今野和浩

Last-modified: Sat, 13 Jan 2024 00:41:26 JST (98d)
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今野和浩(こんの かずひろ)は、元駿台予備学校数学科講師。元代々木ゼミナール講師。駿台時代はお茶の水校大宮校千葉校柏校仙台校に出講。

経歴 Edit

  • 1966年生まれ。
  • 埼玉県春日部市出身。
  • 早稲田大学教育学部数学専修卒業。
  • 早稲田大学大学院理工学研究科修士課程(数学専攻)修了。
  • 駿台予備学校講師(1990 - 1999年度)。
  • 元 北九州予備校講師(1994 - 年度)。
  • 元 研数学館講師(1995 - 年度)。
  • 河合塾講師(1996 -1999 年度)。
  • 東進ハイスクール講師(1997 - 年度)。
  • 元 日本教育フォーラム・プレカレッジコース講師(1999 - )。
  • 代々木ゼミナール講師(1999 - 2009年度)。
  • 元 学知予備校講師。
  • 元 智森学舎予備校講師。
  • 日本教育フォーラム理事。
  • 数専フォーラム代表(2008年度 - )。
  • 埼玉大学経済学部非常勤講師(2014年度 - )。
  • オレンジ進学サポート講師。

授業 Edit

  • 教授法は、秋山仁師を師匠と仰いでおり、西岡康夫師は兄弟子に当たる。
  • 西岡師の「判断枠組」をパクッた「枠組み(Frame)」という考え方を提示している。
  • 西岡師と3つの「戦略」(ストラテジー)は共通しており、互換性がある。
    • ただし、今野師は作戦(ロジスティックス)や戦術(タクティクス)は使っていない。
  • 講義自体は雑談はほぼなく、予備校講師として正統派な授業。
  • 西岡康夫師に比べ、より細かでカラフルな板書をする。字は綺麗。
  • 解答の横に色チョークで「変数集約」「1次化」などと副文のように書き加えていく。
  • 解法自体はオーソドックスなものが多いが、解法のまとめ(Frameとして普遍的戦法)を提示する。
  • あまり抑揚もなく淡々と講義を進めるが、余りに堂々と居眠りをしていると突然、激怒することもある。

人物 Edit

  • 三大予備校+東進全てを渡り歩いた講師。
  • 現在のややふくよかな風貌とは異なり若い頃はそれなりのイケメン講師で、同僚の真下雅浩師にはジャニーズ系と称されていた。
    • 実際に受講した女子学生には「どこがジャニーズ?あれじゃ、森本レオじゃない」と言われたことがある(本人談)。
  • 女子学生には優しく、代ゼミ時代、自分の講義へのもぐりを本人自ら誘う姿が目撃されている。
  • 小田和正氏のものまね芸人ハイトーンボーカリストの小野正利氏は幼馴染みである(本人談)。
  • 出身高校は無名校で、『無名校から私の東大合格作戦』(エール出版社)が愛読書だった。
  • 高校時代に、駿台坂間勇師の講習を受け、そのエキセントリックな外見と超越的な講義に衝撃を受けたことがある。
  • 母校の早稲田大学をこよなく愛しており、早稲田を称賛し、稀に慶應を貶すこともある。
  • 駿台時代から執筆活動を続けており、大学受験通信講座「進研ゼミ」のサブテキスト「エンカレッジM1レベル」(ベネッセ)や、「螢雪アルシェ」(旺文社)、「ヒポクラテス」(九段出版)などの受験雑誌に連載を持っていた。
  • 近年は、たまにテレビの数学監修やテレビ出演も行っている。

予備校遍歴 Edit

駿台時代 Edit

代ゼミ時代 Edit

  • 1999年度に、西岡康夫師らとともに駿台から代々木ゼミナールへ鳴り物入りで移籍した。
  • 代ゼミ移籍当初、古巣の駿台に対して、「駿台とそごう(SOGO)は仲間。あっ、イニシャルがSという意味ですよ。と散々毒を吐いていた(当時、両者とも経営危機に陥っていた)。
    • 数専フォーラムもお仲間じゃないか
  • 代ゼミでは、初年度からサテラインにも出講し、オリジナル単科も2つ(代ゼミ専属になってからは3つプラス早慶)担当するなど、高待遇で迎え入れられた。
  • 代々木校、大宮校、名古屋校(晩年は池袋校)に出講し、東大理系コース、スーパー医系コース、早慶理系コースなど上位クラスを担当。
  • それまで、かの荻野暢也先生が担当していた「早慶理科数学」をぶん取った引き継いだうえに、「早慶・ハイレベル理系数学」と改称。そのせいか、また上述の高待遇もあってか、荻野師とは秋山師の兄弟弟子同士にも関わらず折り合いが良くなかった模様。
  • センター数学対策の直前講習は、(師の普段のオーソドックスな解法とは異なり、裏ワザやテクニック満載で)初年度から満員御礼で増設もされていた。
  • 「東大文系数学」(岡本寛先生担当)の担当奪取も狙っていた(本人談)。
    • 東大理系数学」を西岡師が担当していたからだろう。
    • 代ゼミ時代の森茂樹師と共著もあり、同師と比肩しうる岡本寛先生から奪取するなど無謀ではないか…。 
    • ちなみに、現在も「東大文系数学」は岡本寛先生が担当している。
  • しかし、末期はだんだんと担当講座のレベルが下がっていき、単科も消滅した。
    やはり調子に乗っていた報いだろうか。
  • 代ゼミ移籍初年度の1999年度は、まだ駿台も兼任しており、さらに河合塾にもまだ出講していた。

