駿台講師 の変更点


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*駿台講師の特徴 [#a34353b0]

-駿台講師とは駿台で授業を行う講師方のこと。

-駿台では伝統的に講師のことを「師」と呼んでいる。このお茶飲みwikiでも、引用文を除いて講師の敬称は師で統一している。
--例えば「大島師は〜」「師の授業は〜」などのように用いる。
--授業進度を報告する用紙には担当講師欄に既に師という文字が印刷されていて、それぞれの講師の名前を、「____師」という言葉の脇に記入するようになっており、駿台の事務方でも実際に定着している。
--自作のプリントの自分の名前に師と付す講師もいて自称でも師を用いることもある。
---その師曰く、我々は受験生を教導する「師」である自身に誇りを持っているからとのこと。
--師啓二師という物理科の講師がおり、彼は師師である。

-アカデミックな雰囲気を感じさせる講師が多い。
--伝統的に大学院の博士課程まで行って(そうでなくても修士課程まで進んで)駿台講師に行きついた講師が多いことが主要因である。
--また、昭和の昔に大学の専任教授と予備校講師を兼任しやすかったことも、アカデミックな雰囲気を持っているという駿台の気風を作るのに大きく作用している。
--加えて、博士課程の大学院生・大学院を出たものの大学や研究機関にまだ正式に就職してない人・作家などの文化人がバイトとして教鞭をとるケースがままあることも、アカデミックな雰囲気を醸成する要因であろう。

-単なる受験勉強におわらない真の意味での勉強・学習をさせようとしている講師が多い。
--ある講師曰く「入試のためだけではない、その先の大学での学問にもつながる学習をしてほしい」「(将来の学問につながるように、単なる入試対策に終わらないような)教科の枠を超えた普遍的な学力が身に付くような、知的好奇心を刺激するカリキュラムを作成している」とのこと。
-駿台の講師陣は人材も豊富で多種多様である。
--知識量が豊富であったり、ユニークな経歴をお持ちの方が多い。
--大学レベルの専門性に触れる講師、間違いであるにも関わらず一般に教えられていること批判して正確なことを教える講師、大学の教員として大学生として備えて欲しいことを教える講師、もちろん熱血タイプの講師もいて、講師によって授業の特徴も様々である。

-人気講師の特徴として以下のようなことが挙げられる。あくまで指標であり、以下の特徴に当てはまっていても人気講師ではないこともある。
--季節講習においてお茶の水校で毎回締め切り講座を出せる。
---お茶の水校は数多くの人気講師が集まるので講師評価が最もシビアであり、また他校舎と比べて教室も大きめなので、そこで締め切りを出すことは、様々な講師の中から多くの生徒に選ばれているということであり、有力な指標の1つにはなるだろう。
---「レベルが高い講座を締め切る講師」の方がより正確かもしれない。また、設置数が少ないが分野としては重要なもの(例えば、化学の「天然有機物と高分子化合物の攻略」など)は締め切られることが多いので、上記の通りあくまで指標である。
--東大進学塾エミールに出講している。(駿台におけるスーパーαより上の最上位クラスであるため)
--お茶の水校・市谷校舎で最上位クラスに出講している。
--講習の受け持ちコマ数が多い。
--講習でオリジナル講座をもっている。
--大学別講座を担当している。
--映像講座を担当している。映像授業の一部を駿台HPから見ることができる。
--駿台教育研究所の教育セミナー(高校教員向けのセミナー)に担当を持っている。
--駿台の通期の宣伝動画に出演している。
--様々なメディア媒体・講演に出演している。
---ただし、人気だからといって自分に合うとは限らないので注意しよう。
-人気講師は高齢化が進んでいる。
--現在の人気講師の多くは、今の受験生が生まれる前からすでに人気講師だったというベテラン講師である。
--(物理科や化学科など一部の教科を除き)新たな人気講師が必ずしも台頭しているわけではないので、50歳も半ばから60歳を過ぎたベテラン講師が未だに多くのコマ数を持ち、現役バリバリであることが多い。
--すでに高齢者の域に達しつつある講師を酷使している感のある教科もある。
--還暦どころか、英語科飯田師、物理科山本師のように古希を超えてもまだまだ現役の講師も少なくない。
--受験指導のノウハウも業界的に飽和しつつあるなかで、早くに頭角を示し、(少子化による業界規模の縮退が顕著で、講師間の生き残り競争が熾烈であったと思われる時期を生き延びたうえ、)長期にわたり予備校の第一線で活躍し続け、今なお多くの生徒から支持されるベテラン人気講師陣に対し、若手講師が「若手」と呼ばれるうちに比肩するのはそもそも容易なことでないかもしれない。
--某師いわく、“講師高齢化社会”


-人気講師以外の講師は玉石混淆である。
--お茶の水校に出講していなかったり、あまり知名度が高くないからといって、それだけで質が悪い講師、不人気な講師とは限らない。むしろ、このウィキを細かく読めばわかるが、お茶の水校には出講してない(あるいは、あまり出講してない)講師、出講してない校舎では知名度がまったくない講師でも、出講している校舎では生徒から支持をうけているという講師も少なくない。例えば、久山道彦師はお茶の水の出講が少なく、かつパンフの顔写真もないため一般的な知名度は低いが、横浜校、藤沢校、町田校では圧倒的な人気を誇っている。(これらの校舎には、大島保彦師や小林俊昭師の通期の出講はない。直前講習で若干ある程度。)
--大学の内容に踏み込むような、アカデミックな雰囲気をもった授業をする講師(いわゆる「駿台らしい」授業をする講師)はお茶の水校に出講する人気講師に多いことは確かだが、(校務で忙しい)学校の教師よりも各教科や入試に深く精通し、「くわしく」「わかりやすく」教えてくれる講師ということでいえば、優秀な講師は駿台各校舎に存在している。駿台の講師陣は人材豊富である。
--もちろん、相性の問題もあるが、評判の悪い講師、生徒から不人気な講師がいるのも事実である。業界最王手の駿台の講師とはいえ、玉石混淆である。
-パンフレットの写真と実物で見た目が違うことがままある。
--あまり撮り直さないからである。写真詐欺とまで言う声もある。

