多田圭太朗
Last-modified: Thu, 12 Jun 2025 18:12:54 JST (7d)
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多田圭太朗 (ただ けいたろう) は、駿台予備学校現代文科講師。2号館,3号館,横浜校,札幌校に出講。
経歴 
授業 
- 駿台に限らず、現代文は講師の個性が顕著に出る科目だが、師の授業は癖がないというのが最大の特徴。まさにオールマイティ、万人受けといった言葉が相応しい。それでいて駿台の王道の読解法からは全く外れない。
- 悪く言えば無個性であるが、現代文という模範解答が定まりきらない科目において強烈な個性に染まり過ぎるのはいささか問題である。師の記述解答は非常に丁寧で高得点の狙えるものであり、霜栄師よりも解答の質は上であるという意見も多い。これは特に現代文の得意な生徒の間で共有されている意見であり、信用して良いものであろう。
- 講習などで初めて受講する場合でもおすすめ。
- 言いかえれば、これまで現代文を癖の強い教師に習っていたが故に現代文を毛嫌いするようになってしまった人にとっては、師との相性は非常に良いだろう。師の授業を受けて現代文への態度が180度変わる人もいる。
- ある程度中、上級者向けの生徒向けの講義だろう。どちらかと言えば「解き方」、「解答プロセス」に重きを置いた授業であり、そもそも筆者の言いたいことをつかめていない人間には??となりやすい。
- 駿台らしく論理展開を大事にし、現代文を解くときにやりがちなフィーリングによる解き方ではなく、根拠ある解き方を明示してくださる。
- 本文の読み取りや解答の作り方・考え方をわかりやすく言語化して伝えてくれるため、他教科と同じように論理によって合格答案を作ることができるようになる。
- 小説の授業も非常に質が高い。主観的になりがちな感情の読解を、どれだけ論理的に裏付けられるかを丁寧に示してくれる。
- 小説の読み方についてはあまり詳細に語らない講師もいる中、師は詳しく語ってくださるので、今まで小説をなんとなくで解いて来た人にも非常に参考になる。
- 人間として、人の感情の種類をどれだけ知っているかが小説の読解に大きく関わってくると師は語る。
- 小説を始めて取り扱う際には小説の読み方ガイダンスをしてくれる。共通一次時代からのセンター現代文を例に、注意すべき表現を系統立てるので得意な人にも改めて勉強になる。
- そのため、前期から夏休みにかけては読書することを推奨している。
- 特に理系の男子生徒は物語は殆ど読んだことが無い人が多いであろうから、少し読むだけでも全然違うと仰っていた。
- また、クラスによってはわざわざ補題を入れてまで情景描写の読解も扱う。こうした文章は一度問題として触れておくだけで為になる。
- 記述問題の解答のクオリティーの高さが光る。答案へのプロセスも明瞭。霜栄、平井隆洋師らよりも評判の良い模範解答である。
- 板書が多いために必死になって書き写していると、その完成度の高い答案に至るプロセスを聞き逃してしまう可能性もある。師は解答プロセスは口でしかおっしゃらないので、適度に書き写しながら、解答の根拠をしっかり聞いて、解答の分析を念入りに行おう。受け方の工夫次第で現代文の能力を相当上げる事が期待できる授業である。
- 後述の要旨も極めてクオリティーが高く、時にはとても真似できるようなものではない表現も使われる。真似できる範囲で参考にすると良いだろう。
- 東大の二行問題について、(師よりもさらに年長で老眼が進んでいると思われる)採点官の読みやすさも考慮して5,60字程度までで納めるよう指導する。林修のように字数を気にしなくてよいとする指導をやんわり批判する。師曰く、「(少なくとも普段の学習においては)字を小さく書くことではなく、美しくまとまった答案を書くことが努力の方向性として正しい」とのこと。
