EX東大理系演習
Last-modified: Thu, 16 Mar 2023 19:39:50 JST (16d)
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目標大学 
- 東京大学
設置校舎 
概要 
- EX東大理系コース、スーパー東大理系コースのさらに上位の演習コース。
- 浪人生の中のエリート層が集まるコースである。
- エリートと言えど、第一志望に落ちているという点では他の浪人生と変わりない。
- 入学前学力審査がある。開示や実戦模試、高校名などが考慮される。前期で定員が埋まるので後期入学は事実不可能。
- 2023年度から東大3月中の成績開示が廃止になるため、共通テストや東大実戦の結果が重視されるようになる可能性が高い。
- 一方で僅差で不合格となった優秀な二浪生以上に、再び駿台で同じことを繰り返させないよう設置されたコースとも言われている。実際に、理三僅差落ちの二浪生が再び市谷校舎・スーパー国公立大医系αコースに通おうとしたところ、駿台の職員から電話で直接このコース入りを勧められている。*1
- 逆に演習コースには二年連続では所属できないとされる。*2
- 演習テストの問題はあまり改訂されないためこのコースに所属できるのは1度限りである。このコースで落ちてしまっても次年度以降は他のコースにしか入れない。
- 2020年度、EX国公立大医系演習、EX早慶大文系演習といった他の演習コースはEX演習コース化したが、本コースはなぜかEX演習コース化されなかった。
- 2022年度、ついに「スーパー東大理系演習コース」から「EX東大理系演習コース」に名称変更された。
- それに伴い横浜校にも新設された。
特徴 
- 本気で東大を志望する人の集団である。
- お茶の水校には京大医学部、阪大医学部などに対応するクラスがないためか、講師目当ての他大学志望の人も一定数存在する。横浜は講師目的はSAに流れるため大体東大志望。
- 駿台が合格率9割を謳うコース。
- 生徒レベルはSAがSX-SZレベルが幅広くいる感じで他は序列通り。なお大抵SAの平均はSZより高い。
- このようにSAはピンキリが激しいだけで、完全下位互換ではない。
- クラス分けがかなり熾烈な争い。
- 3号館ではSZに行くか行かないかがかなり後期以降の運命を左右する。
- 理系ということもあり数学・物理・化学に関しては、SA超上位層以上には、尖りまくってる人が一定数いる。一方、英語・国語に関しては順当にSXから順にできる人が集まっているイメージである。クラス分けでは国語の比重が東大と比べてかなり大きくなるので、理系科目だけ尖っている人や国語ができない人は低いクラスになってしまうことが多い。東大では国語はやはり非常に大事である。
- 講師、授業ともにとてもレベルが高く、もし入ってついていける自信があるならこのコースが良い。
- 具体的な目安は、共通テストで8.5割・秋の東大模試で理一理二B判定くらいだと思われる。
- 職員によれば共通テストで750点(83%)以上が目安。
- また、駿台側の説明会では東大の得点開示に記される不合格者ランクがB以上が目安との説明がなされる。
- 演習コースの方が誰にとっても絶対的に良いわけではない。このコースには、現役のときにA判定をとっていたにもかかわらず、本番で実力を発揮できずに落ちたような残念な人も多く、用意されているカリキュラムは余裕で合格ラインを越えるためのものである。基礎がないのに自分の能力を過信して演習コースを選ぶと、基礎なき演習でかえって成績が落ちていくこともある。そのため、共通テストですら失敗した人や東大模試でC判定以下の人は、通常コースの方が良いと言われている。
- 特に、数学と英語(特に文法や英作文)に基礎が固まっていないと厳しい。
- 理科は1から講義してくれるのであまり心配はない。
- 繰り返すが英数の定着度で判断しよう。
- 上位層にも関わらずあえて通常コースを取るものも少なくない(つまりSAの上1/4くらいを指す)