-講師の間では、講習会で自分の講座をとるように派手に宣伝するのは下品というような風潮がある。「講習はとらなくていい」という講師すらいる。
--一部には自分の講座や著書の宣伝を派手に行う講師もいて、大抵の場合浮いてしまう(生徒が引いてしまう)。
--駿台生や(塾ではなく学校なのだという)駿台の気風を反映しているといえよう。

-放任主義の感が強い。
--もっとも、大手の予備校は大抵放任主義である。

-関東と関西の講師は現在ではあまり接点がない。
--かつては校舎数が少なかったこともあり関東と関西を行き来することもあったが(石川正明師が関東で授業したり、山本義隆師が京都で授業したりした)、1990年代に校舎数が大幅に増えると、その分講師の数も増え、関東と関西それぞれの地域で募集をかけるようになり、現在では関東と関西を行き来する講師はほとんどいない。
--教科ごとに会議を定期的に実施するようなので、まったく接点がないわけではないが、講師室で机を並べて座って一定時間同じ空間を共有するのと、会議でたまにしか会わないのとでは、意思疎通の度合いが違うのは明らかだろう。余談だが、関西のベテランの物理科の講師は、山本師に感化されているためか、微積分を躊躇なく使う。
-地方の校舎にはその校舎専任の講師が存在する。専任の場合、他校舎への出講は原則無い。(仙台校の嶋谷洋師、札幌校の伊藤愁一師など)
-どの予備校にも言えることだが、出講が無いからと言って必ずしも講師が暇とは限らない。テキスト作成やチェック、模試問題の作成、採点など多忙を極める講師も多い。
-有名人気講師になると各講師のbot(非公式発言集)が出来る。(小林俊昭師、小林隆章師、雲幸一郎師、森下寛之師、石川博也師、勝田耕史師、久山道彦師、石川正明師、黒澤孝朋師、中野芳樹師、岡田了一郎師など)
--どちらかといえば「有名」・「人気」というよりは「信者」が多ければ多いほど、といった感じであり、必ずしも有名で人気があれば作られるというわけではない。
-今日の学校教育には批判するが社会に対しては保守的な立場をとる人も多い。


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*英語科の特徴[#q337b294]

-「構文主義」を伝統にしている。
--日本における英語教育の基盤を造り、「受験英語の神様」と称された故・伊藤和夫師が築いた駿台ならではの、英文法を読解に生かす姿勢(構文主義)が今なお息づいている。

-大抵の講師は「構文主義」を大切にしているが、それだけに留まらない様々な指導をおこなっている。
--特に浪人ともなると多くの講師から構文・文法・作文・長文などと分野に分けて少しずつ習うので、駿台で学ぶことで、様々な英語の考え方に触れることができる。結果、それぞれの分野で、自分にあったやり方を習得できるのが魅力の一つとなっている。
--精読派の講師、パラグラフリーディング主体の講師、情報構造を読解に活用する講師、語源から解説する講師、よめれば解けるという講師、解き方も知っておいた方がいいという講師、和文を分解しつつ英訳する講師、和文から一気に英訳する講師など、講師によって流儀も様々。
---パラグラフリーディング主体の授業を展開する講師はやや生徒からの評判が下がる傾向がある。精読型の講師は比較的評判の良い講師が多い。下記のお茶の水校舎、2大人気講師がそろってパラグラフリーディングをくさすのも原因の一つかもしれない。
--「特に英語は教え方の違いがあるが、それは大学でも同じであるため、自分にあった講師に付いて行けばよい」(英語科久山道彦師)。

-大抵の講師は全分野均等に教えることはなく、例えば、構文や長文読解を主に受け持つ講師(斎藤資晴師や大島保彦師など)、英文法・英作文を主に受け持つ講師(坂井孝好師、勝田耕史師、駒橋輝圭師など)といった具合に、受け持つ分野をある程度分担している。
--もちろん、読解メインの講師が英作文を、英作文メインの講師が読解を担当することもあるが、全分野均等に受け持つ講師は少ない。

-現在英語科の中心になっているのは東大の青本を共同で執筆している東大英語研究グループ(大島保彦師・勝田耕史師・武富直人師・斎藤資晴師・駒橋輝圭師など)である。
--浪人生向けのテキストもこのグループに属している講師が中心になってほぼ作成している。
--なかでも大島保彦師がこのなかでは最年長で、まとめ役といってよいだろう。
---大島師は英語科のまとめ役であるだけでなく、駿台全体の精神的支柱と言って良いほどの影響力を持つ。

-関西駿台と対立が激しい教科のひとつ。
--特に読解と文法は東西で別のテキストである。また、関西駿台の竹岡広信師は特設単科のテキストの前書きで、構文主義を批判している。
--季節講習のコア講座も一部を除き、東西で中身が完全に異なっている。

-上智閥が形成されているのも特徴である。斎藤資晴師・勝田耕史師・武富直人師・甲斐基文師・竹中太郎師など。


-人気という事で言えば大島保彦師と小林俊昭師が2トップである。
--大島師は、受験英語のポイントが詰まった良質なプリントを配布し、単なる雑学ではない受験に役立ちかつ教養にもなる雑談で生徒の知的欲求に応えてくれる。小林師は、英文法を軸に英語自体について根源的に説明し、生徒が丸暗記ではなく確実に理解できるような授業を行うため大人気である。詳細は各講師の項目を参照。
--ただし二人とも中上級者向けの講師であり、苦手な生徒を引き延ばすタイプでないことに注意。中下位レベルの生徒向けの講師は多くない。
--特に大島師は上記の通り雑談が多いため、効率を求める現役生には必ずしもオススメとは言えない。

