太庸吉

Last-modified: Sat, 23 Mar 2024 07:22:08 JST (27d)
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太庸吉(ふとり ようきち)は、翻訳家・元駿台予備学校英語科講師・元河合塾英語科講師。引退直前までは主に1号館に出講していた。

経歴 Edit

  • 1977年成蹊大学経済学部卒業。*1
    • 専攻はマックス・ウェーバー。安藤英治ゼミ。

授業 Edit

  • 授業進度はかなり早い。
    • 非常に早口であり、雑談(英語以外の話)は授業開始時プリントを配布するときの「えー皆さん。こんにちは。(その日の天候の話題一言)体調どうですか?」以外ない。
    • 最近は、天気や体調の話題以外に、計画的な勉強を立てることの重要性、後期の過ごし方や時間の使い方について、お話して下さる。
  • 夏期・冬期講習の長文読解問題解体講座では超長文を扱っていた。問題量もかなり多かった。
  • 直前講習の「読解問題解法テクニック」(お茶の水校)は、非常に授業が速いため、6コマ(300分)にも関わらず、テキストには13題の長文が収録されていたこともある。
  • 雑談はほぼない。
    • 雑談が少ないのは、駿台の50分授業によるもので、90分授業の河合塾での授業ではそれなりに雑談を挟む。
    • 後期中盤の授業で1回だけ、冒頭にオススメの本を紹介される。
  • プリントを使って授業する。
    • 筆記体で手書きのプリントで、ある生徒から「プリントの字が読みにくい」という指摘を受けた際、師はペン習字を習いに行ったらしい(T師談)。
    • かつては板書中心で、その量は甚大であり、チョークの色を使い分けて説明していた。
  • 語順のままに読んでいき(スラッシュリーディング)、下線部訳のところは精読も使うというハイブリッドな授業。
  • 精読(構文解析)は記号を使用して行う。
    • PとM2がよく出てくる(師の授業が初めての人だと混乱するかも)
      • Vを取る際、イディオム(動詞句)の形になっていると、そこをまとめてP(Phrase)ととる。
      • 実際、チョムスキーの生成文法では名詞句や動詞句(後続に続く単語を包括する場合も)を[NP],<VP>というように表記していく
      • 形容詞句をM1、副詞句をM2でとる。
  • 英語構文S』では、構文にも触れるが、どちらかというと読解の授業というべき授業内容で、かなりの速度で授業が展開される。
    • テキストは早めに終わらせ、要約問題、パラグラフ整序問題など補充の読解問題を10セット以上も扱っていた。
    • 英語構文S』のテキストよりも、『英語入試問題研究S』や講習の読解講座、師が配布した補充問題などで真価を発揮する。
    • 文法は得意だけど長文になると点数が取れなくなる、という人には救世主となる可能性が高いという声も。
  • 英文読解H』でも、構文を取れること(ミクロ)は当然の前提として、師の提唱する「表現リレー」で大意を抑えていく(マクロ)。
    • 好みが分かれる。
  • 読解法は、同値や対立などの論理関係を把握する霜先生の読解法とディスコースマーカーをもとに文章の強弱を把握する中野先生の読解法を同時並行するもの。
    • ここに情報構造に基づく読解が加わる。
  • 本業が翻訳家だけあって、訳が流麗である。
  • 質問・添削にも答えてくれる。
    • 添削は結構厳密にして下さる。
    • 何回か行くと、志望校や模試の成績を聞かれ、それについてアドバイスをされたりもする。
  • 授業終了時、立ち去る際には毎回「頑張ってね」と言って下さる。

担当授業 Edit

通期

出講無し

直前Ⅰ期

出講なし

直前Ⅱ期

出講なし

以前は、冬期講習一橋大英語、夏・冬の京大解釈、春の東大英語をも駿台で担当していた。特に、一橋大英語は夏・直前の佐藤治雄師との豪華コンビで開講していた。2007年度までは特設単科を持っていた。2019年度までは夏期講習冬期講習直前Ⅱ期に読解オリジナル講座も持っていた。

