森茂樹

Last-modified: Thu, 15 Nov 2018 18:09:12 JST (4d)

森茂樹(もり しげき、1958年-)は、駿台予備学校数学科講師。2号館,3号館,市谷校舎,横浜校に出講。理学博士。

経歴 Edit

  • 石川県金沢市生まれ。
  • 金沢大学教育学部附属高等学校卒業。
  • 東京大学理学部物理学科卒業。
  • 東京大学大学院理学系研究科博士課程修了。理学博士。
    • 博士論文は「He,Ne,Ar原子による低速陽電子の非弾性散乱 (Inelastic scattering of Slow Positrons by He, Ne and Ar Atoms)」
  • 大学院博士課程在籍時より代々木ゼミナール講師を務める。
  • 1997年、駿台予備学校に移籍。

授業 Edit

  • 小林隆章師、雲幸一郎師とともに、関東駿台数学科を代表する講師である。
    • 東大理系や医学部など、大学入試における最高レベルの数学の講義を行うことのできる数少ない講師。
    • 主にお茶の水校市谷校舎横浜校に出講。東大、京大コースといった最上位クラスしかほぼ担当していない様子。そのためお茶の水校であっても3号館以外ほぼ師の担当はない。
    • 授業で示される解法は、時に感動を呼ぶほど非常に鮮やか・美しく、奥深い数学の世界を垣間見せてくれる。一部の生徒からは実践的でないという意見もあるが。
  • 滑舌が悪い、字が汚い、板書量が多いと三拍子が揃っているが、それを以てしても充分過ぎるほど密度の濃い授業を展開する。
    • 一部の生徒からは「頭が良すぎて他の器官がついていかない」と揶揄されることもある。中には「教師よりも研究者の方が向いてる」との声も。
    • 滑舌が悪い割には饒舌なので口頭解説も多い。解答のブレイクスルーとなる事項を解説する際は低音を披露する。ただ聞き取れなくても心配はいらない。一通り話した後に必ず丁寧に書いてくれる。
      • ちなみにその後数秒間、キメ顔で教室を俯瞰し、生徒の反応を伺っている。目があったらなんらかのリアクションをしよう。
      • 大学への数学で長年執筆していただけの文才があるので、常人すら噛みやすい言葉を使うことも。(例:「四の五の言わずに」「狐につままれたとでも」)
    • 字が汚いことは師自身も認識されているよう。初回授業や講習初日に必ず「私は字があんまり綺麗とは言えないので。ご了承ください」と言ってから板書を始める。「心眼で読め」とも。
      • 本当に解読が不能な時もある。特に2とZの区別は大変つきにくい。なのにZS§3の担当が多い
    • 初見では粗雑な板書に思えるが、内容自体は非常に良くまとめられている。その分、量も多めで書くスピードも速い。まず解法のポイントを☆マークで板書し、別解や出題背景・補足事項などを<<注>>で示してくれる。
      • 綺麗にノートを取ると後で驚くことになる。
    • 授業のスピードは異常に速いが、ポイントを話した後、さっさと次に行くのではなく例を挙げたり、頭の中を整理する時間を意識的にくれたりするので、非常に分かりやすい。
    • 雑談はおろか、数学の勉強法等も含めその問題以外のことはほとんど授業中話さない。
  • 授業開始時には「ういっすっ」「よいしょー」と言って教室に入った後、「は~い、みなさん、こんちわっ」と言い、肩をカクカクさせる。終わる際は「今週はここまで。それではっ、また来週」と言う。これはいつも変わらない。
    • 勿論、朝は「おはようございます」と言い、講習中は「ではまた明日」・「では、おしまいです。」と言う。
  • 問題解説の際には、解説に入る前に必ず問題文をすべて音読する。その際の読むスピードはとても速い。例によって滑舌の悪さが際立つので聞き取るのは結構大変。
    • 師は、生徒にとっては必要かどうかわからない、この音読によって問題の最終確認をしているようである。
    • 実際に師がテキストを忘れた際も生徒からテキストを借りて一度音読すれば後はテキストを用いなくても解説は始まる。場合によっては最前列の生徒の教科書を逆さまに覗くようにして読んでいることもある。この時は読む速度は若干遅い。
  • 他の数学の名講師と同じく予習はしていない。一度問題文を読むだけで事足りるのである。
    • しかも解説において使う言葉はほぼ同じである。現役時から師の授業を受けたり年数を重ねたりすると何度か同じ問題に遭遇するが、以前と何も変わらない解説に驚くだろう。
    • ただあまりに計算が複雑だったり冗長な問題の場合は、計算の過程を記した裏紙を持ってくることもある。
  • 暗算が天才的に速い、かつミスは極めて少ない。
    • 一方で師曰く「私は計算ミスが得意ですので」とのこと
  • マイクについた紐を使って黒板にたちどころに正確な円を描くことができる。ちなみにこの技は山本矩一郎譲りである。
    • 突然師の声が小さくなったらそれは円を書く準備を始めたということ。
    • 森下寛之師は,「森さん,円書くのにまだマイク使ってるの?あれマイクが切れるからやめてほしいんよ」と仰っていたので,講師間でも有名なようだ。
  • テスト演習をしている時は必ず生徒の答案を見て回り、忽ち出来を詳細に読み取れる。

