第2回駿台全国模試

Last-modified: Mon, 06 Nov 2023 08:42:39 JST (171d)
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試験概要 Edit

  • 別名「Sun diesoondieなど諸説あるが受験標準日は日曜であるので日曜受験の人は前者に該当する模試」
  • 総合系の模試では他社を含めて最難関の模試である。
    • 逆に言えば、旧帝一工や国医、早慶の志望者にとっては自分の実力がよく分かる良い機会。爆死を覚悟して是非受けよう。東大模試や京大模試よりも難易度が高いという声も。
  • 第1回駿台全国模試よりも難度が格段に上がり、本物の「残酷模試」である。参考としてこの模試で科目ごとで5,6割取れれば偏差値60台、8割取れれば偏差値70台にたいていはなる(勿論誤差はあるが…)。
  • 特に現役生で高3になって初めて第1回と共に受けている場合は難易度の違いに驚くかもしれないが、この第2回が「ハイレベル」と言われる所以である。第1回とは違い高3生に対する配慮はされず、出題範囲や難易度の制限がいよいよ外れることで難易度が急激に上がっている(※第1回は高3生に配慮して、難易度を抑える等の多少の手加減がされている)。その難度は、東京一工や国医を受験する生徒でさえも奈落の底に突き落とすことのあるレベルである。
    • とはいえ、現役生はどのような判定結果でも心配する必要はない。D判定以上であれば十分であるし、E判定だとしても過去問対策をしっかりとやることで勝機は見えてくる。これを言ってしまうと元も子もないが、(特に現役生は)志望校の問題が解ければいいのである。志望校は曲げずに後期もがんばろう。
    • 早慶志望の上位層は普通に東京一工などの難関国立志望に引けを取らない高得点を取ってくる。

各教科情報 Edit

  • 作問者がコロコロ変わるので、形式もコロコロ変わる。入試問題や大学別模試とは違い、問題を見て、解き方を変える能力も必要である。

英語 Edit

  • 関東作成。試験時間は100分で、文理ともに14:10~15:50。
  • 全部で5つの大問からなり、東大を意識した構成となっている。マークシートは存在せず、記号問題も記号を書いて提出する。分量が多いので、時間切れになることも考えられるので、予め時間配分を決めるべき。1問に執着しすぎないように注意。
  • 第1問(50点) 時間配分の目安:22~27分
    • 国公立大学型の記述式が多めの大問。選択問題も少々あるが、あっても配点は10点程度。記述問題は和訳と説明問題で、和訳の解答欄のスペースはかなりゆとりがある。説明問題の文字数は、60~80字程度。記述は1問12~16点ほどあるので、最低でも部分点を取ろう。
  • 第2問(50点) 時間配分の目安:22~27分
    • 私立大学型の客観問題の大問。同義語選択、空欄補充、内容一致など。1問3~5点。
    • 指定された段落内の情報から選ぶ問題が出題されることがあり、この場合内容は一致しているがその段落には記述がないという引っ掛けの手段が使われうるので、先にそのような問題がないか確認すべし。
  • 第3問(50点) 時間配分の目安:20~25分
    • 英作文の大問。和文英訳と自由英作文の両方が問われ、配点は同じくらい。
    • 自由英作文は内容のランクで6点ずつ落とされ、そこから文法・語法のミスで2点ずつ引く方式。
    • 自由英作文は先に問題だけ見て発想を考えるだけ考えておくのも手。逆に、最初は浮かばなくても後から良い案が浮かぶこともあるので、試験が始まるやいなやここを確認すると良い。これは実際の試験でも使えるテクニックである。
  • 第4問(20点) 時間配分の目安:5~7分
    • 4択の記号問題や整序問題で構成された、文法・語法問題の大問。前者は、下線が引かれた箇所から誤りを含む部分を1つ選ぶ方式。
    • 基本的に良問が多く、上手い引っ掛け問題もあり、真の文法力を確かめられる。
    • なお、ここは解答を確定させやすいので、最初に取り組むと効率が良いだろう。
  • 第5問(30点)
    • 試験時間の中盤で始まる、リスニングの大問。
    • 放送時間の長さは回により11~14分程度と若干異なるが、問題冊子にその長さが明記されている。
      • リスニングなしで復習する際には、ここを見て試験時間を調整しよう。
    • 4択の記号問題(各3点)が10問で、読まれる文章は2つ、それぞれに問題が5問ずつ付されている。スクリプトは2回ずつ読まれ、インターバルは1分。1つのスクリプトは4~5分程度あり、完全に東大のリスニングを意識している。東大(・一橋・東京外大)志望者にとって、良い演習になるだろう。
    • 周りの人の邪魔にならないように、放送中はできるだけ音を立てないようにしよう。受験者としての最低限のマナーである。
    • リスニングも英語力を測る指標の一つであることに変わりはない。

