宮下典男

Last-modified: Tue, 21 Aug 2018 20:59:58 JST (4h)

宮下典男(みやした のりお、1957年-)は、駿台予備学校漢文科講師。学研プライムゼミ漢文科講師。字は直方*1、号は孟竹軒。1号館,2号館,市谷校舎,池袋校,自由が丘校,横浜校に出講。

経歴 Edit

  • 1957年、福岡県北九州市生まれ直方市育ち。
  • 山口大学経済学部卒業。
  • ジャパンエナジーに就職するもその後退職。
  • 台湾国立師範大学に留学。
  • 帰国後、早稲田大学第一文学部中国文学科に学士入学。
  • 早稲田大学大学院文学研究科修了。
    • 修了論文は「“被”の多義的用法」

授業 Edit

  • 漢文を古典的中国語として捉えた独自の授業を展開する。
    • 漢文といえば句法という普通の講師とは違い、漢文の文構造や品詞の特徴を詳細に説明し、その点をふまえて句法について説明する。
    • このこともあり、師は漢文の句形のことを「句形」と呼んでいない時期があった。
  • 授業展開がとてもスムーズである。よく考えられていて、滞ることがない。
  • また、師お手製の文法資料、単語資料の内容、行数などはほぼ暗記されていると思われ、黒板に次の解説の板書をしながら、今の部分の説明を暗唱するなどしている。生徒が気づかないうちに板書が増えている、なんていうことが多々ある。
    • 行数を尋常ではない早さで指定するのはこれが理由だろう。
  • 詳細な「ホチ留め」プリントを大量に配布するが板書もする。筆圧が薄めの小さめな字で大教室ではみにくいかもしれないがポイントのまとまった板書である。
  • まず一通り本文チェックをした上で「語法・単語・読解・解法」などの重要事項をプリントか板書で説明してゆくスタイルである。生徒が板書をとる時間を利用して雑談する。
    • その際、マーカーをテキストに引くように指示する。マーカーの種類は読解の青、文法のオレンジ、単語の緑、うんちく黄色、強調の赤の5種類である。(少なくとも5色のペンを持参しないと受講効果が著しく減るので必ず持参)
  • 駿台のデータベースに蓄積されている漢文の現代語訳を時たま批判する。「昔の先生はこう書いてるんですけどちょっとこれを適当な空いてる部分に書き取って下さい。では始め。」
  • 生徒への励ましとして、毎回授業の終わりに生徒と「我一定考取大学(ウォーイーティンカオチューターシェ)」(日本語で、「僕は私は絶対大学に合格するぞ」という意味)と大きな声で言う。 (東大漢文などの授業ではその大学用の「我一定能考取東大(ウォーイーティンカオチュイトンター)」などもある)
    • 最終講では、師がエールを送ったあと、「能」が加わったバージョンの「我一定能考取大学」を生徒と大きな声で言う。
    • 講習会では最終日最終コマのみこの一連の流れをやる。
    • 「宗教じゃないですよ!スローガンです!」
      • 全国の宮下ファンに朗報であるが、師の学研プライムゼミへの出講を記念してに際して、動画サイトに師の紹介動画が出ているが、そちらで師の流暢な発音でこれを聴くことができる。また、これをネタにした例文が漢文速読即解法のテキストに載っている。
  • 字はあまりきれいでないという人もいる。そのことは師は相当気にしているらしく、かつては代ゼミ古文科講師の望月光氏に習わなくてはとも言っていた。ただ、師より板書が下手な講師はたくさんいる。
    • 汚いというより、中国の簡体字風の漢字の省略が目立つのでどの漢字なのか分かりづらい事が多い。
      • 例えば「見」は「见」と書くため、慣れない人が見ると「只」に見えなくもない。
  • 寝ている生徒を見つけると「1人緊急事態発生」と言い隣近所の人に起こしてもらう。
    • 決して怒鳴ったりはしないが、(大抵の講師もそうだが)寝ている生徒がいると不快に感じるらしい。くれぐれも寝ないように。
    • 最近は寝ている生徒を見ると、河合塾のスパイだとみなしているとのこと。
  • 質問対応は生徒を励ましたり授業に関係ない中国に関する質問も受け付けるなどとても丁寧。
    • ただし、自分のクラスの授業が終わってもその10分後から別のクラスの授業が入っていると質問できないので、1時間待つか次週の授業前に質問するかになる。これは英数などと違い授業時間が50分1コマであることに由来するもので、特に現役生は他の科目と違うので注意が必要。
      • 自分が受けている曜日、校舎でなくても時間があれば質問は受け付けてくださるので別の校舎で別の講座も取っている人はその曜日の出勤校舎を確認してみるのもいいかもしれない。
  • 講習会では講座によらず少し延長する。延長自体は長くても20分程だが、10分休みに食い込んで授業をしても次コマの授業開始はチャイムに合わせるのでそこでも授業時間を稼いでいる。休憩が短くても師の授業は生徒を惹きつけるので集中力が切れる心配はあまりいらない。
  • マイクは巻いてあるコードをほどき、先端部分を服にはつけずその部分だけを手で持って使っている。
  • 2018年度前期のアンケートでは授業満足度94%で駿台全講師の中でトップ(本人談)。ちなみに、現在13期連続1位らしい。
    • 実際、このように自慢話をされても嫌味に感じないほどに素晴らしい授業である。