- 問題文のコピーをしてそれに書き込みながら受講することを師は勧めている。
- 板書も整理されており、パチパチッと音がするように書く(受ければ分かる)。
- 雑談は1回の授業で2、3ネタ程話し、大概面白い。大体、授業中盤にする。
- 師の浪人時代の経験則や扱っている文章に関する教養など役立つ話も多い一方、文章に関するネタ話や髪に関する自虐ネタなどもそこそこ挟む。失笑が漏れる。
- 東大の進振りや勉強法について、ためになりつつ笑える話で、お手本のような雑談である。
- 時々笑えないような話もなさる。
- 剣道の先輩がオウムにハマってサリンを撒いて死刑になった話*2や、ガスマスクフェチと死体フェチを併せ持った友人の話、発達障害を持った生徒に授業をした話などなど……。
- オウムの話は、人生は一度踏み外すと大変になるから、一度きりの人生を大切にしよう、という教訓的な面もある。
- 上に挙げたのはまだマシな部類で、とてもこのWikiには書けないような話もされる。非常に反応に困る。
- 時折本などを勧めてくることもある。大学に入ったら読むといいとのこと。
- ちなみに雑談の頻度は何故か講習の方が上がる。
- 適宜、今後の学習について師やその友人の例を踏まえてアドバイスしてくれる。
- 現代文科では珍しく生徒を指名し、テーマや意味段落の切れ目を答えさせることが時々ある。
- ただ答えられなかった場合はどんどん横に流れていくので不安に思う必要はない。
- 質問は意味段落の区切れ、語彙の意味からくだらないことまで様々。
- ある時は物語文に絡め、気になる男子へのアタック方法を女子生徒に尋ねていったことも。
- 生徒の受講姿勢に厳しめ。
- 居眠りは禁忌である。
- 講習会だろうが、面識のない生徒だろうが、居眠りをした生徒は基本的に公開処刑される。この点では近年だと雲幸一郎師以上の厳しさである。
- しかし、最近講習会で寝る生徒を放置することがあった。丸くなったのだろうか?
- どうしても眠かったらその回は出席しないのが吉かも。
- 居眠りに厳しいのは、受験生にとって昼寝の習慣が大敵だかららしい。授業中の居眠りを習慣化すれば昼頃に眠くなるクセがつき、そのクセがダラダラと直前期まで残ると最後の追い込みに響くということ。その分夜間や休日はしっかり寝るように仰っている。
- 睡眠は生理現象であり、本人にはどうしようもない面もある。ナルコレプシーなどの自分でどうすることもできない生徒は師の授業をとらない方が良い。
- 師は理不尽な怒り方はしないので、教務と相談したり、その結果によっては師に聞いてみることも策かもしれない。
- ノートを取らない生徒にも厳しい。
- これも師の復習を重視する考えによるものである。
- 例えば、授業中に「いつまでも合格できない生徒は、大抵ノートをしっかりと取らない。」と言う。
- また、質問や添削は判るところと判らないところを明確にして「判らないところだけ」を聞きに行く姿勢が好ましい。
- これをせずに「全部見て下さい」等の愚かな依頼は、丸投げと見なして好意的に受け止めてくれない。
- 疑問点を明確にしてしっかり伝えれば、かなり丁寧に応じてくださる。時には文章の読み方まで教えてくださることもあるので、恐れずに聞きに行こう。
- 怒ると怖いからか一部のクラスでは授業を切る生徒が続出する場合もある。
- テキストすら持ち込まずに内職をし挙句の果てには居眠りまでしていた不届き者に対して怒ったときは相当声を荒げていた。(そもそもここまでひどい授業態度の生徒に対しては、生徒の授業態度を注意する講師であれば誰でも怒るだろうが。)
- 2022年度のLBでは、授業中に携帯を触っていた生徒にも相当怒っていた。無論その生徒は来週から来なかった。
おそらく東大は受かってないだろう
