新・英文法頻出問題演習

Last-modified: Sat, 20 Apr 2019 23:38:48 JST (5d)

概要 Edit

  • 英文解釈教室基本英文700選ビジュアル英文解釈などと並ぶ、伊藤和夫師の代表的著作の一つ。
    • 刊行当初は、当時、英文法問題集の双璧と言われていた、原仙作著『英文法標準問題精講』(旺文社、1966年)、森一郎著『試験にでる英文法』(青春出版社、1971年)の二冊に次ぐ存在であった。*1
    • その後、1980年代初頭から中頃にかけては、本書のパクリ本と言われる上垣暁雄編著『英語頻出問題総演習』(桐原書店、1985年)が学校採用を中心にシェアを広げるまで、英文法問題集人気No.1であった。
  • 通称、“(新)英頻”または“文頻”。
    • “英頻”は本書が元祖であり、アチラは“桐原の英頻”である。
  • かつては、『基本英文700選』『英語構文詳解』とともに「伊藤和夫の三種の神器」と呼ばれていた。
    • 今でも本書を取り敢えず手に取る駿台生は多い。入学時の三冊無料キャンペーン対象でもあるので、悩んだら本書にして損は無いはずである。
  • ネクステ、アプグレ、ヴィンテージなど、いわゆる“英頻型演習書”の元祖である。
    • この形式の参考書が何一つ無かった時代に、「大学入試英文法問題事典」を意図して伊藤師が編集したもの。
    • 当時はコンピュータがまだ身近ではない時分。伊藤師がカードを用い入試問題を地道に採集、その分類・整理を経て作られた。
  • 2001年にPART Ⅰの文法篇とPART Ⅱの熟語篇の分冊版が刊行された。
  • 1972年(初版)、1979年(増補改訂版)、1991年(新版)、2001年(分冊版)

特徴 Edit

  • 英文解釈教室ビジュアル英文解釈ではきちんと解説する伊藤和夫師も、事典的性質をもつ本書では問題量の関係もあり、説明は最小限に留められているので、ある程度出来る人の確認用といった趣が強い。
    • どの位簡潔かというと、そっけなく文法用語が書いてあるだけである。
    • 説明が最小限というのは、この当時の参考書としては、決して珍しいものではない。
  • 久山道彦師が特に勧めている。
    • 本書と対比させる形で、フォレストやネクステをおもちゃといっている。無機質で硬質な本書と比べればたしかに、それらは説明が過剰だったりする点で幼稚とはいえるかもしれない。
    • ちなみに久山師曰く「高校二年までに終わらせるべき教材」とのこと。これが難しく歯が立たないならば、高橋善昭師らが著した『基礎徹底 そこが知りたい英文法』から始めると良いそうだ。
    • この教材の効果を過剰に持ち上げすぎではないかという声もある。それ故、高卒生ならさっさと終わらせて次の段階に進むべきであろう。
      • ちなみに久山師は、この教材を完璧にしたあとにやるべき教材として『「新・英頻」併用 英文法問題集』を挙げている。
  • また、大島保彦師によると「インプットの為の教材。夏頃に卒業すべきで、最後までこれではダメ。ランダム型のものもやらねばいけない」とのこと。
    • 勿論、伊藤師は本書の先のことも考えており、ランダム型の『「新・英頻」併用 英文法問題集』(駿台文庫、1992年)もある。
    • 大島師の冬期講座「英語アウトプット200+α」はそのための存在とも言える。

PART Ⅰ 文法篇 Edit

  • 文法をストレートかつコンパクトにまとめてあるので、基本的な文法事項を理解した後の仕上げの段階で使うと、一通りの文法知識が確認、整理できる。
  • 解説が少ないので、受験勉強の初期の段階では使えない。
  • 知識確認にはよいが、入試の文法問題の演習書としては素直過ぎる。

PART Ⅱ 熟語篇 Edit

  • 問題形式になっているため頭に入りやすい。
  • 熟語が同じパターンで分類され、系統的に並んでいる。
  • 前置詞に関する勘が養える。
  • 前置詞はアルファベット順、前置詞以外も系統的に並んでいるので、前後の問題から答えがわかってしまう。
  • 解説には役立つことが書いてある。
  • 数が少ないのが難点で、早慶上智レベルの入試には対応できない。

「新・英頻」併用 英文法問題集 Edit

  • 上記よりレベルの高い問題がランダムに並んでいる。
  • レベル1〜4の四段階構成。
    • レベル4が解けるようになると文法問題で不安はないとのこと。
  • 巻末にアセスメント・マップがあり、誤答番号を塗り潰すとどの分野が弱いかわかるようになっている。

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*1 開成高校東大合格者共著『東大突破作戦コーチ』(秋元書房、1979年8月)