三國均

Last-modified: Mon, 20 Jan 2025 16:00:29 JST (180d)
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三國均(みくに ひとし 1934年 - 2005年9月)は、元駿台予備学校化学科講師。元化学科主任。理学博士。

経歴 Edit

  • 東京理科大学卒業。
  • 東京工業大学大学院修士課程修了。
  • 東京大学教養学部基礎科学科助手、横浜市立大学講師を歴任。

授業 Edit

  • 奇を衒わないオーソドックスな授業で人気を博した。
  • その講義の内容は、講義や板書をそのまま著書にした『化学入門』(駿台文庫)、『化学標準問題精講』(旺文社、三訂版まで)でうかがい知ることができる。
  • 優しく語りかけながら、ひたすら板書する授業で、受講生は講義中、ノート取りに終始した。
  • レギュラー授業は、上級者にはやや物足りなかった。
  • 有機化学の数辞の説明で、「テトラポット」を「トテラポット」とわざと言い間違えるのは、師の数少ない持ちネタである。

担当授業 Edit

通期 Edit

 

講習 Edit

春期講習

夏期講習

冬期講習

直前講習

特設単科講座 Edit

人物 Edit

  • 1964年度には既に駿台講師をしていた。
  • 現在に通ずる受験化学の方法論を確立した人物。
  • 長年(1999年度に石川正明師編集の関西教材が関東にも導入されるまで)、テキストも編集していた。
    • 師の著書(『化学標準問題精講』(旺文社、三訂版まで)など)と問題がかなり重複していた。
  • 長年、『傾向と対策』(旺文社)の執筆を担当するなど、大学受験化学の第一人者だった。
  • 初級者や苦手な人に人気があった。
  • 基本を重視し大学範囲には立ち入らないため、上級者には軽視されがちであった。
    • 1980~90年代当時の東大理系コースや医系コースの学生の中には、特待生として代々木ゼミナールにも籍を置き、師の講義をカットして、大西憲昇先生(後に、宇野正明先生)の「東大化学ゼミ」を受講する者も少なからず見られた。
    • 講習の『化学特講』(関西講座とは別物)や、著作の『難関校突破のための 化学特講90』(旺文社)、およびその改訂版である『特ゼミ 大学入試 三國の化学』『特別講義 精選化学IB・II問題演習(応用編)』でもわかるように、決してハイレベルな講義や理論的な解説ができなかったわけではない。
  • 関西の講師も三國師が作成した東大実戦模試の化学の問題を褒めており、教材に使うとき許可を得ていたという。
  • 顔や雰囲気が北野大氏に似ていた。
  • 市谷校舎で、若き日の石川正明師にもぐりで受講生を獲られた師が激怒して、石川正師の関東へのレギュラー出講を止めさせたという伝説がある(ただし、真偽は不明)。
  • 石川正明師編集の分厚い関西教材の導入には、最後まで反対していたとも言われている。
  • 旺文社の「大学受験ラジオ講座」にも出講し、講義がカセットテープ教材として市販されていた。
  • 最晩年は授業中に「手が痺れる…」とこぼしていた。
  • 2003年、水泳中に手が痺れて動かなくなり、その後、首の動脈からの出血が原因で倒れ、意識不明の重体に陥り入院し、そのまま休職、引退となった。

著書 Edit

学習参考書 Edit

  • 『共通一次 傾向と対策 化学I』(綿抜邦彦・三國均 共著 旺文社 年度版( ~1983年))
  • 『傾向と対策 共通1次の化学』(綿抜邦彦・三國均 共著 旺文社 年度版(1984~1988年))
  • 『大学入試・傾向と対策 センター試験化学』(綿抜邦彦・三國均 共著 旺文社 年度版(1989年~))
  • センター試験 傾向と対策 化学IB』(旺文社 年度版)

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