阿部恵伯
Last-modified: Mon, 17 Jun 2024 11:34:37 JST (92d)
Top > 阿部恵伯
阿部恵伯(あべ しげのり)は、駿台予備学校地理科講師。3号館,大宮校,横浜校,津田沼校に出講。
経歴
- 1960年、東京都生まれ。
- 東京大学卒業。(都留文科大卒業との情報もあるが,真偽は定かではない。)
- 大学院博士課程在籍時より駿台に出講。
- 一時期、お茶飲みwikiには「開成高等学校卒業」と記述されていたが、本人曰く開成を卒業したのは息子であり(後述)、師自身は開成卒ではない。
授業
- 通期授業では最初の1時間を使って新聞の記事を用いた時事的な話と、それに関連した地理的事項を融合させた講義を行う。
- 時事的事項の紹介だけでなく、問題を解く際の視点や指標操作を身につけるのも目的としていらっしゃる。
- 尚、師が持つのは大抵高卒生の通期授業であるため、時事的な話は前期の途中までとなる。
- 地理演習(記述・論述対策)を担当する場合は、年間を通して新聞記事の紹介をする。ただし、後期の途中からは手短に扱われるようになる。
- その際に師の日本の政治に対する懸念や主張も聞ける。
- その際にプリントを配布し、空欄箇所やその他関連知識について、ヒントや背景を解説した上で生徒を当てて回答を求める(ただしこれは前期の途中までであるので余計な心配はいらない)。難しい事は聞かれないが、万が一分からなくてもその場で調べても良いし、間違えたとしても親切なフォローが入る。ただし珍回答を述べてしまうと淡々と突っ込まれクラスに笑いが広がる(師のアイデンティティ的に恥を晒すような事態にはならないのでこれまた余計な心配はいらない)。
- ただの時事問題のように見えるが、「人口」など、センターにも出題される系統地理に関わる内容であったりするので、聞き流してはいけない。
- しかし、時事問題は新聞を毎日読んでいれば分かる程度の内容であり自学自習でも補うことはできる。
- 高卒で扱う時事問題が異なる。講師室で扱われなかった時事問題に関するプリントをもらうことが出来るが、空欄補充部分などは自分で一通り調べて来てからでないと対応していただけない。
- とはいえ、少し入試に関係のない話が、多すぎるのは事実である。予備校という場所は第一志望合格のためにあるのだから、もう少しテキストを扱ってほしいという声は多い。これが原因で授業を切る人も多い。
- 主に後半の50分間でテキストの内容が扱われる。
- 近年は2コマ丸々時事問題を扱う場合があり、授業がなかなか進まないことがある。それ故に授業の出席率はかなり低い。
- 時事問題に十分割き、またテキスト内の各項目について体系的、論理的、相互関連的な理解を求めるため進みはかなり遅め。
- 口頭で大事なことをおっしゃることがかなり多いので、積極的にメモを取ると、論理的で相互関連的な理解ができる。
- 知識の丸暗記はある程度の即効性については認めているものの、成績が頭打ちになると考えていらっしゃるようだ。
- 「既知の現象から知らない現象の理由を類推する」スタイルをとり、高等学校の一般的な知識偏重の地理講義とは一線を画したような授業展開をなさる。
- 故に師の論述解答は真似しやすく、地理的思考力を高めるには最もおすすめである。
- 問の本質を外さない、極めて明快な解答を提示される。
- 年間で系統地理のみを扱う。地誌分野をしっかりやりたい人は講習や自分の受けている他の師の映像講座で対処した方が良い。
- 上記の理由から地理を初めて学ぶ者で、地理(系統地理・地誌)が師で配当された者は前期のうちから地誌の内容を市販の教科書等を利用して自学自習しておこう。地理(系統地理・地誌)のテキストはお世辞にも質が良くない。
- 説明時間の確保のため、講義にプリントを用いて板書の時間を減らすことがある。
- 師曰く地理学とは「地表に於ける空間的差異、地域性の認識及び理解の学問」
- 授業は丁寧だが、基本的には文科省認定の教科書を予習で通読することを求めている。
- 師が地理(系統地理・地誌)を受け持つ場合、範囲が終わらないことが予想されるため、自学自習で補うことも一考である。
- 教科書の記述は少ない字で要点を詰める必要がある東大の地理の論述のお手本になるので理に適っている。
- 既卒生で地理が既習ならば、教科書を一度さっと読むことは一日もかからないので、必ず少なくとも一回は本番の試験までに教科書を通読して、どこまでが教科書に載っているか(どこまでを最低限理解しておかなければならないか)を把握しておくとよい。
