谷藤祐

Last-modified: Mon, 18 May 2020 13:53:15 JST (56d)
Top > 谷藤祐

谷藤祐(たに とうゆう)は、元駿台予備学校物理科講師。

経歴 Edit

  • 1930年or1931年、金沢生まれ。
  • 石川師範附属国民学校特別科学学級*1卒業*2
    • 英独仏露を叩き込まれ、語学に堪能であった。
  • 金沢大学理学部卒業。
    • 指導教官は田地隆夫*3。流体力学を専攻していたとの情報がある。
    • 戦後、物理を独学で学んだとの記載があるが大学に入るまでの話であるようだ。
  • 2006年、永眠。

授業 Edit

担当授業 Edit

 主にお茶の水校の早慶理系スーパー、難関国公立理系、市谷校舎の下位クラス新宿校に出講していた。

  • 物理S
    • お茶の水1号館・早慶大理系スーパー A組・B組 1992年度
  • 池袋の駿優予備学校にも出講していた(Y教材担当2コマ。X教材3コマは坂間勇師が担当)。
    • 後任は猿渡周一郎先生。
  • 2000年頃、引退した模様。

人物 Edit

  • 坂間勇師、山本義隆師らよりもさらに上の世代の講師であり、既にこの世を去っている。それゆえ谷藤祐の全盛期の授業を受けたことのある人は既にかなりの年齢の方々で、谷藤祐という人物について今の受験生が知る術は少ない。
  • しかし谷藤祐師執筆の「大学入試 必修物理問題演習」という書籍、その「本書の利用指針」の項に、師が物理を学ぶ学生に求める姿勢が綴られている。その文章をここに引用することで人物紹介の代わりとしたいと思う。少し長くなってしまうが、これを読むことにより谷藤祐という人物の厳しさ、ひいては人柄の一端をうかがうことができる…かもしれない。必修物理問題演習が普通の高校生の手には余ると思われるほどの難易度を誇ることを考えると、高校生はもとより大学生にとっても含蓄のある言葉であろう。
    • 「読者はノートと鉛筆を用意しなければならない。単に目でページを追うだけでは読んだことにはならない。自分の手で計算し、本書の解説と比べ、初めてそのページを読み始めたことになる。繰り返し計算しなければならない。」
    • 「しかし、解説に述べられている計算を繰り返すだけで満足してはならない。解説とは違った考え方、解き方は無いのか、別の座標系をとればどうなるのか、等を許される時間内で可能な限りの様々な面から検討すべきである。昔から、”どんな愚問もあらゆる角度から検討すれば最大の利益をもたらす最良の問題になる”といわれている。本書を生かすか殺すかは、本書が読者の手に渡ってしまえば読者の責任である。」
    • 「解説は、性格上、冗長な説明や式を含んでいる。ある読者にとっては有益な説明も別の読者にとっては不必要かもしれない。そこで、本書の解説を参考にして各問ごとに、不必要な部分は省いて、自分用の解説を自分の力でノートに書くことをすすめておきたい。つまり、自分用のノートを自分の手で作り上げるのである。この作業に耐えたとき、難しそうに思えた物理も読者のものとなろう。」 
  • 坂間勇師と共同で原子核物理を研究していた。

著作 Edit

ーー

Amazon




*1 戦時中に軍部と文科省が設置した英才教育機関。現在のお茶の水女子大、筑波大、広島大、金沢大、京都大に存在した
*2 駿台教育フォーラム26号
*3 朝永振一郎の弟子