井之上勇 のバックアップの現在との差分(No.50)
井之上勇(いのうえ いさみ)は、駿台予備学校日本史科講師。1号館、千葉校、津田沼校に出講。東進ハイスクール日本史科講師。早稲田塾日本史科講師。
経歴
- 明治大学文学部史学科卒
井之上 勇(いのうえ いさみ)先生は、東進ハイスクール日本史科講師。
人物
通称いさみん。駿台予備学校・早稲田塾にも出講している。
東進には2009年度より、須藤先生の後任として所属。公式ページやパンフレットには2011年度より掲載。
「ハイレベル日本史B」や「テーマ別論述日本史」、大学対策講座 「慶大日本史演習」などの難関大向け講座を担当する実力講師。過去問演習講座では慶應義塾大学や東京都立大学を担当しているほか、野島先生が学研に移籍されてからは東大・京大も担当している。新宿本科の東大クラスではライブ授業も受け持っている。
口調は非常に穏やかだが、駿台・早稲田塾などのライブ授業では非常に緊張感のある授業を展開することで有名。パンフレットの講座紹介にも書いてあるとおり、「受講時にその場で理解・記憶」することを重視する(授業では「自問自答すること」と常々おっしゃる)。
複雑な内容はきちんと理解させつつ、全体像や流れをおさえることを重視するが、用語を覚えないことには得点できない現実も考慮して暗記も重視して授業する。早慶上智などの難関私大で出題される、やや細かい用語についてもきちんと授業内で扱ってくれる。
どの分野であっても解説は非常に丁寧。「ハイレベル日本史B」では受験生が苦手とする荘園公領制や金本位制を図解した板書で丁寧に説明してくださるので視界が非常にクリアになる。講習講座【土地制度・近世経済史】【近代経済史】でその本領が発揮されるので苦手な受験生は受講を検討してみると良いだろう。
本人曰く野島軍団の左腕になりたいとのことで、野島先生との共著で「究極の東大対策シリーズ 東大日本史問題演習」や「日本史単語の10秒暗記 ENGRAM2200」などを執筆している。2018年には単著の論述問題集が東進ブックスから出版された。これからますます論述問題の研究及び作成に力を入れられていく模様(なお、本人はこの問題集について「出した、というか出さざるを得なかったというか……」と漏らしていたので、かねてから東進側から希望があったのだろう)。
また、師は「日本で1番模試を作っている」講師であることを自称している。
大学では古代史を専門としていたが、予備校講師を始めてから近現代史にも興味を持ち、研究を深めたらしい。
卒論のテーマは「律令制下における隼人支配」。
家庭を養うためにたくさんの予備校を掛け持ち多忙にしているが、授業一つ一つに手は一切抜かず、生徒への愛情を感じさせる。子供が3人おり(一男二女との事)広島に住んでいて毎週末に帰っている。授業ではよく家族の話がネタになる。
世界史講師である鈴木悠介氏のブログにしばしば登場する。
担当講座
通期講座
講座コード 講座
9341 テーマ別論述日本史
2601/2612 ハイレベル日本史B
3374 本科東大日本史
通年講習
講座コード 講座名
9343 テーマ別論述日本史 (古代~中世)
9352 テーマ別論述日本史 (近世以降)
9381 論述日本史演習
通期中間講習
講座コード 講座名
4015 ハイレベル日本史B (土地制度・近世経済史)
4029 ハイレベル日本史B (近代経済史)
4033 ハイレベル日本史B (文化史1)
通期後講習
講座コード 講座名
4069 ハイレベル日本史B (文化史2)
4050 ハイレベル日本史B (戦後史)
4045 ハイレベル日本史B (近代テーマ史)
4076 ハイレベル日本史B (史料問題対策)
大学対策講座
講座コード 講座名
3704 慶大日本史演習
入試直前まとめ講座
講座コード 講座名
6220 日本史のまとめ 要点整理編
仕上げ特訓講座(開講予定)
講座コード 講座名
82451 慶大対策日本史 文学部 重要ポイント攻略法
