井之上勇 のバックアップの現在との差分(No.78)



井之上勇(いのうえ いさみ)は、駿台予備学校日本史科講師。1号館,千葉校,津田沼校に出講。東進ハイスクール日本史科講師。早稲田塾日本史科講師。

井之上 勇(いのうえ いさみ)先生は、東進ハイスクール日本史科講師。

人物

通称いさみん。駿台予備学校・早稲田塾にも出講している。

東進には2009年度より、須藤先生の後任として所属。公式ページやパンフレットには2011年度より掲載。

「ハイレベル日本史B」や「テーマ別論述日本史」、大学対策講座 「慶大日本史演習」などの難関大向け講座を担当する実力講師。過去問演習講座では慶應義塾大学や東京都立大学を担当しているほか、野島先生が学研に移籍されてからは東大・京大も担当している。新宿本科の東大クラスではライブ授業も受け持っている。

口調は非常に穏やかだが、駿台・早稲田塾などのライブ授業では非常に緊張感のある授業を展開することで有名。パンフレットの講座紹介にも書いてあるとおり、「受講時にその場で理解・記憶」することを重視する(授業では「自問自答すること」と常々おっしゃる)。

複雑な内容はきちんと理解させつつ、全体像や流れをおさえることを重視するが、用語を覚えないことには得点できない現実も考慮して暗記も重視して授業する。早慶上智などの難関私大で出題される、やや細かい用語についてもきちんと授業内で扱ってくれる。

どの分野であっても解説は非常に丁寧。「ハイレベル日本史B」では受験生が苦手とする荘園公領制や金本位制を図解した板書で丁寧に説明してくださるので視界が非常にクリアになる。講習講座【土地制度・近世経済史】【近代経済史】でその本領が発揮されるので苦手な受験生は受講を検討してみると良いだろう。

本人曰く野島軍団の左腕になりたいとのことで、野島先生との共著で「究極の東大対策シリーズ 東大日本史問題演習」や「日本史単語の10秒暗記 ENGRAM2200」などを執筆している。2018年には単著の論述問題集が東進ブックスから出版された。これからますます論述問題の研究及び作成に力を入れられていく模様(なお、本人はこの問題集について「出した、というか出さざるを得なかったというか……」と漏らしていたので、かねてから東進側から希望があったのだろう)。

また、師は「日本で1番模試を作っている」講師であることを自称している。

大学では古代史を専門としていたが、予備校講師を始めてから近現代史にも興味を持ち、研究を深めたらしい。

卒論のテーマは「律令制下における隼人支配」。

家庭を養うためにたくさんの予備校を掛け持ち多忙にしているが、授業一つ一つに手は一切抜かず、生徒への愛情を感じさせる。子供が3人おり(一男二女との事)広島に住んでいて毎週末に帰っている。授業ではよく家族の話がネタになる。

世界史講師である鈴木悠介氏のブログにしばしば登場する。

担当講座

通期講座

講座コード 講座

9341 テーマ別論述日本史

2601/2612 ハイレベル日本史B

3374 本科東大日本史

通年講習

講座コード 講座名

9343 テーマ別論述日本史 (古代~中世)

9352 テーマ別論述日本史 (近世以降)

9381 論述日本史演習

通期中間講習

講座コード 講座名

4015 ハイレベル日本史B (土地制度・近世経済史)

4029 ハイレベル日本史B (近代経済史)

4033 ハイレベル日本史B (文化史1)

通期後講習

講座コード 講座名

4069 ハイレベル日本史B (文化史2)

4050 ハイレベル日本史B (戦後史)

4045 ハイレベル日本史B (近代テーマ史)

4076 ハイレベル日本史B (史料問題対策)

大学対策講座

講座コード 講座名

3704 慶大日本史演習

入試直前まとめ講座

講座コード 講座名

6220 日本史のまとめ 要点整理編

仕上げ特訓講座(開講予定)

