雲孝夫

Last-modified: Sat, 10 Nov 2018 00:50:58 JST (12d)

雲孝夫(くも たかお)は、駿台予備学校数学科講師。3号館,市谷校舎,大宮校,池袋校,横浜校,津田沼校に出講。

経歴 Edit

  • 私立関西創価高等学校出身。
  • 東京大学大学院数理科学研究科修士課程修了。
    • 整数論を専攻、指導教官は伊原康隆。
  • 2015年度より駿台予備学校に出講。

授業 Edit

  • 授業開始時に元気な挨拶をされる。元気良く返そう。返事がないと、『声出していこうな。』ともう一度される。元気に返事すると凄く嬉しそうな顔をされる。
  • 授業はほんわかした関西弁で進められる。喋りが上手く、授業に引き込まれる。
    • 教科書、参考書等々の批判の際も、非常にやんわりとした言い方である。
  • 問題のパターンに合わせて解法を覚えるのではなく、根本原理を理解してどんな問題でも同じような手順で解く方法を教える。(例えば、数列の漸化式や、極限、微積分など)
    • 前期テキストを解説するときは、「基本の確認」→「例題」→「テキストの問題」という流れで進むことが多い。
      • 「ノート取らなくてええからな~まずは見ててくれ~」と、問題の大まかな方針や公式の図形的イメージを前でやってみせる。ほぼ同内容のプリントを配布するので、筆記用具を手にしないまま授業が終わることもしばしば。
    • 他の講師がテキストの問題を解きながら重要なことを確認するのに対して、まず重要事項を確認してからテキストの問題に入る、という感じ。
      • 要点をまとめる手法は他にも多くの講師が取り入れるが一部の内容のみであることが多く、それに対して師はほとんどの授業でそういった展開をなさる。
      • 各分野を詳しくまとめる時には、練習問題をその場で出すことが多い。
      • 一通り解説したあと、その問題から何を学んだのか、どの考え方が他の問題に応用できるのかを再確認する。
    • 一つ一つの問題を原理から説明する点、名前のついている解法も本質を理解するよう説明する点、徹底的に解説するため時間が足りず一部プリントに任せる点、など授業の進め方としては兄である雲幸一郎師よりも小林隆章師に近い。
  • 後期の授業においては試験本番に向けて検算の重要性を特に強調し、問題ごとにどう検算をすればいいのかを教える。
    • 師の言う検算は計算結果の別角度からの検証であり、断じて計算の見直しではない。
    • 「はっきり言っとくで、見直しなんかしても、おんなじ間違いの上塗りするだけやで」
  • 数学科の中ではかなり大量のプリントを配布する。内容は解説から定義の解説、補題まで色々。
    • 人格も授業も優れている師だが、唯一の欠点がこのプリントであろう。板書とほぼ同内容、時にはより詳しく書かれているが、驚くことに全て手書き。図形やグラフもフリーハンドで書かれている。
    • 板書では大きく書くので余り感じないが、実は森茂樹師に近い癖のある字である。それがびっしりと書かれているので読むのに大変苦労する。これさえ改善してくれれば完璧と言う生徒も多い。
      • 字が読みにくいということは師自身も認めている。吉原修一郎師にも度々指摘されているそう。
    • 一題一題を深く解説する際はテキストの一部の問題をプリント配布で済ませることがある。
      • これに関しては好ましく思わない生徒も少なくない。下記参照。
      • 一方、プリントを読めば理解できる生徒には、数学的に深い話が聞けるので好まれる。
    • 手を動かして理解したい人は何らかの形で上手く復習法を確立しよう。
  • 板書ミスは割とある。気付いたら言ってあげよう。師もどこが間違っているか悩んでしまうので。
    • 本人も『間違いがあったら言って下さいね。』 と仰っている。遠慮なく言おう。なお、生徒の反応を背中で感じて間違いを発見するといった芸当を披露されたこともあった。
      • 教室の雰囲気が「ざわ...」としたのを感じ取り間違いを探すと仰っていた。
      • 「僕らも感じるんですよ、何か間違ってると、でもどこなのかわからないんですよね」(見つけた直後に笑顔で)
    • 生徒の思考力を養成するため、わざとミスをして生徒に考えさせる方法をとっているときもある。というか、こっちの方が多い。
  • 問題の解説後に注や問題の背景など大学の数学へ足を踏み入れる事もあり、ここが師の本領である。駿台での50分ではここの良さがでにくいが、大数ゼミでは150分の授業で半分以上ここに時間をかけたこともある。数学が好きな人にとってはたまらないものであろう。
    • 最近では問題の背景を深く掘り下げる授業が多い。例えば、微積分の原理を説明するために、前期の第1講と第2講の2コマを丸々使う。
    • この流れで別解を紹介することも多い。紹介する別解の中には、他の講師の解説や参考書では中々目にしない、独特なものもある。特に、求積分野では近似を利用したアクロバティックな解法を見せることがある。紹介するものの多くが通常の解法より分かりやすい。
