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*数学科講師陣概説 [#d8666725] -小林隆章師、森茂樹師、雲幸一郎師など、駿台のトップ講師であるのはもちろん、受験数学界のトップと言ってもよい講師が在籍している。 --現在のトップクラスを担当しているのは、小林隆章師・森茂樹師以外はほぼSEGと言っても過言ではない。雲孝夫師や吉原修一郎師が代表例。 -層の厚い講師陣のなかでも、それを代表する最も有力な講師として、駿台関東数学科BIG3《雲幸一郎/小林隆章/森茂樹》の三師の存在がまず挙げられる。以下、BIG3の特徴を簡単に書く --雲幸一郎師は、本質に焦点を当てた授業を展開し、本当に分かっておかなければいけない基礎を身に着け、余計な知識に囚われずに比較的自然な発想で解答できるように指導する。講義はシンプルで洗練されており情報量はあまり多くないが、全体的に丁寧に分かりやすく説明するため、幅広い層からの支持を得ている講師である。 --小林隆章師は、原理に焦点を当てた授業を展開し、時には高校数学の範囲を越えてまでも問題の着想を原理から解説し、構造を捉えてから論理的に解答を組み立てるように指導する。講義は非常に密度が高く、図や論理記号を多用し発想や解法のポイントを徹底して解説するため、誰が受けても多くを学ぶことができる講師である。 --森茂樹師は、解法に焦点を当てた授業を展開し、定石となっている解法を状況に応じて使いこなせるようにした上で、実戦では工夫・修正を施した解答を作れるように指導する。講義はスピーディーで、問題の特徴を分析してからさらっと鮮やかな解法が示されるため、上級者にもさらに高度な数学を垣間見せてくれる講師である。 ---大島保彦師曰く、純粋数学出身の雲師はとにかく無駄が省かれた洗練された解答を、純粋応用数学出身の小林師は視覚的にも表現された分かりやすい解答を、数理物理出身の森師は多少の計算は厭わず定石に落とし込まれた解答を、それぞれ好む傾向があり、それは蓄積された経験に基づく思考の根源的な部分(パソコンで言うOS)の違いの現れだとのこと。同じ数学に対して、非常に高いレベルでまとまっていながらも、オリジナリティ溢れる三者三様の見方、考え方を持っていて、そのどれもが多くの生徒に支持されているのは、まさに三師のトップ講師としての凄さであろう。 ---ちなみに、関西における駿台関東数学科BIG3のような存在として駿台関西数学科四天王(杉山義明、米村明芳、三森司、吉岡高志の4師)が挙げられる。 -BIG3(60代付近)以外のベテラン講師としては、古くから出講している中では大澤章一師、小番潤師、鹿野俊之師、須長淳一師、齋藤寛靖師、光田義師らが有名。 -中堅年代(50代)で有名どころといえば、雲孝夫師、桂祐一郎師、石川博也師、清宮義幸師あたり。 -次世代(40代)としては、吉原修一郎師、戸ヶ崎秀樹師、宮崎裕茂師、山本崇太師、永島豪師、若月一模師などが挙げられる。 --若手は師ごとに中心活動エリアがほぼ固定されている。将来お茶の水や市谷に飛び出すのが誰か楽しみである。 ---吉原師→池袋、永島師→千葉、戸ヶ崎師→津田沼、宮崎師→柏、山本師→大宮・札幌、若月師→自由が丘という具合。 -講師の間で季節講習などの持ちコマ数に最も差が出る教科。ほぼ毎日3階建てで休みなく授業を行う講師もいれば、ほとんど授業がない講師もいる。 --季節講習における若手の活躍が目立ってきた。 -次世代を担う若手の層が薄い。 --現在「若手」と言われている師は主に40代。本当に若い師はほとんどいない。 --特に、駿台らしい正統派な若手が少ないのが問題点である。 --近年、20代〜30代前半の若手としては上岡駿介師、牛久保智仁師、降旗安曇師が台頭しており、出講クラス、校舎を考えるとどちらもかなりの若手ホープである。 --近年、次世代講師の流出が多く見られる。高齢化するベテラン講師陣による講座独占などの影響もあるのだろうか。 ---吉原修一郎師が東進HPに掲載された。駿台とは兼務のようだが、これでますます数学科の次世代講師の層が薄くなったのは間違いない。 ---なお本wikiには師の粘着アンチがいる。(その投稿時間帯から生徒ではなく嫉妬する講師であろう)師は2020年度に映像授業を担当したことで人気が急上昇し、講習で多くの締切講座を出すに至ったが、肯定的な情報は締切講座数の増加など客観的事実であっても即座に削除される。 -他の教科ではありがちな東西間の派閥争いが全く話題にならない教科の一つ。 --おそらく、東西間での指導方針が一致しているからだと思われる。 --BIG3や関西数学科四天王の間では特に、指導方針の共通性が垣間見える。 --どちらも「本質を理解し、定石を抑えていくべき」という指導方針。
