ビジュアル英文解釈

Last-modified: Sun, 12 Mar 2023 05:10:38 JST (444d)
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概要 Edit

  • 伊藤和夫師の代表作の一つ。名書。
  • 初期は「駿台レクチャー叢書」で、ハードカバーであった。

特徴 Edit

  • 入不二(1997)*1によると、「『体系』を隠し、『構造』より『流れ』を重視した」参考書である。
  • 言語を実践する言語主体の立場である「主体的立場」(時枝誠記)に立って、文構造の分析を結果として示すのではなく、文頭から文末に向けて、どのように文法知識を用いながら英文を理解すべきかを示している。
  • 当時、『実況中継シリーズ』(語学春秋社)などで台頭してきた講義型参考書を意識して、入不二師のいう「『現場性』の取り込み」がなされている。
    • 久山道彦師によると、伊藤師はソクラテスの弁証法を意識して対話形式の部分を記したそうだ。西洋哲学科を卒業し、プラトンの著作に親しんでいた伊藤師だからこそ著せた一冊と言えるだろう
  • 注意点として、本書は精読時の構文把握のやり方を示したものであり、速読が重視される傾向のある現在の受験英語の対策にそのまま適用するのは困難である。
    • 重厚な出題で有名だった京都大学が2016年に出題傾向を変えてからは、『英文解釈教室』と同じく役目を終えた本と見なす向きもある。
    • 英文解釈教室』同様、一部では「化石」と称する声も。
    • 2冊とも、総じて「難解な構造の英文をいかにして日本語に紐解いていくか」ということを主眼に置いているということに注意が必要である。
  • 伊藤師によると、英文解釈教室はかいつまんでやってもそれなりに効果があるが、ビジュアル英文解釈はpart1の頭からやらないと効果が薄いとのこと。partⅡまで仕上げれば(当時の出題傾向の)東大にも入れるとのこと。(伊藤和夫の英語学習法、59頁)
  • なお、『英文解釈教室』と本書の過渡期的著作に『ルールとパターンの英文解釈』(旺文社、1994年/研究社、2018年(新版))があり、本書よりも「ルール」が二つ多い。
    • 元々は「旺文社大学受験ラジオ講座」および、そのカセットテープ教材(ラ講テープライブラリー)で、書籍化自体は本書よりも遅い。
    • ちなみに、新版は伊藤師の教え子である翻訳家の越前敏弥氏の『文芸翻訳教室』と同日発売で、同氏も『ルールとパターンの英文解釈』を勧めている。

PART Ⅰ Edit

高校入試の問題から東大の過去問まで幅広く扱う

PART Ⅱ Edit

テーマ別英文読解教室英語長文読解教室はこの本と接続関係にある。また、この2冊の代わりになる教材として英文和訳演習上級編と英語総合問題演習上級編と英語要旨大意問題演習が挙げられており、5冊のうちの2冊をやればよいとのことだ。(伊藤和夫の英語学習法、86頁)

参考文献 Edit

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