桐山宣雄
Last-modified: Fri, 20 May 2022 12:13:21 JST (379d)
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桐山宣雄(きりやま のぶお)は、駿台予備学校数学科講師。2号館,横浜校に出講。
経歴 
- 東京大学理学部数学科卒業。
- 東京大学大学院理学系研究科修士課程(科学基礎論専攻)修了。
- 東京大学大学院理学系研究科?課程(科学史・科学基礎論専攻)修了。
- 元 SEG代表講師。
授業 
- 色チョークを使い要所要所に着眼点や定石を差し込みながら、丁寧で緻密な解答を提示する。
最後に一般化をすることはもちろん、冒頭では自然な発想法を年間を通じて繰り返し提示してくれる。 - 白チョークで地の文となる答案を、黄色で基本事項、オレンジで大事な思考プロセスを挿入していく。
- 「科学とは概念を用いて対象を表現すること」として解答を可能な限り日本語で表現することを勧めている。
- 複雑な数式展開だからこそ、自らの言葉で置き換えて説明してみることで理解が増し、さらに論理的な答案の作成にも繋がるとのこと。
- 数式を並べるための言葉は単なる“解答の作法”であって、その数式を用いる理由、解法の仕組みを自分自身の日本語でまとめることにこそ意味がある。
- 特に、すぐに思い返すことができるようになるということもあって、解法に名前をつけることを再三再四強調なさる。
- 授業でも先述の色チョークの説明などで師オリジナルの名称を多用するが、どれも教科書にそのまま掲載できそうなほど順当なもの。解法そのものとの解離が全くと言っていいほどない上に一瞥で内容を理解できるほど分かりやすい。
- 欠点を挙げるとすれば、板書・口頭説明共に日本語の使い方がやや怪しい箇所があることだろうか。
- 複雑な数式展開だからこそ、自らの言葉で置き換えて説明してみることで理解が増し、さらに論理的な答案の作成にも繋がるとのこと。
- もともとの板書スピードが相当早い上に、黒板の上半分しか使わないので、授業はかなり高速のテンポで進んでいく。
- 分数の極限や積分の計算だと二行書いてもう改行するので、板書が細切れになっている印象がどうしても生まれてしまう。実際見やすい方ではない。
- ただ一通り書き終わると師の息切れ時間になるので、終始早い訳でもない。消すのは常に早いので、ボーッとしているとあっという間に置いていかれる。
- たまに口頭で考え方を示している時もあるが、大抵高度な内容なので、極端に苦手な人はまず板書を優先した方が良いかもしれない。
大概の講師とは違って板書ミスは全てオレンジで訂正する分良心的である。
- 師の授業は添えられる情報が大変豊富である。数学科では珍しいほど。1つの問題に対しまず複数の解法の候補をあげてから最良のものを板書する他、何よりも大量の補題が師の最大の特徴である。
- 通称『補題の桐山』
- 補題の難易度はかなり高い。下手すると後期テキストより難しい問題もある。ある程度溜まったところで解説プリントを配布し、授業内で簡単に説明する。
- 中にはテイラー展開など非常に高度な話も盛り込まれている。
- 「簡単な補題を出しておきます」このフレーズを聞かずに授業を終えることはあるのだろうか...
- 演習授業の小テストでは時間内に解くべき問題かのように補題が出されたことも。
テスト問題に補題をつけるのもどうかと思うが。
- 演習授業の小テストでは時間内に解くべき問題かのように補題が出されたことも。
- 板書が多少のネックではあるが、数学が苦手な生徒から数学好きの難問難民まで幅広く対応した授業ではある。
- 雑談はほぼ無い。
- 質問に行くと楽しそうに答えてくれる。
- 授業もいつも楽しそう。
- 質問対応は非常に丁寧で一人に当てる時間が長く、二人目以降の人の待ち時間が非常に長い。
- 全体的に数学が好きというオーラが強い。授業の際でもとても楽しそうに解説なさる。聞いているとこちらも嬉しくなる。
担当授業 
通期
直前Ⅰ期
出講なし
直前Ⅱ期
出講なし
人物 
- あまり有名ではないが、長年、関東の京大数学を受け持っているベテランのいわゆる隠れた名講師。
- 愛称は「きりきり」。
- 最近は、「漣」とも呼ばれるが、一部のライダーファンかイケメン好きにしか通じない。
- 口癖は「よろしいでしょうか...」「補題」「それじゃあこの辺で」
- 何故かは不明だが、教室に入ると教卓まで走っていき、授業が終わると走って教室を後にする。そして慌ててマイクを付け、チョーク入れをすべてあける。
- よく見ると、教室を出た後で教室の中に向かって深々とお辞儀をしている。が、大半の生徒からは死角になっていて見えない。
- 教室に眼鏡を持ってくるが授業中にかけることはほぼ無い。
- 板書ミスを発見しようとする際にほんの一瞬だけかけることがある。
- 授業中は教卓の端の方に置いてあり、時々忘れて帰る。気がついたら届けてあげよう。
- 何故か常に暑そうで、常に息切れしている。見ていて心配になる挙動をしがちである。
- 声の強弱が不安定。ささやくような声から急に大きな声に変わったりする。ちなみにアド街のナレーションの声に似ている。
- 囁くように話す時は師が最も強調しているところであることが多い。
- かなり痩せ型なので、教卓に手をつくと尋常じゃないくらい静脈が浮いてくる。さらにちょっと震えていて心配になる。
- 板書を書く際も少しよろめくように歩く。
- 解説がきりのいいところまで行くとうちわでパタパタあおぎながら説明をする。
- 夏は師の授業だけ冷房が特に強くなる。
- 声の強弱が不安定。ささやくような声から急に大きな声に変わったりする。ちなみにアド街のナレーションの声に似ている。
- いつも服装は黒一色。黒でない服を着ることもあるが、限りなく黒に近い。
- 数学科講師の中條一秀師、飯田啓介師や英語科の坂井孝好師と仲が良い。
- とくに中條師とは駿台の同期である。
- SEG創設メンバーの一人である。
- 創設の際は資金繰りや教室の確保などに尽力され、最大の功績者の一人であったため、当時の代表を務めていた。しかし出資に関して紆余曲折あり、脱退するに至った。
- SEGでは逃げられたといわれていた。
- 創設の際は資金繰りや教室の確保などに尽力され、最大の功績者の一人であったため、当時の代表を務めていた。しかし出資に関して紆余曲折あり、脱退するに至った。
- 一度東大を卒業した後、哲学を学ぶために大学に入り直したらしい。
- パンフレットの写真の面影はあるが写真より大分老けている。写真だと結構かっこよく見える。五人目のTHEE MICHELLE GUN ELEPHANTと言われてもおかしくない。
- かつて90年代半ばごろまでパンフレットに写真を掲載していなかった。(講師の紹介文のみ掲載)
- 最初に写真を掲載したころと写真が変わっていないため、20年ほど前に撮影されたものと思われる。
- 横浜校SAにて坂井師が鉄板の給料日ネタをした際、「桐山thぁんは今日は午後からの出講で給与明細もう見てると思っからよく観察してみな。上がっタか下がっタかわかるかもしれない」とおっしゃったその直後の時限で師がニコニコしながら入ってきて、「少し良いことがありました」ととても嬉しそうにおっしゃった。どうやら給料が上がったらしい。
- 座右の銘は“Wovon man nicht sprechen kann, darüber muss man schweigen.”(ウィトゲンシュタイン)
- 邦訳は「語りえないことについては、沈黙しなければならない」
著書 
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