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*数学科講師一覧 [#n4f2621c] 西日本のみに出講する講師は[[西日本のみに出講する講師>講師陣/西日本]]を参照してください。 //五十音順に配列してください **あ~お [#z9732d3e] [[相川雅昭]]、[[青木亮二]]、[[赤澤貴久]]、[[荒木重蔵]]、[[飯田啓介]]、[[石川博也]]、[[伊藤馨]]、[[伊藤愁一]]、[[伊藤章吾]]、[[伊奈晶比古]]、上野尚人、上岡駿介、牛久保智仁、[[永曽仙夫]]、[[大澤章一]]、[[大塚健司]]、[[大塚美紀生]]、[[大淵智勝]]、[[大村浩二]]、[[大山壇]]、[[奥本望]]、小沢英雄、[[小野敦]] **か~こ [#cb06308e] [[桂祐一郎]]、上村正、[[亀田隆]]、[[唐沢治]]、[[北田雄一]]、[[北村正裕]]、[[木下佳典]]、[[木村浩二]]、[[桐山宣雄]]、[[雲幸一郎]]、[[雲孝夫]]、[[木暮勇人]]、[[小島敏久]]、[[小寺智也]]、[[小林隆章]]、[[小松崎和子]] **さ~そ [#m4fd24f5] [[齋藤大成]]、[[齋藤寛靖]]、[[佐々木信夫]]、佐野一、[[澤野勉]]、塩谷洋太、[[鹿野俊之]]、[[鹿野竜也]]、重光俊佐、篠宮正樹、[[清水厚司]]、[[白石暁織]]、[[鈴木一哉]]、[[須長淳一]]、[[清史弘]]、[[清宮義幸]]、[[関谷昌卓]]、[[相馬由加子]] **た~と [#hc1275d5] [[高瀬仁宏]]、[[高谷唯人]]、[[高村正樹]]、[[蓼沼純二郎]]、[[谷周樹]]、[[手島史夫]]、[[戸ヶ崎秀樹]]、[[戸田洋]]、[[鳥羽博]] **な~の [#lcaa8209] [[永島豪]]、[[中條一秀]]、[[中谷雅大]]、[[西野秀俊]]、[[野﨑優]]、野津太一 **は〜ほ [#k5b79fd5] 波田野茂男、馬場博之、[[原成人]]、[[柊あや]]、[[樋渡修]]、[[福島伊知郎]]、[[福永至]]、[[藤井元紀]]、[[藤原新]]、降旗安曇、[[古田兵治]]、黄哲也 **ま~も [#zc8da061] [[松田梓]]、[[三浦勇二]]、[[光田義]]、[[宮崎裕茂]]、[[森茂樹]] **や~よ [#k77645d1] [[矢加部淳]]、[[山崎将司]]、山口豊久、[[山瀬尊久]]、[[山中知明]]、[[山本崇太]]、[[山家牧人]]、[[吉野和彦]]、[[吉原修一郎]]、[[米津恵美子]] **わ~ [#o7bb110c] [[若月一模]]、[[渡辺美佳]] *数学科講師陣概説 [#d8666725] -小林隆章師、森茂樹師、雲幸一郎師など、駿台のトップ講師であるのはもちろん、受験数学界のトップと言ってもよい講師が在籍している。 --現在のトップクラスを担当しているのは、小林隆章師・森茂樹師以外はほぼSEGと言っても過言ではない。雲孝夫師や吉原修一郎師が代表例。 -層の厚い講師陣のなかでも、それを代表する最も有力な講師として、駿台関東数学科BIG3《雲幸一郎/小林隆章/森茂樹》の三師の存在がまず挙げられる。以下、BIG3の特徴を簡単に書く --雲幸一郎師は、本質に焦点を当てた授業を展開し、本当に分かっておかなければいけない基礎を身に着け、余計な知識に囚われずに比較的自然な発想で解答できるように指導する。講義はシンプルで洗練されており情報量はあまり多くないが、全体的に丁寧に分かりやすく説明するため、幅広い層からの支持を得ている講師である。 --小林隆章師は、原理に焦点を当てた授業を展開し、時には高校数学の範囲を越えてまでも問題の着想を原理から解説し、構造を捉えてから論理的に解答を組み立てるように指導する。講義は非常に密度が高く、図や論理記号を多用し発想や解法のポイントを徹底して解説するため、誰が受けても多くを学ぶことができる講師である。 --森茂樹師は、解法に焦点を当てた授業を展開し、定石となっている解法を状況に応じて使いこなせるようにした上で、実戦では工夫・修正を施した解答を作れるように指導する。講義はスピーディーで、問題の特徴を分析してからさらっと鮮やかな解法が示されるため、上級者にもさらに高度な数学を垣間見せてくれる講師である。 ---大島保彦師曰く、純粋数学出身の雲師はとにかく無駄が省かれた洗練された解答を、純粋応用数学出身の小林師は視覚的にも表現された分かりやすい解答を、数理物理出身の森師は多少の計算は厭わず定石に落とし込まれた解答を、それぞれ好む傾向があり、それは蓄積された経験に基づく思考の根源的な部分(パソコンで言うOS)の違いの現れだとのこと。