-その他ベテラン講師では、飯田康夫、大原正幸、蒲生範明、久山道彦、齋藤英之、佐藤治雄、坂井孝好、嶋田順行、田上芳彦、竹井幸典、竹中太郎 福沢稔之、太庸吉、船岡富有子、山口紹師らが有名で、中堅講師としては、秋澤秀司、佐山竹彦、戸澤全崇、袴田隆一、原嶋修司、廣田睦美、増田悟、水島雄一郎師らが台頭している。
--ベテラン及び中堅講師の特色としては、人気講師ではないが、テキストや模試といった教材の作成、長年の指導ノウハウを参考書・問題集にするなど、駿台内外からの信頼を得ている講師も多い。
--中堅講師には大学別講座を専任で担当するなど、特定の大学に特化した分析を行う講師が多い。(その分、東大志望との接触が少なく実力があるにもかかわらず人気講師となれないのかもしれない。)廣田睦美師は筑波大英語、秋澤秀司師は千葉大英語と東北大英語、戸澤全崇師は東京外国語大英語に特化している。(東北大英語のみ専任でない)

-若手の層が薄いことが難点。
--大島保彦師はすでに還暦を超え、上記の東大英語研究グループも駒橋輝圭師を除き、皆50代半ばである。中堅講師が脇を固めているのでしばらくは大丈夫かもしれないが難点ではある。
--そのためか、2016年9月に駒橋師が過労で倒れてしまった。
--一方、秋澤師のように実力は素晴らしいのにお茶の水で担当が少ない講師もいる。
--それだけ今のベテランの層が厚いことの裏返しなのかもしれない。
* 数学科の特徴 [#d8666725]
-物理科、化学科とともに、理系に特に強いといわれる駿台のいわば中核をなす、駿台の大きな強みといえる学科である。

-数学が得意な生徒から苦手な生徒まで、様々なニーズに対応する非常に層が厚い講師陣を有しており、自分に合う講師がみつけやすい。
--昭和の昔からハイレベルな受験生の御用達である「大学への数学」の常連執筆者である雲・森・(安田)師などを講師として抱え、さらには、SEGなど他塾から優秀な講師を引き抜くなど人材発掘にも余念がない。
--小林隆章師、雲幸一郎師・雲孝夫師兄弟、森茂樹師など、駿台のトップ講師であるのはもちろん、受験数学界のトップといってもよい講師が、日々、徹底的に理詰めの授業を展開しているのはもちろん、鹿野俊之師・吉原修一郎師のように上位層であっても着眼点から整理して教えてくれる講師、(先にも触れた)鹿野師・小番潤師など文系の生徒・苦手な生徒にもわかるように説明してくれる講師など、様々なニーズに対応できる講師陣を擁しており、多士済々である。

-層の厚い講師陣のなかでも、それを代表する最も有力な講師として、先にも触れている通り、駿台関東数学科BIG3《雲幸一郎/小林隆章/森茂樹》の三師の存在がまず挙げられる。以下、BIG3の特徴を簡単に書く。
--雲幸一郎師は本質に焦点を当てた授業を展開し、本当に分かっておかなければいけない基礎を身に着け、余計な知識に囚われずに比較的自然な発想で解答できるように指導する。講義はシンプルで洗練されており情報量はあまり多くないが、全体的に丁寧に分かりやすく説明するため、幅広い層からの支持を得ている講師である。
--小林隆章師は原理に焦点を当てた授業を展開し、時には高校数学の範囲を越えてまでも問題の着想を原理から解説し、構造を捉えてから論理的に解答を組み立てるように指導する。講義は非常に密度が高く、図や論理記号を多用し発想や解法のポイントを徹底して解説するため、誰が受けても多くを学ぶことができる講師である。
--森茂樹師は解法に焦点を当てた授業を展開し、定石となっている解法を状況に応じて使いこなせるようにした上で、実戦では工夫・修正を施した解答を作れるように指導する。講義はスピーディーで、問題の特徴を分析してからさらっと鮮やかな解法が示されるため、上級者にもさらに高度な数学を垣間見せてくれる講師である。
---大島保彦師によると、純粋数学出身の雲師はとにかく無駄が省かれた洗練された解答を、応用数学出身の小林師は視覚的にも表現された分かりやすい解答を、数理物理出身の森師は多少の計算は厭わず定石に落とし込まれた解答を、それぞれ好む傾向があり、それは蓄積された経験に基づく思考の根源的な部分(パソコンで言うOS)の違いの現れだという。同じ数学に対して、非常に高いレベルでまとまっていながらも、オリジナリティ溢れる三者三様の見方、考え方を持っていて、そのどれもが多くの生徒に支持されているのは、まさに三師のトップ講師としての凄さであろう。
---ちなみに、関西における駿台関東数学科BIG3のような存在として駿台関西数学科四天王《杉山義明/三森司/吉岡高志/米村明芳》が挙げられる。

-BIG3以外のベテラン講師としては、古くから出講している中では大澤章一師、小番潤師、鹿野俊之師、清史弘師、須長淳一師、齋藤寛靖師らが、また最近になって再び出講するようになった講師では雲孝夫師が有名であり、また、駿台での講師歴こそ長くはないが石川博也師も生徒からの支持が厚い。
-次世代としては、浅井さやか師、築舘一英師、吉原修一郎師、永島豪師、若月一模師などが挙げられる。