数学 Edit

  • 関西校が担当。試験時間は、文系は100分、理系は120分となっている。
  • 東大・京大のような思考力を問うよりは、難しい問題を考える時間を短く、正確に解くことが高得点の鍵となる。東京工業大や一橋大と雰囲気が似ている。
  • このような問題構成になっているのは、最難関模試とはいえ、受験者のレベルに大きな開きがあるため、小問をたくさん用意していないと、0点の人が続出してしまうからである。
  • 「有名事実(バーゼル問題・ライプニッツ級数など)が誘導付きで出題される」というのが、本模試の数学の雰囲気を端的に述べたものであるだろう。

理系 Edit

  • 試験時間は120分で、10:55~2:55。
  • 理III型と理IIB型の2種類の問題があり、数IIIを履修しているかで解く問題が異なる。
  • 40点の大問が5つで計200点の構成。
    • 2018年度第6問の平均点が4.9と驚くほど低かった。とても差がついたことであろう。(1)さえ解ければ平均以上というおかしな事態となった。

文系 Edit

  • 試験時間は100分で、9:20~11:00。
  • 大問は全部で4つあり、50点×4問=200点の構成。
  • 第1問は、私大や共通テストで見られる穴埋め形式の問題である。但し、解答用紙はマークシートではない。
    • 第一問は割と基礎の問題であるので、ここが得点の取り所である。
  • その他は、全て記述式。
    • 各大問の(1)は基礎的な問題である。ここは取れないと話にならない。

国語 Edit

  • 試験時間は100分、文系は11:15~12:55、理系は9:00~10:40。ぶっちゃけ時間がないので、知識で処理しやすい古典からやるとよい。
  • 第1問(評論)60点
    • 漢字の書き取り問題5問で10点は毎度のことである。ここは確実にとろう。最後に東大を意識した100~120字記述があり、ここで点を稼ぐのは難しいので、人によってはそれ以外の問題を頑張る方が良いかもしれない。
  • 第2問(小説)40点
    • 東大国語第4問のような、記述問題多めの問題。後半は解答欄がかなり長いが、配点もかなりある。最悪部分点は狙いにいこう。
  • 第3問(古文)50点
    • 回によって形式の変化が大きい大問であり、対応力が重要。古文単語や古文常識など、幅広く実力を問われる。文法問題も少しだけあるので、そこは先にやるとよい。なお、稀に文学史も出る。採点基準は、田畑師曰くかなり厳しめに設定されているとのこと(因みに東大実戦はこれよりさらに厳しめだそう)。
  • 出典には有名どころもわりとある(栄花物語、無名抄、蜻蛉日記など)。
  • 第4問(漢文)50点
    • こちらも形式の変化が大きい大問。だが、漢字の読み問題は毎回5問ほどあるので、よく出る漢字はおさえておこう。出典は、面白いもの(当社比)から人物伝まで様々。他の大問に比べて比較的早く終わるので、15~20分を時間の目安にするとよい。
    • どの師が書いているのか不明だが、漢文の解説のみかなり辛辣で毒舌である。心が折れる。
  • 第5問(随想)50点
    • 現・古型を選ぶ者(かなり少数)が解くことになる大問。選択式も記述式も混じっている。
    • 福井師曰く、かなり良い問題であるので、解かなかった場合も自分で取り組むようにおっしゃる。

