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TITLE:再受験・仮面浪人 *再受験 [#r761aafe] -主に高校を卒業してから、または中退後および在学中に、希望する大学の入学試験のための準備をすること、またはそういった状態にある受験生(再受験生と呼ぶ)のこと。 -広義には、仮面浪人(後述)のことも含める。 **特徴 [#ta557a7c] -1~2浪相当の年齢的に普通の浪人生と何ら変わりない人、大卒の人、中退、在学(仮面浪人)or 休学の人もいて年齢もバラバラである。 --中には担任、講師と同年代かもっと上の人もいる。 --秋山仁師が、予備校で再受験多浪中のかつての同級生に再会したエピソードもある。 -医学部コースに多数在籍(特に市谷校舎)。 --人によっては仕事をしながらという人もいる。 -東京では伝統的に、早稲田→東大、明治→早稲田を目指す人が多い。 -高校出たての浪人生との見分け方は様々であるが往々にして近寄りがたいオーラを放っている。暇があれば勉強している。故に割と孤独な方々が多い。 --しかし、再受験生同士でかたまっているのを見かけることがある(特に市谷校舎)。 --話してみるとフレンドリーな方も多く、高卒すぐの浪人生からするとお兄さん、お姉さん的な存在になることもある。 -年齢的に多浪生と見分けがつきづらい。 --ただし、多浪生と違い%%小汚なくない%%予備校に慣れてる感がない。 -人生を変えて受験に望んでいるだけあって真面目な方が多い。 -時々、編入試験に合格し学期途中に姿を消す。 -合格率はなかなかいい。 -教務も志望校や講習などについてなかなか口出しできないようだ(特に仮面浪人は志望校しか受けなくていいため、教務の言うことを聞く動機が余計に薄い)。 -大島師によると70歳の女性がいたことも。その人自身は京大卒だが、「家族が東大だから自分も東大に行きたい」という理由で駿台に来ていたらしい。 -駿台が面白そうだからという理由で入った人もいる。 --息子が駿台で浪人することになったため、ならば自分もと入学した65歳の男性が横浜校にいたらしい。 しかも毎日のように講師室へと足を運び質問をしていたので一部の生徒が講師と勘違いしていた。 この際秋本吉徳師に敬語を使わせたということで一部の講師は伝説のように話している。 なおその男性は二浪した。 --同様の事例として、興味本位で夏期講習の日本現代史徹底整理(須藤公博師担当・横浜校)を受講しに来ていた70代の男性もいた。 ---CORE講座であり、受講生もそれなりに多い講座なので駿台側もどう対処するか迷っていたが、結果的に須藤師の元に回って来たらしい。 ---師よりも20歳以上年上であるため、恒例の説教もできず、説明の度に「そうそう」「そんなこともあったなぁ」などとリアクションをしていたため、授業の進行的にはやりづらかったらしいが、正に戦後史にあたる世代を生きてきた人の生の声を聞きながらそれを授業に活かすことができたので、師にとっても他の受講生にとっても有意義なものになったらしい。 ---- *仮面浪人 [#z89a910b] -仮面浪人(かめんろうにん)とは、大学に入学・在籍しながら、それとは別の希望する大学や希望する学部の入学試験のための勉強をしている状態にある学生・受験生の俗称。 -簡単に言うと、大学に在籍しながら(大学生の仮面を被って)浪人すること。 -やっていることが類似するため混同されがちだが、再受験とは微妙に意味が異なる。 --本来の意味の「再受験」は、「大学進学・卒業後になって進路変更を思いつき、別の大学・学部を志望し直す」という意味合いが強い。 --このため、「仮面浪人をすることをあらかじめ意図して、本来志望していなかった大学に入る」というのは、厳密には「再受験」とは異なる。 **特徴 [#qdb08eab] -略して「仮浪(かろう)」とも言う。 -仮面浪人自体は昔から存在し、在籍浪人などと呼ばれていた。 -1980年代半ば頃から一般に使われ始めた。 -近年は仮面浪人に関する本も出ており、知名度も上がってきた。 -ただし、大学に籍だけ置いて休学して浪人するのは、大学には通っていないので、本来の意味の「仮面浪人」ではない。 -普通に浪人するより様々な面でメリットがあると言われている。 --大きなメリットとして、滑り止めを受験する必要がないことが挙げられる。 ---入試が不本意な結果に終わった場合、入学と同時に休学すれば、入学金プラス授業料の半額程度の休学費用(大学にもよるが20万円弱)を払うことで学籍を1年間キープできる。このため第一志望のみに集中できる。 ---滑り止め校を受験する必要もなくなることから受験料を最小限に絞ることができ、結果的に休学費用の方が安くなることも多い。 --仮面浪人中に学力が伸びなかった(下がった)場合でも、現役時代より学歴が下がることはない。 --自己申告しない限り、多浪したのか純粋な再受験なのか他人には分からない。 ---実際、「多浪」を名乗るSNSインフルエンサーの中には、実際の経歴を見ると仮面浪人・再受験であるにもかかわらず、さも高校卒業後に純粋な多浪を経て入学したかのような宣伝文句を使っている人も存在する。 //---最近は「9浪はまい」や「重症理三病患者阿修羅」など、仮浪・再受験なのに純多浪のように装う多浪詐欺師も存在する。 -デメリットとしては、大学・予備校で学費が二倍かかる、大学にも通う場合は普通の浪人生より受験勉強時間が少なくなる、など。 -受験勉強しながら、大学にも通い大学の単位も全部取ることを「フル単仮面」と言う。 --成功すると尊敬、称賛されるが、普通は共倒れして不合格かつ留年という地獄が待っている。 -伝統的に、早稲田→東大、明治→早稲田を狙う仮面が多い。 -首都圏では市谷校舎に多数棲息し、中には東大理一、理二や慶應医に籍を置いている人もいる。 -名古屋市立大学薬学部、早稲田大学教育学部理学科生物専修、東京理科大学薬学部など、伝統的に医学部再受験生がはじめから仮面浪人目的で多数在籍する大学・学部もある。 --しかし、近年医学部を中心に休学許可が出にくくなっていることも事実である。 ---奈良県立医科大学では理三落ち、京医落ちの灘高生が大量に後期試験で合格し、休学するが、このせいで地元である奈良県の生徒が入りにくくなってしまった。 さらに彼らの多くは第一志望に合格した場合、奈県医を退学するため、空洞化が起こる。こうした事態を受けて大学側は入学時に「退学しない」という誓約書をかかせるようになった。それでも、毎年何人かは完全仮面の末、京大医、阪大医、京府医大に転校(?)するらしい。 -近年では、一橋経済(後期で英数で入れるため理系仮面も含まれ、東京大学理科IV類とも言われている)、京大総人に仮面が多い。 -大学によっては、前の大学で取得した単位を引き継ぎできる(単位認定)ことがある。 -Wikipediaの「著名な仮面浪人経験者」という節は、進路変更による普通の再受験まで仮面浪人に含んでおり、正確性に疑問が呈されている。 **仮面浪人が主人公の作品 [#id115bbf] -冬物語 --一浪で進学した八千代商科大学を休学、実質的に二浪の末、専修大学に補欠合格。 -東京大学物語 --早稲田大学政治経済学部で仮面浪人し、1年後に後期入試(前期入試は受験放棄)で東京大学文科一類へ進学。
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TITLE:再受験・仮面浪人 *再受験 [#r761aafe] -主に高校を卒業してから、または中退後および在学中に、希望する大学の入学試験のための準備をすること、またはそういった状態にある受験生(再受験生と呼ぶ)のこと。 -広義には、仮面浪人(後述)のことも含める。 **特徴 [#ta557a7c] -1~2浪相当の年齢的に普通の浪人生と何ら変わりない人、大卒の人、中退、在学(仮面浪人)or 休学の人もいて年齢もバラバラである。 --中には担任、講師と同年代かもっと上の人もいる。 --秋山仁師が、予備校で再受験多浪中のかつての同級生に再会したエピソードもある。 -医学部コースに多数在籍(特に市谷校舎)。 --人によっては仕事をしながらという人もいる。 -東京では伝統的に、早稲田→東大、明治→早稲田を目指す人が多い。 -高校出たての浪人生との見分け方は様々であるが往々にして近寄りがたいオーラを放っている。暇があれば勉強している。故に割と孤独な方々が多い。 --しかし、再受験生同士でかたまっているのを見かけることがある(特に市谷校舎)。 --話してみるとフレンドリーな方も多く、高卒すぐの浪人生からするとお兄さん、お姉さん的な存在になることもある。 -年齢的に多浪生と見分けがつきづらい。 --ただし、多浪生と違い%%小汚なくない%%予備校に慣れてる感がない。 -人生を変えて受験に望んでいるだけあって真面目な方が多い。 -時々、編入試験に合格し学期途中に姿を消す。 -合格率はなかなかいい。 -教務も志望校や講習などについてなかなか口出しできないようだ(特に仮面浪人は志望校しか受けなくていいため、教務の言うことを聞く動機が余計に薄い)。 -大島師によると70歳の女性がいたことも。その人自身は京大卒だが、「家族が東大だから自分も東大に行きたい」という理由で駿台に来ていたらしい。 -駿台が面白そうだからという理由で入った人もいる。 --息子が駿台で浪人することになったため、ならば自分もと入学した65歳の男性が横浜校にいたらしい。 しかも毎日のように講師室へと足を運び質問をしていたので一部の生徒が講師と勘違いしていた。 この際秋本吉徳師に敬語を使わせたということで一部の講師は伝説のように話している。 なおその男性は二浪した。 --同様の事例として、興味本位で夏期講習の日本現代史徹底整理(須藤公博師担当・横浜校)を受講しに来ていた70代の男性もいた。 ---CORE講座であり、受講生もそれなりに多い講座なので駿台側もどう対処するか迷っていたが、結果的に須藤師の元に回って来たらしい。 ---師よりも20歳以上年上であるため、恒例の説教もできず、説明の度に「そうそう」「そんなこともあったなぁ」などとリアクションをしていたため、授業の進行的にはやりづらかったらしいが、正に戦後史にあたる世代を生きてきた人の生の声を聞きながらそれを授業に活かすことができたので、師にとっても他の受講生にとっても有意義なものになったらしい。 ---- *仮面浪人 [#z89a910b] -仮面浪人(かめんろうにん)とは、大学に入学・在籍しながら、それとは別の希望する大学や希望する学部の入学試験のための勉強をしている状態にある学生・受験生の俗称。 -簡単に言うと、大学に在籍しながら(大学生の仮面を被って)浪人すること。 -やっていることが類似するため混同されがちだが、再受験とは微妙に意味が異なる。 --本来の意味の「再受験」は、「大学進学・卒業後になって進路変更を思いつき、別の大学・学部を志望し直す」という意味合いが強い。 --このため、「仮面浪人をすることをあらかじめ意図して、本来志望していなかった大学に入る」というのは、厳密には「再受験」とは異なる。 **特徴 [#qdb08eab] -略して「仮浪(かろう)」とも言う。 -仮面浪人自体は昔から存在し、在籍浪人などと呼ばれていた。 -1980年代半ば頃から一般に使われ始めた。 -近年は仮面浪人に関する本も出ており、知名度も上がってきた。 -ただし、大学に籍だけ置いて休学して浪人するのは、大学には通っていないので、本来の意味の「仮面浪人」ではない。 -普通に浪人するより様々な面でメリットがあると言われている。 --大きなメリットとして、滑り止めを受験する必要がないことが挙げられる。 ---入試が不本意な結果に終わった場合、入学と同時に休学すれば、入学金プラス授業料の半額程度の休学費用(大学にもよるが20万円弱)を払うことで学籍を1年間キープできる。このため第一志望のみに集中できる。 ---滑り止め校を受験する必要もなくなることから受験料を最小限に絞ることができ、結果的に休学費用の方が安くなることも多い。 --仮面浪人中に学力が伸びなかった(下がった)場合でも、現役時代より学歴が下がることはない。 --自己申告しない限り、多浪したのか純粋な再受験なのか他人には分からない。 ---実際、「多浪」を名乗るSNSインフルエンサーの中には、実際の経歴を見ると仮面浪人・再受験であるにもかかわらず、さも高校卒業後に純粋な多浪を経て入学したかのような宣伝文句を使っている人も存在する。 //---最近は「9浪はまい」や「重症理三病患者阿修羅」など、仮浪・再受験なのに純多浪のように装う多浪詐欺師も存在する。 -デメリットとしては、大学・予備校で学費が二倍かかる、大学にも通う場合は普通の浪人生より受験勉強時間が少なくなる、など。 -受験勉強しながら、大学にも通い大学の単位も全部取ることを「フル単仮面」と言う。 --成功すると尊敬、称賛されるが、普通は共倒れして不合格かつ留年という地獄が待っている。 -伝統的に、早稲田→東大、明治→早稲田を狙う仮面が多い。 -首都圏では市谷校舎に多数棲息し、中には東大理一、理二や慶應医に籍を置いている人もいる。 -名古屋市立大学薬学部、早稲田大学教育学部理学科生物専修、東京理科大学薬学部など、伝統的に医学部再受験生がはじめから仮面浪人目的で多数在籍する大学・学部もある。 --しかし、近年医学部を中心に休学許可が出にくくなっていることも事実である。 ---奈良県立医科大学では理三落ち、京医落ちの灘高生が大量に後期試験で合格し、休学するが、このせいで地元である奈良県の生徒が入りにくくなってしまった。 さらに彼らの多くは第一志望に合格した場合、奈県医を退学するため、空洞化が起こる。こうした事態を受けて大学側は入学時に「退学しない」という誓約書をかかせるようになった。それでも、毎年何人かは完全仮面の末、京大医、阪大医、京府医大に転校(?)するらしい。 -近年では、一橋経済(後期で英数で入れるため理系仮面も含まれ、東京大学理科IV類とも言われている)、京大総人に仮面が多い。 -大学によっては、前の大学で取得した単位を引き継ぎできる(単位認定)ことがある。 -Wikipediaの「著名な仮面浪人経験者」という節は、進路変更による普通の再受験まで仮面浪人に含んでおり、正確性に疑問が呈されている。 **仮面浪人が主人公の作品 [#id115bbf] -冬物語 --一浪で進学した八千代商科大学を休学、実質的に二浪の末、専修大学に補欠合格。 -東京大学物語 --早稲田大学政治経済学部で仮面浪人し、1年後に後期入試(前期入試は受験放棄)で東京大学文科一類へ進学。
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