担当授業 Edit

通期

人物 Edit

  • 受験数学業界におけるエキスパート。
    • 全国大学入試問題正解 数学』(旺文社)解説委員。
    • 安田亨師、雲幸一郎師とともに「大学への数学」の常連執筆者である。
      • 大学生の頃から大学への数学の執筆を行う。かつては岩井秀喜というペンネームで寄稿し、大数ゼミにも出講していた。
      • 授業でも稀に大数編集部での体験談や大数読者から寄せられた秀逸な解答などを紹介する。
  • 代々木ゼミナールの看板講師だったが、安田亨師の後を追うように1997年度に駿台に移籍した。
    • この時、大島保彦師率いる駿台英語科の講師一派は、移籍の噂を聞きつけ、同僚の雲幸一郎にその力量を問うた所、雲が褒めたので、「雲の上の人」と言う愛称が英語科講師陣に広まった。
    • 同時期に駿台から代ゼミに移籍した今井宏師とのトレード説があったが、教科が違うのでガセであろう
    • 森師が駿台に移籍した2年後に、当時、駿台で「東大理系数学」を担当していた西岡康夫師が代ゼミに移籍したため、結果的に駿台と代ゼミの「東大理系数学」担当講師が入れ替わる形となった。
  • 受験生からの評判はもちろん、駿台内外の講師からの評判もすこぶる良い。
    • 元代ゼミの定松勝幸氏が唯一すごいと認める講師。
    • 「大学への数学」の編集長(福田邦彦氏)が彼は天才だと思うと賞賛する講師。
    • 代ゼミ荻野暢也氏が、安田師とともに代ゼミが失った唯一の財産だと挙げた講師。
      • 荻野氏の受験時代、ある時解いた数学の難問の正体は学生時代の森師によるものだった。後に作成者が学生ときいて荻野氏は「こんな難問を学生が作っていたのか!」と驚いたとか。
    • 安田亨師が唯一「森君は頭がいい」という講師。
    • 元代ゼミ、元河合塾、元東進、元プリパス、元ロジックの二見太郎が代ゼミ時代に一目置いて、近寄りがたいといっていた講師。
    • 代ゼミの雨宮章雄氏が嫉妬していた講師。
    • 元SEG・元代ゼミの米谷達也氏が「森さんが解けない問題は誰にも解けない」といっていた講師。
      • 米谷氏は代ゼミで森師の後任として1997年度の一年間だけ「東大理系数学」を担当した。
    • 河合塾の講師でも名前をよく知っており、恐れている講師。
    • 他の数学講師が軒並み苦戦した国際数学オリンピックの難問を短時間で解答する講師。
  • 愛称は「しげっきー」。
  • 年齢を感じさせない、ふわふわサラサラでつやつやとした美しい黒髪と、 少年のような寝癖がチャームポイントである。有野晋哉・内村光良・伊藤利尋アナに顔が似ている。
    • 大島師曰く「小学生の頃から顔が変わってない」
    • とうとう還暦を迎えられた。
  • お笑い芸人トリオ「東京03」の飯塚悟志に顔が似ている。
  • 「〜ですな。」や、「〜であることは言うまでもありません。」が口癖。
  • 一人称が安定しない。僕、俺、私の全てを使いこなす。
  • いつもニコニコしてる印象だがさりげなく毒舌。まれにユニークな発言もする。気付いた生徒は良いことがあるかも。
    • 「分数を文字でおくとき分母の文字が0になる可能性を考えないのでは理系失格です。文系はズボラだからそんなこと気にしない」
    • 「(点と直線の距離の公式で)分母のルートの中身を間違えている答案を結構見ますけど、私にいわせればどうやったらこんなの間違えられるのかわからない」
    • 「こんな三角関数の誤った理解をしているようでは、XS§1の担当者は“テータ”について何を教えていたんだということになってしまう」
    • また、必要のない常用対数の近似値が提示されている問題についても「バカにしてるのか」などと(冗談混じりに)非難していた。
    • 時に良問を上から目線で褒め称える。
      • 「よく考えた出題者なんだね。偉い、君は。ほめてあげる」
    • 珍しく次週の問題について触れたと思ったら満面の笑顔で「これは、非常に面白いですよ」と残して教室から去っていった。
    • 「貧弱なチョークだな、お前は」
  • 質問対応はレベルに応じて変わってくる。
    • 最上位クラス担当の講師は、簡単な質問、自分で考えてないと思わせるような質問には対応は悪いことも多いので、きちんと自分で考えてから質問することが大事。
    • よくある学生の勘違いを紹介する時、「~~なんて馬鹿なこと抜かすのが時々いますが、」と言うことがある。