- 講師に拘りたいならクラス分けのリスクが低い通常コースもあり。
まあ1回必須模試休んだだけで底なし沼行きだが
- 講師に拘りたいならクラス分けのリスクが低い通常コースもあり。
- 実施頻度は科目によって異なるものの、通期の授業の中にテスト演習の時間が組み込まれている。テキストを使った講義で基礎や要点を総ざらいすることと並行して、実戦的な演習とその解説により得点力の向上を図る。講義形式の授業では、通常コースより講義問題が絞られているテキストを使用したり、通常コースと同じテキストでも全ての問題は扱わなかったりする。
- テスト演習は基本的に東大の形式や傾向に合わせてあるが、出典は過去の駿台模試や東大以外の難関大学であることが多く、ほぼ初見の問題である。あまり改訂されていないため、クラシカルな問題が多く近年の東大模試のようなクオリティは期待できないが大抵は良問である。ほとんどのテストは採点され、コース・クラスの平均点や得点分布そして偏差値までもが掲示される。後期は特にこれが実力のパロメーターになる。ただし実戦テストの得点がクラス分けの成績などとして扱われることはない。
- 横浜とお茶の水で講師差がある。
- なぜ落ちたかわからないような鉄◯出身や超進学校出身が多数在籍する。
- 鉄◯では一浪のみ相談などコンタクトを取るが、大体このコースが推奨されている。
- 大体そういう人らは来年度圧倒的な成績で受かっていく。
- 超進学校出身者は鉄◯信者やサボりぐせが抜けない人も多く森下師も頭を悩ませていたが、そういうのは気にするべきではない。そもそも鉄◯出身は数点差落ちばかりなので駿台で生活リズムとモチベを保ちつつ鉄◯の教材をやってれば勝手に受かるのである。
鉄◯が教材を使い続けることを推奨する弊害そして鉄◯会にいなかった人間も友人から鉄緑の教材のコピーを入手したりする
- そもそも数学や物理、英語など一部科目だけに関しては授業やテストの解説を受ける必要がないくらい実力が突出している人が散見されるため授業切りは珍しくない(2021年度は鉄緑最上位クラスに在籍していた人間の中で東大数学で80-90点を取れるような人が散見され、普通に数学はテストだけ受けて全切りしていた)。が、つられてはならない。
- フロホ民になる人もいるが、勘違いして一緒に騒いでいるとみるみる成績が落ちていく。
- それゆえ上位クラスでは各種模試A判定がマストのような空気感。
- SZや横浜でも半分はAをとる。
- 僅かな差で合格を逃した者がさらに高みを目指すには最適な環境である。
- どのクラスにいてもSXの各種模試での平均点を目標にすると良い。これをクリアできれば東大合格はほぼ保証される。
- 実際東大に「妥当」に受かりたいなら...理I SXボーダー 理II SY平均 が必要である。
- 通常コース同様、「スーパー東大添削指導」がついている。各科目4回、課題が出されるので、それを期限内に提出すると添削されて返ってくる。対象は全科目。
- ライバルは河合塾本郷校の「ハイパー東大理類数理演習コース」である。
- 「スーパー東大理系演習コース」時代のライバルだった「プレミアム東大理類コース」は2021年度をもって廃止となった(SEGとの提携期間が終了したことによるのだろうか)。SEGや雲孝夫師や苑田尚之先生が河合塾から離脱した今、理系の予備校は駿台に分があるか。
- なんなら撤退したSEG勢は駿台に寝返った。(3号館に出講)
- 因みに末期のプレミアムコースは、平均点が低く廃止が濃厚になっていた。
- なお、河合塾のハイパー東大理類コースは、数学、理科は基礎の習得を前提にし特に後期にはほぽ毎回演習がある。化学Sや数学XZSのような基礎に立ち返った授業は少ない。一方英国は基幹授業のみかつ任意受講制。文類アドバンスは定期的に東大型の英語テスト演習を行うが、理科生は理系科目にリソースが寄り、文系科目がウィークポイントになりやすい。実際講師配当も英語、国語は明らかに文類コースと格差がある。
