雲孝夫

Last-modified: Fri, 04 May 2018 15:21:47 JST (17d)

雲孝夫(くも たかお)は、駿台予備学校数学科講師。3号館,市谷校舎,池袋校,横浜校,津田沼校,大宮校に出講。

経歴 Edit

  • 私立関西創価高等学校出身。
  • 東京大学大学院数理科学研究科修士課程修了。
    • 整数論を専攻、指導教官は伊原康隆。
  • 2015年度より駿台予備学校に出講。

授業 Edit

  • 授業の開始時に元気な挨拶をされる。元気良く返そう。返事がないと、『声出していこうな。』ともう一度される。元気に返事すると凄く嬉しそうな顔をされる。
  • 授業はほんわかした関西弁で進められる。喋りが上手く、授業に引き込まれる。
  • 「ノート取らなくてええからな~、まずは見ててくれ~」と、問題の大まかな方針や、公式の図形的イメージを前でやってみせた後で、ノート用に丁寧に板書し直すことが多く、とても分かりやすい。
  • 板書の字は大きめで綺麗だが、手書きの配布プリントはかなり読みにくい。
  • 板書ミスは割とある。気付いたら言ってあげよう。師もどこが間違っているか悩んでしまうので。
    • 本人も『間違いがあったら言って下さいね。』 と仰っている。遠慮なく言おう。
    • 生徒の思考力を養成するため、わざとミスをして生徒に考えさせる方法をとっているときもある。というか、こっちの方が多い。
  • 問題のパターンに合わせて解法を覚えるのではなく、根本原理を理解してどんな問題でも同じような手順で解く方法を教える。(例えば、数列の漸化式や、極限分野)
  • 前期テキストを解説するときは、「基本の確認」→「例題」→「テキストの問題」という流れで進むことが多い。
    • 他の講師がテキストの問題を解きながら重要なことを確認するのに対して、まず重要事項を確認してからテキストの問題に入る、という感じ。
    • 各分野を詳しくまとめる時には、練習問題をその場で出すことが多い。
    • 一通り解説したあと、その問題から何を学んだのか、どの考え方が他の問題に応用できるのかを再確認する。
  • 後期の授業においては試験本番に向けて検算の重要性を特に強調し、問題ごとにどう検算をすればいいのかを教える。
    「漸化式や極限の問題で答えらしきものが出ただけで満足して、検算しないのははっきり言うと無責任やな」
    • 師の言う検算は、計算結果の別角度からの検証であり、断じて計算の見直しではない。
      「はっきり言っとくで、見直しなんかしても、おんなじ間違いの上塗りするだけやで」
  • 高度なテクニックも使えるが、先入観を廃してまず実験から入り、泥臭く考えるのも数学であることとしている。例えば、場合の数は順列や組み合わせの公式を思い起こすよりも、まずは樹形図を書くことを勧めている。公式も単に丸暗記ではなく、導けるようにしておくことを勧めている。
  • 数学を学べば学ぶほど、必要な考え以外は忘れてしまい、身軽になることが重要であるという話をされていた。
  • 類題が作れるようになって初めてその問題をモノにしたと言える、という話をすることがある。
  • 演習が組み込まれている授業では、師が実際にテストとして解いた答案をプリントとして配布し、師自身の時間配分や少しヤマだと感じたところなども踏まえて、実践的な対応の指針を示してくれる。
  • 50分授業の駿台では、問題解説で手一杯となるため、他予備校で行う基本事項の教科書とは違った視点からの解説にあまり時間を掛けられず、師のよさが出づらい。