- 寝ないでノートを普通に取るという常識的な受講姿勢をすればいいだけのことなので、あまりひるむ必要はない。
- 理不尽に怒ることは決してないので、安心されたし。基本は優しい。
- 居眠りは禁忌である。
- 雲幸一郎師に授業の雰囲気が似てるとの声も。
- 寝ると厳しく怒ったり、丸投げするような質問の態度を嫌ったりと、ある意味雲師から毒舌分を若干なくした感じであり、雑談の頻度も似たような感じである。
- 雲師のように、実力あってこその厳しさ(常識的な受け方をすればいいだけではある)である。
- 予習時に問題文の要旨(120字以内、ものによっては100字以内)を書くことを勧め、師は問題の解説が終わると自身の要旨を板書する。また、自分で要旨を書いたら見てもらえる。
- 要旨は何度でも見てもらえるのでOKが出るまで粘り強く見てもらおう。
- 書き方がわからない時は聞きに行くとヒントをくださることもある。
- 当たり前かもしれないが、小説については要旨は要らないとのこと。
担当授業 
通期
人物 
- 霜栄や内野博之師と比べると目立たないが、確実にトップクラスと言える実力を持つベテラン講師。
- 2010年度まで「小金丸貞理(こがねまる さだよし)」の名義で出講しており、駿台で長く教鞭をとる。
- 小金丸名義の時期は城南予備校にも出講していた。主に上級者の支持を集める人気講師であった。
- 若手講師を除けば、現代文の名講師として霜・内野の次に名前が上がる実力派講師である。
- 2017年度より稲垣伸二師の後任として3号館スーパー東大理系に出講。
- さらに、2018年度より喜壽屋仁志師の後任として横浜校SA(2020年度はSE)の京大現代文も担当。後継者として白羽の矢が立ったのだろうか。
- 喜壽屋師は癖の強い授業を展開するため、理系にとっては多田師の方がわかりやすいのではないかという声もある。
- 2023年度からは霜師とともにお茶の水校の高3選抜現代文を担当する。
- 2010年度まで「小金丸貞理(こがねまる さだよし)」の名義で出講しており、駿台で長く教鞭をとる。
- 師はその見た目や、授業態度への厳しさから妙に恐れられているが、予復習をこなしつつ真面目に授業を受けていれば、なんともない。むしろ、雑談が非常に面白いため、毎回の授業が楽しみになる。
- お茶の水では珍しくヘッドセットを常備している。たまにピンマイクも使う。
- 全国模試や東大実戦など模試作成にも多く携わっている。平成期の小説が出題されたら師の作成である可能性が高い。
- 18年度第一回駿台全国模試の小説を担当。
- 受験の現代文にしては珍しく恋愛小説だった。(川上未映子『日曜日はどこへ』)
- 「どうせ今の君達には全く関係ない世界でしょ。だからたまには楽しめるかなと思って」
- 模試前の授業でもこの出題に関係する師の考えや狙いが聞き取れた。(具体的には小説を読むようにしよう、恋愛の問題は結構差が出るといった話など。)
- 19年度第一回駿台全国模試の小説も担当。
- 前年ほどではないが、これまた恋愛が絡む物語。(森絵都『風に舞い上がるビニールシート』)
- ちなみにこの作品はそこそこ同衾描写が多いが、師の巧みな編集により、そんなことを一切感じさせない良質な問題になっていた。
- 2020年度の東大実戦模試の文系第4問も担当。
- 第1回、第2回共にである。
- 18年度第一回駿台全国模試の小説を担当。
古文科の上野一孝師と年齢が近い模様。←ガセ- その割にはやけに若々しく、まだ3~40代位に見える。
- 30歳を過ぎてから起こったことは全てつい最近のことに感じるという雑談をした際、その例としてソ連崩壊などを上げていた。
50を優に越えている計算になる
- 札幌校にも長年、レギュラー出講している。
- 「午前はお茶の水で授業、そこから羽田行って札幌ですよー。とんでもないブラックですからねぇ駿台はー。」
