東大入試実戦模試

Last-modified: Thu, 06 May 2021 06:24:39 JST (1d)
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概要 Edit

  • 8月と11月の2回実施。
  • 河合塾の東大入試オープン同様、2日間に渡って行われる。
    • 現役生の習得範囲に配慮しつつ、第1回と第2回の両方で高校全範囲を網羅することになっている。
    • 土曜日に学校がある私立を考慮して、初日は14:30開始である。しかし2日目は9:30開始なので生活リズムを崩さないように。
  • 関東の講師陣が作成している。東大入試詳解シリーズ執筆陣とほぼ同じと考えて良いだろう。
  • 過去問集が売られているが、載っている問題の回が第1回か第2回で統一されておらず、同時期に解いても判定を出せないので注意。

特徴 Edit

  • 河合塾実施のオープン模試と比べて難易度が高く、復習する価値は高い(特に理系科目)。
  • (駿台のどの模試にも言える事だが)本番での的中を狙うと言うより、「受験生の弱点分野や欠落しがちな思考経路を暴き出す」という教育的側面に作問姿勢の重きが置かれている。
  • お茶の水3号館では、第1回受験者を対象とする夏期講習実戦・東大英語』『実戦・東大理系数学』『実戦・東大文系数学』(いずれも2日間講座)が設置されている。英語の担当は増田悟師、数学の担当は理文共に雲幸一郎師。
  • 3号館に通う生徒は、第1回東大実戦が優秀であれば、3号館内で科目ごとに得点も含めて氏名が掲示される。
  • Z会には、東大実戦受験者対象のブラッシュアップ講座が用意されている。価格は税抜き3000円。
  • 2019年度より、Z会と共催になった。これに伴い、 Z会のホームページで本模試受験者限定の解説講義動画が配信される。担当講師は次の通り。

2019年度第1回

2019年度第2回

  • なお、現役生向けには2月に東大実戦プレテストもある。実質、第3回東大実戦であるが、難易度は全体的に低い(解いてる最中に簡単だと思うくらい低い)。I-SUM生は2000円と安値で受けられるので、過去問の進捗に問題がなければ受けるのもアリ。ちなみに、試験時間も本番に合わせて両日とも朝から。

科目別の特徴 Edit

英語 Edit

  • 過去問集に載っているのは第1回が5年分(CD1枚付属)。

数学 Edit

  • 雲幸一郎師や森茂樹師が中心となり作成。
  • 理系では、たまに、難易度調整をミスったかのようなとんでもなく難しい問題が出題される。
    • 問題の質の良さゆえ、意図して行われている可能性は高い。
    • 通称「天上人の遊び」。
      • 天の上に漂うのはCLOUD(つまり雲)
    • 雲幸一郎師の無料解説講義映像がZ会のページで配信されていた。
  • 文系ではそれほど難しい問題は出ず、基本がしっかりしていれば45点くらいは取れる作りになっている。
    • 2018年度夏の文系数学はあまりにも簡単であったため、『高3エクストラ英語α』の受講生の多くが70点を超えていた。
    • 森茂樹師の無料解説講義映像がZ会のページで配信されていた。
  • 過去問集に載っているのは、第2回が6年分。

国語 Edit

  • 現代文の評判は良くない。
    • 中野芳樹師は「あんなもん復習せんでよろしい」とまでおっしゃる。
    • 東大実戦に限る話ではなく、現代文の模試全般についてそうおっしゃるのだが、特に東大実戦については強くおっしゃっている。
      • とりわけ今年(2020年度)の問題や模範解答に関しては批判が多いようである。
    • 東進の林修氏も批判的である。
      • 「東大実戦の文章がクソだ、クソだって言われてるんだって?まぁそんな粗悪な模試気にしなくていいから」
  • 古文漢文は良質と言われている。
    • 知識だけでなく、しっかりとした読解力(文章全体を見る力)が問われる教育的な出題である。
    • 前田春彦師は、出題された素材文には違和感を示しながらも、復習する価値があるとおっしゃる。

