化学特講Ⅱ(無機化学)
Last-modified: Thu, 01 Aug 2024 23:05:49 JST (104d)
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テキスト
- テキスト作成者は景安聖士師。
- 350ページを超える分厚いテキスト。
- ちなみにこれほど分厚い理由について景安師は詳しい解説・見やすいようにギチギチに詰めず行間を開けている・同じことを複数回掲載している(違うまとめ方でまとめ直しているため)という理由によるものと述べている。
- テキストは景安師が自画自賛するほどの大変すばらしい出来であり、無機はひたすら暗記だという認識を改めさせてくれる。無機分野において満点を狙えることだろう。
- ただし、講習1日目におよそ170ページ進むので覚悟しておくこと。
- 景安師は自習で習得することもできるようなテキストと仰っている。
- 景安師曰く「このテキストは夏で覚えられなくても受験期までに覚えられれば良い」とのこと。ただしどの教科にも言えることだが後で覚えようは時間切れへのフラグである。
- 関西でも使われており、
同じく関東作成の『夏からの無機化学』とは違い評判は悪くない。
授業
- レベル:4-8
- 反応式の分け方も講師によって異なるそうだ。パンフレットに記載されている10通りという分け方は景安師の好きなやり方で、吉田師は5通り派なんだとか。
- 景安師は授業で「自分の好みの面もある」としている。特に5つに分けてある酸塩基反応については共役酸・共役塩基に触れ、すべて根本は同じとおっしゃる。中村師も(通期含め)同様のことをおっしゃるが、中村師は「遊離」などの用語を捨てて1パターンと見なすべきだと強くおっしゃるが、景安師はわかりやすさのためなどを考え、あえて5つに分けている。これはただ表現の仕方の違いである。
- 『夏からの無機化学』よりはレベルが高い。
- 他の特講同様、早慶以上の難関大学志望者向けの講座である。
- ただし、他の特講より「ついていく」という面だけで考えれば講座の内容的及びテキストの内容的に敷居は低い。
- 細川豊師編集時代と違って、テキスト・内容の大幅増大に伴い、東工大や医薬系の細かい知識にも対応している。
- この講座は、各論的知識を詰め込む講座ではなく、あくまで反応機構を理解して化学反応式を自分で立てられらようにするための講座である。
- そのため、『化学特講Ⅰ(計算問題)』でも扱う電池や電気分解などの分野はあくまでその反応式を立てかたを学ぶのに力点を置いてあり、mol計算には力点をおいていないので注意すること。mol計算を学びたい人は『化学特講Ⅰ(計算問題)』を受講しよう。
- 『化学特講Ⅲ(有機化学)』と同じく、受講するべきか否かは人による。
- 受講してもよいという意見としては、特講Ⅲと同様に、費用的、時間的に余裕があるならば、十分受講を検討する価値がある、という声がある。無機の細かい各論は2学期や冬期講習でもカバーできるが、時期的に夏にまとめて学習するのもいいのかもしれない。
- 受講する必要ないという意見としては、無機は有機同様、後期にやるので無理に受講する必要はないだろう。他の分野より巻き返しも可能な所でもある、という声がある。
- 吉田師によれば、この講座と『化学特講Ⅰ(計算問題)』とをセットで取るのが現役Sα生の化学に関してのベストの取り方、とのこと。
担当講師
- テキスト作成者。
- 言いたいことをすべてテキストに載せてしまっているため、テキストを熟読する余裕がある場合授業の説明が二度手間に感じるかもしれないが、テキストの復習はしやすい。
- そうは言っても覚えやすい順(≠テキストの順)で授業は進行されるので受講価値はかなり高い。(テキスト・授業の順については授業で詳細が述べられる)
- 上記の理由から『はじめに』に示されている初日の予習箇所のページが飛び飛びになっている。
- このためプリントの配布は数題の演習問題の解説だけとなり景安師にしては珍しく板書メインの授業となる。ただしテキストを師が執筆していること、演習問題が少ないことから、その板書ですらかなり少ない。
- 師はテキストに示されている予習箇所をやっていることを前提として話を進めると仰っているのでしっかり予習すること。また、第1章について知らないことがあれば必ずテキストを熟読の上学習しておくこと。第1章にわからないことがあると受講価値は激減する。
- 映像授業はお茶の水校の授業を録画したものである。
過去の担当講師
お茶の水校(2019年度まで)、横浜校(2019年度まで)
–通期や化学特講Iと同様に共役酸、共役塩基の概念を用いる。
–酸塩基分野の反応式の分け方は「遊離」などの用語を捨て、5パターンを1パターンにまとめてしまい解説していた。
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