講師陣/物理科

Last-modified: Sun, 18 Feb 2024 23:52:10 JST (68d)
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物理科の講師一覧 Edit

西日本のみに出講する講師は西日本のみに出講する講師を参照してください。

あ〜お Edit

秋間常夫岡部茂樹小倉正舟小野仁彦

か〜こ Edit

小宮山武士近藤正士

さ〜そ Edit

佐々木直哉椎名泰司

た〜と Edit

高橋法彦高栁英護田沼貴雄田中康平坪倉祐一

な〜の Edit

成島武成

は〜ほ Edit

星研二細野香瑠奈

ま〜も Edit

水谷丈洋溝口真己三宅唯森下寛之師啓二

や〜よ Edit

吉灘好

わ〜 Edit

物理科の特徴 Edit

  • 一般的な大部分の学校・予備校の授業とはひと味もふた味も違う微積分を使う本来の物理学(いわゆる微積物理)に、大学入学前から触れることができる。伝統的に、頭を使って考えさせることを大事にしている。駿台を特徴付けており、そのイメージの何割かを形成しているある意味駿台の顔となっている教科である。
    • 微積を用いずに問題を解く講師(長く在籍してる講師では田沼貴雄師や椎名泰司師など)も一部いて、それではむしろ駿台の良さを潰しかねないとの懸念もあるが、見方を変えれば、幅広い層に対応できるということでもあり、多様な講師がいることはマイナスではないだろう。
      • 当たり前だが、文系の物理基礎選択など「微積物理だとか、物理の本質だとか共通テストで点取る上では超どうでもいい」という人には適する。というかそうした講師の担当の場合が殆どである
  • 坂間勇師、山本義隆師の指導方針が現在でも影響力をもっている。
    • 坂間勇師は、物理法則を理解し現象を記述するには、微分積分を物理的に解釈しながら使っていくことが不可欠であるという立場。
      • 「微分積分を使わなければ古典物理を理解することはできません」(『大学へのスーパー物理 現代の物理学ー力学編ー』より)
    • 山本義隆師は、現象を定量的に解析するための数学的道具として微積分は有用であるという立場。
      • 数学は、物理にとっては便利な道具だと割り切って、食わず嫌いをせず使い慣れてもらいたい」(『新・物理入門<増補改訂版>』より)
      • なお、ネット上に散見される山本師が駿台微積物理の祖というのは誤りである。
  • 微積物理以外の重要な特徴として、問題1つ1つを深く、多角的に研究することを通して物理の学力をつける姿勢が挙げられる。
    • 例えば、森下師がT緑会の多くの問題を解かせる姿勢をよく批判するのは有名であるし、小倉師は授業内で度々、日頃の学習は「大学がこの問題設定についてレポート課題を出してきたらどう答えるか」を考えよという旨のことを仰る。
  • 現在は森下寛之師が最上位クラスを持ち、また本科「物理S」や講習「東大物理」のテキスト編集を担う。
    • しかしながら、高齢となり指導の第一線を退いた山本師が、今なお物理科講師陣のリスペクトを集め、一種の精神的支柱となっていることは疑う余地がない。
  • 森下師や、小倉正舟師が、物理科ではもっとも人気がある。
    • ただし、山本師、森下師、小倉師は一貫して各校舎の最上位クラスのみ担当し、講習会で担当する講座のレベルも上級のものに限られる。受講者を選ぶ講師であり、受講希望者は心しておきたい。
    • この3人をはじめ、駿台らしい物理を行う講師陣(名前が知られている講師では高橋法彦師や成島武成師など)は、一人ひとりの力量も全国の予備校界でトップクラスである。
    • なお2020物理Sの映像授業ではpart1を細野師が、part2を最初は細野師、その後星師が担当している。
  • 山本師や森下師を筆頭に物理科の授業時の服装はジーンズ率が高く、長身(180cm以上)で手脚が長い。(他にも小倉師や小野師など)
  • 圧倒的な東大閥も特徴。東大出身でない講師も受験生時代に山本師の授業を受けているのがほとんどである。
  • 微積分使用に関しては、各講師の裁量に任されており、東西物理科の指導方針が公式に異なっているわけではない。
    • 森下師のページを見れば分かるが、関西の講師陣とあまり仲が良くない模様。原因は微積物理の見解の違いであり、関西は使わざるをえない箇所以外で微積を使うことに批判的である。その為、物理学的な背景説明が濃い授業で真価を発揮する物理Sの評価は東西で意見が対立している。
    • 関西物理科は、山本師の方針である「物理現象を理解する」のに特化した方針である。
    • 森下師も関西の主任格の講師もそろって思ったことを率直に言う(口が悪い)点も仲が良くなさそうに見える理由のひとつであろう。
    • もちろん、駿台だけが微積分を使うのではないが、駿台の微積分をつかった高校とは一味違うカリキュラムの伝統は長く、それだけ有名である。
    • これは完全に余談だが、駿台以外でも微積分を使う講師はいる。例えば、東進ハイスクールの苑田尚之先生も微積分をふんだんに使うことで有名である。
      • ただし、苑田先生は大学で学ぶ物理との連続性(大学での古典物理学の記述方法の運用や、古典物理学と量子力学との連動性など)に重視しているのに対し、駿台物理はあくまで受験物理のトレーニングを意識しているところがあるように見受けられる。
      • もちろん、苑田先生も「どのような方法でも解けなければならないし、試験場では1番速いものを使うべき」「公式は当たり前にしなくてはならない」などと割り切っている部分もある。現に交流ではベクトル図を用いたりもするなど、駿台でいうと、教える内容的には小倉師に近い印象(ただし、苑田先生が定性的な説明を好むのに対し、小倉師は定量的な説明に偏ってる点では異なる)。
  • 高栁英護師など、代々木ゼミナールの人気講師・為近和彦先生の教え子もわずかながら存在する。

