吉田隆弘

Last-modified: Sat, 15 Dec 2018 09:26:42 JST (19h)

吉田隆弘(よしだ たかひろ)(1980年-)は、駿台予備学校化学科講師。東大進学塾エミール講師。2号館,3号館,市谷校舎,池袋校,横浜校,あざみ野校,広島校に出講。

経歴 Edit

  • 東京工業大学卒業。
  • 東京工業大学大学院総合理工学研究科博士課程(物質電子化学専攻)修了。
  • 博士(理学)(東京工業大学、2008年度)
    • 専門は物性物理化学。
    • 博士論文「鉛系ペロブスカイト酸化物およびRCoO3(R=希土類元素)の相転移挙動に関する熱力学的研究」
      • この論文で2008年のGiauque賞*1受賞。

授業 Edit

  • 化学は暗記でないという理念のもと、受験化学の背景にある考え方を理解させる授業を行う。
    • 増田重治師同様、「化学は一つ」として他分野との繋がりを大事にする。
      • 統一的な視点の下。時には無機有機の知識も使った理論の説明は目から鱗である。
      • 必要ならば大学範囲のかなり高級な話題にも触れる。しかし過度に踏み込むことはないので、混乱せず理解が深まる。この点では増田師より控えめ。
  • 有機や無機も非常にわかりやすいが、特に理論化学で定評のある講師である。
    橋爪健作師と並んで関東化学科の理論分野における第一人者と言っても過言ではないだろう。
    • 理論における師のキーワードは「全てはKへ」である。化学平衡はもちろん溶解、蒸気圧など理論分野はほぼ全てKに終着するとし、通期授業でも早々に化学平衡の話題を持ち出す。
      • 実際、師の思考法に基づいて問題に臨むと、理論分野の多くが同一現象だと身に染みて理解出来るはず。圧平衡定数であろうが、溶解度積であろうが、結局は表現の差に過ぎないことがスッキリと見える。
    • なおかつ、受験では理論分野そのものが計算問題になっていることは重々把握しており、解法の紹介にも重きを置いている。
      • 化学科の中でも図を多用するが、かなり分かりやすい。これまで粗雑な図しか書いてこなかった生徒も、師の図の書き方を真似して一手間加えれば大体の問題は解けるようになる。
      • 医系化学」など高難易度の講習会では、難問へのアプローチも丁寧に示してくれる。
    • 物性物理化学畑出身なこともあってか、受験の理論化学については師に聞けばなんでも分かる気がする。
  • 無機化学を担当する際は、反応を5通りに分類して授業を進める。
    • 元素別各論はその間々に織り込み、暗記すべきところは素直に暗記を求める。
      • この際語呂合わせを紹介することが多いが、どれもユーモアあるもの。軽い下ネタが入ったものもある。
    • ちなみに師は無機物質を対象に研究されていたので、どっちかと言えば無機の方が好きらしい。
  • 有機化学では駿台化学科らしく、有機電子論を主軸に据えた高度な授業をする
    • ただし、あまり使用頻度が高くなかったり、覚えても意味のない電子の動きは説明しない。質問に行くと丁寧に説明してくれる。
    • 反応速度や活性化エネルギーについて言及することも多く、結局理論に結びつくこともしばしば。
    • π電子を『ふゎっふゎしてる』、ベンゼン環の電子を『わっさ〜ってしてる』等という。
      • 『ふゎっふゎ』の発音は癖になると評判。
  • 化学科には珍しく、プリントはほぼ配らず板書と口頭説明で授業する。
    • むしろプリントが余り好きではなく、配ったとしてもノートに写して欲しいらしい。
      • 本当に時間がない時などはプリントを配るが、ワードを初期設定のまま使った様な簡素なものである。
    • 説明は板書:口頭=3:1ぐらい。口頭だけで説明されたことに意外と大事なことがあったり、口頭での比喩が非常にわかりやすくなっていることが多いのでメモは適宜取ろう。
      • また、師の板書は極力日本語が排除されたものになっており、師の授業についていけなくなる時は大抵これが原因だったりする。
      • しかし師の板書が図説を通して、重要事項が体系的にまとめられているのは事実なので、化学が苦手な人は自分から補足説明を間に挟むと良い。論述対策にもなるので一石二鳥である。
      • 最近は年を重ねるごとに板書内容を増やしている様子。出講当初は上記の比が1:1であった。
    • 演習問題と平行して説明が行われ、各分野ごとに導入として☆印が打たれる。この時に『星印打ってもいいですかね?』と言うことが多い。
      • この☆印の内容が化学の持つ背景であり、授業の肝と言ってもいい。目立つように囲むのもアリ。
      • 関連事項や注意書きにおいても同様に『星印いってもいいですかね?』等と言うのだが、この時は※印を打つ。
      • 更に細かく区切る時は◎となる。流石にこの際は『ちょっと丸入れますけど』となる。
    • 反応や実験の過程を表すための図を多用する。板書は建設的に取ろう。授業の良さが格段に減る。
    • チョークはかなり使用する。白・赤・黄・緑・青と駿台の中でもかなり多い部類だろう。色分けもかなり細かくされているので、対応出来るだけの色ペンは用意した方が良い。
    • 敢えて間違ったことを書いた後、×印を付けて「違いますよね?」と言うことがある。
  • 雑談は関連する科学史や身近な化学の小噺に留まり、いわゆる雑談はほぼない。
