景安聖士
Last-modified: Wed, 16 Dec 2020 23:29:43 JST (38d)
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景安聖士(かげやす さとし)は、駿台予備学校化学科・生物科講師。札幌校校長。市谷校舎,横浜校,札幌校に出講。
経歴 
- 北海道札幌市生まれ。
- 北海道札幌西高等学校卒業。
- 北海道大学農学部卒業。
- 元 札幌国際情報高等学校教諭。
授業 
- 暗記にならないように、時には大学の知識も使いつつ、とても詳細にわかりやすく化学をまとめてくださる。
- また、演習系の授業での解法も、とてもわかりやすく鮮やかである。
- 中でも、師の電池の図や平衡問題を解くときの図は、恐ろしくわかりやすい。
- 特に無機化学に定評があり、“無機の景安”の異名を持つ。
- 2016年度から夏期講習「化学特講Ⅱ(無機化学)」のテキストを作成している。
- にも関わらず、通期では無機や電池を含まないPart2の方を担当することが多い。とはいえ、どの分野もハイクオリティである。
- 基本・重要事項をまとめた詳細でとても質の高いプリントを用いて授業を行うが、板書も併用する。講習会等がないと難しいかもしれないが、全分野のプリントを集めると、B4版200ページ以上に及ぶ。
- プリントは、「基本事項→基本事項を定着させるための例題→参考」で構成されている(高校化学の範囲を超えた内容は、大抵は参考の所に記載してある)。
- 授業は「プリントの基本事項で必要部分を板書→例題の解法確認→参考事項の説明」 の順で行われることが多い。
- 時間がない時には基本事項の板書はせず、口頭による説明で済ますこともある。
口頭だけで済ませた部分については、後で見ておくべきプリントのページ数を言う。 - 演習問題の解説は、場合によってはプリント配布ですますこともある。問題解説は手書き。
- なお、空所がたくさんあいていたりして授業をうけないと概要がつかめないタイプのプリントではなく、質の良い参考書のようなプリントなので、基本的にはプリントに書き込む必要はない。
- ちなみに、プリントの例題は問題文を見なくても解けるくらいに繰り返し行うべきとのこと。
- 全てをプリントで終わらすわけでなく、ノートは絶対に必要である。
- 師も「ちゃんとノートをとるように」とおっしゃっている。時々勘違いしている人がいる。
- ただし、プリントと同じことを
板書させるノートに取らせることも多い。これは、師の考えで「書くこと自体が勉強である」「説明を聞き理解して書いて初めて、自分のものになる」という考えによるもの。
- 通期の初回授業では、学習方法について書かれたプリントを配布し説明なさる。基本から一からやり直すことが浪人生活で成績を伸ばすために必要不可欠、ということが強調されている。
- 彼の通常授業の特徴は、授業中に実験をしてくれることである。
- 熱気球とか燃料電池のモデルとか。とてもためになることもある。
- 2015年度の市谷校舎にて授業中の実験の際に、「これはね。すごいですからね。めちゃめちゃ勢いありますからね。」と言ったが、装置の故障により動かず、赤っ恥をかいた。「こんなことは5年に1回あるかないかですからね。あー,今日は夜悔しくて寝れません。」
- たまに実験の助手として、最前列の生徒に協力を頼むことがある。
- 熱気球の実験やテキストを2冊使った摩擦の実験などでこのようなことがあった。
- 講習でも実験を行うことがあるが、4日間の中で1回のみのようである。
- 師が予めバケツを持ってきていたら確実に何かを燃やす実験をなさるだろう。
- 師はこの実験を「化学という科目は様々な視点から捉えることが重要である」ためにやってらっしゃるようだ。
- 毎回の授業で,生徒が疲れた頃に雑談をする。
- 内容は師の趣味とか、札幌のこととか、東京にでてきて感動したことなど。奥さんは書道を本格的にやっているとか。
- 森下寛之師同様、授業2〜3分前に入ってくる。またチャイムと同時に挨拶をする。
- 2時間目も同様に2〜3分前に入ってくることが多い。
- また授業の時間の合間の休憩時間に、最前列の生徒の席を
占領借りて、プリントを置き、取りに来るようにおっしゃることもある。これもまた師の授業の特徴である。
- 講義中は居眠りと内職をしないよう、講義初回で注意する。それゆえ、雑談時を除き常に一定の緊張感が保たれている
- 「授業中は寝ないように。何度でも起こします。」と前期・後期の初回の授業でおっしゃる。
- 寝ている生徒を見つけると、必ずすぐに「寝るんじゃないよー」と声をかけて起こすが、その際に怒鳴ったりすることはない。
- 複数人の生徒が寝ていると,授業を一度中断し、「起きなさ〜い」と言って指示棒をトントンされる。
- 一度起こされた生徒は、その後は大抵起きているが、まれに再び寝ても同じように声をかけられる。
- 重要な所を説明している時でも、寝ている生徒を見つけると一度中断されてしまうため、とにかく師の授業では寝ないこと。
‐‐‐「あのね、わたしはいつも本気で授業してますから貴方達も本気で受けてください。寝るんだったらね、私帰りますよ?」
