喜壽屋仁志

Last-modified: Wed, 24 Apr 2024 02:20:06 JST (32d)
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喜壽屋仁志(きずや ひとし)は、元駿台予備学校現代文科講師。池袋校,横浜校,津田沼校,千葉校に出講していた。

経歴 Edit

  • 兵庫県淡路島出身。
  • 明治大学文学部文学科日本文学専攻卒業。
    • 専攻は山東京伝など江戸後期の文学。
    • 指導教官は水野稔。
    • 「京伝合巻の演劇への依存の要因」(明治大学日本文学17)

授業 Edit

  • 非常に個性的でありながら丁寧な授業。生徒にも一切の主観的要素を排して読む事を第一に求める。
    • まず現代文は科学であると定義し、自分なりの解釈で読解することを「小学生」や「趣味」だと非難する。
    • 師の授業の多くの時間は“読み方”や“解き方”と言った、問題に臨む姿勢を指導し正すことに割かれる。
      • 生徒が自分で考えて今後使えるようにする(似た問題に対応できるようにする)ために、あえて解説を省略することも。
      • ここまでくると英語科構文主義、関西駿台の修辞学的読解に近いものを感じることもしばしば。
    • 問題を解く際は「検査目的は…」と言い、何を問われているのかを明確にして進める。そして、各設問で問題文の範囲を設定してから解答を出す。
      • 解答例を板書する際、「大事なのは答えではなくどこを使ったかだ」ということを強調する。
  • こうした師独特の読解方式が一番形になって表れているのが、時折配られる文章全文の修辞解釈プリントである。
    • 一文一文を論部分・レトリック・同内容反復の三つに分類し、それぞれ黒・赤・青と異なる色のフォントで打ち直されている。さらにこそあど言葉は全て四角く括られ、接続詞などの直後には(以上、抽象。以下、現実)(以上、原因。以下、結果)(以下、連続して援用引用)などといった文章の流れを視覚化させる為の挿入が成されている。
    • まさに久山道彦師が配布する過保護プリント現代文版と言うべき代物である。
  • また小説の読解も異彩を放っている。師は「小説読解は心情の読解では無い」と断じている。
    • というのも、入試で出題される小説は全て近代以降に成立した“novel”であるというのが師の主張である。
      • そのため、小説好きな文学少女は仮に点が取れていても正しい読解に基づいていないため非常に危険であるとしている。果てには私小説なぞ読んでいても小説読解は出来るようにならないともおっしゃる。早稲田の現代文も序でに批判していた
      • とはいえ私小説やそれに近いものはセンターでも良く出がちなのである...
    • まず小説を場面ごとに区切り「粗筋」を掴む。
  • 駿台に限らず個性の強い講師が多い現代文科だが、師は駿台現代文科で一番クセがあると言って良いかもしれない。
    • 特に言葉遣いが顕著。「検査目的」「対比材料」「証拠例」「追跡」「処理」「裏打」「戻り」....などなど師の独特の修辞学的用語を理解するのは中々大変ではある。
    • 言わずもがな好き嫌いも大きく割れてしまう。また、実際にクレームも多いそうだが、一方で本人は意にも介していないようである。
      • ある年の後期初回授業では「私の授業は〜〜駿台の講師の中でも〜特にクセが強いらしいので〜〜後期から入った人はまあなんとか頑張りや〜」と仰っていた。