担当授業 Edit

通期

高卒
現役

人物 Edit

  • 3号館への出講こそ無いものの、市谷校舎横浜校で圧倒的な人気を誇る漢文科の代表講師。
    • 代ゼミ時代から数えると既に30年以上教えている超ベテラン。
    • 漢文といえば宮下と言われる代ゼミの顔の一人だった。駿台講師でかつて宮下師に習っていたという人も何人かいる。
      • 例えば地理の宇野仙師などである
      • 河合塾の打越竜也氏は師の教え子(弟子)でほぼ同じ教え方をするらしい。
    • 森茂樹師と代ゼミの同期である。また竹中太郎師、中村雅彦師、太庸吉師、船岡富有子師も代ゼミ時代からの同僚である。
  • 中国語はネイティブ並に流暢。日本国政府公認中国語ガイド、日本観光通訳協会正会員。
    • 成田空港の案内板の中国語訳も担当した。
    • かつてアラレちゃんなど、中国向けの日本漫画の海賊版の翻訳を手掛けていた。
    • テレビ東京系列『TVチャンピオン』の「漢字王選手権」という回で審査員として出演。
    • なお盛華通商株式会社(中国系船務会社数社の日本総代理)役員という第二の顔を持つ。
  • 頑張ってついてくれば絶対漢文は得意になるよ!、といった感じで終始明るく楽しく授業してくださる。気さくで明るい人柄。
    • 趣味は、スキー、パソコン(マッキントッシュのファン)、クラシックギター。
    • 座右の銘は、「精益求精(ますます善美を尽くす)」。
  • 家族は、台湾人の妻と男の子3人。横浜市在住。
    • そのため横浜校は師のホームだと発言している。
    • 横浜在住ともあって横浜の中華街は数えられないくらい行っているらしい。
      • 師が元代ゼミ現駿台講師での集まりの幹事を務めると必ず中華料理屋になるそう。
    • 数十年前、東京の中華料理店に店員として勤めていた奥さんに学生時代の師が一目惚れし、連絡先を書いた紙を手渡した所から出会いが生まれたらしい。
      • 授業内でも稀にその馴れ初め話をしてくれるが、その最中の師はいつにも増してテンションが上がっている。
    • 台湾の人は防犯意識が高く、奥さんの提案から、師の家は鉄壁のセキュリティを有するらしい。
    • 『顔氏家訓』に倣って家訓を作っているそう。
    • 愛犬家であり、犬を飼っている。名前はハリー・ポッターシリーズより、「シリウス」
      • 漢文での「狗」という漢字の意味があまり良くないことを残念に思っている。
      • 中国のレストランで犬の丸焼きが出され、ショックを受けた。
  • 素の栗田貫一に声も話し方も似ている。顔までちょっと似ている
  • 三宅崇広師と非常に仲が良い。
    • 三宅師曰く、彼が作成した模試などの問題は普段の優しい性格とは打って変わって非常に難しく、覚悟が必要との事。
  • スタートレックの大ファン。クリンゴン語をマスターしたいと思っている。この趣味は他の代ゼミ講師には理解されなかったが、亀田和久氏、青木邦容氏だけは関心を示した。
  • 家族揃って元代ゼミ、現東進ハイスクール講師の吉野敬介氏のファンで、携帯ストラップも吉野氏が趣味で作った自分のストラップを家族全員で使ってる。
    • 吉野氏とは互いに中国語が流暢に話せるので、時折中国語で会話するらしい。彼の中国語はネイティブスピーカーが聞いても相当の早口であるとの事。
  • 雑談が極めて多い。漢文・中国に関することが主だが、たまに中国とは関係ない本当のネタ話もする。
    • どちらの系統の話でも教室中が笑いにあふれることが多い。かなりレベルの高い雑談である。
    • すこし戯画化された、愛嬌のある中国人の話を聞き、ほのぼのとしていて中国も悪くないなと思う人も多いだろう。
    • どういうときにどんな雑談をするかはすべてテキストに記入しているそう。
      • 雑談も含めて授業計画を立てておられるので、軽々しくここに書き込まないように。
    • まとまった板書をした後に、まだ写し終わっていない生徒が見受けられると、時間稼ぎも兼ねて雑談が始まる。
    • 中国人留学生の真似をする際は必ず「宮下しぇんしぇい」が文頭につく。
    • ちなみにこの雑談は今に始まったものではない。