- 「くれぐれも自習(いわゆる内職)はしないように」とこれも初回の授業で注意なさる。
授業において内職をすることは講師に対しての侮辱行為であると考えているそうだ。こちらは警告なしの一発退場である。- 「あのね、私はコレ(自習)に関してはものすごい怒りますからね。気をつけてくださいね。」
- その他、授業を受けている生徒には関係ないが、廊下がうるさい時でも一度中断して、廊下にいる生徒に優しい声で「静かにしてね」とおっしゃる。
- 「授業中は寝ないように。何度でも起こします。」と前期・後期の初回の授業でおっしゃる。
- 講義中の二人称は「君達」や「あなた達」ではなく、「あなた」である。
- これは、師が授業を受けているひとりひとりに対して授業をしているからである。
- 重要事項が出てくると「ここで質問です」と言い、問いかけをすることがある。当てられるわけではないが、「自分が当てられて答えるつもりで考えるように」とのこと。
- 非常に計画的な授業をされ、通期授業でも講習でも殆ど延長しない。
- 授業中、かなり頻繁に時間を確認されており,分単位で計画されていると思われる。
- 2019夏期の化学特講Ⅰでは延長はほぼなかった。
- 授業の最後に、次回までの予習範囲を指示される。
そのため、予習がとてもしやすい。 - 質問対応は非常に良い。
- 2019年度の直前講習では、初めて北大プレ化学が締め切りとなった。
担当授業 
通期
人物 
- 非常に多忙であり、水曜日の夜に現役生の授業を札幌校で終え次第、新千歳空港に向かわれるそうだ。木曜日には横浜校の授業がいきなりある。
- 「影安」とよく誤記される。
- 割と背が低く小柄。姿がかなり学生っぽい。入り口とかで警備員に会っても挨拶されないとか。
- ハライチの岩井勇気に似ている。
- 「〜なのさ」「だぜ?」が結構な頻度で語尾につく。
- 指示棒の使い方が上手い。クルクル回している姿がカッコいい。
- ちょっと使ってはすぐ畳むよくいる講師とは違い、終始黒板上を鮮やかに跳ねる。
- 使わない時も伸ばしたまま、杖のように携えている。
師の身長とあまり変わらない気もする
- 元は生物畑なのか、生き物が好き。そして札幌校では生物も教えている。
- 自宅ではエゾサンショウウオやアフリカツメガエルなど色々飼育しているらしい。毎年夏には必ず。息子さんとカブト・クワガタを取りに行くとか。
- 化学の授業から推測するに生物の授業は相当質が高いであろう。一部生徒、特に市谷校舎の生徒からは関東でも生物を担当して欲しいという声が絶えない。
- 「私の目の黒いうちはダメです」(朝霞師談)
- 関東のパンフレットの写真は古め(面影はあるが)。札幌校のパンフレットの写真は新しめのものに更新されている。
- 後輩の吉田隆弘師をかわいがっている様子である。
- 既婚であり、3人も子供がいる。
- 同じく道産子かつ毎週札幌と東京を行き来する存在である朝霞靖俊師とは仲が良い様子。
- そんな朝霞師曰く師はカラオケとワカサギ釣りが大変上手いそうだ。
- その他、清史弘師とも仲が良いようである。
- スタバの飲み物について話されていたようだ。
- 因みに清師も北海道出身である。
- 15年以上前に高校教師をしていたがその頃は不勉強であったことが語られている。
- なんとジエチルエーテルに麻酔性があることを知らず凝固点降下の実験中にジエチルエーテルが気化し、窓を締め切っていたため体調不良を訴える生徒が続出。急いで調べたところジエチルエーテルに麻酔性があることが分かり、師は自身が逮捕されることを恐れ、なんと生徒に逆ギレ。一番不真面目そうな生徒に「お前昨日何時に寝た!?」「夜3時過ぎです。」「だから体調悪くなるんだ!保健室で寝てろ!」と言い体調不良者を実験室の外へ出し、混乱のスキに窓を全て開け放つという荒技をなしとげた。「いいですか。物事というのは15年経てば全て時効となるのです。」
- 師は一年間の授業予定そして雑談予定も立てている。ここに載っている話をしたとしても笑っておこう。
- 夏期講習期間は扇風機持参で授業する。
- 「節電・使っていないときはすぐ消す」と書かれている。
駿台は1円単位で電気代を切り詰めたいのか…?(扇風機の消費電力は非常に少ない)
- 「節電・使っていないときはすぐ消す」と書かれている。
意外にもスキューバダイビングが趣味で毎年南国まで行っているそう。- これを踏まえてヘンリーの法則を絡め、何度も同じフレーズを連呼する。結構シュールな図。
- 不思議なことに師ほどの実力がありながらも、師が記した参考書は改訂されることなく絶版となった。
著作 
学習参考書 
論文 
- 景安聖士 [他] (1997)「PCR法を用いたカイコ病原ウイルス遺伝子の検出」,日本蠶絲學會編『日本蠶絲學雜誌』66(6), pp.477-483, 1997-12-26, 日本蠶絲學會.
- 景安聖士(2010)「教育研究セミナー採録 2009冬期『入試化学のファンダメンタルズ』」, 『駿台教育フォーラム』 (27), pp.107-119, 2010-07, 駿台教育研究所.
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