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英語構文詳解
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*概要 [#z01388d0] -[[伊藤和夫]]師の著作。 -かつては、『基本英文700選』『[[英文法頻出問題演習>新・英文法頻出問題演習]]』とともに「''伊藤和夫の三種の神器''」と呼ばれていた。 *特徴 [#d33d400b] -整序英作文の演習を通して英語の基本構造を理解してもらうことを意図した参考書。 --あくまで英語の基本構造を理解してもらうことが主目的であるが、整序は英作文の根幹を成す能力なので、英作文が極端に苦手な人はここから始めると良い。 --序文を書いている[[鈴木長十]]師は「英語構文の真髄を体得させることに成功している」と絶賛している。 -執筆された年代が近い[[英文解釈教室]]と対にして語られることが多い。 --英文解釈教室が「英米人によって書かれた英文を、英語の原理原則を理解し使いこなして読めるようにする」ものであるとすれば、英語構文詳解は「英語の原理原則を理解し使いこなすことで、自分で英文をくみたてられるようにする」ものといってよいだろう。 --同じ内容を一方は英文解釈、一方は整序英作文を題材に説明しており、表と裏のような関係になっている。章立てもほぼ同じ順番。 --なので、この本の後に[[英文解釈教室]]を学習する学生も多かったらしい。 -本書の[[伊藤和夫]]師の説明も、師のほかの著作と同様、現在流通している一般的な参考書とくらべると、硬めである。 --1975年に書かれたものであるので、ある程度文章が硬いのはやむをえないところではある。 --硬質な説明が続くとはいえ、非常に理屈っぽく書かれているので、我慢して根気強く読めば得るものは多いだろう。 --もっとも、[[伊藤和夫]]の参考書は概して古色蒼然としていて英文解釈教室やビジュアル英文解釈以外の参考書に手をだす必要は無いという異見も世間にはある。 ---どれくらい古色蒼然としてるかというと、第3文型のことを第3形式というくらい古い。 -「英文法頻出問題演習」「[[基本英文700選]]」「[[英文解釈教室]]」とともに駿台の指定教材だった。 --いささか知名度の点で他の著作に劣るのは、ぱっと手にとったら整序英作文の本に見えるのに題名は「英語構文詳解」で、何を目的とした本かわかりにくいからもしれない。 --なお、伊藤和夫師は同じ例文を使いまわす傾向があり、半数近くは『[[基本英文700選]]』と連動している。 -伊藤師いわく「学生が英語学習に際して持つことの多い問題点をあつめこれにたいする解答を体系的にまとめたという性格をもっている参考書である」とのこと。 --「現在分詞と過去分詞はどうちがいますか」という質問がその具体例の一つにあげられている -他の著作に隠れて知名度はいまいちだが、複数の講師が薦めている。 --例えば[[久山道彦]]師は伊藤師の隠れた名著だと絶賛している。また「高級な話も詰まったなかなかにレベルの高い問題集」とも仰っていた。 ---参考までに久山師の勧める解き方を述べる。 「一周目、exerciseは難しいから例題だけ解く。解説を読んでお爺ちゃん達の小言を聞く。厳しいことを言ってきますが、めげない。そして二周目、間違えた例題とexerciseを解く。また小言を言われる。三周目、全部解く。」 高橋善昭師が推奨する英文解釈教室の学習法に近い。
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*概要 [#z01388d0] -[[伊藤和夫]]師の著作。 -かつては、『基本英文700選』『[[英文法頻出問題演習>新・英文法頻出問題演習]]』とともに「''伊藤和夫の三種の神器''」と呼ばれていた。 *特徴 [#d33d400b] -整序英作文の演習を通して英語の基本構造を理解してもらうことを意図した参考書。 --あくまで英語の基本構造を理解してもらうことが主目的であるが、整序は英作文の根幹を成す能力なので、英作文が極端に苦手な人はここから始めると良い。 --序文を書いている[[鈴木長十]]師は「英語構文の真髄を体得させることに成功している」と絶賛している。 -執筆された年代が近い[[英文解釈教室]]と対にして語られることが多い。 --英文解釈教室が「英米人によって書かれた英文を、英語の原理原則を理解し使いこなして読めるようにする」ものであるとすれば、英語構文詳解は「英語の原理原則を理解し使いこなすことで、自分で英文をくみたてられるようにする」ものといってよいだろう。 --同じ内容を一方は英文解釈、一方は整序英作文を題材に説明しており、表と裏のような関係になっている。章立てもほぼ同じ順番。 --なので、この本の後に[[英文解釈教室]]を学習する学生も多かったらしい。 -本書の[[伊藤和夫]]師の説明も、師のほかの著作と同様、現在流通している一般的な参考書とくらべると、硬めである。 --1975年に書かれたものであるので、ある程度文章が硬いのはやむをえないところではある。 --硬質な説明が続くとはいえ、非常に理屈っぽく書かれているので、我慢して根気強く読めば得るものは多いだろう。 --もっとも、[[伊藤和夫]]の参考書は概して古色蒼然としていて英文解釈教室やビジュアル英文解釈以外の参考書に手をだす必要は無いという異見も世間にはある。 ---どれくらい古色蒼然としてるかというと、第3文型のことを第3形式というくらい古い。 -「英文法頻出問題演習」「[[基本英文700選]]」「[[英文解釈教室]]」とともに駿台の指定教材だった。 --いささか知名度の点で他の著作に劣るのは、ぱっと手にとったら整序英作文の本に見えるのに題名は「英語構文詳解」で、何を目的とした本かわかりにくいからもしれない。 --なお、伊藤和夫師は同じ例文を使いまわす傾向があり、半数近くは『[[基本英文700選]]』と連動している。 -伊藤師いわく「学生が英語学習に際して持つことの多い問題点をあつめこれにたいする解答を体系的にまとめたという性格をもっている参考書である」とのこと。 --「現在分詞と過去分詞はどうちがいますか」という質問がその具体例の一つにあげられている -他の著作に隠れて知名度はいまいちだが、複数の講師が薦めている。 --例えば[[久山道彦]]師は伊藤師の隠れた名著だと絶賛している。また「高級な話も詰まったなかなかにレベルの高い問題集」とも仰っていた。 ---参考までに久山師の勧める解き方を述べる。 「一周目、exerciseは難しいから例題だけ解く。解説を読んでお爺ちゃん達の小言を聞く。厳しいことを言ってきますが、めげない。そして二周目、間違えた例題とexerciseを解く。また小言を言われる。三周目、全部解く。」 高橋善昭師が推奨する英文解釈教室の学習法に近い。
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