同じ数学に対して、非常に高いレベルでまとまっていながらも、オリジナリティ溢れる三者三様の見方、考え方を持っていて、そのどれもが多くの生徒に支持されているのは、まさに三師のトップ講師としての凄さであろう。 ---ちなみに、関西における駿台関東数学科BIG3のような存在として駿台関西数学科四天王(杉山義明、米村明芳、三森司、吉岡高志の4師)が挙げられる。 -BIG3(60代付近)以外のベテラン講師としては、古くから出講している中では大澤章一師、小番潤師、鹿野俊之師、須長淳一師、齋藤寛靖師、光田義師らが有名。 -中堅年代(50代)で有名どころといえば、雲孝夫師、桂祐一郎師、石川博也師、清宮義幸師あたり。 -次世代(40代)としては、吉原修一郎師、戸ヶ崎秀樹師、宮崎裕茂師、山本崇太師、永島豪師、若月一模師などが挙げられる。 --若手は師ごとに中心活動エリアがほぼ固定されている。将来お茶の水や市谷に飛び出すのが誰か楽しみである。 ---吉原師→池袋、永島師→千葉、戸ヶ崎師→津田沼、宮崎師→柏、山本師→大宮・札幌、若月師→自由が丘という具合。 -講師の間で季節講習などの持ちコマ数に最も差が出る教科。ほぼ毎日3階建てで休みなく授業を行う講師もいれば、ほとんど授業がない講師もいる。 --季節講習における若手の活躍が目立ってきた。 -次世代を担う若手の層が薄い。 --現在「若手」と言われている師は主に40代。本当に若い師はほとんどいない。 --特に、駿台らしい正統派な若手が少ないのが問題点である。 --近年、20代〜30代前半の若手としては上岡駿介師、牛久保智仁師、降旗安曇師が台頭しており、出講クラス、校舎を考えるとどちらもかなりの若手ホープである。 --近年、次世代講師の流出が多く見られる。高齢化するベテラン講師陣による講座独占などの影響もあるのだろうか。 ---吉原修一郎師が東進HPに掲載された。駿台とは兼務のようだが、これでますます数学科の次世代講師の層が薄くなったのは間違いない。 ---なお本wikiには師の粘着アンチがいる。(その投稿時間帯から生徒ではなく嫉妬する講師であろう)師は2020年度に映像授業を担当したことで人気が急上昇し、講習で多くの締切講座を出すに至ったが、肯定的な情報は締切講座数の増加など客観的事実であっても即座に削除される。 -他の教科ではありがちな東西間の派閥争いが全く話題にならない教科の一つ。 --おそらく、東西間での指導方針が一致しているからだと思われる。 --BIG3や関西数学科四天王の間では特に、指導方針の共通性が垣間見える。 --どちらも「本質を理解し、定石を抑えていくべき」という指導方針。 **歴史 [#e151e75d] -駿台数学科は古くは''3N''、あるいは''3N+Y''と呼ばれる中田義元、根岸世雄、野澤悍や山本茂年らが主導していた。 --1980年代に入ると、後進の世代として長岡亮介、秋山仁、小島敏久が、さらにそれに続く世代として小林隆章、西岡康夫、西山清二、長岡恭史が教壇に立ちはじめ、次々と人気講師の座に着いた(長岡恭、西岡、西山、小林を''新進3N+K''と称する者もいた)。 //長岡亮師はむしろ4N+Yとして上の世代と一緒にされていた。 --1990年代に入ると西山、秋山、西岡、長岡恭、長岡亮が相次いで駿台を去り、小島は代ゼミとの掛け持ちを開始し、その一方で、長岡亮、秋山とほぼ同世代の中村徹、安田亨、小林隆とほぼ同世代の雲幸一郎、森茂樹など他予備校の人気講師が駿台に移籍してきた。 これと前後するように、昭和の時代から教鞭を執り続けてきた講師らが一人また一人教壇を降り、2000年代に入ると小島、安田が第一線を退き、現在の駿台数学科の中核となる講師陣が形成された。 --3N+Y時代に関西数学科で主導権を握っていた御三家《[[上田惇巳>駿台大阪校wiki:上田惇巳]]、[[青塚剛志>駿台大阪校wiki:青塚剛志]]、[[細野陽一>駿台大阪校wiki:細野陽一]]》の主任である上田師と野澤師の関係は良好であった模様。 -上記の文に登場する人物は、いずれも、それぞれの時代で、駿台のみならず受験数学界をリードしてきた講師たちである。どうでもいいが、イニシャルがNとKが多い。 -若手時代から唯一の保守派と呼ばれそれでも人気講師として駿台にのみ籍を置いた小林隆章師が今も厚遇されているのは当然とも言える。 -しかしながら、BIG3も50〜60代のベテランとなり、彼らが30代の頃からオリジナル講座(小林師に至っては彼が20代の時から「入試数学の盲点」を担当している)や著書などを通じ予備校内外で活躍していたことを考えると、現時点でこの三師に迫るようなずば抜けた実力、知名度を兼ね備えた若手講師は非常に少ない。この点で30代の若手が台頭しつつある英語科、物理科、化学科とは事情が異なる。 #br
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