    • 夏のスーパー数学総合ⅠAⅡBの4日目では、テキストの問題がそれなりに残っていたが、確率を原理から捉え直すのに50分丸々費やした。もちろん、これにより確率の根源的部分をしっかり理解でき、どんな問題でも解けるようになる。
  • 高度なテクニックも使えるが、先入観を廃してまず実験から入り、泥臭く考えるのも数学であることとしている。例えば、場合の数は順列や組み合わせの公式を思い起こすよりも、まずは樹形図を書くことを勧めている。公式も単に丸暗記ではなく、導けるようにしておくことを勧めている。
    • 数学を学べば学ぶほど、必要な考え以外は忘れてしまい、身軽になることが重要であるという話をされていた。
    • 類題が作れるようになって初めてその問題をモノにしたと言える、という話をすることがある。
  • 数Ⅲ範囲、極限や微積分の授業を担当することが多い。
    • 極限分野の授業では、主要項を重視する話から、最終的にテイラー展開まで解説する。
    • 極限分野における「主要項を抜き出す」という考え方は画期的なもので、これを理解すると極限計算を論理だけでなく感覚的に捉えながら解くことが可能となる。
    • テイラー展開は、易しい問題の場合は使わないほうが良いこともあるが、難問であるほどあっさり解決して、師の解説を聞くと感動する。また、1次近似、2次近似への理解も深まる。
    • 問題を深く理解するため、微分方程式について解説することもある。 授業中で解説しきれない場合でも、全てプリントに書かれている。
  • 50分授業の駿台では問題解説で手一杯となってしまうために、他予備校で行う基本事項の教科書とは違った視点からの解説にあまり時間を掛けられない。
    • 師も自覚していらっしゃるよう。基礎の確認や問題から学べることの意味に多少なりとも必ず触れたり、微積分の本質を掘り下げたわかりやすい解き方を理解させることを重視し、いろんな意味で計画的な授業進行がなされる。ZS§2では、数学的な基礎を徹底的に掘り下げるという方針の元、前期後期とも半数(またはそれ以上)のテキスト講義題解説を飛ばして上記のプリントで済ましたり、理解の順序に合わせるために解説の順番を変更したりする。
    • これには賛否両論ある。得られる知識は理解にも実践にも役にたつ優れたものだという声から、苦手な人のことを考えてまずはテキストをちゃんと終わらせるべきだというものも。
    • ただ、テキストをある程度省略して数学の本質を理解してもらうという授業方針は、大数ゼミ時代から変わっていない。
  • 最後に特筆すべきはなんと言ってもその優れた人格だろう。駿台一の人格者とも言われ、随所から感じられる。かなりの真摯さと熱意、優しさに裏打ちされた授業である。師の人気の大きな所以であることは間違いない。
    • 問題に対する真摯な解説だけでなく試験中の時間の使い方、通常期や二次試験までの勉強法(数学に限らない。センター社会対策について言及なさることもある。)や過ごし方、東大模試の軽い解説など、他の講師があまり詳しくは語らないことについても丁寧に話してくださる。特に師の試験時間の使い方は5分ごとに自分の進行状況を確認し解答の続行、撤退を判断するもので、かなり理にかなったものである。
      • 後期になると全国模試や東大実戦、一橋実戦を実際に解いてきて、その解答用紙を配る。そこには師のタイムテーブルや検算などがそのまま残されており、これをもとに実戦的なアドバイスを中心に各設問の難易度などにも言及してくれる。このアドバイスには、授業一コマが丸ごと費やされる。
      • 数学科の講師陣は特に上位クラス担当の講師になるほど、基本的にテキストの活用法などについて細かく述べたりしないので(師の他には小林隆章師が少し述べるくらい)、師の勉強法のアドバイスは非常に参考になる。
      • なお師が行う勉強以外の教育の素晴らしさは他教科の講師からも評判が良い。特に森下寛之師は師を溺愛している。
    • 生徒を当てることがあるが、難しいことは聞かない。答えられなくても、丁寧な解説で、フォローしてくれる。
    • 授業中滅多に雑談はしないが、お茶目な行動や冗談を言うことは多く、師の雰囲気と相まって笑うだけでなく和む生徒も多い。
    • 質問対応も非常に丁寧である。一緒になって考えてくれる。 ただし、自分で一から誤魔化さずに考えてから行かないと、簡単にポイントは教えてくれない。
    • 文系の学生でも数学の本質を徹底的に理解しどんな応用問題にも立ち向かっていけるように指導してくださる。実験や別解を考えることの重要性を説き、文系の生徒からも絶大な人気がある。
    • 演習が組み込まれている授業では、師が実際にテストとして解いた答案をプリントとして配布し、師自身の時間配分や少しヤマだと感じたところなども踏まえて、実践的な対応の指針を示してくれる。
  • 以上のように、「完答を目指すセンター数学ⅠAⅡB」から「東大理系数学」まで、徹底して生徒の視点も忘れずに授業に臨んでくださる。