講師陣概説 Edit

  • 駿台における物理の講義において、大きな特徴の一つが「微積分を利用する」ことである。
  • そのため、駿台物理の講義を受けるにあたって、多くの講座を担当する講師の特徴を以下にまとめた。
  • ★の数は微積分をどれくらい使うかを表す。講師のレベル、優劣、人気具合とは関係ない
    • ★の数が多いほど、微積分を多用した高度な授業を展開する。したがって、★の数の多い講師の講義を受ければ良いというわけではないので注意すること。
  • 各講師のより詳細な情報は、各々講師ページを確認されたい。
★★★★★★

森下寛之

  • 微積を多用する非常に高度な授業を展開する。
  • 物理を微積で学んだことがない人は理解できない可能性あり。
  • 2023年度まで駿台に登壇していた山本義隆師もここに位置していた。
★★★★★☆

小倉正舟

  • 物理で用いる微積の基本的なところから教わることができ、森下師と同程度の物理の奥深さを学べる。
  • その分、情報量が多くなることに注意。
  • 板書スピードは駿台一と言われるほどなのでその点も注意。
★★★★☆☆

高橋法彦成島武成師,星研二師,近藤正士師, 小野仁彦

  • より基本的な内容から、森下師や小倉師が教えるのと同じ程度内容まで習得したい人、駿台の授業に馴染みのない校外生、少し数学物理に不安があるが、駿台の本質から理解する物理に触れてみたい人に特におすすめ。
  • 丁寧な授業で板書も綺麗。
  • 以下、講師についての軽い説明。

高橋法彦

  • 常に基礎から段階的に丁寧に教えるので校外生が受講しても支障はない。
  • 微積物理や高度な内容に触れるものの、フォローを入れてくれるので発展的なことにも触れつつ無理せず物理を自分の物にしたい人、苦手な人向けである。
  • 誰で受講するか迷ったなら、師の講座が無難だろう。

成島武成

  • 高橋法彦師と比べるとやや解法重視の感じがあるが、物理の本質的解法を重視するので内容的にはそこまで大差がない。理論的な話もする。
  • また、問題の解法をまとめてくれたりと即効性があるので物理ですぐに点を取れるようになりたい人には良い。

小野仁彦

  • 基礎事項は書き込み式のプリントで、演習問題は板書で解説する。
  • 他の講師が当たり前として済ませてしまう箇所を生徒目線の立場に立ち解説してくださる(保存則において0になったエネルギーも明記する等)。
  • 質問対応も素晴らしい。

近藤正士

  • 微積分をかなり多用する一方、授業が計画的でなく、基礎の説明が荒いことから地雷講師扱いされることが多い。
    講習会で受講するならば、普段から受けている人に限ったほうが良いだろう。
★★★☆☆☆

佐々木直哉師,三宅唯

  • 公式の導出も微積を使って教えて下さる。
  • 解説は非常にスマート。受験物理としてのテクニックも学べる。
    • その分、物理学的にかなり深く掘り下げるというようなことは余りない。
★★☆☆☆☆

田沼貴雄

  • とても優しく丁寧な教え方で、面倒見も良いので悪くはない。
  • プリント、板書ともに公式の導出では微積を使った説明をすることもあるが、微積に重きを置くことはしない。
  • 入試で得点することに重点をおく人、問題が解ければそれでいい、という人にはおすすめ。
  • 微積を使った物理に慣れてない人にはちょうどいいだろう。
    駿台らしい物理を受けたいなら★4以上の講師がよい。どちらのタイプの授業を好むかによって好き嫌いが分かれる講師。

水谷丈洋(★☆☆☆☆☆〜★★☆☆☆☆)

  • 若手講師であり、微積は電磁気で主に用いて解説する。苦手な人にはおすすめだが、得意な人には物足りない。
★☆☆☆☆☆

椎名泰司師,坪倉祐一師,溝口真己

  • ★4以上の講師とは別物の物理といえる。むしろ、こちらの方が一般的なのかもしれない。
  • 物理数学も苦手というには、ここの講師がオススメ。
  • 初見で習う人でも、これらの講師なら十分についていけると思われる。
  • 物理の本質を理解したい人、微積を使って高みを目指したい人は ★2以上の講師を受講するといいだろう。
  • 全く微積を使わないわけではないので、導入の導入くらいまでなら学ぶことができる。
  • 以下講師についての軽い説明。

椎名泰司

  • かなり解き方重視である。
    • 一部の生徒にとっては回りくどいと感じる解法を用いることもある。
  • 物理が出来る生徒にとっては説明がかなり冗長に感じる。そのため、物理の基本の基本からわからない生徒や初学者には適している。
  • Part2を担当すると、Part1で説明することを(なぜか)もう一度説明する。
  • 他の講師と違って全くと言っていいほど微積は使わない。実際は物理の法則を説明する際にのみ利用し、問題を解く際には微積を使うように意図されている問題にのみ利用する。
  • ただ、質問対応は丁寧で授業後に少し残ってくれるので質問しやすい。

坪倉祐一

  • 進度は遅めだがかなり丁寧にやってくれる。
  • 面倒見もよく優しい。
  • 物理に苦手意識があったりする人はオススメではある。

溝口真己

  • 授業は可もなく不可もなくといったところ。
  • 物理特講 –入試物理classic–物理α「最新入試!」なども受け持ってるためか、微積物理を使って基本事項の解説をする。
  • 問題解説では解き方重視である。
  • 声が小さいかつ、モゴモゴ喋るので聞き取りづらい。そういう点ではあまりオススメとはいえないかもしれない。

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