-講師の間で季節講習などの持ちコマ数に最も差が出る教科。ほぼ毎日3階建てで休みなく授業を行う講師もいれば、ほとんど授業がない講師もいる。

-駿台数学科は古くは3Nと呼ばれる野澤悍、根岸世雄、中田義元や山本茂年らが主導していた。1980年代に入ると、後進の世代として長岡亮介、小島敏久らが、さらにそれに続く世代として小林隆章、西岡康夫、長岡恭史、西山清二らが教壇に立ちはじめ、次々と人気講師の座に着いた(長岡兄弟、西岡、小林を新進3N+Kと称する者もいた)。1990年代に入ると西山、西岡、長岡恭史、長岡亮介らが相次いで駿台を去り、小島は代ゼミとの掛け持ちを開始し、その一方で小林らとほぼ同世代の雲幸一郎、森茂樹、そして長岡亮介らと同世代の安田亨らが駿台に移籍してきた。これと前後するように、昭和の時代から教鞭を執り続けてきた講師らが一人また一人教壇を降り、2000年代に入ると小島、安田が第一線を退き、現在の駿台数学科の中核となる講師陣が形成された。
--上記の文に登場する人物は、いずれも、それぞれの時代で、駿台のみならず受験数学界をリードしてきた講師たちである。どうでもいいが、イニシャルがNとKが多い。
--後述するように、駿台も常に順風満帆ではなかったが、駿台全体が危機的な状況にあっても、それでも人気講師として駿台にのみ籍をおいていた小林が今も厚遇されているのは当然とも言える。
--しかしながら、小林、雲、森らも50代のベテランとなり、彼らが30代の頃からオリジナル講座や著書などを通じ予備校内外で活躍していたことを考えると、現時点でこの三師に迫るようなずば抜けた実力、知名度を兼ね備えた若手講師がいないのは誰の目から見ても明らかである。この点で30代の若手が台頭しつつある英語科、物理科、化学科とは事情が異なる。

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*現代文科の特徴 [#jdc780a7]
-関東の駿台は、同内容の反復と対比に注意しつつ本文を意味のまとまりごとに区切っていきながら文章全体の趣旨を大きくつかむこと(駿台風にいえば、同値と対値に注意しながら意味段落にわけつつ筆者のイイタイコトをよみとっていくこと)を指導の根本にすえている講師が主流派であり、その典型例が看板講師の霜栄師である。
--表現の仕方は違うが、河合塾も似たような方針である。
--余談だが2017年東京大学解答速報の解説授業は霜栄師が担当した。看板講師なので順当な人選といえよう。

-また、霜師と肩を並べる実力者として内野博之師がいる。
--師は近年の現代文に対する高校や予備校の指導の仕方に批判的な目を持ち、読むことと解くことは同義であるという立場から、細やかな読解と設問の細部まで読み込んだ精緻な解答で生徒からの熱い支持を受けている。

-現代文科は代講が立たないほど人手が少ない状況になっているという。(多田圭太朗師)
--%%このためかどうかは不明だが、既に還暦を迎えている二戸師や平野師などが出講している。%%
--霜師も今年還暦を迎えた。
-平井隆洋師や岩科琢也師、今井愛子師、小池翔一師といった若手の実力講師が徐々に顔を出し始めている。

-東大現代文の青本や解答速報は昔から批判されることが多い。
--昭和の昔から批判されているらしいのだが、現在でも関西の駿台の講師や、東進の林修氏、果ては関東の一部の講師にまで、各方面から批判を受けている様である。

-物理科と並んで、東西の派閥抗争が強いのも、現代文科の特徴である。
--関東作成の模試や解答速報、青本の解説などの質に関して、関西では批判が多いと言われている。

-また、霜栄を筆頭とする関東現代文科と、中野芳樹を筆頭とする関西現代文科では読解の方法の点で差異がある。
--関東の現代文の方法論は、イイタイコトや同値・対値など、術語自体は少し癖があるものの、実際は河合塾などとさして変わらない極々オーソドックスな、奇をてらわない正統派の読解法である。
--一方、関西では、中野師の方法論を踏襲・意識する講師が多く、その中野師の方法は、河合塾や関東の駿台のそれとは少し毛色の違うもので、精緻でシステマティックな方法である。
--もっとも、関西の講師と一口に言っても細かく見れば一枚岩ではないので、一括りに関西の講師の方法と言うのは実際は少し無理があるかもしれない。
---例えば、関西の池尻俊也師は駿台文庫から参考書を出しているが、中野師の方法論を踏まえた上で、とてもオーソドックスにまとめ上げている内容の良書で、そこで説かれていることは関東の方法論とあまり変わらない。
---他にも、九州大の青本担当である小泉徹師や、元現代文科主任で以前の京大現代文を担当していた、近代文語文の鬼という異名を持つ川戸昌師も中野師の方法論を用いていない。
--たとえ方法に差異はあっても、関東の霜師や内野師あるいは若手の講師などへの生徒からの信頼は厚く、また関西でも中野師をはじめとして池上和裕師や松本孝子師など様々な講師が指導にあたり締め切りも多く出しており、東西問わず駿台への信頼は厚い。