82452 慶大対策日本史 法学部 重要ポイント攻略法
82453 慶大対策日本史 経済学部 重要ポイント攻略法
82454 慶大対策日本史 商学部 重要ポイント攻略法
特別招待講習(廃止)
講座コード 講座名
9744 しくみを理解する経済史
授業
- 複雑な内容はきちんと理解させつつ、全体像や流れをおさえることも重視するが、用語を覚えないことには得点できない現実も考慮して暗記も重視して授業する。
- 荘園や金本位制など、複雑な内容はある程度、流れをおさえながらポイントをアウトプットさせる授業を行う(論述を書く際に軸にするとよい)。
- ただし、マニアックな知識・内容は扱わない。
- ライブ授業では、国立私立問わずして、当てるスタイルを取る。
- また、師の授業全般に言えることだが、最終講に一問一答形式のテストが行われる。
- 師の授業で遅刻、欠席、居眠り、授業直前の会話は厳禁。機嫌を損ねる。
- 早稲田塾で、休み時間に生徒が雑談していたため、激怒し、その後の休み時間がすべてなくなり、結果的に6時間通しで授業になったことがある。
- 駿台では、かなり譲歩しているらしい(内心では、イライラしている模様)
- かなりのペースで進める(ペースに関してはトップクラス)。
- 実際、LJなどでは、後期9週目位にすべて終わる。師曰く、終わらないのは犯罪らしい。
- もっとも無駄に早いわけではなく、全体的な復習に時間をかけるため意図的に早くしているのである。
- また、LAでは通常授業の中で国立二次に合わせた文化史もやる。正直、東大志望からすればかなりありがたい。
- 基本的に板書はせず、口頭で説明していく。プリントなども配布しない。
- 駿台日本史科の中では珍しく、補講、延長がほぼない。また、左よりな言動もほぼない。
- 質問や添削は基本的に受け付けないとおっしゃってはいるが、きちんとしたものであればつっかえされることはなく対応してもらえる。
- 質問内容を明確にしていくことが大前提で、しらべればわかるような質問などは相手にされない。
- ある程度学力がある生徒であれば論述も見ていただけるが、基本軽く採点する程度。「東大となるとかなり厳密に表現・論理もみているが、それ以外の大学の論述は多少論理・表現がいい加減でも設問に即した解答になっていればかなり得点できる」と考えているらしい。
- クラス・授業によって授業内容を変えているといわれている。
- LAを担当する場合は、師が口頭で述べた史料や参考文から解析させて答えさせる、東大を意識した授業を行う。論述を意識した文化史も通常授業で扱ってくれる。
- 一方、LJなどを担当した場合は、知識を軸にした教え方をする。
- といっても、いくら私大型の授業とはいっても暗記一辺倒の授業ではない。全体像や流れを重視した授業である。
- 講習に関しては私大よりの授業をするといわれている。
- そのため、LAの生徒には受けるなとまで言っている模様。
- ただし、一般的に学習が遅れがちな戦後史、文化史、史料に関しては彼の講習を受けると非常に効果的で、とりわけ、戦後史に関しては、しっかり復習していれば、早慶でもほぼ完答も狙える(知識的にマニアックと言われる早慶でも、浅い問題が多いためだが)。私大生にはとても有用である。
- 日本史・前期総整理チェックテストや冬期直前講習の私大日本史などでは、問題を解くという作業ではなく、当てる形を取り、全体的に穴がないかを確認する講座となる。したがって、普段受けている生徒にとっては、通常授業で師に教わった分野の復習、確認になることに加えて、通常授業で別の講師が担当した分野の整理にもなる。また、直前授業で出た問題は、かなりの確率で的中する(本人曰く、出ないような授業をする方が難しいとのこと)。受験日本史の相場に関してはかなり熟知している模様。
- 日本史・前期総整理チェックテスト以外は千葉、津田沼のみの出講となる