- 地図読解では神社や寺を目印にするとよいなどの見落としがちで極めて重要な考えを、現役生の時代の学習でもらした分も含めて、予め拾っておくことにもつながる。
- とはいえ、既卒生は、前期の期間中はそもそも浪人生活の始めで他教科の学習リズムも作るのに精一杯であるから、夏期講習期間中の前半(7月の中旬など)に読んでおくとよい。
- 授業で説明された理論について一通り咀嚼した上で理解仕切れない部分についてのみ質問を受け付けている。
- 授業同様紳士的に対応してくれるので、質問を恐れる必要はない。
- 論述の添削など非常に快く丁寧にやってくださる。かなり丁寧に見てくれるので、20分休みや昼休みなど時間がある時に行くといい。
- マイクがよくハウリングするため、マイク無しで授業を行うこともしばしば。明瞭な口調なので聞き取れないことはないが、一応前の席で受講する方が良い。
- 東大地理、地理論述のテキスト作成を担当。
- 節目における自分への戒めとして、前期・後期の最初と最後の授業、そして季節講習ではネクタイを着用するのが師の“こだわり”である。
- しばしば配布したプリントの枚数が足りず、後方に座る生徒は授業終了後に講師室に取りに行くことになる。
- しかし、足りないのは前期の最初だけで、後期などは大量に余るようになる。枚数を増やしているわけでない。何故だろうか。
- 師の板書の字が薄く、あまり大きくないため、大人数での授業の際はできるだけ前に座ることを勧めたい。
- しかし、当てられるため、後ろの席から埋まっていく。
担当授業
人物
- 千葉県在住。
- 地理科の重鎮。
- 専門は都市経済地理学。師の論文が入試に使われたこともあるらしく、専門分野では有名なんだとか。
- 大学講師もしており、和光大学で人文地理学や地誌の講義を担当している。
- その知識は果てしない。地図帳にも載っていない地名や統計の数値、独立した年代、ほとんど全ての統計ランキングとその数値、全ての世界遺産、などを完璧に記憶している。「歩く地図帳」「歩くデータブック」などと呼ばれている。マジですごい。
- 開成高校でも長年にわたり教壇に立ち,そちらでも高い評価を受けている。
- 浦和高校で教えていたこともある。
- 愛称「あべちゃん」
- 教室に入ってくるとき「は~い、じゃあ始めましょうか!」と毎回同じ口調で言う。心が沈んでいるときに聞くと元気が湧いてくるという声も。この声を密かに録音する生徒さえいた。
- ちなみに開成では「よ〜し、やるぞ〜!」と言っているそう。
- 市谷校舎では、同じ日に毒舌キッカーとクラス全員を指名する英語講師の授業の後に師の授業があるため、地理選択者はタイミング良く元気付けられる。
- 一見、お堅いようにも見えるが実はかなり人間味のあるお方で質問に行くようになると名前を覚えて下さって色々と気にかけてもらえる。駿台講師の中でトップクラスの人格者で人として尊敬できるようなお方である。
- 余り表情を変えず淡々と喋るが、冗談好きな一面も持ち合わせ時折秀逸なギャグをかます。
- 「え、こちら、がぁ」「え、なにか〜」など、特徴的な定型表現の組み合わせにより師の語りは構成されている。これが眠気を誘う原因だという声もあるが、その丁寧すぎる語り口が逆に面白くなりハマっていく者も多く、一部ではカルト的な人気を誇る。
- 助詞をやたら強調する。慣れてくるとクセになる。
- 名詞を「これ」「こちら」と受ける話し方は、日本国憲法を彷彿とさせる。
- 2017年のあるクラスの授業には、師の魅力に取り憑かれた生徒の誘いもあり、地理選択ではない生徒が師の授業に潜るという珍事が起きた。
- 大学時代は、演劇をやっていたらしい。
- 芸能人の名前など、固有名詞はなるべく伏せるというのが師のこだわりである。理由は不明。
- 「最近は、なんと言うか、35億とか言う芸人さんが流行っているようですが、世界の男性の人口はもっとありますよ」
- 指が長い。
- テスト演習の時間指定が異常に細かい。秒単位で刻んでくる。
- 壁掛けの世界地図の破れ目に指し棒が刺さり抜けなくなったことがある。
- 壁掛けの世界地図の表裏の向きに厳しい。
- 東大添削の採点も厳しく、師が採点担当の回はトップでもかなり点数が伸び悩む。
- 体調不良のため、2019年度の冬期講習に出講できず、他の講師による代講となった。阿部信者の落胆は大きい。
- やたら帝国書院の地図帳を勧めてくる。余りにもくどいので帝国書院の回し者説が挙がっていた。
著書
ーー
Amazon