講座コード 講座名

82451 慶大対策日本史 文学部 重要ポイント攻略法

82452 慶大対策日本史 法学部 重要ポイント攻略法

82453 慶大対策日本史 経済学部 重要ポイント攻略法

82454 慶大対策日本史 商学部 重要ポイント攻略法

特別招待講習(廃止)

講座コード 講座名

9744 しくみを理解する経済史

経歴 Edit

  • 明治大学文学部史学科卒業。

授業 Edit

  • 緊張感のある授業を展開する。緊張感を出すため高圧的にふるまうこともある。
    • 取り扱い注意。馴れ馴れしい態度を嫌う(そもそも、あの雰囲気で馴れ馴れしい態度を取る生徒がいるのかどうかに疑問であるが、)。
    • また、通常授業、講習問わず、初回の授業では、高圧的な態度もしばしば(意識低い系生徒を追い出したいためなので、必要最低限のことをしていれば問題はない)。
    • 駿台文庫から共著で本を出した時、自己紹介欄で上記の内容を自分で書いていた。意識的に高圧的にふるまっているらしい。
    • 最近はかなり丸くなっており、ほとんど生徒を叱りつけたりしない。「子供3人も育てりゃそりゃ丸くなるって」
  • 授業に対してやる気のなさそうな台詞を半分冗談半分本気で口癖のように言っているが、暫く授業を受けていればそういうキャラなのだと思えて慣れてくる。むしろ解説がシンプルかつ大変分かりやすく表現も面白いので生徒からの人気は高い。
  • 複雑な内容はきちんと理解させつつ、全体像や流れをおさえることも重視するが、用語を覚えないことには得点できない現実も考慮して暗記も重視して授業する。
    • 荘園制や金本位制など、複雑な内容はある程度、流れをおさえながらポイントをアウトプットさせる授業を行う(論述を書く際に軸にするとよい)。
  • ただし、マニアックな知識・内容は基本的に扱わない。水準の高いクラスで多少扱う程度。
    • この事に関して、本人曰く、基礎を確実にするだけで、かなりリードできるのに、マニアックなものに偏った勉強をし、その結果、基礎でやらかす受験生が多いことが理由らしい。
    • クラスのレベルに関係なく、早慶をはじめとした難関私大の合格ラインの内容までは説明する。
    • 「当てた生徒がパパっと答えられるとね、ちょっと踏み込んだ背景知識とかも話そって気になるの」
  • ライブ授業では、国立私立問わずして教室全体を歩き回り当てていくスタイルを取る。
    • 情報の出し方がかなり独特で、はじめのうちは慣れるのに苦労する。しかし、ある程度慣れるとなぜあのスタイルなのかが理解でき、得点も爆発的に伸ばしていける。実際に受けている生徒で、日本史が得意になったという生徒も多い。
    • 当てると言っても、授業でやったことが中心となり、復習さえしていれば大したことはない。
    • 「せっかく予備校に来てもらってやってるんだから、映像授業じゃ出来ないことがしたいじゃない?それに俺ね…じっとしてんの嫌だから歩き回りたいの」
  • また、師の授業全般に言えることだが、最終講に一問一答形式のテストが行われる。
    • だいたい100問程度で、師が口頭でランダムに出す。テスト自体全体的に復習でき、テストでできなかったものを中心に復習すると効果的。特設単科早慶大日本史演習の前期最終講では、2コマ連続で170問程度テストした。講習も同様にテストする。
  • 師の授業で遅刻、欠席、居眠り、授業直前の会話は厳禁。機嫌を損ねる。
    • 早稲田塾で、休み時間に生徒が雑談していたため、激怒し、その後の休み時間がすべてなくなり、結果的に6時間通しで授業になったことがある。
    • 駿台では、かなり譲歩しているらしい(内心では、イライラしている模様)。
  • 基本的に板書はせず、口頭で説明していく。プリントなども配布しない。
    • しっかりとメモを取る必要がある。初学者は歴史用語を軽く耳に入れた状態で受けると聞きやすくなる。
    • 師はいろんな予備校で教鞭をとっており、予備校によっては(かなりマニアックな内容の)プリントも配布するようなのだが、駿台の授業では使用しない。協調性を重んじるためらしい。ただし史料講座のみ利用する。
  • 駿台日本史科の中では珍しく、補講、延長がほぼない。
    • 実際、LJなどでは、後期9週目位にすべて終わる。師曰く、終わらないのは犯罪らしい。「延長なんて、俺そんな真面目じゃないから…」
