沼尻正
Last-modified: Mon, 17 Jun 2024 00:54:30 JST (150d)
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沼尻正(ぬまじり ただし)は、駿台予備学校日本史科講師。
3号館、横浜校、池袋校、大宮校、津田沼校、柏校に出講。
経歴
- 茨城県猿島郡出身。
- 早稲田大学教育学部卒業。
- 専門は織豊政権、1960年代の芸能文化。
- 元 国士舘大学非常勤講師。
授業
- 板書を中心に授業。まれにプリントも配布。
- 黒板を大きく二つに割り、左側に大まかな知識と概観、右側に補填情報や比較考察などを書いていく。
- ノートを使用する生徒は、黒板同様左右に分けて写して欲しいとのこと。
- 字は汚い部類だがかなり大きいので見にくいことはない。6〜7行で埋まる。
- パッと見の印象と比べて、板書は上手くまとまっていて非常にわかりやすい。特に受験生がつまずきやすい部分を板書で分かりやすくまとめてくださる。
- 口頭での説明は遅めで聞きやすい。板書量も多くない(?)のでゆったりと受けられる。
- 話しながら自然に雑談へ流れ込んでいく。いつのまにか全く違う内容を話していることも。
- 簡単に質問することを余り好んでいない様子。
- 師曰く、今の情報社会は調べれば大抵のことはわかるのだからまずは自分で調べて自己完結を図ろうとすべきだと。それでもわからなかったら質問へと話していた。
- その割に安易に質問をしてもあまり怒らず丁寧に答えてくださる。
- 要所要所で「鋭い人はここで質問してくるんだよ」というフレーズを使い、生徒の理解度を問うてくる。
- 後半になるとプリントで済ませる部分も増える一方、進度調整補講を組まれることもあり、話すべきことは全てしっかり伝えるというスタイルである。
- 長らくセンター日本史を担当されていることもあり、どこまでがセンター試験で出るかということについての知識が極めて豊富である。
- 細かい背景やディープな知識まで徹底的に掘り下げる福井紳一師や池知正昭師と比べると、クラスに応じてその生徒の受験に直結する部分に重心を置いた授業を展開する。日本史にあまりウエイトを置きたくない人には相性がよいだろう。
- 授業や質問対応では、ほとんどの歴史事項に対して「これは難関私大なら出てもおかしくない」「これを聞かれるとかなり細かい」など、どのくらい頻出事項なのかを教えてくれるので非常に為になる。
- 師の授業では、師の日本史に対する熱意が伝わってくる。
- 論述対策にも精通しており、「この部分で論述を作れる」「この部分は○○大で昔聞かれた」などと頻繁におっしゃる。
担当授業
通期
出講無し
人物
- 「センターで学ぶ日本史」執筆陣の一人。
- 主に上位私大文系や理系のセンター対策を担当。だが、3号館のTAを担当したり、あるいは東大実戦の作問に関わったりと東大対策にもとても詳しい。
- 師は東大受験者の知識不足を常々嘆いておられる。東大実践などの模試では書けて当然の知識を書けない人が多いらしい。
- 添削を快く受け入れてくれる面からも、温厚な人柄が伺える。
- 初見の雰囲気などでは、生徒への関心が薄そうにみえるが、授業中は上記のように節々に師の情熱が感じられ、また、質問やTAに行くと勉強の進捗状況や模試の結果を聞いてくるなど、かなり生徒思いである。
- 常に眠そうな目をしている。加えて声は低めだが不思議と眠くなることはない。良い声をしている。
- 髪が伸びると雰囲気もかなり変わる。
- 駿台文庫の参考書などには若い時の写真が載っているが、意外と目がクリッとしており甘いマスクのイケメンであった。ちなみに、今でもかなり格好良い。
- 服装がいつ見ても似たような感じである。普段はスーツ、暑くなると青のジャケットとクリーム色のワイシャツにジーンズ。
- 長年着ているのか、ジャケットは裾が擦り切れている。
- 鼻をすするとも鳴らすとも言えない謎の癖がある。喉を閉めた後、開くと同時に息を吐くと真似できる。ただ最近は普通に咳込む。
- 大学講師も含め、色々兼業している様子。少なくとも楽器商の顔を持っている。ギターの腕前はかなりの模様。聞きに行くと色々教えてくれる。
- 死語になってかなり経つ「ドンズバ」を多用する。
- 野球と落語が好き。特に野球の話をし出すと止まらない。日本広しと言えど王、長嶋、金田の3名と握手した予備校講師はそういないだろう。
- 歴史上の勢力図などを説明する際、大抵AKB48で例える。そしてかなり分かりやすい。しかし、最近は世情に合わせた例えが多い印象。
- 唐突に「総監督のたかみながね」とか言い出すのでクラスは笑いに包まれる。
- なんでも大島優子推しの友人に教え込まれ、好きでもないのに一期生〜四期生まで全て覚えているとか。
- どう考えてもファンと言っても良いレベルなのだが...
