現役生にとっては高3への橋渡しに、高卒生にとっては基礎を見つめ直すステップとして設置されているのが春期講習の各講座である。数学は現役生はまだ演習量が不足しており、高卒生との差はかなりある。最難関・数学Ⅲや東大理系数学、東大文系数学等のレベルの高い講座を取り、目標とするレベルを体感しておくとよい。一方高卒生はこれからの1年で飛躍の可能性を大いに秘めているのが数学である。自分は数学が得意であると思っている人でも、どこかしら穴がある場合は多い。そこを埋めるには各自でやっても全く構わないが、不安であるならば数学分野別完全攻略シリーズや数学総復習といった各講座を利用するのも手。大学別対策講座は現役生に対してのアナウンス的な意味合いが強い。もちろん今まで異なる予備校に通っていて今年は駿台で頑張ろうという人ならば受講してみるとよい。現役時と同じ校舎で浪人する場合は、担当講師が現役のときに習っていた人と同じこともある。その人の講義の仕方、進み具合は(特別な事情がない限り)分かっているはずである。駿台では分野を分けて数名の講師が担当するシステムを採用しており、もし習ったことがない講師がいるなら受講してみるとよい。一方医系対策講座は別。ただこの講座はかなり高いレベルで(最難関・数学Ⅲレベルと比肩する位)、また医学部特有の形式に慣れさせるためのものである。更に対象が最難関と呼ばれる大学の志望者に絞られるから、地方国立や私立はスーパーレベルでも(この時期だからという点を除いても)良いかもしれない。余談だが、春期講習には最難関・数学ⅠAⅡBという講座が存在しない(夏期には設置あり)。アンケートに書いてみると設置されるかもしれない。
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