人物 Edit

  • 翻訳家。茶人、詩人としての顔も持つ。
  • 代々木ゼミナール人気講師。
  • 受験英語業界におけるベテラン。
    • 代々木ゼミナール時代に既に「傷だらけの予備校遍歴」と自らおっしゃっており、当時からさらに駿台河合塾、東進が加わった。
    • 代ゼミの仲本師が、「若かりし日に憧れ、尊敬し、教え方を参考にして真似した先生」の1人として太師をあげている。
  • 四大予備校全てで東大クラスを担当していた。
  • 駿台では移籍組の外様にも関わらず、駿台2年目の1993年度に出向先の京都校で大人気を博し、3年目の1994年度からは関東でもオリジナル講座を持った。
  • 市谷校舎では例年、SA〜SDの「英語構文S」を担当していた。
    • 2019年度より市谷校舎への出講をやめ、それに伴い新しく出講する増田悟師が受け持ってきた1号館LG,LJ,LK,LLの構文の授業を受け持つこととなった。構文をあまり取らない師であったため、市谷校舎の学力状況を考慮に入れた配置換えかもしれない。
    • 英語構文Sの前身のひとつであるCHOICE EXERCISESを担当していたことから、英語構文Sの担当が続いていた。
    • 構文にも触れるが、どちらかというと読解の授業というべき授業内容で、テキストは早めに終わらせ、要約問題、パラグラフ整序問題など補充の読解問題を約10セットも扱っていた。
    • 市谷校舎のSC・SDクラスは太師が英語構文S齋藤英之師が英語入試問題研究NMを担当していたが、某師は「逆の方がお互いの良さが出ると思うけどな」と呟いていらっしゃった。このことについてヒデがネタにしていた。
    • 師の授業は構文のテキストよりも、補充問題や講習の読解講座などで真価を発揮する。
      • 文法は得意だけど長文になると点数が取れなくなる、という人には救世主となる可能性が高いという声も
  • 現在では、駿台生からの知名度は低い。
  • 体調を崩しやすく補講をすることが多い。
    • 2008年度の後期通常講義において4回休み、代講3回、且つ補講ですら代講を立てるという荒業をなさった(そして市谷の生徒に「フトリのゴメンネプリント」なるプリントが配られた)。
  • 構文よりも長文読解向きの講師という声もある。
  • 毎回水の入ったコップを持ってくる。
    • 多くの講師にネタにされている。大島師が喉の調子が悪く、紙コップに水を入れて持ってきた際、「別に太先生を馬鹿にしている訳じゃないんだけどね。」とおっしゃっていた。
      山口紹師も風邪をひいている時に水を飲みながら授業をやっており、その際に「こういう時は太さんの真似をさせて頂こうと思いまして」とおっしゃっていた。
    • 大島保彦師曰く「本人は水とか言ってるけど、実はお酒なんじゃないの笑」
  • 口癖は「表現リレー」「文尾の分詞構文」(→言い方がやや独特)「mayに△、butに△」(→大島師がネタにするのは主にコレ)
    • 大島師からは「表現リレーおじさん」と呼ばれている。
  • かつては、英作文の例文暗記に、高梨健作先生著の『英語の構文150』(美誠社)を勧めていた。
  • 座右の銘は「氷のような情熱」。
  • 猪瀬直樹氏に似ているという声も。
    • 5代目三遊亭圓楽氏に似ていると言う人もいる。
  • 竹中太郎師は代ゼミ時代からの旧友である。
  • いわゆるアナログ人間で、自宅の電話が黒電話らしい(大島師談)。

担当授業(過去) Edit

通期 Edit

 代ゼミから駿台に移籍した1992年度に、3号館の東大理系スーパーと高3の「東大英語研究」を、お茶の水校の私大文系ファインコース(選抜コースでは一番下)の「SELECT EXERCISES」を担当していた。
 年度によって、お茶の水の京大コース(8号館時代?)や新宿校等では「CHOICE EXERCISES」を担当していた。

講習 Edit

特設単科講座 Edit

  • 英文を読む―精読から速読への旅路―
  • ミクロコスモス
  • 英文読解へのアプローチ―ミクロの視点とマクロの視点を通して―
    • お茶の水校八王子校
    • 1994年度から2007年度までお茶の水校八王子校(2003?年度まで)にて通年の特設単科をもっていた。
      • 2007年度最終講では、テキスト終了後、初めて太師に関する話がなされ、話終了後教室からは自然と受講者全員が拍手をし、年間講座が終わった。

高校生クラス Edit

著書 Edit

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