新・物理入門
Last-modified: Mon, 29 Dec 2025 19:32:31 JST (170d)
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概要 
- 山本義隆師の著作。1987年初版。三國均師の『化学入門』と同時に発売された。
- 駿台予備学校において師が授業で語ってきたこと、試験の解説にかいてきたことを、まとめて全面的に書き直したもの
- 高校物理全般、つまり力学(波動含む)・熱学・電磁気学(光学含む)・現代物理学(前期量子論まで)の基礎的解説を主内容としている。
- 部分的には高校物理の範囲をやや越えるところもあり、また数学も微分・積分の範囲まで使っているが、両者共に欄外に注記がある。
- 物理学に本気で取り組みたい人向けに、物理の諸法則を原理から説きおこし,整理・明確化することで,物理の真の実力を身につけられる著作である。
特徴 
- 概要にもある通り、師が講義において、問題を解く前に行う物理学の基本事項の解説と同内容が体系的に書かれている著作である。
- 師が授業で語ってきたことを書籍化したという経緯からもわかる通り、師が主に担当してきた授業相応の、物理を本気で理解したい人向けのレベルの高い本である。
- 上記にもあるように本書はレベルの高い著作であり、入門とは言うものの高校物理のイロハを学ぶ等の初学者向けの書籍ではないので注意。
- 長年理系の超難関大学受験生に愛用されている名著である。東大、京大、東工大の志望者に支持されている。
- 東大、京大、東工大など入試最高水準の問題を出す大学を受験する人たちにとっては良い本であるという意見は多い。
- 特に、既に数学、物理の学習を一通り終えている浪人生は買っておくべき。大学に入ってからも役に立つ良書。大学の教養課程、さらには専門でも使うことができる。
- 個人差もあるが、数学の制限が無駄にされている高校検定教科書よりもこちらの方がかえってわかりやすいという人も少なくない。
- 実際、物理の問題は非難関大学(旧帝、早慶未満)ではほとんどが参考書にのっているようなテンプレートな問題であるが、難関大学における物理は見たことないような設定の問題もあり、表面的な公式ではなく、しっかりとした現象の理解が必要である。そういった面での物理に微積は不可欠であり、そして深く現象を学べるこの本は良書である。
- 一部の大学では講義の補助教材として採用しているほどであり、レベルの高さを察することができるだろう。
- 『必修物理』とは異なり高校生でも何とか食らいついて行ける。
- マクスウェル方程式、角運動量、ポアソンの法則、コリオリの力など、掘り下げたところまで解説している。
- 駿台の物理は、この本同様微積分を多用するので、授業の補助用に買っておくといいだろう。
- 講師間でも信奉者は多い。
- 以上のように肯定的な意見は多いのだが、批判的な意見もある。
- 『重力と力学的世界―古典としての古典力学』(現代数学社、1981年)と同じ図も載っている。
新・物理入門問題演習 
- 「新・物理入門問題演習」は本書の演習編だが、入試問題という実例を通して学べるという点で本書よりもむしろ取り組みやすいかもしれない。
- 基本演習で入試の基本テーマを網羅し、実戦演習で入試レベルまで高めることが出来る。記述演習は入試対策のレベルを少し越えていて、意欲的な人向け。
- 入試問題に師が手を加えている問題の中には変数分離形微分方程式を解いたうえでグラフを書けという問題もある。
- なお、記述演習には手書きの模範解答が付いているが、山本師の自筆ではないと思われる。
- 本書と併用することが望ましいが、ある程度数学ができればこの問題演習だけでも十分勉強できる。問題演習から本書に戻るのもいいだろう。
- 要項は本書との関連が深いが、問題の解答自体に微積分を使うところはあまりないため。ただし一次近似は断りなく使われるので注意。
- 問題が古いのが気になるかもしれないが、範囲としては現行課程にも十分対応している。
- 章立てやテーマの分類などは今の駿台ともかなり共通している。通期のテキストや模試などと比較して見ればよくわかるだろう。
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