      • またある年では、30人いた通期クラスが後期最終週になると4人しかいなくなった。
        ただ一方で高卒生は三人から現代文を教わるので師はあまり他の講師との相性が悪い
    • この超論理的な思考プロセスは大学受験のためではなく、大学合格、さらにその後の読書行為を意識したものとなっている。受験勉強を通して正しい“読み方”を学ぶことで、今後の人生においても難解な文章に怯むことなく臨めるそうだ。
    • 現代文の理論を叩き込んでくれる。教えてはくれない」と形容した生徒がいたが、非常に的を射ている。
  • ここまで読むと提示される模範解答も独特なのかと思うだろうが、模範解答は一転して簡潔かつ綺麗なものである。どこの試験で書いても恥ずかしくない。
    • むしろ関東現代文科の中ではかなりクオリティの高い部類である。
  • 上記にもある通り、大学は科学をしに行く所だと言い、そのため現代文も一貫した方法で取り組むことを強く勧める。
    • 興味のない文章でも現代文の読解の訓練をしているならば、その要旨をつかむことができるため現代文こそ重要であると説く。
    • 推薦入試などでは現代文の訓練をろくに積まずに大学へ入学できてしまうという観点から否定的に考えている。
    • 医系のクラスだと、自己流の現代文解釈をしている受験生に「患者さんの訴えを自己流で解釈する医者なんかにかかりたいか?」と警鐘を鳴らすことも。
  • 読み方や解き方に多くの時間を割く一方で、ごく稀に、雑談として教養的なお話をなさる。「こういう話を知っておくと、友達できたりします。」
  • かなり毒舌。授業態度の悪い生徒に注意するのは普通だが、真面目な学生にも危機感を持たせるべく常に警告し続ける。不快感を覚える生徒も多い。
  • 現代文の勉強法や受験生の態度などについて良くない点を指摘する際、しばしば独特のイントネーションで「死ねー」と突っ込む。イントネーションは「し↑ね↓」。
    • 数年前、病に倒れ2週程授業を休講なさったことがあるが、その時にも「死ねー」と連呼していた。
  • 授業中、「はい、君ー」と仰るが、これは別に誰かを当てているわけではなくクラス全体を指すときに使う。
  • キズヤボードと呼ばれるサイトを持っている。
    • 本文の処理トレーニングの為に、師が厳選した素材を公開しているそうだが、大昔に荒らし行為をする不埒な輩が現れたそうで、現在は一方通行だとお詫びなさっていた。
      • 荒らしは特定された上で呼び出されたそうだが後はご想像の通りである。
    • 現在キズヤボードは移転し、受講生のみが閲覧出来るようになっている。
  • 非常に癖のある話し方をなさる。ただ、そこを我慢して何度も何度も師の語りを聞いていると、段々理解出来るようになってくる。
    • 師の授業に慣れておくと、大学入ってからどんな教官の授業もわからなくはない・まだマシと感じられるはず。特に文系。
  • 霜栄が作成したテキストを評価する一方で、現在の入試問題には深い背景知識などを必要として解答すべきレベルの問題が存在しない事から、作成意図とは敢えて異なった授業を展開することもあるが、合格するための効率を考えれば納得できる話でもある。
  • クセのある授業なので、講習で単発的に取るのはオススメしない。1年をかけて受講することで意味を持つ授業である。
    • 取るのであれば、この記事の内容を参照し、どのような授業展開がなされるかを把握しておくことをお勧めする。