    • もっとも無駄に早いわけではなく、全体的な復習に時間をかけるため意図的に早くしているのである。
  • また、左よりな言動もほぼない。
    • 師の性格からして現代の政治のあり方について考える事自体が面倒なのだと思われる。「憲法9条がどうとか知らな~い君ら自分で考えて…」
    • 実際は批判的であったりするが、そのような批判や自身の考えを交えながら授業を行うと進度が落ちるので、語ることはない。
  • 質問や添削は基本的に受け付けないとおっしゃってはいるが、きちんとしたものであればつっかえされることはなく対応してもらえる。
    • 質問内容を明確にしていくことが大前提で、しらべればわかるような質問などは相手にされない。
    • ある程度学力がある生徒であれば論述も見ていただけるが、基本軽く採点する程度。「東大となるとかなり厳密に表現・論理もみているが、それ以外の大学の論述は多少論理・表現がいい加減でも設問に即した解答になっていればかなり得点できる」と考えているらしい。
      • 質問対応しないのは他予備校での模試監修などで忙しいから、とのこと。津田沼校では「何か質問があったら(相方の)白木さんの方にお願いしますね」とまで仰っていた。相当忙しい様である。
      • また、質問対応以前に講師室にいないことが多い(講師室だと、執筆の仕事に集中出来ない模様)。また、授業終了後、駿台から迅速に撤収する。(講義終了のチャイムから3分以内に校舎を出る)したがって、質問は、授業前などにしておいた方が良い。
  • クラス・授業によって授業内容を変えているといわれている。
    • LAを担当する場合は、師が口頭で述べた史料や参考文から解析させて答えさせる、東大を意識した授業を行う。論述を意識した文化史も通常授業で扱ってくれる。
    • 一方、LJなどを担当した場合は、知識を軸にした教え方をする。
    • といっても、いくら私大型の授業とはいっても暗記一辺倒の授業ではない。全体像や流れを重視した授業である。
  • 講習に関しては私大よりの授業をするといわれている。
    • そのため、LAの生徒には受けるなとまで言っている模様。
    • ただし、一般的に学習が遅れがちな戦後史、文化史、史料に関しては彼の講習を受けると非常に効果的で、とりわけ、戦後史に関しては、しっかり復習していれば、早慶でもほぼ完答も狙える(知識的にマニアックと言われる早慶でも、浅い問題が多いためだが)。私大生にはとても有用である。
    • 日本史・前期総整理チェックテストや冬期直前講習私大日本史などでは、問題を解くという作業ではなく、当てる形を取り、全体的に穴がないかを確認する講座となる。したがって、普段受けている生徒にとっては、通常授業で師に教わった分野の復習、確認になることに加えて、通常授業で別の講師が担当した分野の整理にもなる。また、直前授業で出た問題は、かなりの確率で的中する(本人曰く、出ないような授業をする方が難しいとのこと)。受験日本史の相場に関してはかなり熟知している模様。
    • 日本史・前期総整理チェックテスト以外は千葉、津田沼のみの出講となる。「俺マイナー講師だからお茶の水で講習持たせてもらえないんだ~」と仰っているが、実際の所は不明。
    • チェックテストと名の付く講座は以前は他教科にもあったらしいが、時間の流れとともに消えていき師の講座だけが残ったらしい。
  • 東進では、国立私立両方に適したハイレベル日本史Bを収録している。映像である以上、当てるスタイルが取れないため丁寧に重要事項を解説している。もっとも、テキストの内容が良いため若干くどい説明に感じる。
    • ライブ授業を受けている生徒が受けた場合、映像での師の解説の丁寧さに違和感を覚えるかもしれない。
  • 文脈のない一問一答的な勉強に批判的(受験生時代に苦労したため)。全体像や流れを掴んだ上で一問一答をやるなら、効果はあると考えているようだ。
  • 語呂を用いた勉強にも批判的(普通に覚えた方が早いとのこと)。
  • 普段受けている場合、大学別の演習系の授業、とりわけ、私大対策系の講座をあまり受ける必要がないと思われる(もちろん、受けたら、受けたで効果はあるが)。
  • 近代など体系的に理解しなければならない分野はきちんと説明してくれるのでおすすめ。