担当授業 Edit

通期

人物 Edit

  • 駿台では、小林隆章師、雲幸一郎師、森茂樹師が特に有名であるが、同等以上のわかりやすさと数学の本質を突く授業を展開する。
  • 2018年度には河合塾、SEG、大数ゼミを辞められ、出講先を駿台1本に絞った模様。新たに駿台で大宮校横浜校池袋校の高卒生と高3スーパーα数学Ⅲ高3スーパーα医系数学を担当することとなった。
    • SEGでは常に最上位のHクラスを担当していた。過去にSEGが最盛期で人気を集めていた時には常に締め切りがあるほど1番人気講師であった。もちろん今も人気講師である。SEGの高3のメイン教材であるクリーム本の編集も携わっている。
    • 大数ゼミでは長年“数III徹底”という数IIIメインの授業を行なっていた。授業時間が数IIIだけに150分かけられるということで微分・積分の本質、テイラー展開、微分方程式、偏微分など様々な数学の楽しさを提供してくれる。ここを重視しすぎる余り、150分あっても問題が全て終わらないくらいである。特に前期ではテキストの問題を解くことはない。後期は問題を解くことがメインになる。延長は30分程行う時もあった。
      • 週一回19時頃からの授業であったため、これを目的に大数ゼミにも通う生徒は少なくなかった。
      • このこともあってか大学への数学の書籍で用いられる表現をよく使われる。見覚えがある表現が使われれば、師がその大数ゼミ所属の際に特にに重要視していたことなのであろう。
    • 河合塾でハイパー東大理類クラスのみ授業を10年以上担当していた。2017年度は、河合塾池袋校で特別選抜一橋大クラスも担当していた(基礎シリーズ数学③T、完成シリーズ一橋大数学)。
      • 授業時間は180分あり、駿台では早足になってしまうところもかなり余裕をもって解説することができる。また、生徒への問いかけや考えさせる時間もあるため内容がよく身につく。駿台ではプリント化と師自身の板書と解説のスピードを速めること、生徒に考えさせる時間を省いてようやく間に合わせているようである。
  • 雲幸一郎師の実弟。通称雲T。
    • 講習期間中、雲幸一郎師と向かいの席に座り、談笑していることから、兄弟仲は良い模様。
    • かつて大島保彦師は、「雲君(=雲幸一郎師)の弟さんは人格者だよ~。」と仰っていた。その一方で、「雲兄弟は言い方が違うだけで言ってること同じなんだよ!」とも仰っていた。なるほど一理ある。
    • 師自身の受験体験の雑談で兄が登場することがある。師は兄のことを「お兄ちゃん」と呼んでいる。
      「お兄ちゃんがな、センター直前に電話してきて、...」
  • 同じ関西人同士だからなのか、霜栄師とは馬が合うようである。
  • 記号の使い方、読み方は海外に倣っているようであり、≒を「≈」と書いたり、f(x)の第一次導関数f´(x)を「エフ プライム エックス」と読んだりする。なお、第二次の場合は「エフ ダブル プライム」
    • 兄同様、θを(スィータ)と発音する。
    • コンビネーション記号が日本特有のものであり、かつ海外の記号に比べて応用性がないので不満なよう。(ただ、性格が良く他人をキツく批判することはないので「アメリカみたいにこうだったらええのにな~…」と無念さがひしひしと伝わってくる。)
  • 兄は毎月大学への数学に寄稿しているが、師は最近は滅多に記事を書いていない。