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*古文科の特徴 [#p359f705]
-現在の駿台古文科は、講習の東大古文のテキスト編集や東大の青本執筆を担当する上野一孝師を中心に、白鳥永興師や、田畑千恵子師、松井誠師などが活躍する一方、往年の重鎮であり受験古文に長年携わってきた関谷浩師、大学教授を兼任し京大古文を長年担当する秋本吉徳師などもまだまだ健在で、様々な講師が日々熱い授業を展開している。
--お茶の水では関谷・秋本両師よりも上野師の担当が多く、実質的に古文科は上野師が牽引している(ただし、上野師も持病があるので・・・)、という見方もある。
--一方で、関谷師が東大古文を担当していた時は、テキスト編集も授業担当も一人で行っていたことや、英語科などもかつては主任格が一人で青本執筆も東大系の授業も独占していたが今では大島師を中心として集団で取り組んでいることを考えると、上野師一人が牽引というよりは、上野師を中心とする集団指導体制に移行した、という表現の方が適切である、という見方もある。
---ただし、上野師に対する秋本師の信頼度は低い。
--現在の多くの古文科講師の基本方針は、関谷師や秋本師の方法論を踏襲したものである。
-徐々に世代交代を図っている。
--講習の東大古文のテキスト編集・授業担当から関谷師が外れた点、関谷師がお茶の水校のLAの古文担当からはずれた点などに、徐々に次世代に譲って行こうという姿勢が見受けられる。
---もっとも、依然秋本師や関谷師への生徒の支持も厚く、未だ古文科の人気講師というとまっ先に名前が挙がる存在である。
--秋本師や関谷師と同世代の講師の多くが現在では「第一線から退いた」と表現されているが、関谷浩師と秋本吉徳師は高齢ではあるが依然として多くの授業を担当していて、徐々に世代交代しているとはいえ、バリバリの現役である。
-余談だが、重鎮である上記の二人は何故か元理系である
-2017年東京大学解答速報の解説授業は上野一孝師が担当。
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*漢文科の特徴 [#se9038fc]
-漢文科のテキストは三宅崇広師が作成することが多く、また、東大コースも長年持っていて、中心的な存在といっていいだろう。
-どの講師も句法を重要視しているが、各講師によってテイストは異なる。
-かつては三宅師と斉京宣行師が2大看板であったが、斉京師の死後は、代ゼミで一番人気だった宮下典男師が移籍してきて、三宅師と宮下師で人気を二分している。
--余談だが、斉京師の急死で駿台は漢文科の人手不足に陥った。当時はテキスト作成や模試作成の大半を師が行っていた。斎藤勝師・寺師貴憲師の出講はその事態を受けてのものである。この状況はいまだ根本的には解決されておらず、漢文講師がまたいきなり欠けると大変なことになると言われている。(2012年高3スーパー古典での斎藤師がこの趣旨の発言をしている)
-人材不足の為か最上位クラスは宮下典男師と三宅崇広師の担当がほとんど。
--近年では宮下師の3号館への出講がなくなり、代わりに福田忍師が出講数を増やしている。
-古文科などの兼任講師も多く、漢文科専任の講師が少ない。
-関東圏(特に理系)では石川正人師の出講が多い。師が病気になった際には大変なことになりかけたらしい。
-全教科通じて最も1人当たりの負担が大きく、欠けるとまずい
--札幌校がホームの福田忍師が複数の関東の校舎に出講しているあたり、ゆとりが無い。
-漢文科は講師全員がそれぞれ仲が良いのだという。(宮下典男師談)ただし、関西漢文科講師との仲が良いかどうかは不明である。
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*物理科の特徴 [#q337b299]
-数学、化学と共に、理系に特に強いといわれる駿台の中核をなす教科のひとつ。古くから坂間師や山本師など著名な講師を有し、高校とは一味違うカリキュラムであったことで、良く知られている。
--駿台を特徴付けており、そのイメージの何割かを形成しているある意味駿台の顔となっている教科。
-駿台では、微積分で物理を解説する講師が主流である。
--一般的な大部分の学校・予備校の授業とはひと味もふた味も違う本来の物理学に、大学入学前から触れることができる。伝統的に、頭を使って考えさせることを大事にしている。
--微積を用いずに問題を解く講師(長く在籍してる講師では田沼貴雄師や椎名泰司師など)も一部いて、それではむしろ駿台の良さを潰しかねないとの懸念もあるが、見方を変えれば、幅広い層に対応できるということでもあり、多様な講師がいることは必ずしもマイナスではないだろう。

-駿台の物理科のカリキュラムは坂間勇、山本義隆が築いたものである。

-山本師が高齢になり仕事量を減らしていく中で、現在では森下寛之師が、最上位クラスを長年持ち、また本科「物理S」講習「東大物理」のテキスト編集を担うなど物理科のまとめ役になっている。

-物理科のまとめ役である森下寛之や、さらには森下師が重用した小倉正舟師や笠原邦彦師が、物理科ではもっとも人気がある。特に近年の笠原邦彦師は相当な人気である。
--ただし、山本師、森下師、小倉師は一貫して各校舎の最上位クラスのみ担当し、講習会で担当する講座のレベルも上級のものに限られる。受講者を選ぶ講師であり、受講希望者は心しておきたい。
--この3人をはじめ、駿台らしい物理を行う講師陣(名前が知られている講師では高橋法彦師や成島武成師など)は、一人ひとりの力量も全国の予備校界でトップクラスであるが、チームとしても非常に良質との声もある。優秀な人材がきちんと付いてくるのは、まとめ役である森下師の人徳のなすところであろう。

-山本や森下を筆頭に物理科の授業時の服装はジーンズ率が高い。(他にも小倉師や笠原師など)

-森下師のページを見れば分かるが、関西の講師陣とあまり仲が良くない模様。
--原因は微積物理の見解の違いであり、関西は使わざるをえない箇所以外で微積を使うことに批判的である。その為、物理学的な背景説明が濃い授業で真価を発揮する物理Sの評価は東西で意見が対立している。
--関西でも還暦をすぎたベテランの講師陣は、かつて京都校に山本義隆師が出講していた関係で交流も今と比べ盛んだったこともあり、微積分をおおむね使うのだが、その下の世代からは微積分を使うことに消極的になり模試の解答や関東の教材に関して否定的な講師がおおくなっているようである。
--森下師も関西の主任格の講師もそろって思ったことを率直に言う(口が悪い)点も仲がよくなさそうにみえる理由のひとつであろう。

-もちろん駿台だけが微積分を使うのではないが、駿台の微積分をつかった高校とは一味違うカリキュラムの伝統は長く、それだけ有名である。
--これは完全に余談だが、駿台以外でも微積分を使う講師はいる。例えば、東進ハイスクール、河合塾の苑田尚之師も微積分をふんだんに使う。
---ただし、苑田師は大学で学ぶ物理との連続性(大学での古典物理学の記述方法の運用や、古典物理学と量子力学との連動性など)に重視しているのに対し、駿台の物理はあくまで受験物理のトレーニングを意識しているところがあるように見受けられる。
---もちろん、苑田師も「どのような方法でも解けなければならないし、試験場では1番速いものを使うべき」「公式は当たり前にしなくてはならない」などと割り切っている部分もある。現に交流ではベクトル図を用いたりもするなど、駿台でいうと、教える内容的には小倉師に近い印象。(ただし、苑田師は定性的な説明を好むのに対し、小倉師は定量的な説明に偏ってる点では異なる。)