  • 数Ⅲ範囲、極限や微積分の授業を担当することが多い。
    • 極限分野の授業では、主要項を重視する話から、最終的にテイラー展開まで解説する。
    • 極限分野における「主要項を抜き出す」という考え方は画期的なもので、これを理解すると極限計算を論理だけでなく感覚的に捉えながら解くことが可能となる。
    • テイラー展開は、易しい問題の場合は使わないほうが良いこともあるが、難問であるほどあっさり解決して、師の解説を聞くと感動する。また、1次近似、2次近似への理解も深まる。
  • 問題を深く理解するため、微分方程式について解説することもある。
  • バームクーヘン分割や傘型分割はあまり好きではなく、テクニックに頼らずとも、まっとうにやれば確実に解けることを強調する。
  • 一問一問を深く解説するときは、テキストの一部の問題をプリント配布で済ませることがある。プリントを読めば理解できる生徒には、数学的に深い話が聞けるので好まれる。
  • 紹介する別解の中には、他の講師の解説や、参考書では中々目にしない、独特なものもある。特に、求積分野では近似を利用したアクロバティックな解法を見せることがある。紹介するものの多くが通常の解法より分かりやすい。
  • 生徒を当てることがあるが、難しいことは聞かない。答えられなくても、丁寧な解説で、フォローしてくれる。
  • 煩雑な積分計算でも、その場で暗算または黒板の端の方に軽く書いて計算し、テキストや授業メモはほとんど見ない。最近の授業ではテキストやメモすらも持参せず、チョークだけを持って教室に来る。にも関わらず解説で詰まる場面など一切なく、流れるような授業を展開する。
  • 授業中滅多に雑談はしないが、お茶目な行動や冗談を言うことは多く、師の雰囲気と相まって笑うだけでなく和む生徒も多い。
  • 質問対応は非常に丁寧である。一緒になって考えてくれる。 ただし、自分で一から誤魔化さずに考えてから行かないと、簡単にポイントは教えてくれない。
  • 教科書、参考書等々の批判の際も、非常にやんわりとした言い方である。
  • 一つ一つの問題を原理から説明する点、名前のついている解法も本質を理解するよう説明する点、徹底的に解説するため時間が足りず一部プリントに任せる点、など授業の進め方としては兄である雲幸一郎師よりも小林隆章師に近い。
  • 問題の解説後に⇨注と問題の背景など大学の数学へ足を踏み入れる事もあるが、ここが師の本領である。駿台での50分ではここの良さがでにくいが、師が掛け持ちしている大数ゼミでは150分の授業で半分以上ここに時間をかけたこともある。数学が好きな人にとってはたまらないものであろう。
    • 駿台でも、問題の解説だけで終わることはまずなく、基礎の確認もしくはその問題から学べることの意味と応用などには多少なりとも必ず触れる。そのせいで時間が足りず、延長したり、一部問題の解説が手書きのプリントになったりするので、しばしば非難されることも。
  • 問題に対する真摯な解説だけでなく、試験中の時間の使い方、二次試験までの勉強法や過ごし方、東大模試の軽い解説など、他の講師があまり詳しくは語らないことについても丁寧に話してくださる。特に師の試験時間の使い方は、5分ごとに自分の進行状況を確認し解答の続行、撤退を判断するもので、かなり理にかなったものである。
  • 文系の学生でも数学の本質を徹底的に理解しどんな応用問題にも立ち向かっていけるように指導してくださる。実験や別解を考えることの重要性を説き、文系の生徒からも絶大な人気がある。

