渡辺幹雄

Last-modified: Mon, 02 Oct 2023 17:24:09 JST (206d)
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渡辺幹雄(わたなべ みきお) は、駿台予備学校世界史科講師。1号館,2号館,3号館,吉祥寺校,立川校に出講。

経歴 Edit

  • 1959年、宮城県生まれ。
  • 宮城県仙台第二高等学校卒業。
  • 早稲田大学第一文学部卒業。
  • 早稲田大学大学院文学研究科東洋史学専修前期課程修了。
  • 河合塾講師。

授業 Edit

  • 生徒に常に“why→because”の流れを大事にさせる授業で、論理だてて考えない単語丸暗記型の生徒の勉強法を“あっ(あー)そうですか世界史”と呼び、厳しく非難する。説明上必要な知識は、細かいものでも扱う。
    • 山川の『詳説世界史』も”あっそうですか世界史”と呼ぶ。抽象的な表現が多く、つまらなくて眠くなると語る。
      • 帝国書院は東大受験生を意識して書かれているとして肯定的に捉えているよう。
    • 内野博之師は「渡辺幹雄の授業は生徒の世界史観を変える」と師の授業を褒めている。
      • 「国立はこれ理解して書けないと受からないからね」
      • 「これは私がこうだと言っているのではない。東大の歴史観である。教師の個人的な歴史観を教えるようになったら、もうだめだ。」
      • 東大の歴史観を自分のものにすることが、特に大論述で高得点をとる鍵と捉えていて、それが師の授業の大きなテーマとなっている。
  • 師の授業の効果を最大限に享受できるのは既に範囲を一通り終わらせている生徒。そういった生徒が師の授業を受けることで「あれはそういうことだったのか」と新しい視点で歴史を捉え直し、理解を深め、ひいては論述力を高めることができる。
    • こうしたこともあり授業はハイレベルではあるが懇切丁寧でないので、世界史を初めて習う人向きの授業ではない。
    • しかし、師は現役の授業も受けもっているし、以前には師の授業を受講したりTAに通っていた初学者が本番で好成績をあげて合格したこともあるし、たとえ初学者でもやる気さえあればよく面倒を見てもらえる。
    • 本人の努力量、そして師との相性次第だと言えよう。まずは師の授業に喰らいつこう。
  • まだ世界史の基礎知識が入っておらず、授業についていけない場合は、とりあえず、師の言うことをとにかく必死でメモすると、後で非常に役立つ。
  • 話があっちこっちに飛ぶように見えて、ちゃんと聞いていると後でしっかり繋がる。「無駄な話はしてない」
  • 生徒が身につけてないであろう高級な(大学の最新の研究を踏まえた)知識を解説するときに、脈絡もなく突然キレることがある。
  • 自作のプリント(か自身編集のテキスト)に沿って、歴史の論理を追及する授業を展開する。
    • 師の配布するチェックテストはまとまっており、その時代を概観できる。
    • 自分のうけもたない範囲のプリントも配ることもある。
      • 「去年とは内容結構変えてます。変えない先生もいるんだけどね~
      • 「チェックテストが本番で書けるようになれば受かります。」
  • 授業中にはよく教壇から降りて、教卓に手をかけて講義をする。
    • それどころか熱が入りすぎてどんどん前に進撃してくる。最前列の生徒を追い抜かすことも。真後ろで講義される生徒はたまったものではない。
  • 説教もするが、理不尽な怒り方はほとんどしない。授業に真面目に参加していれば何の心配もしなくていいし、逆にそういう人にとってはお説教は時間の無駄であり迷惑なので、眠かったり興味がないなら遠慮なく帰れば良い。突然脈絡なく切れるが、言っていることは正論である。
    • 学期始めは説教から始まり、お葬式状態になることが稀にある。前の年度の入試問題について解説しながら如何に受講生の力が足りなかったかを力説する。
    • 特に居眠りやつまらなそうな表情などは禁忌。居眠りはほぼ100%キレられる。授業は途端に中断されマイク使用もあいまって大音量の怒声が教室に響き渡るので注意されたい。「ここまで言ってもやらない奴は帰れ」「(冬期講習で)現役生、寝てるんだったら帰れ!」
    • 場を凍りつかせることもある。
  • 授業は少し早めに始まり、2コマ続きの授業で休憩を取らず、さらに延長までする120分授業を行う。 ごくたまにトイレ休憩は取ってくれる。延長に加え補講も行う。
    • 2018年度LAクラスでは、毎時間1時間延長して、事実上3時間分の講義を行っていた。
    • 補講は延長しないことが多い。2021年度LAクラス補講では3コマの予定がしっかり4コマ行った。補講ハイグレードである。くどいという声も聞かれる。(まあ、そのくどくどしたところに、志望大学の入試問題を解いて整理すると、しっかりと身につくが。)
    • 夏秋の東大実戦、東大実戦テスト、直前東大プレで「網を張る」のである。「どんな分野が出題されようと大丈夫なようにあらゆる分野の問題を練習しておく。解いたことのある問題が本番で出題されたら練習を思い出しながら答案を作成しなさい。そうすれば合格点取れるから。」とのこと。
    • 出たらどうする?と思ってしっかりどれも復習してくれれば受かる。と師は繰り返し語った。
  • 「受験はキャッチボールだ」など論述問題に対する姿勢について年間を通して5,60回同じ事を仰る。クラス全体で暗唱できるようにしよう。(本当に暗唱する必要はないが、受かるためには心構えとしてしっかりと踏まえるべきである。)
  • 論述問題において体言止めをひどく毛嫌いする。大学教授に採点してもらうものとして失礼だと仰る。
    • 一方で同じく東大クラスを主に担当される茂木誠師は体言止めをしてもいいと仰る。
    • 余談だが渡辺氏によると茂木誠師自身はとても文章を書くのが上手だが、文章の下手くそな生徒のためを思って許容してやってるらしい。そして、渡辺幹雄師自身は生徒に高いレベルに到達して欲しいがために体言止めをしないように仰る。
    • また、予め解答を見てから答案を作成するという論述練習方法を提案されているが、果たして本番それで書けるのかと疑問に思っている生徒も多い。しかし、このやり方は初学者、現役生など、知識を入れつつ論述力を高めたい人には有効である。渡辺師は、地歴だけをやれば良いわけではない受験生の状況を考えてこのようなやり方を提案されているのだろう。
    • したがって通史の説明は分かりにくいという声はあるものの、論述指導への評価は比較的高い。実際、師は主要大学の過去問にかなり精通しておられる(東大の~年度と聞いただけで問題を言い当てていた)。その膨大な量の過去問の傾向を分析し、授業中はどんなことが入試で問われやすいかを中心に解説なさる。
    • なお、著書の評価の低さについては、「分かる人にだけ分かれば良い。受験生にはその判断が難しいから、まずは盲目的に信じること」と考えている。

