岡田實麿 の編集

*人物 [#qada9076] -元 旧制第一高等学校教授。 -第二次大戦前の受験英語において、''小野圭次郎や山崎貞と並び称される存在''だった。 -父は備後銀行頭取などを務めた岡田胖十郎。妹には、田山花袋の小説『蒲団』に登場する横山芳子のモデルで小説家の岡田美知代や、北海道帝国大学教授や広島県庄原市長を務めた八谷正義の妻・八谷萬寿代がいる。 -広島県甲奴郡上下町（現・府中市上下町）の豪商の家に生まれる。 -同志社普通学校、慶應義塾を卒業後、渡米しオベリン大学に留学。帰国後神戸高等商業学校（現・神戸大学）教授を経て、1907年に新渡戸稲造に請われて、夏目漱石の後任として第一高等学校（現・東京大学）教授となる。 -1924年に一高を辞し明治大学予科教授に就任。大学の同僚となった山崎が1927年に駿台高等豫備學校を開校すると、同校にも出講し受験英語の指導に半生を捧げている。 -英文解釈中心だった英語教育の趨勢に対し英作文など英語での表現を重視する指導法で当時の英語教育に新風を吹き込み、教科書の編纂にも携わると共に明治大学教授の山崎寿春が編集していた『受験英語』にも寄稿するなど受験生の指導にもあたった。 -師の代講として鈴木長十師が出講するようになった。

ページの更新 ビジュアル編集モードに切り替える 岡田實麿（おかだ じつまろ、1878年2月1日 - 1943年8月18日）は、明治・大正期の英語教師。元明治大学教授。元駿台高等豫備學校講師。 *経歴 [#p1784d2e] -1878年、広島県甲奴郡上下町((現・府中市上下町))生まれ。 -同志社普通学校卒業。 -慶應義塾卒業。 -オベリン大学留学。 -神戸高等商業学校教授。 -1907年、第一高等学校教授。 -1924年、明治大学予科教授。 -1927年、駿台高等豫備學校講師。 *授業 [#r1a03171] //-駿台高等予備校創設期から出講した講師のため、今となっては伺い知るのは難しい。 -「和文英訳」を担当していた。 -英文解釈が中心であった時代に英作文を導入していった。 *人物 [#qada9076] -元 旧制第一高等学校教授。 -第二次大戦前の受験英語において、''小野圭次郎や山崎貞と並び称される存在''だった。 -父は備後銀行頭取などを務めた岡田胖十郎。妹には、田山花袋の小説『蒲団』に登場する横山芳子のモデルで小説家の岡田美知代や、北海道帝国大学教授や広島県庄原市長を務めた八谷正義の妻・八谷萬寿代がいる。 -広島県甲奴郡上下町（現・府中市上下町）の豪商の家に生まれる。 -同志社普通学校、慶應義塾を卒業後、渡米しオベリン大学に留学。帰国後神戸高等商業学校（現・神戸大学）教授を経て、1907年に新渡戸稲造に請われて、夏目漱石の後任として第一高等学校（現・東京大学）教授となる。 -1924年に一高を辞し明治大学予科教授に就任。大学の同僚となった山崎が1927年に駿台高等豫備學校を開校すると、同校にも出講し受験英語の指導に半生を捧げている。 -英文解釈中心だった英語教育の趨勢に対し英作文など英語での表現を重視する指導法で当時の英語教育に新風を吹き込み、教科書の編纂にも携わると共に明治大学教授の山崎寿春が編集していた『受験英語』にも寄稿するなど受験生の指導にもあたった。 -師の代講として鈴木長十師が出講するようになった。 *著書 [#ie23827c] 　英作文参考書では、黒赤２色の添削方式を取り入れた『英作文着眼点』（開文社、1922年）が名高い。 -『邦文英訳練習書』（岡田実麿 編著　尚文堂書店、大正６年） http://kindai.ndl.go.jp/info:ndljp/pid/985822 （近代デジタルライブラリーのものは、誰かの手書きあり） -『英作文着眼点』（開文社/泰文堂、1922年） --当時としては画期的な二色削刷添付き。 -『英文和訳着眼点』（開文社/泰文堂、1929年） -『英文和訳の急所』（篠崎書林、1950年） --新制高校用。