    • そのため、プライベートだったり交友関係には意外と謎が多かったが、他講師が師についてやたら話すのでだんだん明らかになってきた。
  • 授業態度が悪い生徒には厳しい。
    • 内職や居眠りに注意することが多い。教室から追い出されることも。講習でも同様である。
      • 5〜6限目の授業は大目に見てくれる。昼御飯後は僕も眠いですからと仰っていた。
    • 授業中に予習するのも同様に注意の対象となる。
    • 怒るときはかなり本気で怒るタイプであり、授業が止まってしまう上に雰囲気もかなり変わってしまうので、他の生徒にも迷惑がかかる。良くない、あるいは誤解を招くような授業態度で臨むのはやめよう。
      • 曰く「僕もまだまだわかんないことばっかりですから、みんながどうして余裕でいられるのかわからない」。真剣に勉強するつもりのない生徒は授業に出るなということだそう。
      • どうしても眠い、他のことがしたいのであれば授業を切った方がいい。
    • よくある、「普段は優しいけど怒るとめちゃくちゃ怖い」タイプで、他の人が怒られていても自分が怒られているかのように感じるくらいには怖い。
      • 一回目は見逃しても覚えていて、二回目に寝ていたところを怒ったこともある。その辺りはかなり神経質なようだ。
      • 授業中に教室にある入退室の掲示をぼーっと見ていたら怒られたケースもあるので怒るポイントは見分けがつきにくい。
      • 師曰く、判断基準の一つは机に突っ伏しているか否かとのこと。
    • 「ノートを取ることで分かったり覚えたりすることがある」と何度も仰っており、授業中は集中して考えながらノートを取るべきというのが師の考えの軸であって、これに反していると注意されたり怒られたりすることがある。そしてこれは別に特殊な考え、偏った考えではなく、至極真っ当な考えである。
    • とはいえ、講習など受講者多数の授業でも一人を注意するために授業を止めるのはやりすぎではないかと言う意見もある。
    • 最近では授業中に怒るのはめんどくさいからやらないらしい。ただし寝ている生徒の顔は覚えていて、複数回あると授業後に次回から来ないよう厳しめに公開説教される。
  • 発言と発音が独特であり、クセになる人も多い。可愛いとの声も一定数存在する。
    • 授業の始めに,「でゎでゎ〜,今日は演習○番からですね」と言って始めることが多い。「でゎでゎ〜」の発音がイイ。
    • 授業中によく物質の気持ちを代弁する。例えば師によると弱酸は溶液中で電離するが常に「モトニモドリタイヨー」と思っているらしい。
    • 化学平衡の授業になると「同温ではみんながどんなにイヤだ、イヤだ、って言っても平衡定数は変わらないんですよ~」と幾度となく繰り返す。
      • この二つでは半角カナが大事。聞けばわかるが、まさに半角カナを喋っている。
    • ○○の後、を「○○の"ご"」と発音する。
    • 時折「~は何でですかね?」などと質問口調にはなるが、生徒を指す訳ではない。その度にしょっちゅう「う~~~ん」と唸る。
    • 「よし!じゃあ聞いてみよう!」と言うこともあるが、やはり生徒を指す訳ではない。指されるのは怒られる時だけである。
    • 「ハイ消して消して〜」と言いながら黒板を消すことがある。この時、右手で黒板消しを持つのだが何も持ってない左腕が右腕の動きに連動して動くことがある。
      • 「ハイ消して消して~ですよね~」と言うこともある。なにがですよねなのだろうか。
    • 一通り板書して生徒の方に振り返り、しばし板書を写す生徒を眺めておられるが、その際手を前で組んですましていることが多く、かわいい。
  • チョークの筆圧が濃く、用務の方が思わず愚痴をこぼしてしまった程字が消えにくい。また、かなりの頻度でチョークを折る。多い時は数分に一回。
    • 「全然消えないねこれ」「吉田よ!吉田ぁ!」(とある用務さんの会話)
    • ただし、折れたチョークをもう片方の手でキャッチするという某物理科の講師と同じ特技を備えているためコバトシのように資源の無駄使いになることはない。時々同じ手でキャッチすることも。
    • 現役クラスで黒板がなかなか綺麗にならず「なんか消えないなぁ」と自分の筆圧の濃さに愚痴をこぼしていた。
      • ちなみに用務の方は最近ティッシュを用いて消えにくい部分を処理している。
      • 最近は軽く消せる位の筆圧になったようである。
  • チョークの持ち方、書き方が色々オカシイ。
    変に肘が上がっていたり、黒板の下の方に書く時は、グーでチョークを持って板書したり、手のひらを上にして板書したりといった、いろいろ独特なフォームを持つ。
    • 板書するときは左手に拳を作って真っ直ぐに固定されているので、ペンギンのようである。
    • そのためか、チョークが折れた際に「いてっ」とこぼしていた。
    • チョークを人差し指と中指の間に挟むことにより、体を生徒の方に向けながら書くことも可能。その際掌はこちらを向いている。
    • 非常に大きく板書なさる。3号館の61号教室で最後列になってもオペラグラスは不要。
  • ときおりシュールなギャグを言うが、受けても受けなくても恥ずかしがるのでかわいい。イケメンなので許されている。
    • 「糖って言うのは甘い物質だからなんですね。でもこの分野...甘くないんですねぇ。」
  • 高卒の最終講では、「おねがい」と称してエールを送ってくださる。