- 人生経験が豊富で雑談はバラエティに富んでいる。知らぬ間に時間が過ぎてしまっているほど聞き入ってしまう。
- 話を聞く限り人物関係の運がいい。雑談には師が会った誰もが知る有名人が登場することもしばしば。
- 突然とんでもない話を始めることも。
- ハワイに住む従兄を訪ねたついでに銃の基礎訓練を受けたらしい。ミリオタなのか口径毎の性質について語っていた。
- 学生時代はバンドを組んでいた。とあるライブハウスのオーディションで東大のバンドグループに楽器の質を揶揄され、頭突きをお見舞いしたことがあるそう。そこのライブハウスのオーナーが早稲田卒だった事でオーディションに受かったそうだ。
- 学生時代、学級委員長を選ぶ選挙で嫌いな人物が当選するのを阻止するためにガンプラでクラスメイトを買収したらしい。
- 品川弥二郎の選挙干渉の話より。
- かの有名な池田屋跡に建っていたパチンコ屋では1度も勝てなかったらしい。そのパチンコ屋は現在は閉店したらしく、師曰く「仇討ちができなかった」とのこと。なんの仇かは不明。
- アメリカにいる親戚のもとに遊びに行った際に立ち寄ったレストランで、大柄の黒人から、アニメ「北斗の拳」のオープニング曲である「愛をとりもどせ!!」を歌ってくれと頼まれたので、店の楽器を借りて自ら演奏しながら歌ったところ、大変喜ばれたらしい。その経験から、「日本人が海外で歌を要求されたらまずは日本のアニメソングを歌えば間違いない」と力説なさる。
- 以前初期議会の各内閣と予算成立した議会の覚え方を教えてきた女子生徒を引き合いに出し、自分でこういった学習法を編み出せる人間が本当に頭が良いのだと力説していた。
- 昔、センター日本史の難易度が非常に高かった頃、日本史選択者が女子一人だった年があったらしい。
- 高三のとき理系から文転したんだとか。
- 山本義隆師とお付き合いがあるようである。また師も山本義隆師のことを尊敬されている。
- 信じられないような誤字が放置されたまま進行ことが少なからずあるので、黒板には注意を払おう。
- 「男子を男ませて次期天皇に」
- 「外戚として政政の位につき」
- 「建艦勅勅」
- 「頼戸内海」
- 「危剣」
- 「天保の大饉」
- 「重業政策重視」
- 「マニュアァクチャ」
- 旧石器時代と縄文時代を比較しているにもかかわらず「旧石器時代」を二つ並べたこともある。
- 表現の自主規制が進むなか、本来差別的な意味を含んでいない言葉も規制されている現状を嘆いていらっしゃった。
- 民法について説明する際、過去に何かトラブルを経験したことがあるのかと思うぐらいに遺産相続について熱心に語る。
- 暴力団に詳しい。昔の暴力団と今の暴力団は全くの別物であるとのこと。
- 従軍慰安婦問題についてはテキストとは異なる見解を持っている模様。
- 校舎に着いたり、授業が終わるとすぐにタバコを吸いに外に行くため質問は少し待ってから行くと良い。
- 織田信長の「天下布武」の印を型取りしたレプリカを持っていらっしゃる。後期終講頃、希望者はテキストやノートに押してくれる。
- 姪と甥が医学部に受かったらしい。
- 質問対応はとても丁寧である。
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