日本史 Edit

  • 福井紳一師らが作成。
  • 関西の日本史科講師陣からの評判は悪い。
    • 鈴木和裕師は、過去問研究を優先するよう仰る。
    • 須藤公博師や塚原哲也師は、問題の質や傾向に対して批判的な意見を持っておられる。
  • 知識偏重だとする批判がある。
    • が、本番で問われうる知識を問うているのは事実であり、知識枠は復習してもよいだろう。
  • SNSで福井紳一に対する批判もあったが、少なくとも2016年夏は一問も作題には関与していないようだ。

世界史 Edit

  • 問題の分野は、第1回と第2回で時期に偏りが見られる。現役生への配慮だろう。
  • 世界史は賛否両論である。
  • 肯定的意見は以下のとおり。
    • 第1問は、まだ東大が模試の問題を確認し始める以前は、何度か的中しており、関東の駿台世界史科講師陣の研究の深さが窺い知れる。
    • このことについては、渡辺幹雄師いわく、「東大の先生とフィーリングが合った」。
    • 関東の世界史科東大プレ世界史でも第1問を的中させている。
    • 渡辺師は、的中を期待するのではなく、過去問、実戦模試や講習テキストを研究して幅広い網を張っておき本番に備える姿勢が大切だと強くおっしゃる。何が出ても大丈夫という状態でなければ、東大合格は難しいだろう。
  • 一方で、関西の世界史科講師陣からの評判は悪い。
    • 中谷臣師は自身のブログで実戦模試やオープン模試の質の悪さを痛烈に批判し、過去問の研究を第一にするようおっしゃっている。
    • 川西勝美師は、2019年度秋の第1問でBrexit(イギリスのEU離脱)を指定語句としていたことを、「先行き不透明な未来の出来事について出題するのは歴史の試験としておかしい」と批判していた。
  • 過去問集に載っているのは、第2回が3年分。
    • 高1生はその年の更新が入る前に買っておくと高3で更新が入った後に買えば6回分確保できる。

地理 Edit

  • 過去問と比べると知識偏重である。
    • 過去問のような精巧さが見られず、過去問特有の「問いの連動」も見当たらない。
  • 解答例も評判があまり良くない。
    • 東大が求めているであろう多角的・多面的考察を踏まえた解答とは、およそ言い難い。
  • このこともあってか、難易度は本番の試験よりも高め。
    • 2019年度の秋は、特に難しかった。3号館での最高得点は35点だった模様。
  • 宇野仙師は「過去問の研究で東大特有の入試問題に慣れるように」とおっしゃる。

物理 Edit

化学 Edit

  • チーフは中村雅彦師。吉田隆弘師や早野益代師、高野辺康介師、黒澤孝朋師など、スーパー東大理系演習コースを教える方々が作問に携わる。
    • 2020年の第1回のヒートポンプの問題は、早野師が麻布中の入試にインスピレーションを受けて作成した。
  • 例年の有機化学分野は、第一回は「反応の仕組み」や「脂肪族・芳香族」が出題され、第二回は「油脂」・「糖類」・「アミノ酸」が出題される。
    • 過去問集に掲載されることもあり、2年連続同じ分野から出題されることは非常に少ない。(パートⅠとパートⅡに分かれている場合は話が別だが。)
  • 過去問集に載っているのは直近2年計4回分。

生物 Edit

地学 Edit

  • 過去問集に掲載されることはない。

沿革 Edit

  • 東大入試実戦模試開催以前は、1962年から東京大学学生文化指導会奥井潔師参照)主催の「東大(全国)学力コンクール」を採用していた(河合塾の「入試オープン」の項も参照)。
  • 1974年創設の河合塾主催「東大入試オープ ン」に対抗して創設された。
  • かつては、8月と11月、12月の年に3回実施されていた。
  • かつては、駿台が河合塾の東大入試オープンに実施日をぶつけており、東京の受験生は両方受けるために、群馬や静岡まで遠征したり、SEGで受験したりしていた。

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