大系の史学科はある程度支持している模様。
- 曰く、昔の東大系は優秀な教授が多かったが今はお察し状態なのだとか。
- (東大の問題文にて間違いがある、と指摘される時)「これはね、○○○とか書いてるけど、間違ってます。もう完璧な間違い」
- 話を盛っているのではないかと感じることもある。
- 部活の朝練に対して否定的。師の娘さんが「朝練に行く」と言ったのを見て驚いたらしい。師の学生時代から言えば朝練なんて考えられない、とのこと。
- 体罰などの昭和時代からの教育界の悪い慣習、が未だに続いてしまっていることを憂いているご様子。
- 痛風になってしまったらしい。長い友人だったビールとお別れしなくてはと嘆いていた。
- 漫画をこよなく愛する。特に銀魂は全巻読むほど(ただ古いものが多い)
- 「風来坊」として、初期のミルクカフェで活躍する。既に注連本師がご逝去されたことを告知した。
- 2017年の文系演習クラスで賭け麻雀をしている生徒がクラスにいたことから、LXの担任を土下座させた。それ故に3号館の担任達は師に戦々恐々としている。
- 安倍政権に対しては批判的。しかし、今の野党や朝日新聞にはほとほと呆れているご様子。
- 「天皇上皇陛下には外遊していただいてその間に永田町にミサイルでも打ち込めば日本の政治は良くなるだろう(笑)」
- 曰く「朝日新聞は文化欄以外はほぼ壊滅的。特に社会面なんか嘘ばっかりで偏りすぎ」「アホの集まり」とのこと。
- この点においても、福井師とはやや思想が異なるのだろう。福井師はどちらかというと朝日寄りな所がある
- また、文科省に対しても痛烈な批判を加える
- 「まだあんの?あれ?早く潰れちまえよ」
- 「ふざっけんなよ、バカ文科省が」
- 医学部入試不正問題などの汚職や、教育や子供のことなどをおよそ考えてもいない様なその姿勢、そして昨今世間を騒がせている入試改革に対して呆れておられる。
- 教育界に対して、熱意をお持ちなのだろう。
- 英語科の斎藤資晴師と同級生で小学校が同じらしい。
- 駿台講師の高齢化を嘆いていらっしゃる。
- 模試の復習はその日のうちにやるべしとおっしゃる。支障がなければ徹夜してでもやれとのこと。模試は受けた直後に復習することに意義があるのだそう。
- 戦後初の1985年の好太王碑文の現地調査を行った数十名のうちの一人。深い話まで掘り下げなさる。
- あるクラスのクラスリーダー曰く、師の授業を切った生徒と受け続けた生徒では第1志望の合格率が雲泥の差らしい。確かに師の授業は受験に関係あるのかと思う内容もあるができる限り切らないようにしよう。
- よく教え子達と飲み会を開くそうだ。メンバーには官僚までいるらしい。
- そこから政府の裏情報などを聞き出しておられるらしい。
- 「あいつはね、○○○とかって言ってたけど、この先はちょっと言えねぇなぁw」
- 他の講師にはない師と生徒との関係があってこそのことだ。
- そこから政府の裏情報などを聞き出しておられるらしい。
- 卒業論文では、主に法隆寺史について建築と絡めて研究されたそう。その時の指導教官は大山誠一師で、池知師が卒業論文を執筆された時期に聖徳太子に興味を抱き、後に聖徳太子非実在論を提唱された。池知師は「この学説は動かない」として、授業で大山誠一師の聖徳太子非実在論を扱われる。
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