三宅崇広

Last-modified: Wed, 14 Feb 2024 11:14:27 JST (64d)
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三宅崇広(みやけ たかひろ)は、駿台予備学校漢文科講師。2号館,3号館,大宮校に出講。

経歴 Edit

  • 1961年8月9日、栃木県栃木市生まれ。
  • 栃木県立栃木高等学校卒業。
  • 早稲田大学商学部卒業。
  • 早稲田大学第一文学部卒業。
  • 早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。
    • 「成美君墓碣銘(附 不老泉銘)」「『花鳥帖叙』訳注」

授業 Edit

  • 授業のはじめには、必ず師の信条である''「志有る者は、事竟に成る」(後漢書・耿弇(こうえん)列傳)という文句を言って生徒たちのやる気を奮い立たせる(極々希に冒頭で言わず中盤で言ったりする)。
    • 逆に言えば、この句を冒頭に書いている漢文のテキストは師が作成担当したものと言ってよい。
    • サインをお願いするとこの言葉を書いてくださる。
  • とにかく句形と語順にこだわって解釈していく方法を伝授し、書き下しは読むためのもので解釈は原文によることを徹底する。
    • 書き下しの指導は徹底しており、前期までの内容を習得すれば、私大などの文脈から意味を解釈する問題を除いて、入試で問われる白文の95%は自力で書き下せるようになる。
      • 副詞―動詞―名詞の語順を「〝多拉A夢〟(ドラえもん)の語順」と呼んでいる。
    • 「答えは(傍線部の)外にある」というポリシーを持っており、文章のテーマとつながりを手がかりに、論理明快な解き方を教えてくれる。
  • 特に前期においては音読をすることを強く推奨する。
  • 漢字一文字は関連熟語に置き換えることを教授する(例:「須」(すべからく~べし)は、必須の「須」)。また、日常使われている漢字の本来の意味も教えてくれる。
    • もっとも、これは師に限らず、宮下典男師や福田忍師、少し頻度は下がれど石川正人師も同様な教え方をなさる。
    • 文科省が常用漢字を定めた結果、漢字の使用が制限され元々使い分けられていた漢字の意味が分からなくなっていることに警鐘を鳴らす。
  • 板書は事項ごとにまとめて書いてしまうので、数分間ひたすら板書、数分間ひたすら口頭説明、の繰り返しで授業が進んでいく。板書を同時に写せば、話を聞きながらメモで補足することでかなり詳しいノートができるだろう。
  • 授業態度が悪い人を見ると、突然声の音量をマックスにする。これが嫌な人が一定数いる。
    • 授業中の居眠りを直接注意することはないが、寝ている人を見ると解説の声をかなり大きく張り上げる。
  • 通期でも講習でも、初めに「漢文読解キーワード76・早見表(裏面は、「漢文読解キーワード・重要句形例文50」)」と「漢文の読と解の方法」をプリントとして配布する。
    • このプリントを使いながら授業展開をする。
      • 重要な句形が出たら「早見No.○○」等と板書してくれる。
    • サブテキストのページも板書してくれる。その際サブテキストを「サブちゃん」と呼ぶことが多い。
    • 早見表の番号とサブテキストのページは一々確認することなく板書するので、ほとんど覚えていると思われる。
  • 黒板を指すのに、百円均一で買ったうんち棒、名前は、「うんちゃん」(師のパートナー)を用いる。
    • あるとき「うんちゃん」の片目が行方不明になったが、後日復活した。
    • 師が「うんちゃん」を使う際、必ず顔がこちらを向いている。
    • 「うんちゃん」は、漢文の読解の上で重要な助動詞「ん」が出てきた時に使う。授業中に例えば、「意志推量の助動詞のうんちゃん」と言う。
  • ロボットダンスを踊りながら解説する。
    • 黒板の方を向いてポイントを板書→生徒の方に振り返り「うんちゃん」を用いつつ説明→解説し終わると上半身を重力に操られているかのように「ストン」と傾け→また黒板を向いて板書、の繰り返しによって授業が進行する。
  • 生徒をリラックスさせるため、授業中に用意したラジカセで、音楽を流すことがある。テーマ曲は「いつでも夢を」である。
    • 2018年冬期講習合格への漢文読解法・1日目(12月24日)の3コマ目には、中国語版クリスマスソングを流された。なんとも言えぬものであり、これ以上ない(カオス)な空間となった。(ある意味でリラックス効果は確かにあるのだろう。)
  • 通期最後の授業では生徒全員にステキなプレゼントをしてくれる。
    • 孔子の生写真。試験の時にお守りとして使ってほしいとのこと。
    • しかも、一人一人の元を回って手渡ししてくださる。
    • 冬期講習直前講習でもくださる。
  • 質問対応は若干冷たい。
    • わからないことがあったら何でも質問に来てほしいとはおっしゃっている。
    • 授業中とのテンションの差が激しい。授業ではそこそこ明るいテンションだが、質問時はやや暗め。怖いと言ったほうがいいかもしれない。
    • ただし、別に怒っているとかそういうわけではないので余計な心配はいらない。場合によるが学習法の相談に乗ってくれることもある。
    • 講師室で他の先生と話しているときに行けば、明るく対応していただける。