担当授業 Edit

通期

人物 Edit

  • 雲幸一郎師の弟。
  • 駿台では、小林隆章師、雲幸一郎師、森茂樹師が特に有名であるが、同等以上のわかりやすさと数学の本質を突く授業を展開する。
  • 2018年度には河合塾を辞められ、大数ゼミ数III徹底とSEG高3クラスの担当から外れた。新たに駿台で池袋校横浜校大宮校の高卒生と高3スーパーα数学Ⅲ(お茶の水校津田沼校)と高3スーパーα医系数学(市谷校舎)を担当することとなった。
    • SEGでは常に最上位のHクラスを担当していた。過去にSEGが最盛期で人気を集めていた時には常に締め切りがあるほど1番人気講師であった。もちろん今も人気講師である。SEGの高3のメイン教材であるクリーム本の編集も携わっている。
    • 大数ゼミでは長年数III徹底という数IIIメインの授業を行なっていた。授業時間が数IIIだけで150分かけられるということで微分・積分の本質、テイラー展開、微分方程式、偏微分など様々な数学の楽しさを提供してくれる。ここを重視しすぎていて150分もあるのに問題が全て終わらないくらいである。特に前期ではテキストの問題を解くことはない。後期は問題を解くことがメインになる。延長は30分程行う時もあった。後任は大学への数学編集長の横戸宏紀師。
    • 河合塾でハイパー東大理類クラスのみ授業を10年以上担当していた。2017年度は、河合塾池袋校で特別選抜一橋大クラスも担当していた(基礎シリーズ数学③T、完成シリーズ一橋大数学)。
      • 授業時間は180分あり、駿台では早足になってしまうところもかなり余裕をもって解説することができる。また、生徒への問いかけや考えさせる時間もあるため内容がよく身につく。駿台ではプリント化と師自身の板書と解説のスピードを速めること、生徒に考えさせる時間を省いてようやく間に合わせているようである。
  • 駿台一の人格者。授業でのサービス精神、質問対応共に、かなりの真摯さと熱意、優しさを感じさせる。師を慕う生徒は理文共に多い。
    • 講習期間中、雲幸一郎師と向かいの席に座り、談笑していることから、兄弟仲は良い模様。
    • かつて大島保彦師は、「雲君(=雲幸一郎師)の弟さんは人格者だよ~。」と仰っていた。その一方で、「雲兄弟は言い方が違うだけで言ってること同じなんだよ!」とも仰っていた。なるほど一理ある。
  • 同じ関西人同士だからなのか、霜栄師とは馬が合うようである。
  • 記号の使い方、読み方は海外に倣っているようであり、≒を「≈」と書いたり、f(x)の第一次導関数f´(x)を「エフ プライム エックス」と読んだりする。なお、第二次の場合は「エフ ダブル プライム」
    • 兄同様、θを(スィータ)と発音する。
    • コンビネーション記号が日本特有のものであり、かつ海外の記号に比べて応用性がないので不満なよう。(ただ、性格が良く他人をキツく批判することはないので「アメリカみたいにこうだったらええのにな~…」と無念さがひしひしと伝わってくる。)
  • 兄は毎月大学への数学に寄稿しているが、師は最近は時々しか記事を書いていない。
  • かつて市谷校舎にて、師が授業教室を間違えた際、ちょうどその教室では大島師の授業が入っており、後から入ってきた大島師と場の流れで二人で教壇に立ったことがあるのだとか。
  • 市谷校舎にて豪雨の中授業をしている最中外で雷雨の音がすると「ああ!雷やわ!」とハッと外を見た。人生で2回半径5m以内に雷が落ちたことがあるらしい。「それから雷だけは怖いんですわー」とのこと。
    • 師はサッカー部で、土砂降りの中グラウンドを駆け回っていたようである。
  • 兄とは違って元気よくハキハキと喋り、とても気さくな感じがするが、学生と視線を合わせるのは苦手なようで常に少し上を向いている。
  • 質問対応はとてもよく、SEGでは休み時間に教室に残り一緒に考えてくれる。師からもどんな解き方した〜?と自ら生徒に聞きに行くぐらいである。但し、ナンセンスな質問を持っていくと痛いところを突かれる時があるので気をつけたほうが良い。
  • 質問対応時の生徒へのアドバイスがとても的確で、しばしばそれを聞いていた他の講師の雑談に登場する。
    • 森下師は東大実戦の講評にそのまま引用したほど。
  • 2017年現在も大学入試史上最難問と言われている1998年・東京大学後期日程入試の数学第三問(とくに小問2)を予備校業界で総括責任者の一人として解答作成した経歴がある。この問題は1998年度分の大学への数学で「東大後期第三問」として月刊コラムで取り上げられており、師はその著者である。




*1 パンフレットなどには掲載がなく、あくまで非公式な参加である。