三種の神器
Last-modified: Sat, 09 Dec 2023 17:01:12 JST (363d)
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- 本来の意味での三種の神器とは、天孫降臨の時にニニギノミコト(瓊瓊杵尊)が天照大神から賜った八咫鏡・八尺瓊勾玉・草薙剣の3つの宝物のことを指す。転じて、3種類の非常に有用なものを指すようになった(戦後電化製品における白黒テレビ・冷蔵庫・洗濯機など)。
- 駿台での三種の神器とは、かつては伊藤和夫師の駿台文庫の三部作『基本英文700選』、『英文法頻出問題演習』、『英語構文詳解』のことであった(「伊藤和夫の三種の神器」とも呼ばれていた)。
- 現在では、関西英語科・竹岡広信師の著書の中でも特に評価の高い以下の3種類の本を指す。
- 『竹岡広信の英作文が面白いほど書ける本』(竹岡の面白本)(KADOKAWA)
- 『必携英単語LEAP』(数研出版)
- かつては『ドラゴン・イングリッシュ必修英単語1000』(ドラ単)(講談社)だった。
- 『英文読解の原則125―原則を知れば, 長文もコワくない!』(駿台文庫)
特徴
- どれも相当クオリティーが高く、この3冊をマスターするだけでも英文読解、英作文の実力がかなり伸びる。
- 特に『竹岡の面白本』は会心の一作であり、本人も「これだけは買ってほしい」と言っているほど。
- 本書は英作文で間違えやすい誤答例とそれを訂正する方法、適切な表現方法が丁寧に解説されており、英作文で重要な用法や表現、語彙について赤シートで隠して覚えられるようにしてある良問題集である。
- 元々『ドラ単』が三種の神器に入っていたが、これについては師自身も反省する点があったのか自己批判しており、2018年11月に新たに『必携英単語 LEAP』(数研出版)を刊行した。
- 『ドラ単』自体は語源やダジャレを用いた単語の覚え方と用法が詳しく載せられている数少ない単語帳だが、単語数が1000+αと非常に少なく、また収録英単語をコーパスやCEFRなどのデータベースではなく師の主観で選んでおり、客観性に欠けるという問題点があった。
- しかしLEAPでは、収録英単語数を1935語と大きく増やし、収録する単語をCEFR基準で選ぶことで客観性の向上を図るなど、『ドラ単』の問題点の解消が図られている。
- 今後はこちらが『ドラ単』に取って代わるだろう。しかし、それでも『ドラ単』をやる価値も高い。
- 『英文読解の原則125』は英文読解において躓きやすい文法事項を125個の中文読解で身に付けさせるというコンセプトの本である。こちらは基礎的な文法事項(共テレベル)を一通り抑えてからやると効果がある。
- 反面、基礎的な英文法が定着していないのならば、この本に手を付ける前に、竹岡師の『入門英文問題精講〔4訂版〕』で基礎的な文法事項を理解する方が良いとも言える。
- なお師が担当する『高3エクストラ英語α』ではこの3冊が必須だと自ら述べている。
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