- 一方駿台の演習コースは基幹授業とテストが全科目で併用されることが特徴で、全科目特に文系科目に力が入るよう設計されていて、3号館SZ以外は、全科目トップ講師が配当されることが多い。また前期は講義の比率が河合塾よりもかなり高く、底上げをした後に演習に入るようになっている。あまり前期から演習ばかりだと気構える必要はない。
- 2021年度は特に河合塾本郷校では大量に学費減免(10万円から50万円)を配りある程度優秀な学生を集めたが、苑田先生やSEGの撤退、財力を底を突き減免が渋くなり、2022年度は上位層の大量獲得に失敗した模様。
- このような河合塾の陥落により理系の上位層の浪人先は事実上一択になってしまった。
- 一択になると事実上の殿様商売に発展する可能性があるのであまり好ましくない。
- つまり、プレミアムなき今、EXかハイパー。よほどの変わり者は代ゼミ本部校か東進新宿校。
- 結論として
- ①英数に不安がない人で(通常クラスの授業内容も普通に高いので、そこの一部が省略されてしまうか大丈夫か。特に数学は通常クラスは8人もの先生から学べるというのが一種のメリット。また英語も英文法や和文英訳の講義が省略される)
- ②予習型よりもテスト演習を好み(但し現在の東大模試的な演習の傘増しと考えると成績は伸び悩むだろう。自分でやる演習と解説授業付きの演習の授業は切り離して考えよ)
- ③クラス分けでSX.SYに残存できる自信があり(SZなら講師的にはSA.SBとの方が明らかにお得である。)
- ④レベルの高い人と知り合い高いレベルで高め合うことを望む(あくまでも目標とすべきでベースとすべきは自分の今の成績。)(大量の鉄緑会や開成、灘出身者と出会える予備校はここ以外ない)
- 以上にあてはまる人はこのクラスがこの上ない適正である。
- ある程度の演習量は与えてくれるが、上位層は鉄緑なり東大模試の過去問なりで自分でも演習を積んでいるのが事実である。成績優秀者の勉強を観察しマネするというのも成績を伸ばすコツである。
お茶の水校 
- 例年、SX、SY、SZの3クラスが設置される。
- どのクラスも50人程度の比較的少人数クラスであり、毎朝出欠席のチェックが行われる。
- 2012年度まではSXとSYの2クラス体制であったが、2013年度から3クラスに増え1クラスあたりの人数も増加した。現在のSZの講師陣がSX、SYと異なる部分が多いのはそのため。
- 以下は、クラス各論。
SX 
- LX(文系トップクラス)同様、全国からやってきた強者どもの集まり。
50人単位でほぼ100%の東大合格率を誇り、理系受験生の集団としては日本で一番であると言っても過言ではない。 - 平均点も他のクラスから見たらかなり高いが、最上位クラスのため天井知らずでSXの中でも上位層は飛び抜けている。広い意味でいえば一番ピンキリ差があるかも知れない(一般的に見れば全員超上位層だが)
- クラス分けに関わる前期の模試に関しては、SXクラスの平均点がだいたいSAクラスの10位前後の得点と同じくらいになり、東大でB以下の判定をとってしまうと残留の見込みが薄くなる。(ただし、東大入試実戦模試においては本来のEX東大理系演習適正レベルならふつうはほとんどA判定なので、ここでいう模試とは夏休み前に行われる模試である。)
- ただし、いくら優秀とはいえ浪人していることには事実であり、特に前期でこのクラスに入ったからと言って合格の保証はない。むしろ、ある程度実力がついている分、自分の弱点を明確にせずむやみに勉強しても成績が伸びにくい(言ってしまえば伸び代があまりない)ので決して気は抜けない。
- 要するにこのクラスにいて普通に勉強してれば本番で多少やらかしても最低ラインは下回らないということ。
- 実際このクラスにいることを知った高校の教員がたは合格を確信するらしい。(そもそも昨年度からかなり期待された人物な可能性が高いので当然だが)
- インプットの速度が違ったりスペック高めの人が多い。ただし本当の「ギフテッド」はそもそも浪人しない。
- トップ集団の集まりということもあり、講師の配当は最高レベル。
SY 
- SXほどではないが、それでもなかなかの実力で、年によっては理科三類に合格する生徒もいる。