      • 代ゼミ時代は駿台予備学校に潜入し、置いてあった駿台のパンフレットを自分で持ってきた代ゼミのパンフレットに全て入れ替えたことがあるという話をしていた。
    • 雑談ではよく知り合いの中国人が出てくるが、授業内でたまに写真も見せる「殷さん」は師の義兄弟とも言える存在であり、度々登場する。
      • 毎年8月中旬から9月の頭にかけて殷さんと中国を訪れ、その時に撮影した写真を2学期の授業で公開して雑談するのが恒例となっている。
    • なお師の雑談は到底信じられないような話に飛躍していく(特に殷さんが絡むと)が、これは四大寄書にも見られる中国特有の文学形式、演義と呼ばれるものである。決してホラを吹いているわけではない。
  • 過去に何回も危険な目に遭いながらその度に無事生還を果たしていることから、本人はそれを「宮下不死身伝説」と呼んでいる。その詳細は、
    • 高二の時、山で崖から落ちたが無傷。
    • 大学2年の時、日本アルプス剣岳で雪渓から滑り落ちたが軽傷で済んだ。
    • 30歳の時、中国山東省で食中毒にかかるも生還。
    • 50歳も近くなった頃、車山高原スキー場で大事故に遭い、救急車で茅野市内の病院へ運ばれるも、翌日退院。
      というものである。
    • 2006年6月には、腸閉塞にかかり、長期入院を覚悟するも、検査の最中に突然正常な状態に戻り、一泊二日の入院だけで済んだという出来事があり、不死身伝説に新たな1ページが加わった。
  • 千葉県にある京成電鉄の「大神宮下(だいじんぐうした)駅」の駅名板と一緒に写真に写り、中国の方に「駅が作られ祀られるほどの名家である」と吹聴している。
  • 化学科の酒井俊明師と駿台山岳部を作っている。数学科の永曽仙夫師も登山家であるが『彼は畏れ多くとても部になんか入れられない。彼は次マッターホルンあたりに登頂すると思いますよ』とのこと。講師の登山好き情報は講師室まで。
    • その唯一の部員がまさかの退部を考えている模様。
  • 中学生の頃は麻雀にハマっていたらしく、牌を持って通学していたとのこと。
  • エレベーターを使わず階段を上がる姿をしばし見かける。
    • 師が数学科の石川博也師に「最近、体力も落ちてきた上に少し太ってきてしまいましたよ」と言ったところ「登山家ならばエレベーターじゃなくて階段を使えばいいじゃないですか」と言われたことがきっかけでエレベーターはできるだけ使わないようにしているらしい。
  • 筋トレを始めたらしく、その事を他の講師には隠したいようだが、日本史科の須藤師には見抜かれ、ネタにされている。トレーナーに指導してもらっているらしく、現在、(脂肪を)落とす筋トレを終え、(筋肉を)つける筋トレに移行した模様。腹筋は割れているそう。
    • 夏前にピッチピチの服を着て筋肉をアピールする宣言をしている。
      • 密かに楽しみにしてる人がいるとかいないとか。
  • Facebookで名前を調べると先生の本物のアカウントが見つかる

著作 Edit

絶版も多い。

  • 『宮下の漢文ダイジェスト』 (1995, 学燈社)
  • 『漢文重要単語集』 (1997, 学燈社)
  • 『超初級わか~る漢文』 (1999, 学燈社)
  • 『宮下の漢文特選問題集成』 (2005, 学燈社)
  • 『宮下のセンター攻略漢文』 (2001, 東京書籍)
  • 『宮下の漢文 15の秘訣』 (2005, 東京書籍)
  • 『宮下のまかせろ!即解センター漢文』 (2002, 代々木ライブラリー)
  • (土屋博映・福田清盛共)『土屋・宮下・福田のセンター国語アクセス12』 (2000, 愛育社)
  • (出口汪・望月光共)『システムセンター対策国語 「出る問」攻略』 (2005, 水王舎)
  • とってもやさしい漢文』(2014, 旺文社)
  • "『宮下典男の即解即答漢文15の秘訣』(2009 あすとろ出版)
    • 宮下師流の読解のバイブル。(非常にマイナーだが)復習用に良い。とってもやさしい漢文の後ろの方に付いている読解の際のポイントをより深め、実際の文章を通じて解説してある。




*1 字は本来人につけてもらうものだが自分で勝手につけたらしい。