化学特講(総合実力完成)
Last-modified: Tue, 02 Jan 2024 12:45:17 JST (310d)
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設置校舎
- 関東エリア全校舎
概要
- 『化学特講Ⅰ(総合実力完成)』が2020年度に『化学特講(総合実力完成)』に名称変更。
- 『化学特講Ⅱ(無機化学の重点整理)』の廃止に伴う名称変更と思われる。
特徴
- 講座の目的は「基礎から高いレベルの問題まで全分野確認する」こと。
- ただし、時期も時期なので、基本事項を1から解説するということは少ない。
- 吉田師によれば、「この講座で大抵の対策はできるが、志望校の対策講座が設定されているならそちらを優先してほしい。」とのこと。
- 日本医科大や獨協医科大などの問題なども多く採用されており、特に私立医学部受験者にはおすすめ。
テキスト
- 2019年度は演習問題16題、例題30題、補充問題23題で構成されている。
- 偶数年用と奇数年用の二種類がある。
- 夏期の『化学特講Ⅰ(計算問題)』とは異なり、講義部分が割愛されており、かなりシンプルなレイアウトとなっている。
- テキストのデザインのクオリティはまだ改善の余地があるだろう。
- ただし、一部例題には簡素なまとめや参考事項が掲載されている。(年々主に無機分野に記述が追加されつつある。)
- 普段吉田師が「星を打つ」ポイントが例題と一緒に一部であるが乗っているのでかなり効率良くエッセンスを吸収できる。
- 例題もちゃんとやるように仰る。
- 教科書的知識は各自、通年テキストや教科書などで確認してほしいとのこと。
- テキストのクオリティは
発展途上高いが、全面改訂されてからあまり経っていないためか、誤植がやや多い。
授業
- 講座の目的は「基礎から高いレベルの問題まで全分野確認する」こと。
- ただし、時期も時期なので、基本事項を1から解説するということは少ない。
- 各講師の裁量に任されているので下記項目参照。
- 理論無機有機全て扱うので、講師によって重点を置く問題はかなり異なる。自分の弱点などニーズに合わせて講師を選ぼう。
- また何だかんだレベルの高い問題が多いので、解法も講師によって様々になる。有名講師だから万人向けの解法を使う訳ではない。身の丈にあったレベルの授業をしてくれる講師が一番。
- 時期が時期でもあるので、下手に知らない講師に手を出すのは危険。
担当講師
- 吉田隆弘(お茶の水校、横浜校、オンデマンド)
- 橋爪健作(お茶の水校)
- 黒澤孝朋(お茶の水校、自由が丘校、吉祥寺校、大宮校)
- 増田重治(お茶の水校、立川校)
- 景安聖士(お茶の水校、横浜校、札幌校)
- 沖暢夫(市谷校舎、池袋校、大宮校)
- 三上恭平(大宮校)
- 西村能一(横浜校、あざみ野校、藤沢校)
- 高野辺康介(千葉校)
- 小原英樹(千葉校、津田沼校、仙台校)
- 早野益代(津田沼校)
- 小山貴央(柏校)
- 中村雅彦(町田校)
- 案の定理論に時間を割きがち。
- ヘンリーの法則や蒸気圧の直感的な説明や考え方は圧巻である。計算も非常に早く正確な方法を用いる。
- 平衡の問題では「平衡状態を探せ」をテーマに平衡状態、非平衡状態をその都度区別してくださり、理解の浅かった人にとっては現象の捉え方が大きく変わる。
- 本講座のテキスト作成者であり、この講座に関しては最も密度の濃い授業が展開されるだろう。上級者は満足出来、化学は好きだけど計算がちょっと...という人にも向いている。
- 作成者だけあって、関連発展事項がテキストのどこに盛り込まれているか完全に把握している。復習時にテキストを参照しやすい。
- 予習をして来ていることを前提で進める。
- 基礎から丁寧にというわけではないので、説明が理解し切れず消化不良になる生徒が少なからずいる。
- 当たり前であるが寝ているとブチギレて授業が止まる。周りのためにも眠気対策等しっかりしておこう。
- テキストに大事なポイントを盛り込み済なので、通期授業や夏期に比べると全然「☆を入れ」ない。
☆中毒者には物足りないであろう- 必ず延長する。2018年、横浜校では開始時刻を10分早めた上で20分弱の延長を毎日行った。
- 物質量計算や化学反応式の作り方に定評がある。
- 特に後半の無機有機は非常に簡潔であり、丸暗記に頼らない考え方を身につけられる。
- 師のほかの講習と同様に各分野の要点をまとめた例題付きのプリントが配布されるが、ほぼ全分野を扱うため、直前期に素早く化学をさらうのに重宝する。このプリントを用いながら授業が進行する。
- 師は計算問題や構造決定などで、いわゆる上手い解法を用いるのではなく、一定の手続きを経ること(このエッセンスがプリントに詰まっている)で問題を解く。
- これは受験生が試験場では大抵うまい解法を思いつけないだろうということ、化学にかけられる勉強時間があまりないだろうということを踏まえた、師の信念に基づく。
- 五人の中では一番幅広い層に対応しているかもしれない。延長も全くしないので化学が嫌いな人にもおススメ。
- 2018年度は問題が重いためか、各日5〜15分ほど延長した。
- テキストの講義問題を解くということよりも、そうした難問の向こう側にある考え方や、所謂解法の「突破口」を伝授するという方針と、4日間の予定進度が授業冒頭で予告される。
- 師の夏期講習では、基礎を理論的に理解していくことに重点が置かれるが、冬期講習ではこの点がやや異なる。とは言っても、問題解説に入る前に基本事項の確認はして下さる。この際の師の理論や有機のまとめ方は非常にためになり、師のまとめ方を真似て他の分野も自分でまとめてみると色々な知識や考え方がつながってくる。これは直前期においてとても良い化学の総整理になる。
- 主に理論と有機(特に高分子)に時間を割いて解説する。
- 師の他の講座と同じように初日に予め演習問題全ての解答が書かれた手書きのものもあるプリントが配布されるので予復習で困ることはないだろう。
- 直前期の勉強法に相応しい方法論を、自身の受験生時代の経験談を交えて教えてくださる。
- 基礎理解に抜けがある様では、アクロバティックな解法などに驚嘆するだけで終わってしまう。かなりの上級者向け授業であるので、注意されたい。とは言え、配布される師のプリントをしっかりと復習すれば、基礎理解も含めそのような解法も身に付けることができる。
- テキストの監修、校正に携わっている。
- 基礎事項の丁寧な確認はしない代わりに、実戦的に問題を解くことに重点を置いて講義がなされる。
- 上級者向けに難問を明快に解いていく、師の真骨頂が発揮される。
- もちろん、発展的な内容に関しては適宜プリントを用いながらも丁寧に解説する。
- 理論分野、特に平衡の扱い、共役酸・共役塩基の概念とその利用、ヘンリーの法則、及び有機分野に高い評価がある。
- 共役酸・共役塩基の概念により、酸・塩基の遊離や緩衝液を統一的に解釈できるようになる。これまで苦手だった人はかなり理解が深まるだろう。
- ヘンリーの法則を用いた体積による気体問題の解法は大変鮮やかで、素早く無駄なく問題を解けるようになる。
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