- 講師も半分くらいはSXと共通。このクラスまでが演習コースの中の上位クラスと考えられる。
- 3クラスの中では教室の人口密度が最も低い。
- 自分はSXには入れないけれど、かなりできると勘違いしている人が多く、安心感に浸り全く勉強に手が付かなくなる人が一定数存在する。
- 実際東大実戦の平均もA判ボーダーに乗るか乗らないか微妙なラインで、超上位層を除けばまさにボーダー(当落線上)層である。東大実戦の進学資料を見ればわかるが、特に理一はAライン+20点ぐらい合っても普通に不合格率がそこそこある。
SZ 
- 3号館において、一般的に演習コースでの下位クラスと括られるのはこのクラスのみ。模試の平均点、合格率はSAより高い時もあれば低い時もある。(模試の種別や年度によってまちまちだが近年はSAを下回ることがほとんど)合格率は半分あるかないかであろう。(不真面目な生徒も多く、真面目にやっている人だけで考えると、SYと遜色ない合格率と言えるかも)因みにSAもほぼ同じかそれを下回るくらい。)
- SYとの境界付近の人間やワケアリを除けば理IIならボーダー上、理Iなら割と厳しい人が多いかもしれない。
- 近年はSAよりも平均点が低く、それが小さい差でもない。実戦も同様。
- そのため他校舎で3号館の平均点が通達されるときはSX.Y.AのみとZがしばしば省略される。
- 近年はSAよりも平均点が低く、それが小さい差でもない。実戦も同様。
- 取り敢えず演習コースに入っているような著しく成績が悪い生徒(駿台が超進学校だと審査がガバガバになるのも原因)がいる中でこの平均点を保てているので、SZ上位層のレベルは低くない。
- たとえ沈殿層でもSB以下のクラスの人間よりははるかにマシな頭脳を持っている。
- 勉強しないだけで、理数系などはそれなりの点数を叩き出す。または、途中から覚醒しどんどんごぼう抜きする様な神のポテンシャルを持つ者もいる。
- 毎回の演習や東大実戦でSYを凌駕する成績を取る人が一定数いる。
- ハズレの講師はいないと言っていいが、人気講師が多く担当するSX.SYとは、異なる講師が担当することが多い。
- 某師曰く、演習コース設立時に100人なら通せると主張したものの駿台側が定員を150人に設定したため、下位50人には合格の保証はできないとのこと。
- 筆者の通っていたときには東大模試は成績が著しくよく、本番でもトップのレベルで合格するような人もいた。
- 例えば、3号館内の東大実戦成績優秀者の掲示に名前を連ねたり、毎週のテスト演習でSXやSYより好成績を叩き出しまくる人もいる。一方、東大実戦でA判定を取れないのに、SYに在籍している人もいる。いかに、前期の模試によるクラス分けが曖昧かつ不十分なものかがよく分かる。
東大コースなら東大実戦がクラス分けに大きく反映されても良いのではないか。- これは、1回でも前期の模試を休むと自動的に点数が足りなくなるという理由も関係している。残酷である。
横浜校(SX) 
- 横浜校に2022年度から新設。
- 上位層は3号館に引けを取らない。但し単独クラスのためピンキリは激しい。
- 横浜SAとの成績差はかなり大きい。初年度の第2回の東大実戦ではA判がSXが15人弱(クラスの半分)、SAが3人であった。これはクラスが70人であることを考えるとなんとも言えない結果である。
- 講師配当やカリキュラムの問題でなく、優秀者のパイがほぼSXに流れたせいと思われる。
- 内野師の添削を毎週受けられる。(3号館にかつては出講していたが霜栄にバトンタッチした。)
- 今年の合格率は6割程度であり、これは茶SYより高く茶SXより低い。家が横浜校に近いなら十分検討の余地があるだろう。しかし、1クラス20人程度と少ないため、合格率はその年に入る生徒によって大きく変わってくるだろう。
授業(教材) 
沿革 
- スーパー東大理系演習コース 2011 - 2021年度
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