担当授業 Edit

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人物 Edit

  • 茂木誠師と並ぶ、駿台世界史科トップ講師。
  • 1959年、宮城県生まれ。
    • 本人曰く『キューバ革命の年生まれ』
  • ほぼ一年中黒のポロシャツと黒のズボン。
  • 『東大入試をAIが解いたらどうなるか』という企画に世界史担当として参加した。
    師曰く「用語集を全て覚えた完璧な私文」となったAIの得点は7/60にとどまり、論述がいかに思考力を要求されるかといった意識改革を生徒に促すのはいいが、何度もこの話を持ち出すので、ただの自慢に聞こえる
  • 朝日新聞にて「明日の世界を照らす 大人の教養」のコーナーを執筆しており、またクイズ番組「Q様」の問題の作成チームに加わったり「宇宙一受けたい授業」に出演したりとマルチな活躍をしている。おもしろかった(朝日新聞購読者より)
  • 駿台教育研究所主催の中高一貫校・高校教員向けの特別授業「教育研究セミナー」でも授業している。
  • モンスターペアレントを論破した武勇伝を楽しそうに話す。
    • 親からの電話から論争になることも多く、駿台の受付からは「渡辺先生電話でないでください」と言われているそう。
  • 詳細は不明だが豚を飼っている。
    • 豚の散歩が日課であり、その光景を見た小学生に「豚が豚飼ってる〜!」と言われた経験があるそうだ。(茂木誠師情報)
    • Facebookのプロフィール画像も豚。
    • 非常に可愛がっているが、「非常時には俺が食べてやる」とおっしゃっていた。
      • ともg…
  • 勝田耕史師から“ミッキー”と呼ばれているらしい。そのため一部の生徒も親しみを込めて師の事を“ミッキー”と呼ぶ。
  • 大島保彦師は過去に師のことを「世界史の臥牙丸」と言っていた。
  • 松山仁史師にFacebookを通して風邪をうつされたらしい(笑)。
  • 世界史科の他講師については、方針に対する違和感ははっきり述べる(茂木師など)ものの、下位クラスから上がってきた生徒に対し今まで受講していた講師のプリントもきちんと活かすようアドバイスするなど尊重しているよう。ただし西日本中谷臣師についてはかなり憮然とした表情で批判をしていた。
  • なかなかな額のポンド建て預金があるらしい。果たして、イギリスのEU離脱を受けてどうなったのか……。
  • 立川駅にて線路に落ちた人を数人で救助した事があるらしい。ポケモン豪をプレイしていた転落者に対して師は『あの世へ剛じゃないですか!』と言ったとか。
  • 急に優しいと思えば突然キレたりする。授業の内容自体はよく、複雑なことを丁寧に教えるのが得意。

語録 Edit

  • 「(授業の始まりの際やTAに来た生徒に)お疲れ様です(お疲れ様でございます)」
  • プリントない人は下行ってもらっておいで」
  • 「...なのだ」「...なのか?」「...してくれさえすればよい」
  • 「いいか〇〇(クラス名)」
  • 「おれはコーチだ。お前たちは選手だ。」
  • 「1年後輩に授業が出来るか?授業するつもりで学べ。」
  • 「復習にはチェックテストやりゃあいいんだよ。ほしけりゃあげるよ?」
  • 「大事なことなのでもう一度言う」
  • 「(東大クラスで)まだ私立向けの対策してないか?」
  • 「東大世界史は合理的にやるの」
  • 「習ってないからできない?一生そう言ってろ」
  • 「こういう子は受かる。負けるな。追いつけ。」
  • 「ときながら覚え、覚えながらとく。」
  • 「君たちと私の共同責任だ。」
  • 「今と比べる。比べるっていう視点を持て。」
  • 「これ俺が言ってんじゃないよ。大学の先生が言ってんの。」
  • 「(論述の個別指導にて)自分の書きたいことだけ書いてると大事なところ飛んじゃうよ。」
  • 「自分の考える力を信用しろ。知識はあとから入ってくる。」
  • 「オタクにはなるなよ。」
  • 「(授業や勉強の仕方について話されているとき)馬鹿にするのもいい加減にしろ!走れ走れ!」
  • 「受験はキャッチボールだ。」
  • 「2月よければ全てよし」
  • 「って言ったら笑ってましたけどね」
  • 「(間が空いた後)…っはい。」
  • 「私立はどんどん問題解いてけばいいの」

著書 Edit

学習参考書 Edit

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