- 1週間のうち2日間は札幌に出講しているため、首都圏での授業は少なく、2015年度のお茶の水では3コマしか持っていなかった。
- 6月や11月に休みが月一日なのをボヤいていた。札幌→大阪→仙台→名古屋と日本中を行脚させられるらしい。
- 古文科の松本師に「彼も札幌へ出講する仲ですし、かなり面白いやつです」と述べていた
- 師が札幌にいる時に限って大規模な天災が起こるらしい。
- 札幌校の講師間でついた称号は“疫病神”。
- 2012年度は冬期講習開講前日に記録的な大雪を降らせ、景安聖士師ら講師3名と共に夜を徹して上京するという事態に。
- なんと2018年の北海道胆振東部地震の際も道内におり、疫病神の名声を高めてしまった。
- とうとう斎藤資晴師に「多田君はね、来て欲しくないんだよね」と言われる始末。
- サイコパス的な言動が見られる。
- 大学生の時ドイツ旅行でアウシュヴィッツ強制収容所を訪れた際、「触るな」と書かれていた資料にベタベタと触れた。
「これが生の歴史に触れるということですからねぇ。」
- 大学生の時ドイツ旅行でアウシュヴィッツ強制収容所を訪れた際、「触るな」と書かれていた資料にベタベタと触れた。
- ドイツ文学があまり好きではないそうだ。
- 「『魔の山』とか『ファウスト』とか読んだけど。ああ難しかったなぁという感想しか出てこないんですよねぇ」
- 未だに熱心な週刊少年ジャンプ読者らしい。
- 「次々に連載始まりますから。やめられないですねぇ」
- 音楽を聞く習慣が全くなく、歌手を全く知らないらしい。しかし浜崎あゆみだけ知っている。
- 理由はネットサーフィンをしている時に整形前の写真を見てしまったから。
- 着ているTシャツは大抵アルマーニ製。校舎の外では革ジャンを着ていることも。
- 常にTrue religionのジーンズを履いている。20年前に買ったのだろうか。
- 東大文学部出身もあって、電通など広告代理店勤務の友人が多いそうだ。
- その内の一人の結婚式では福山雅治からビデオレターが来ていたとか。
- 同窓会をするといつも新橋開催になり、友人達は散会後に会社へ戻っていくらしい。
- 「とんでもないブラックですよ。駿台も良い勝負ですけど。」
- 師が講師になって2〜3年の頃、大宮校ハイレベルクラスの記述対策現代文(任意選択)の授業を持っていた。最初は200人教室に120人もの生徒がいたらしい。しかし殆どの生徒は現代文が必要なかったので、日に日に人が減り最終的に残ったのは12人だったそう。
- そして、最後まで残った人たちはいつも後ろの方に座っていたため、生徒との距離感を毎回物理的に感じていたとか。教室前方がガラ空きの状態を目にすると、今でもそのことを思い出すそうだ。
- あまりにも人数が少なくなってしまったので、小さな教室に追いやられてしまったこともあるらしい。
- なお最終週では12人のうちの1人から花束が贈呈されたとか。
- しかもそれは男子生徒からだったそう。
- 毎朝6時に起きて風呂掃除と洗濯をされているらしい。
- 「雑事は山積みですから」
- 顔はいとうせいこう似である。またあばれる君に似ているという声も
パンフレットの写真は鶴瓶のモノマネをしているTKOの木下に似ていないか?
- 「〜ね」が口癖だと思われる。気になり出したら止まらないので注意。
- 2020年度は、感染症対策のため、首から鼻までを覆う黒い布をつけて出講している。
禿げ頭や眼鏡も相まって、まるでテロリストのような見た目である。- 最初にその格好で来た時は「不審者だと勘違いされそうですよねぇ。」と仰っていた。
その割には気に入っているようだが。
- 最初にその格好で来た時は「不審者だと勘違いされそうですよねぇ。」と仰っていた。
著書 
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