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*化学科の特徴 [#od6f6eb6]
-数学、物理と共に、理系に特に強いといわれる駿台の中核をなす教科のひとつ。問題を上手に解くことと、化学の本質を説明することをバランスよく講義する点に特徴がある。
--生徒が混乱しないよう配慮しつつ必要ならば大学の知識も使い化学の本質を説明するが、深く突っ込み過ぎはしないので混乱せず理解が深まり、かつ問題を解くことにも時間をかけて講義するので授業は常に実践的でもあり、そのバランスを追及した授業は生徒に広く支持されている。
--数学科同様駿台の強みとも言える講習陣を有し他の予備校にに比べても有名講師の数や質に関して頭一つ抜けているといっても良いだろう。指導方針は時に本質を重視しつつ基本的にオーソドックスであり、学問としての化学と受験としての化学を両立させた絶妙のバランスがとれた授業方針が特徴。
-化学科においては関西化学科の影響力が関東でも強めである。
--まず、テキストの編集を関西が主導している。化学科の高卒生用テキストで最上位クラスのテキストである「化学S」は関西の化学科の重鎮石川正明師が編集し、ハイレベルクラス用の「化学H」は関西の星本悦司師と関東の大川忠師が編集している。講習のテキストも関西編集のものが複数ある。
---ちなみに、「駿台のテキストは、化学の基本となる原理や法則の本質を理解しそれを実際の試験に適用・応用できる本物の学力を養成するための授業を展開するという目的を達成するために、時には高校教科書の範囲を踏み越えてでも理解がきちんとなされるよう編集している」と、中村雅彦師が編集意図をHPで解説している。
---もっとも、実際の授業では、理論を理解させかつ問題の解き方を教授する講師と、解き方を中心に教授する講師とが混在している。それぞれの講師方の立場から、日々熱い授業が展開されている。
--映像授業も他の教科と比べ、関西の講師が受け持つことが多い。

-とくに関西の石川正明師は、駿台外でも有名な受験化学の一種の権威で、駿台のカリキュラムや指導内容などにも師の考え方が影響しており、石川師抜きに駿台の化学科を語ることはできない。
--関東の人気講師は石川師をはじめ関西の凄さを分かっているようで割と謙虚であり、石川師の指導方針を取り入れているケースも多い(たとえば吉田隆弘・景安聖士・井龍秀徳師は石川師と同様有機電子論を用いる。)%%一方、関西の物理…%%
--ちなみに、石川師は、全国的に有名な鎌田真彰氏(元駿台予備学校、前東進ハイスクール、現学研ゼミ)の恩師でもあり、駿台関東化学科では井龍秀徳師が教え子である。(受験サプリで有名になった坂田薫師も石川師の教え子であるとの噂も。)

-関東においては、他の科に比べて若手の人気講師の割合が高いのが特徴である(といっても30代後半〜40代前半だが)。
--若手人気講師を端的に言えば''『理論の吉田・橋爪、無機の景安、有機の井龍』''である。
---他にもいい講師はたくさんいるが、分かりやすさはもちろん、講義の専門性、充実さなどの面で特に際立って人気な人を挙げるとこうなるという声が多い。
---吉田隆弘、景安聖士、井龍秀徳師の3人は上の特に良い分野以外でも良講師である。
---理論は2人いるが吉田師が上位者向け、橋爪師が初学、中位者向けである。
--一番将来性がある科目かもしれない・関東では比較的世代交代が上手くいっているという声も。

-また、苦手な生徒や初学者向けの講師としては、先にもあげたが橋爪健作師、黒澤孝朋師、西村能一師などが挙げられる

-一方、ベテランの有名講師としては中村雅彦師・細川豊師・沖暢夫師などがあげられる。
--ただ、この3人は高度な授業ゆえ、苦手な生徒にとっては少々難しいかもしれない。
--現在の関東化学科で中心的な役割を果たしているのは中村師である。

-主にベテラン講師の中には関西の方針に反発する声もある。(中村師は中立派のようで、特別批判することはない。)
--駿台では講師間で学習方針の確認をするための定期的な会議が行なわれるそうで、そこで毎回東西で意見が対立するらしい。尤も、どの科目も多少の意見の相違はあるはずだが。
--なかでも、関西の石川師と元々は関西の講師で後に関東に移って来た細川豊師の確執が、今日の駿台化学科人事にも影響しているとまことしやかに囁かれている。
--鎌田真彰、福間智人氏のような優秀な講師が去ってしまったのも、もしかしたらこのような東西の対立が原因なのかもしれない。

-少し不思議なことであるが、数学や物理に比べて東大卒の講師が少ない。もっとも、講師の実力に学歴はあまり関係ない。
-化学科の講師陣は酒癖がとんでもなく悪いらしく、講師の間では「エタノール科」と呼ばれているらしい。
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*生物科の特徴 [#lbd09c91]
-駿台全体で言えば、関西の大森徹師がなんと言っても生物選択者なら知らない者はいない有名講師であり、駿台のテキストも大森師が編集に関わっていることが多い。
-関東では、東大・医系のトップクラスは佐野恵美子師や佐野芳史師が主導している。
-また、関東の生物科では、人気という意味で朝霞靖俊師は群を抜いている。もちろん師は実力も高い。
--朝霞師については、「全国の予備校講師では関西の大森、関東の朝霞というほど」という声もあれば、「朝霞師は苦手を標準やや上程度に持っていく講師かもしれない」という声もある。人気講師なので、その授業はいろんな生徒が受講しており、評価は様々である。
*地学科の特徴 [#lbd09c92]

-関東圏では殆ど木村修師の独壇場となっている。
-地学については駿台も河合塾も大して講座数に差はない。
*日本史科の特徴 [#f8ce3aa9]

-現在関東の日本史科をまとめているのは福井紳一師である。
--古くは「日本史講義2 時代の特徴と展開」の著者で安藤達朗師という主任の講師がいて、その死後主に福井師と野島博之師で東大コースを運営していたが、野島師が東進に移籍してからは、基本的には福井師を中心に動いている。

-福井師を中心に動いているためか、ただでさえ左よりな駿台の中にあって、なおいっそう左翼的である。
--だからといって指導にはあまり影響はないが、全般的に福井師の影響が強いのが現在の関東日本史科ではある。