担当授業 Edit

通期

人物 Edit

  • 人気と実力を兼ね備えた、関東化学科の若手講師の筆頭。“理論の吉田”の異名を持つ。
    • まだ若いので関東以外での知名度は低いが、確実に駿台化学科最高レベルの講師である。
    • 若くしてお茶の水校はじめ出講校舎のほとんどで最上位クラスのSAを担当し、講習でも東大化学を多く受け持つ。
    • 土曜昼の3号館高3スーパーα化学は、前期の時点で受講者が100人弱いる人気講座である。
    • 2017年度から始まった広島校高3スーパーα化学(変則日程)も任されている。*2
      • 土曜昼の3号館高3スーパーα化学の後直ぐに広島に移動するハードスケジュールの模様。
      • 「広島に行かなきゃいけないので質問は6時までにお願いします。あ、遊びに行くわけじゃないですからね」
      • と言いつつも、広島大に進学した教え子から美味しい店を教えて貰い訪れており、朝霞師などにお土産をせがまれている。
    • 2017年度から化学S Part1の教授資料作成に、関東化学科でただ一人関わっている。
    • 夏期の化学特講Ⅰ(計算問題)はほぼすべて締め切りになる。
  • 質問対応は非常に丁寧で些細な質問でも答えてくださる。
  • 東工大の青本執筆者の一人。
    • その他、自身も東工大出身で講習でも東工大化学を担当する、春に行われる体験授業でも東工大コースの担当を持つなど東工大と縁がある方ではあるが、通期の東工大コースでは今のところ師の担当はない。
  • 大学生向けの参考書を出版している。
  • ナオトインティライミと志村けんを足して2で割った顔(本人談)。
    • 幼少期から志村けんに似ていると言われ続けていたことと、教え子からナオトインティライミに似ていると言われたことがあるかららしい。
    • 共鳴モデルの説明の際にこの話を持ち出す。
      • 「志村けんとナオトインティライミの顔を高速で行き来してるんじゃなくて真ん中らへんで保ってる。」
  • 声が高木渉に似ているときがある。
  • 英語科駒橋輝圭師や物理科笠原邦彦師、生物科朝霞靖俊師と仲が良い。駒橋師は一歳年上である。笠原師からはヨッシーと呼ばれていたり、「化学科に吉田っていうコミュ障がいるんだよ」と言われたりしている。
    • 笠原師の影響か、強調の際に「くそ」を使うことがある。「活性化エネルギーくそ高いですから」
    • 朝霞師のTwitterには度々吉田師のプライベートに関する質問が寄せられ、その度に朝霞師が困惑している。
    • 実は師もTwitterをしている。
  • よく先輩講師に弄られているらしい。
    • 駒橋師は、吉田師の担当があるクラスでは、よく「吉田が〜」とおっしゃっている。また朝霞師はTwitterでよく吉田師を弄っている。
  • 周期表グッズを多数所持していて、常に一つは持ってきているらしい。機会があれば師がグッズを自慢紹介する様子が見られるだろう。
  • 歌が苦手、というか嫌いらしい。その原因はもともと歌が苦手であったことに加え、中学時代の歌のテストで[A.B.C]評価のCをとったことであったそうだ。ただこの時、同級生に評価がどうであったか聞かれ、「Bだったよー」と見栄を張ったらしい。
    • 上の理由から高校では美術選択であっそうだ。しかし、絵も得意ではないらしい。
  • 泳げない代わりに学生時代から剣道を嗜んでいる。
    • 2018年春に四段を取得。最早嗜んでいるレベルではない。