担当授業 Edit


冬期講習

直前講習
直前Ⅰ期
直前Ⅱ期

人物 Edit

  • 自称マイナー講師。
    • 複数の他予備校とかけもちなので、駿台では比較的マイナーなのはやむをえない。れっきとした実力派講師である。
    • 駿台での講師歴は20年を越えていて、3号館に出講してもよいのではないかという声もあるほど。
    • 師いわく「マイナー講師で人気ないから、お茶の水で授業やらせてもらえないの。それでますますマイナーになる」
  • 2018年度の直前期には自身初めてのTAを津田沼校で引き受けた。
  • 大学、大学院時代、隼人や蝦夷の律令制について研究していた。
  • 模試の作成、監修に追われている。
    • ただし、駿台模試には関与していない模様。
  • 駿台〜東進を経て、現在、学研グループの野島博之師を尊敬している。
    • この事は東進ブックスから出版されている『東大日本史問題演習』からも分かる。
  • 広島県在住
    • 元々、千葉に住んでいたが、個人的な事情で広島に引っ越した。現在も週末は広島に帰宅している模様。
  • 子供が三人いる模様。
    • 「子供も大きくなってきて、最近じゃ俺の相手をしてくれなくなったんだ」とぼやいていた。
  • 誕生日は7月7日。
    • そのため、大学時代、俺はパチスロの神様に愛されていると解釈し、パチスロにあけくれていた時期もある。しかし、その生活に飽きが来て自身の人生に関して真面目に考えた結果、本気で勉強し出した。
  • 通称いさみん。
  • 天才を嫌う。
    • というよりも、もともとできるため、教え甲斐がなくて面白くないとのこと。
  • 「不自由を常とすれば不足なし」という言葉に影響を受けて、今のストイックな生き方になったらしい。
  • ごくごく一部の生徒が友人と会話をする際にシャドーボクシングや何かを引き出すような動きをしていることがあるが、そのような生徒は100%師の信者であると思ってもらって差し支えない。
    • ハイレベルないさみん信者ともなると、教室内を歩き回ったり、シャドーボクシングをしたりするなどの師の一挙一動がだんだん可愛く思えてくる。また、授業中に当てられないと物足りなく感じるようになる。ごく僅かだが当てられないと禁断症状が出る生徒もいるとか。
  • ぬいぐるみ型の筆箱を持っていくと、筆箱をドスドスつつきながら当ててくる。
  • その日の授業で誰を当てたか、また誰を当てていないかを把握しているよう。近づいてきたかと思ったら「君は今日もう当てた」と言って去っていくことがある。
  • 駿台日本史科の他の講師との関係は不明。基本的に超然主義らしい。白木師とは仲がいい模様。
  • 駿台日本史科講師曰く、歴史見解は駿台日本史科の中でもかなりのものらしい。
  • パンフレットの写真とは髪型が全く違い、服装もいかにも自由人といった感じで初見だと驚くかも。ただし、顔はパンフレットとあまり変わっていない。
  • イチから鍛える日本史の出版の際、世界史講師鈴木悠介師のブログにて野島博之師との写真を公開した
  • 夏期講習の文化史の授業の際、一人しりとりを披露した。
    「りんごぉ、ご...ご、、ごごごりらぁ...らっぱぁ」

著書 Edit