-日本史科も関東と関西で対立が激しい科目の1つである。
--東大模試の出来・作問姿勢に関する批判、関東の講師陣が作った参考書についての批判(たとえば、外交史の参考書なのに地図が全く付いてないのは如何なものかなど)をはじめ、他の教科の対立と比べても批判・対立の内容が具体的で、その分、根が深そうである。

-3号館の東大コース(高卒)には、野島師が東進に移籍して以降、長年、福井紳一師、塚原哲也師、須藤公博師の3人が出講している。
--特に、福井紳一師・塚原哲也師は、複雑な制度を根底から見つめ直すことで、見通しよく話したり、高校教科書の記述・範囲に必ずしも囚われないアカデミックな授業を展開してくれるので、授業の完成度が高く、学生からの信奉も篤い。また、須藤師もそれなりの支持は受けている。
---事実講習会では、福井師の[[日本史特講Ⅱ(社会経済史)]]・塚原師の日本史論述は得るものが多いと人気である。
--もっとも、福井紳一・須藤公博師には批判も多い。
---長年講習で東大日本史を受け持っている福井紳一師は一部の学生からは化石と揶揄されている。
---須藤公博師も、そのスタイルから批判が後を絶たない。須藤師は提供される授業の内容・テキストの質自体はそれほどひどいものではないが、史料や用語を絶叫させる・理不尽な説教など、授業の内容とはあまり関係ない部分で批判を受けることが多く、生徒からのそのような批判・拒絶反応もあながち的外れとも言えないであろう。また、須藤師は現役最上位クラスは担当していないなど、駿台からの信頼も多少不安が残る。(高卒でも最上位のLAは担当していない)
---須藤公博師も、そのスタイルから批判が後を絶たない。須藤師は提供される授業の内容・テキストの質自体はそれほどひどいものではないが、史料や用語を絶叫させる・理不尽な説教など、授業の内容とはあまり関係ない部分で批判を受けることが多く、生徒からのそのような批判・拒絶反応もあながち的外れとも言えないであろう。また、須藤師は現役最上位クラスは担当していないなど、駿台からの信頼も多少不安が残る。(お茶の水の高卒クラスでも最上位のLAは担当していない)
---特に旧帝志望の現役生は、「余った時間で地歴をやる」のが原則なので、福井師や須藤師のような情報量が多くかつ激しい延長の講義の受講は極めて慎重な判断が求められる。

-他の科の例に漏れず、高齢化が激しく世代交代が上手く行っていない。また、論述に強い講師が不足している。
--簡単に言えば、福井師の次の世代を担うような講師・福井師に代わり論述指導で頭角を現す講師がいない。
--須藤師は、それなりに人気もあるがアンチも多く、本人に癖がありすぎて授業内容とは関係ない部分で相当批判を受けており、福井師のあとを引き継ぐ程には至っていない。
--もちろん、福井師以外の講師陣で生徒からの信頼を得ている講師もいるが、お茶の水校の東大コースはここ10年主に塚原師・福井師・須藤師が担当してきたゆえにやや存在感が薄い上、生徒からの人気があっても講習でははっきり私大寄りの授業をする講師(井之上勇師や白木宏明師など)もいて、そのため世代交代が上手く行っていない・論述に強い講師が少ないという印象を与えるものと思われる。
--須藤師以外で論述対策(東大対策)を担当している中堅講師としては今西晶子師が挙げられる。師は池袋校の高3スーパーα日本史を担当しており(須藤師はこの講座を担当してない)、またエミールの日本史指導は師が単独で行っている。現役最上位クラスの指導を福井師と二人で行っていることから、師の実力を伺い知ることができるであろう。
--受験科目数が多い国立文系の受験生はほかの科目の対策にもいそがしく、そのうえ日本史は必修講座が多く指定されていてかつその授業内容も私文的な内容がすこし目立つとなると、国立文系受験生にとって、駿台の日本史に関しては、厳しい現状が続いているともいえよう。
---かつて、受験日本史は瑣末な知識を綺麗な板書で網羅する講義が持て囃された時代があったことから、論述指導に長けた講師が予備校業界全体を見渡しても人材不足のようである(講師自身が私文バブル世代のため)。塚原師の学校専売の著書である「日本史の論点」がネットオークションで高値取引されていることからも、論述ニーズの高さが伺える。
---特に日本史は国公立と私立では問題の傾向が根本的に異なるため(東大、一橋は教科書をベースにした思考力を論述させる問題、早慶は重箱の隅を突くような日本史クイズが主)、講師自身がどちらの生徒のニーズに合わせた授業を提供するか、講師任せになってしまう。


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*世界史科の特徴 [#se87b0aa]
-渡辺幹雄師がまとめ役になって、東大や一橋志望の受験生を指導にあたっている。
--ただし、エミール(駿台現役の最上位クラス)の指導は引き続き大岡師が行っている。
-なお、最近の駿台世界史科の論述指導に関しては、東大コースを多くもつ渡辺師と茂木誠師の共著である、駿台文庫の『24カ年徹底分析 テーマ別 東大世界史 論述問題集』が、東大対策、ひいては論述指導の実際を伺う上で非常に参考になるだろう。
-その一方、東大対策や論述対策ということを脇に置いて、世界史科全体でみれば、主に私大向けの授業ではあるが須藤良師の人気がここ20年衰え知らずなのも、特徴といっていいだろう。
-某師曰く、駿台は知識を問題に合わせ積み重ねることで論述を解く授業を行い、河合塾は知識を問題に合わせそぎ落とす論述の授業を行うとのことで、知識に不安のある人は駿台を、知識が固まり論述を積極的に熟したい人は河合塾を選ぶといいという声もある。
-かつては大岡俊明師、江頭誠悟師、斎藤整師らが中心となり国公立大論述指導にあたっていた。
--この頃から上記3師は論述、須藤良師は私大という認識が確立していた。
--当時から生徒による講師の好みが分かれる科目であり、特に渡辺幹雄師、斎藤整師は対立が激しかった。
--一長一短な講師が多かった中で上位者を中心に安定的支持を集め続けていたのが大岡俊明師である。
---時に他の講師と一緒に比較してはならないと言われるほど駿台世界史科の中では別格の存在であった。
--大岡師の後継として期待されていた講師に宜本稔師という講師がいたが、ひき逃げ事件を起こし駿台を去ってしまった。
--その大岡師が一線を退き、江頭師、斉藤師が駿台を離れていく中で台頭していったのが比較的論述よりの授業をし、一定数の支持があった渡辺幹雄師そして、茂木誠師である。
---ただ、大岡師がトップだった往年の駿台世界史科の時代と比べると現在はやや講師の層が薄くなってしまっているのも否めない。