  • 浪人時代、代ゼミで漢文科宮下典男師に習っていた。
  • 相田みつをが好き。ご自分で相田みつをの好きな言葉ランキングを作っておられる。今でも時折変動するらしい。
    • 例えば仕事をする上で心掛けている言葉は「やれなかった やらなかった どっちかな」など。
  • 尊敬する科学者はファラデー。
    • ファラデーの話をする際の師は大変楽しそうである。師の数少ない雑談のネタの一つである。
  • 分子を素手で捕まえることのできる「神の手」の持ち主である。
  • 服装は大学生と見紛ってもおかしくないくらい大変おしゃれである。
    • ちなみによく青色や紺色の服を着ている。
  • 錬金術の話をした際に、「賢者の石って…あの、ドラクエじゃないですからね」「エリクサーっていう不老不死の薬…FFに出てきますけど」と仰っていた。RPGがお好きなのかもしれない。
  • 既婚ではあるが2015年度のGWあたりから結婚指輪をするようになったため、東工大を出たおかげでイケメンなのに婚期が遅れたのではないかと一部で囁かれた。
  • 逆ナンに遭うことがあるらしい。
    • 広島校に出講した際、駅前の店で食事をとっていたら女性に話しかけられたのだとか。ちなみにその女性は87歳。
    • 独身時代、一人で飲みに行った店で熟女(?)に話しかけられ、「もう一軒行きましょう」と連れて行かれた先が熟女バーだった。当時の交際相手にしこたま怒られたのだとか。
  • 腕に付けている時計は90万円もするらしい。(駒橋師談)
  • かつて口ひげをはやしていたことがあるらしいが,生徒の受けが師の予想よりも低かったためすぐに辞めたそうだ。
  • 恐らく今の駿台化学科の中で文末に「。」ではなく論文調の「.」を使う唯一の方である。駿台の化学のプリントやテキストで文末が「.」ならば、それは吉田師作成のものである可能性が高い。
    • このことを質問箱で聞かれた朝霞靖俊師は、「ちょっと気取ってるんでしょうね」とコメントされていた。
  • 大の酒好きで、エタノール科の中でも相当な酒乱らしい。
    • ブラウン運動の説明の際、「普段はならないけど、ワインとか飲むと僕もこんな感じになっちゃいますねぇ」と言っていた。
    • 結晶格子の模型をバッグに入れているのを忘れて酔っ払ってしまい、家に帰ったら模型が壊れていたと話したこともある。
    • 酔った勢いで中村の時代は終わったなどととんでもない暴言を吐いたことがあるとかないとか。
    • 「僕はお酒飲んでもちょっとうるさくなるだけでね、暴れたりはしないんだよね。暴れるのは…吉田君だよ‼︎(笑)」(森下師談)
    • 泥酔すると誰彼構わず抱きつき、「〇〇ちゃーん」と下の名前で呼ぶらしい。〇〇には斎藤資晴師、阿部恵伯師など大先輩講師も入る。普段の師の姿からは到底想定できるものではない。
      • 「もうね、僕の恩人である資晴先生になんてことするんだって感じ。殴ってやりたい」(駒橋師談)
      • ちなみに後日素面の時、その様子を話して聞かせると面白いことになる。(森下師談)

著作 Edit

  • 単位が取れる物理化学ノート(講談社)

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*1 若手研究者の奨励を目的に、熱力学分野で功績のあった大学院生に与えられる世界的な賞。ノーベル賞化学者のW・ジオークに由来する
*2 名称は2018年度から『高3エクストラ化学』に変更