担当授業 Edit

通期

直前Ⅰ期

出講なし

直前Ⅱ期

人物 Edit

  • 30年以上独自の姿勢を貫くベテラン講師。3号館市谷校舎にも長年出講していた。
    • 癌を患ってから、授業数を一気に減らしたそう。
    • 時に衝撃的なまで独特な観点からの授業、そして見た目によらず親しみ深い性格により昔から熱心なファンが一定数存在する。一方で講習などを単発で受講した生徒は非常に不快だったと言っていた。毒舌やパワハラ系が嫌いな人は受講をお勧めしない。
  • 武蔵野大学など幾つかの大学・高校で講師をされている。
    • 上記の独特な授業の仕方が原因でクビになった大学もあると本人は語っている。
  • 横を通ると必ずいい匂いがする。ふんわり香らせる秘訣は香水を数滴垂らした湯船に浸かること。
  • 市谷校舎で授業する際に持参した傘が、仕込み刀のように明らかに不自然な柄の長さであったため、大島師と関谷師から「喜壽屋くん、君は今からどこに喧嘩に行くんですか?」と言われたとか。
    • 現在はそこまででもないが、黒魔導師という言葉がぴったり合う服装のときもあった。夏なのに非常に暑そうな服装をしていることも。長い髭に立川談志のようなサングラス、予備校講師には到底見えない。
      • 背中にデカデカと八葉蓮華の法曼荼羅が描かれている服装のときもあった。
    • 平井隆洋師によるとそのような服装の師が人混みに向かって歩くと、人混みに道ができたらしい。
    • ベレー帽やニット帽を愛用されている。和嶋慎治に似ているとも。
  • 授業中の口調も極めて独特である。文の切れ目ごとに語尾を伸ばし、話す一文は非常に長い。集中して聞かないと何を言っているんだかサッパリ分からなくなる。
    • 昭和の政治家の演説っぽさがある。「この設問の検査目的は~~~でありますから〜〜〜従って〜先ほどの段落にあった対比材料を踏まえ〜〜〜傍線部の〜逆説に隠された〜〜筆者の疑問を〜明らかにしつつ〜〜まとめあげなきゃいけないわけで〜〜〜(まだ続く」
  • 秋本吉徳師、関谷浩師といった国語科の重鎮と親しい。
    • 関谷師とは「思い切った事も言い合える仲」山本義隆師と対になる存在だと評しており、絶対に逆らえない相手なんだとか。最早秋本組の若頭である。
      • まだ師が講師一年目、スーツで教鞭をとっていた頃、秋本師と同じタイミングで横浜校で授業を行う時はわざわざスーツを着ていた。実際には、師が勘違いしていただけで秋本師はいなかった。
      • 当の秋本師は冗談で師のことをヤクザ・人間ではないとまでボロカスに言っていた。授業内でもお互いの名前を出すことがある。
      • 秋本師が逝去された際にはひどく落ち込んでおられ、その影響で前述のキズヤボードの公開が前期終了後に持ち越された。
  • 見た目や授業中の怖さから話しかけにくいが、淡路島出身の関西人であり、非常にお喋り好きな方である。
    • 数回会話を交わすだけで覚えてくださり、親しくしてくださる。一緒に喫茶店や喫煙所に行ったという生徒もいる。
    • 質問対応も気さくで、トンチンカンな質問をしても、笑いながら「アホ」と突っ込むだけ。罵詈雑言が飛ぶようなことはないため気軽に質問に行っても問題ない。その他、授業以外ではとても優しい。授業の厳しさも優しさゆえである。とても生徒思いである。
    • 授業中と授業外のギャップが最も激しい講師と言えよう。教室での師しか知らず、会話が成立するか不安がる生徒がいるが、一対一では普通の喋り方である。
  • 用務の方やCLに対しては物腰柔らかである。「すみません、急ぎません、よろしくお願いします」
    • 前の時間の板書に関して、「僕の時はそこまで丁寧に消さなくて良いですよ」と用務の方に言ったり、先に教室に入って消すこともある。気を遣ってのことなのだろうが、正直逆に困らせてしまっている節がある。
  • 一方で教務に注意することがある。
  • 入試の答案は万年筆・ボールペンで書くべきという。もちろん今ないので、鉛筆を渋々認めている。
    • これは、何度も消して書き込んだ汚らしい答案を提出するべきではないという師なりの考えに因るもの。
  • パンフレットの写真と実物が全く違う。しかし、イベントのチラシ等に掲載される写真は、比較的現在の師に近いものとなっている。
  • 鷲田清一を尊敬している。その際共に名を挙げる内田樹の文章ではそこまででもない。やっぱり好きなんだろう。
  • スモーカーである。
  • ジャニーズを恨んでいる予備校講師は多いと仰る。
    • 季節講習のため遠方に出向いた時、ホテルがファンに埋められて泊まるところがなくなってしまうかららしい。
    • ちなみにその時の「ファン」の発音は全て大文字で「フ↑アン」であった。
  • 入試にとどまらない、入学後の話をしてくださる。師曰く、本が読めないやつは大学行かずに100回死ぬべきだそうだ
  • 全国レベルで知られている大学に行くようにと促すことがある

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