担当授業 Edit

通期

人物 Edit

  • 今や駿台漢文科の重鎮。
    • 1990年代から斉京宣行師とともに看板講師として東大漢文などを担当し、斉京師亡き後は宮下典男師とともに漢文科の中心講師である。
    • 3号館は現役・高卒共に大半の授業が師の担当であり、月曜・火曜・金曜と週3日もいらっしゃる。が、還暦を過ぎられたのもあってか、徐々に3号館のコマが減っている。
  • 漢文A 基礎編』(前期教材)を監修している。
    • 特に良質なことで知られる基礎編には、漢文読解のほぼ全てが詰まっており、全文暗唱するべきだと仰る。
    • 漢文の答えは試験を受ける前からここ(前期テキスト)に書いてあるんでございます。」
    • 共通テストも国立や私大の問題も、漢文は全てこの中から出るんです。受ける前から何が出るか全部分かってる、そんな教科他にありませんよ。」
    • 実際、三宅師の授業を受けていると、ほとんどすべての入試問題が基礎に基づいた非常にオーソドックスなものだと実感できる。 
  • 駿台全国模試や東大入試実戦模試などの看板模試の問題作成も担当している。
    • しかも問題の質が極めて高い。
      • 知識だけでなく、本文全体を読み取れているかを問う、非常に教育的な出題が多い。
    • 一方、師が作成していないときの問題は受験者からも講師からも評判が悪く、その模試について質問すると塩対応気味になる。
  • 大学入試漢文の出題情勢に関する論文を、全国漢文教育学会会誌に多数掲載。
  • 共通テスト(センター)漢文に関して、「選択肢頼み」の解答をするやり方を非難する。
  • 現在の入試漢文では差が付くような難しい問題が少ない(よく言えば得点源であり、悪く言えば失点すると致命傷、を意味)ため、師の実力が過小評価されている感は否めない。
    • そもそも漢文を軽視する生徒も多いのだが、真面目な生徒は通期の師の授業を受けることで十二分に実力が付いてしまうため講習を取る人が少ないという皮肉な事態が発生している。
  • 通期の授業で講習や参考書を軽く宣伝するが、どこか仕方なくやっている様子である。
  • さいたま市の北浦和在住であり、お茶の水校大宮校を中心とする。
  • 字名は三宅雲竹齋(うんちくさい)。師の指し棒にはうんちのぬいぐるみがついていることにも由来している。
  • 口調はゆったりしているが語尾が落語家。
    • 「~なんでございます(が~)」などが特徴的。
  • 説明の時などの声は、ガンダムのカイ・シデン役やドラゴンボールのピッコロ役でお馴染みの古川登志夫氏に似ている。
  • 説明をしながら実った稲穂の様に頭を教卓に近づける。
    • ぶつかりそうなこともあるほどだ。
  • 英語科竹中太郎氏と並ぶほどの精神年齢の低さを誇っている。
    • もっとも、下ネタは言わず、冗談も軽い口調で言うのでそこまで気にはならない。うんち棒のうんちゃんや、アンパンマンについて語るときなど)
  • アンパンマンをこよなく愛する。上記の配布プリントにもアンパンマンの歌詞が書いており、受験生を鼓舞する発言としている。
  • 巨人ファンである。巨人が連敗期間中はあからさまにテンションが低くなる。
    • 2020年の日本シリーズで、巨人がソフトバンク相手に屈辱の2年連続4連敗を喫した際は講師室で撃沈していた模様(大島師談)
  • お子さんが三人いる。
    • ある時お子さんがゲームを親に決められた時間以上やっていたのを見かねて、「プチっと切っちゃったんですけどもね」ということだ。理想の父親像である。
  • 柿の種が好き。ピーナッツが嫌い。
  • 『うんこ漢字ドリル』については、話題性を狙ったものでしかなく下品だと批判的である。
    • 確かに、三宅師が作るとしたら内容的にも相当本格的な漢字ドリルができるだろう。
  • 大きな袋を常に持ち歩いていらっしゃる。
    • 中に配布プリントや指示棒を入れてらっしゃる
    • 大島師が大教室で授業をやる際にプリントが大量になる時や宇野師がオリジナルグッズを持ってくる時などにも同じデザインの袋が使われている。
  • 師は平安時代生まれらしい。
  • 2号館で午後から授業がある日の昼休みに、隣の明治大学のグローバルフロントにあるベンチに座って虚空を見つめている姿が目撃された。

著作 Edit

学習参考書 Edit

論文 Edit

  • 三宅崇広(1984)「『花鳥帖叙』訳注」, 『中国古典研究』(29), pp.118-120, 1984-12, 中国古典研究会.

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