    • ここ3年間で寄稿したのは、2018年2月号の1度のみである。
  • かつて市谷校舎にて、師が授業教室を間違えた際、ちょうどその教室では大島師の授業が入っており、後から入ってきた大島師と場の流れで二人で教壇に立ったことがあるのだとか。
    • なお市谷校舎ではしばしば大島師と授業が隣合わせになるらしい。なので大島師の授業冒頭のネタに良くされている。教室の途中まで一緒に行くことも。
      「さっきさあ~、隣の教室覗いたんだよ。そしたらさあ、孝夫くんもう板書してるんだよね。兄弟でこうも違うのかな~」
  • 市谷校舎にて豪雨の中授業をしている最中外で雷雨の音がすると「ああ!雷やわ!」とハッと外を見た。人生で2回半径5m以内に雷が落ちたことがあるらしい。「それから雷だけは怖いんですわー」とのこと。
    • 師はサッカー部で、土砂降りの中グラウンドを駆け回っていたようである。
  • 兄とは違って元気よくハキハキと喋り、とても気さくな感じがするが、学生と視線を合わせるのは苦手なようで常に少し上を向いている。
  • 以前に、師が教えるクラスマイクが別のクラスに接続されていたために、師の名台詞の1つ「こんちは〜」が師不在の教室に突然鳴り響くアクシデントが発生し、教室が大爆笑に包まれたことがある。
  • 質問対応はとてもよく、SEGでは休み時間に教室に残り一緒に考えてくれる。師からもどんな解き方した〜?と自ら生徒に聞きに行くぐらいである。但し、ナンセンスな質問を持っていくと痛いところを突かれる時があるので気をつけたほうが良い。
  • 質問対応時の生徒へのアドバイスがとても的確で、しばしばそれを聞いていた他の講師の雑談に登場する。
    • 森下師は東大実戦の講評にそのまま引用したほど。
  • 受験生時代に第一回駿台全国模試の英語で低い点数を取り、泣きそうになりながらお兄ちゃんに電話したところ伊藤和夫英文解釈教室が送られてきたらしい。師は何一つ内容が分からなかったが、二ヶ月間ひたすら眺めていたところ突然分かるようになったのだとか。
  • 大島師によくネタにされる。(市谷校舎)
    • 「兄弟の授業時間を合わせれば100分になる」
  • 大島師と雲幸一郎師とボーリングに行ったらしい。大島師は性格のようにまっすぐボールがピンに入ると称していた。ちなみに雲幸一郎師はガターが多かったらしい。
  • ベネッセがあまり好きでないとのこと。「あそこのせいで後期に模試が詰め込まれる」からだそう。
  • 2017年現在も大学入試史上最難問と言われている1998年・東京大学後期日程入試の数学第三問(とくに小問2)を予備校業界で総括責任者の一人として解答作成した経歴がある。この問題は1998年度分の大学への数学で「東大後期第三問」として月刊コラムで取り上げられており、師はその著者である。
  • 講習の最終日に行う授業アンケートを楽しみにしてらっしゃるので、積極的に自由解答欄に書いてあげよう。
  • 特に同じ数学科の吉原修一郎師とはSEG時代からの付き合いがあり、大変仲が良いようである。通期や講習では大抵同じテーブルに座って談笑している。
  • かわいいパンダのTシャツを着て来ることがある。世界一パンダのTシャツが似合う男であると思われる。

ーー

Amazon




*1 (パンフレットなどには掲載がなく、あくまで非公式な参加である。