入門英文問題精講 4訂版

『入門 英文問題精講 4訂版』は、竹岡広信師の著書。

概要

• 旺文社の「入門問題精講シリーズ」（同社の「標準問題精講シリーズ」の姉妹編）の一冊。
  • 標準問題精講シリーズは、元々は原仙作著『英文標準問題精講』から始まったものである。昭和時代、同書は英語参考書の代表格として受験生に人気だった。
  • 英語は「入門 ◯◯問題精講」だが、他科目は「◯◯入門問題精講」になっている。
• 英文必修問題精講（初版）→必修 英文問題精講（改訂版）→入門 英文問題精講（3訂版）と、改訂の度に書名変更されており、非常に紛らわしいので古本を買う場合は要注意。
  • ちなみに、本書の姉妹書で、戸澤全崇師が改訂版まで執筆（共著）していた『入門 英語長文問題精講』も、必修 英語長文問題精講（初版）→入門 英語長文問題精講（改訂版）→入門英語長文問題精講（3訂版）と書名変更されている。

特徴

• 竹岡広信師が、大御所の宇佐美光昭先生*1を引き継いで改訂した。
• 「4訂版」となっているが、竹岡師が全面改訂しており、事実上の新刊である。
  • 余談だが、宇佐美氏は完全に業界を引退したわけではないようで、2021年に改訂された中原道喜先生の『基礎英文問題精講 4訂版』を補訂している。
  • ちなみに本書を執筆している時、竹岡師は「なんで俺がこんな簡単なの書かなあかんねん」とボヤいていたらしい。ならなぜ執筆依頼を受けたのだろうか？

• 師の参考書としては珍しい、初級者向けの内容。
  • 執筆時の理念はYouTubeで語られている。動画はこちら。
  • 普段は多読を唱える竹岡師であるが、本書や動画ではしっかりと品詞や文法を考えながら読むことが言われている。「精読力なくして多読なし」ということなのだろう。
• 品詞の説明から始まり、苦手な人でもじっくりと取り組むことができる。
  • 精読力を付けるのに適している。
• なお、『英文問題精講』は、入門・基礎・標準で著者が異なるため、難易ですみわけはされているものの互換性は低い。

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