- 東進では、国立私立両方に適したハイレベル日本史Bを収録している。映像である以上、当てるスタイルが取れないため、丁寧に重要事項を解説している。もっとも、テキストの内容が良いため、若干くどい説明に感じる。
- ライブ授業を受けている生徒が受けた場合、映像での師の解説の丁寧さに違和感を覚えるかもしれない。
- また、2016年野島師が東進を去られたので、従来野島師が担当していた東大日本史などの講座の収録を行っている模様。
- 文脈のない一問一答的な勉強に批判的(受験生時代に苦労したため)。全体像や流れを掴んだ上で一問一答をやるなら、効果はあると考えているようだ。
- 語呂を用いた勉強にも批判的(普通に覚えた方が早いとのこと)。
- 普段受けている場合、大学別の演習系の授業、とりわけ、私大対策系の講座をあまり受ける必要がないと思われる(もちろん、受けたら、受けたで効果はあるが)。
- 近代など体系的に理解しなければならない分野はきちんと説明してくれるのでおすすめ。
担当授業
通期
- スーパー東大文系コース(千葉校、津田沼校)
- スーパー早慶上智大文系コース(1号館)
特設単科
春期講習
夏期講習
- 日本文化史(古代・中世)
- 日本現代史徹底整理(戦後史)
- 日本史・前期総整理チェックテスト
冬期講習
直前講習
直前Ⅰ期
直前Ⅱ期
人物
- 緊張感のある授業を展開する。緊張感をだすため高圧的にふるまうこともある。
- 取り扱い注意。馴れ馴れしい態度を嫌う(そもそも、あの雰囲気で馴れ馴れしい態度を取る生徒がいるのかどうかに疑問であるが、)。
- また、通常授業、講習問わず、初回の授業では、高圧的な態度もしばしば(意識低い生徒を追い出したいためなので、必要最低限のことをしていれば問題はない)。
- 駿台文庫から共著で本を出した時、自己紹介欄で上記の内容を自分でかいていた。意識的に高圧的にふるまっているらしい。
- 自称マイナー講師。
- 複数の他予備校とかけもちなので、マイナーなのはやむをえない。れっきとした実力派講師である。
- 駿台での講師歴は20年を越えていて、三号館に出講してもよいのではないかと思える程の力量という声もあるほど。
- 師いわく「人気がないから、お茶の水で授業をやらせてもらえない」
- 大学、大学院時代、隼人や蝦夷の律令制について研究していた。
- 模試の作成、監修に追われている。
- ただし、駿台模試には関与していない模様。
- 現在学研で仕事している野島博之師を尊敬 している。
- この事は東進ブックスから出版されている東大日本史問題演習からも分かる。
- 広島県在住
- もともと、千葉に住んでいたが、個人的な事情で広島に引っ越した。週末に帰宅している模様。
- 子供が三人いる模様。
- 「子供も大きくなってきて、最近じゃ俺の相手をしてくれなくなったんだ」とぼやいていた。
- 誕生日は7月7日。
- そのため、大学時代、俺はパチスロの神様に愛されていると解釈し、パチスロにあけくれていた時期もある。しかし、その生活に飽きが来て自身の人生に関して真面目に考えた結果、本気で勉強し出した。
- 通称いさみん。
- 天才を嫌う。
- というよりも、もともとできるため、教えがいがなくて面白くない。
- 「不自由を常とすれば不足なし」という言葉に影響を受けて、今のストイックな生き方になったらしい。
- ごくごく一部の生徒が友人と会話をする際にシャドーボクシングや何かを引き出すような動きをしていることがあるが、そのような生徒は100%師の信者であると思ってもらって差し支えない。
- ハイレベルないさみん信者ともなると、教室内を歩き回ったり、シャドーボクシングをするなどの師の一挙一動がだんだん可愛く思えてくる。また、授業中に当てられないと物足りなく感じるようになる。ごく僅かだが当てられないと禁断症状が出る生徒もいるとか。
- 駿台日本史科の他の講師との関係は不明。基本的に超然主義らしい。白木師とは仲がいい模様。
- 某駿台日本史科講師曰く、歴史見解は駿台日本史科の中でも、かなりのものらしい。
- 大木師同様に史実に対して中立的な授業を展開。