その他、塾・予備校 Edit

  • 日本教育フォーラム・プレカレッジコース(御茶ノ水)はいつの間にか潰れていた。
    • 日本教育フォーラムは名古屋や仙台で生き残っている模様。
  • 他にもほとんど知られていないが、本人の経歴によると、北九州予備校や研数学館、東進ハイスクールにも出講経験がある。
  • 河合塾では、パンフレットにも顔写真を載せておらず、表記は同姓の今野孝子先生がいたため今野(和)だった。
  • 学知予備校(金沢、御茶ノ水)や智森学舎予備校(水戸)にも出講していた。
  • 近年は、個別指導塾「数専フォーラム」代表の傍ら、日本教育フォーラムやオレンジ進学サポート(個別指導LeAD、イエヨビ)などの短期出張ライブ講義をこなしている。
    • これらの塾の普段の映像授業は、古い日本教育フォーラムの映像教材を使っている可能性があるので要検討。

著作 Edit

著作は少なくはないものの、西岡師同様、執筆した参考書が早期に絶版となるジンクスを持つ。

学習参考書 Edit

  • 『大学受験 進研ベストセレクション 数学I(進研BOOKS)』(ベネッセ、1996年)
  • 『大学受験 進研ベストセレクション 数学III 標準問題集(進研BOOKS)』(共著。ベネッセ、1997年)西岡康夫師との共著。
  • 『大学受験 進研ベストセレクション 数学C 基礎問題集(進研BOOKS)』(共著。ベネッセ、1997年)真下雅浩師との共著。
    • Amazonでは45万円のプレミアムが付いている(しかも「可」)。
    • 「進研ベストセレクションシリーズ」は、他教科も含めて良書揃いであったが、ベネッセが突然、学参部門から撤退して、絶版の憂き目に会った。
  • ベネッセの進研ゼミのサブテキスト「エンカレッジM1レベル」にも連載していたが、書籍化はされていない。
    • 代ゼミのテキストの付録や『かみくだき数学』の原型となっている。
  • 今野和浩のとことん数学II・B(螢雪ライブシリーズ)』(旺文社、1998年)
    今野和浩のとことん数学I・A(螢雪ライブシリーズ)』(旺文社、1999年)
    • それぞれ「螢雪アルシェ」(旺文社)の前年度連載分の単行本化。
      真下雅浩師と年度ごとに担当科目を替えていた。
    • 現在、プレミアム価格で転売ヤーに取り引きされている。
    • Amazonでは数学II・Bになぜか2つのバージョンが存在している。センター重点型と二次対策重点型。
    • ちなみに蛍雪アルシェの師の写真はムダにカッコつけていた。
  • 『最密講義Fシリーズ 軌跡・領域』(文理、2002年)
    • 日本教育フォーラムが手がけたテーマ別の講義本。
    • シリーズが完結する前に絶版
      • これもプレミアム価格が付いている。
  • センター試験 やさしい高校数学』(学研プラス、2015年)こんのかずひろ名義。
    • 旧々課程時代より、学研から教育課程ごとにタイトルとコンセプトを変えてセンター本を出し続けている。
      が改訂の度に劣化している。
  • 今野和浩の 超基礎数学塾 かみくだき数学II 改訂版』(学研プラス、2004年、2007年)
    • 馬場敬之氏(元一橋学院)から引き継いだが、数学IIしか出さないまま教育課程が終わってしまった。
      • 数学IIを改訂する暇があるなら、他科目も書いてほしい。
  • 代ゼミ時代の2000年当時、数学III(微分・積分)の参考書を出すとおっしゃっていて、原稿もできあがっていたが、出版されなかった。

一般書 Edit

  • 『文科系学生のための数学教室(有斐閣アルマ)』(共著。有斐閣、2004年)
  • 『もう一度 微分積分』(日本実業出版社、2011年)
    • 一般向けの、整式の微積分のやり直し本。

映像教材 Edit

  • 日本教育フォーラム映像教材『ハイパーレクチャー クロスオーバー 数学Ⅰ/A・Ⅱ/B』(日本インターアクト)
    • 日本教育フォーラム時代に録った古いDVD教材。
      改訂していないにも関わらず、未だに高値で売買されている。
    • 秋山仁師のMathLab Japanを見習って、適正価格で販売してもらいたいものである。
  • 本人のブログによると、新課程用の映像教材も作成した模様。

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