東大入試実戦模試
Last-modified: Fri, 11 Sep 2020 07:40:23 JST (138d)
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概要 
- 8月と11月の2回実施。それぞれ2日連続で行う。
- 8月開催のものは全国の東大模試で唯一、実際の試験時間で行われる模試である。
- 現役生の習得範囲に配慮しつつ、第1回と第2回の両方で高校全範囲を網羅することになっている。
- 関東の講師陣が作成している。東大入試詳解シリーズ執筆陣とほぼ同じと考えて良いだろう。
特徴 
- 河合塾実施のオープン模試と比べて難易度が高く、復習する価値は高い(特に理系科目)。
- (駿台のどの模試にも言える事だが)本番での的中を狙うと言うより、「受験生の弱点分野や欠落しがちな思考経路を暴き出す」という教育的側面に作問姿勢の重きが置かれている。
反面、過去問の焼直しに過ぎない出題や、出題者の趣味が前面に出過ぎた出題も散見される。
- お茶の水3号館では、第1回受験者を対象とする夏期講習『実戦・東大英語』『実戦・東大理系数学』『実戦・東大文系数学』(いずれも2日間講座)が設置されている。英語の担当は増田悟師・駒橋輝圭師、数学の担当は理文共に雲幸一郎師。
- Z会には、東大実戦受験者対象のブラッシュアップ講座が用意されている。価格は税抜き3000円。
- 2019年度より、Z会と共催に。これに伴い、 Z会のホームページで本模試受験者限定の解説講義動画が配信される。担当講師は次の通り。
2019年度第1回
2019年度第2回
科目別の特徴 
英語 
- 最新年度の出題形式をそのまま踏襲する河合塾のオープン模試と比べると問題の質がよいため、評判は良い。
- 竹岡広信師は「傾向と対策を追いかけたり、解法を体系化して覚えたりすることは、東大が最も嫌っていることだ」として、模擬問題全般をボロカスに批判している。
- 模擬問題の作り込みの甘さにも、否定的な意見を述べていらっしゃる。
- 「君らさ、もう、オープン実戦なんかボイコットしたったらええねん」(高3エクストラ英語αにて)
- これに関しては特別竹岡師のみがそう主張しているわけではない。過去問に比べて模試の質が劣ってしまうのは(作成にかける時間や費用を考えると仕方のないことだが)どの講師も仰っていることである。
- 特別な知識を必要とせず真の実力を測れる過去問の質の高さを踏まえて、「過去問を使って学力を伸ばすように」と常々おっしゃる。
- 上記のことは、竹岡師執筆の『東大の英語27カ年』にも書かれている。
- というかそもそも青本自体に批判的だったりする
- ただし、青本の英作部分(勝田師が執筆)に関してはかなり高い評価をされている模様。さすが勝田師である。
数学 
- 数学も良質と言われている。
- 理系では、たまに、難易度調整をミスったかのようなとんでもなく難しい問題が出題される。
- 文系ではそれほど難しい問題は出ず、基本がしっかりしていれば45点くらいは取れる作りになっている。
国語 
- 現代文の評判は良くない。
- 古文漢文は良質と言われている。
- 知識だけでなく、しっかりとした読解力(文章全体を見る力)が問われる教育的な出題である。
- 前田春彦師は、出題された素材文には違和感を示しながらも、復習する価値があるとおっしゃる。
日本史 
世界史 
地理 
- 過去問と比べると知識偏重である。
- 解答例も評判があまり良くない。
- 東大が求めているであろう多角的・多面的考察を踏まえた解答とは、およそ言い難い。
- このこともあってか、難易度は本番の試験よりも高めである。
- 宇野仙師は「過去問の研究で東大特有の入試問題に慣れるように」とおっしゃる。
物理 
- 坂間勇師出題時代は賛否両論あった。
化学 
- チーフは中村雅彦師
生物 
- チーフは佐野芳史師
地学 
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