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*地理科の特徴 [#ofacde77]

-国公立2次試験対策の講師としては大御所の阿部恵伯師と若手の井上宏昭師・宇野仙師が、理系のセンター対策の講師としてはこの3師のほかにベテランの大久保史子師・小野宏之らが有力であり、他予備学校に勝るとも劣らない、不毛な暗記を否定して論理的な理解を促す授業を展開している。
--予備校の地理講師は大半が文系であるが、井上宏昭師は"東大理Ⅰ→理学部地理学科"の理系畑を進んできた元研究者の卵なので、自然地理分野では問題作成を一手に引き受けるほか、その分野の授業には一際光るものがあり、予備学校の中で弱くなりがちな分野を補っている。
-かつては谷地隆師がお茶の水校の東大コースを持ち青本も執筆していて中心的な講師であり、その谷地師と阿部恵伯師・箸本健二師らが上位文系コースの主要講師であった。
--このなかでダントツで人気があったのは箸本健二師であったが有名大学の専任になるにあたって予備校講師から引退し、加えて谷地隆師が高齢になり徐々にコマ数を減らしていく中で、井上宏昭師や大久保史子師らが台頭し上位文系クラスを多く受け持つようになり、さらに宇野師が「大学入試地理B論述問題が面白いほど解ける本」でその名を知られるにしたがって(河合塾を辞めてその代わり)駿台でのコマ数を大幅に増やし、現在に至る。
---谷地隆師が中心であったころは多くの生徒が、鉄緑会や代ゼミ(の武井明信氏)に流れていた事が語られている。
---代ゼミの武井明信氏は宮下師と同じで、代ゼミで地理を受講している生徒の大半が武井氏の授業を受けるような存在だった。井上宏昭師・宇野仙師はその武井氏の全盛期に代ゼミで浪人生として勉強している。

-あまり目立たないが、かなりの人手不足だと思われる。
--他教科と違うのは人気講師がお茶の水校に集中するわけでもなく、比較的均等に人気講師が配置されている所であろうか。あまり多くない講師で全校舎を回さなくてはならないのでお茶の水校に集中させることができないのだろう。
--お茶の水校は最上位クラスは、宇野仙師が主に担当しているが他は割と様々な講師が担当している。(阿部恵伯師、大久保史子師の担当がやや多い。)
--札幌校や仙台校には井上宏昭師や宇野仙師が出講する。(宇野仙師に至っては浜松校まで出講している。)

-テキスト作成は主に関西地理科が担当している。

-サテネットは関西で絶大な人気をもつ岡田了一郎師のセンター対策講座(もう10年以上担当されている)以外は基本的に関東の講師が担当している。

-センターに関しては予想問題の質が問題視されることもあり今後の地理科の変容が期待されるという声も。
--もっとも、どの教科・どこの予備校でもセンター模試はセンタ―本試より質が数段劣るとほぼどの講師も言うので、あまり真に受けるべきではない、という意見もある。
*公民科の特徴 [#qfa44151]

-予備校の公民という教科には共通して言えることだが、この教科を受験科目として使うのは、私大専願の受験生か、理系や文系の国公立受験生でセンターのみ公民科目を利用する受験生がほとんどであり、他教科と比べ需要の絶対数が少ないので、講座数・講師数も少なく、その存在はいささか地味である。
-さらに、上位国公立に強い駿台にあっては私大専願という生徒も少なく大半の需要はセンター対策であり、私大専願もそれなりにいる河合塾などと比べても、公民科は存在感が希薄かもしれない。
-そんな中にあって、駿台の公民科でもっとも有名なのが、清水雅博師である。
--今でこそ政経の参考書も多くなっているが、かつては予備校講師の書いた政経の参考書で売れ筋のものといえば『政経ハンドブック』(東進ブックス)くらいしかなかった時期もあり、行ってみれば清水雅博師は政経参考書のなかばパイオニア的存在で、そのためつとに知られた存在である。
清水師よりも高い評価を得ているのがベテランの石井克児師。説明の分かりやすさは清水師よりも上であるが、清水師ほどの人気はないので講習は取りやすい。
-地理科や漢文科と同じく、あまり多くない講師で全校舎を回しているので、お茶の水校に偏ることなく、様々な講師が各校舎で教鞭をとっておられる。特に倫理分野ではベテランの岩本佳久師はじめ、村中和之師、若手の近堂秀・三平えり子師などご少数の講師で東日本の各校舎を受け持たれている。
*論文科の特徴 [#oac34a67]
-医系論文ではかつては最首悟師が、現在では上條晴史師が駿台では長く担当しており、医系論文の分野では上條晴史師がまとめ役といっていいだろう。
-その他の論文分野では、影山和子、村田秀樹、内海信彦、奥津茂樹、佐藤緑、山口素明、吉池公史の各師も長く教鞭をとられているベテラン講師である。かつては今野雅方師・小阪修平師・影山師・村田師らが中心的な講師であった。高齢化が進んでいるともいえるだろう。
-最近では他教科の講師が小論文の講座を受け持つことも多く、漢文の寺師貴憲師、倫理の三平えり子師や近堂秀師らが小論文の講座をうけもっている。
-他教科の講師以外にもNPOなどの仕事と掛け持ちしている講師も多い。