    • ただ秋本吉徳師によると「彼は数学が出来ない生徒を過度に責めたり馬鹿にしたりしない」そうだ。一体どこの雲師がそんなことをしているのだろうか
  • 左袖の上腕部に"S.Mori"と、苗字・イニシャルが書かれているワイシャツを必ず着ている。
    • 授業の時はチョークを持つ右手のみ袖のボタンを取る。
    • 夏期講習では毎日色違いのポロシャツで出講。
  • 生徒には無愛想なこともあるが、講師間では非常に社交的な方らしい。
    • 師のことを散々イジる大島師を始め、斎藤資晴師や松井誠師などのベテラン講師と良く談笑している。
    • 朝霞靖俊師は札幌からの飛行機で席が偶然横になり大変に緊張したが、気さくに話してくれたそう。
    • お酒が入ると普段とは打って変わって、雲幸一郎師と共にマイクを離さないのだとか。俄には信じがたい話である。あの滑舌で何を歌うんだとか思ってはいけない
    • 特に雲幸一郎師とは参考書を共著するほど仲がいい。
      • 運が良ければ、雲幸一郎師と一緒に帰る姿を見ることができる。
    • また、授業でも頻繁に雲師の名前が登場する。
      • 「この問題は、(2)が解けていなかったら(1)にも点は入らなかったという話です。何と言っても、出題した先生は雲先生の同級生ですからね」
      • 「(センター試験について)足がありゃあいいんでね。俺も雲君もそういうつもりだったぜ?」
  • 寒いのが苦手なようで、冬期講習では頻回に「最近ほんとに寒いですけど」と言う。
    • 寒くなると滑舌も悪化する。
  • あまりにも天才的な頭脳の持ち主ということで良く大島師が雑談に登場させる。雲師の次にお気に入りである。
    • 特に「この問題には解法が5通りあります」という鉄板ネタがある。
      • 例えば、試験会場での心構えの話だと「試験会場で肩にいろんな人を載せてればいいの!勝田だったら……雲幸一郎だったら……森茂樹だったら『この問題には解法が5通りあります』いいんだよ!一通りでいいから早く教えろよ!」といった感じ。
      • 実際、受験生には森師をイメージして数学の問題を解くとなぜか解ける、と評判である。
    • なんでも、講師室で生徒に質問された際に30秒考えてから解説を始めたため、それを見ていた大島師が後で理由を尋ねたところ「5通りの解法を考えるのに10秒、どの解法が生徒に合っているか考えるのに20秒かかりました」と言ったそうな。
    • そんな大島師曰く、「名前が反則」
      • 森が茂る樹という全てが縁語状態だからだそう。
      • 一部の文系の生徒にはボリシェヴィキ*1に聞こえるらしい。
  • 高校時代から優秀で、しかもそれは数学に留まらない。
    • 英語の偏差値は「65と80の間で上がったり下がったり」していたそう。
      • 大島師「日本語の使い方間違ってる」
    • 増田重治師によると数学の森師は入試当日までに数学の問題を2万題ほど解いたらしいとのこと。
    • 高校時代全国規模の模試で第一位になったことがあるらしい。
    • 東大受験では、古典を一切無視して、数学を5題完答して合格した。
  • 同い年の斎藤資晴師曰く、8時間睡眠をキメるロングスリーパーらしい。
    • ちなみに斎藤師はショートスリーパーで、3時間睡眠でも「今日はよく寝た」とか言っていたりする。
  • 駒橋輝圭師曰く昼食は大概ラーメン。例文にする頻度。
  • 講師室ではスマホ、iPad、MacBookの三台を同時に駆使して仕事をしている。
    • 斎藤師曰く、真面目くさった顔をして実はゲームをしているらしい。大変なゲーム好きなんだとか。
      • 「あれだけ講師室でゲームしてる人他にいませんよ」
  • 筑波大学の森茂樹名誉教授(物理工学)とは別人である。
  • ある日、ニコニコしながら「よいしょー!」と言いながら鞄を持ち講師室を去って行った。その後忘れ物を取りに来たのだが、その際も笑顔であった。可愛い。
  • 講師用エレベーターで、乗り合わせた他の講師とは色の違うテキストを持っていた某師に対し、笑顔で「あ、一人だけ仲間外れがいる!」と言ったとか。可愛い。

著書 Edit

学習参考書 Edit

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*1 ロシア語で「多数派」の意。ロシア帝国下でのロシア社会民主労働党の左派を指し、後にソビエト連邦共産党となる