理科 Edit

物理 Edit

  • 現象としては容易に想像できるが、計算が面倒なものが多い。
    • 誘導付きの問題が出題された時は、駿台特有の「計算すれば全てわかる」という悪しき文化の色が強く出てしまう。
    • 誘導付きの問題でないときも計算量は多い。
    • 何にせよ、数学同様東大とは似ても似つかない。 
    • 2023年度は剛体の運動や電磁誘導といった,高卒校内生が習いかけたか未習の分野,現役生にも厳しい分野が出題され,平均点が低かった。その講評には「10月下旬から11月中旬くらいの実施が適切であった.その頃に試験を実施したのであれば,皆さんの学力をもう少し適切に判定することができただろうし,もう少し今後の学習の指針になったのではないかと思っている.せっかく時間をかけて試験を受けてくれたのに,その点至らなかったこと,申し訳なく思っている.なので,今回の模試は,一度解いたことは忘れて,10月下旬から11月中旬くらいの時期に,もう一度,試験時間75分で解き直しておいて欲しい.」と書いてあった。

化学 Edit

生物 Edit

  • 実験考察問題の配点が約半分を占める。知識で解ける問題の配点は3割弱程度で、演習量もかなり重要になってくる。
  • 難しい回の問題は、標準問題精講よりもかなり難しい。本気で対策するなら、生物 新・考える問題100選レベルまでやる必要があるだろう。が、簡単な回では平均点が40点を超えることもある。理科の中では、恐らく難易度の振れ幅が最も大きい。
  • 恐らく東大の傾向を意識しているためか、分量がかなり多く問題形式も似ているものが多い。選択式で「適当なものを全て選べ」(当然完答せねば点は入らない)や、「○行以内で記せ」などといったような感じである。大半の受験生にとっては、取れる問題を素早く見分ける実力も重要になるだろう。

地学 Edit

地歴公民 Edit

  • 1科目目終了後の17:05~17:10は、1科目受験者の退室時間である。忘れ物をすると面倒な事態となるので、気を付けよう。

日本史 Edit

  • 出題範囲リスト(※は選択問題)
    • 中世(室町中心)
    • 近世(戦国時代~江戸前期)
    • 近世(江戸中期~後期)
    • ※近代(第4問)
    • ※近現代(第5問)
  • 進度による選択問題が2つあり、好きな方を選んで解答する。選ばない大問の解答欄は❌をつけよう。
    • 当然のことだが、選ばなかった問題も試験後ちゃんと取り組むように!
  • 論述問題もあるので、論述問題が出るところを志望する人は加点要素を復習するようにしよう。
  • 短問では難関私立でしか問われないような細かい知識を要求されることもあるので、そこら辺に関して言えば国公立志望勢はあまり出来なくても気にする必要はない。逆に私大志望の人はしっかりと知識の確認をするように。

世界史 Edit

  • 出題範囲リスト
    • 古代~近現代の政治・社会経済・外交・文化など ※古代~中・近世 ※近現代
  • 必須問題が第3問までで、第4問と第5問は進度による選択問題である。日本史同様、選択しない問題の解答欄には❌をつけよう。
    • 試験後は、選ばなかった問題にも取り組もう。

地理 Edit

  • 出題範囲リスト
    • 全範囲
  • 大学教授や高校教員にも依頼して作成している。
  • 日本史世界史とは違って、選択問題はない。
    • 短文論述と記号選択でほぼ占められており、東大や京大、そして早慶を意識して作られている。
      • 早慶向けの細かい知識まで問われることがあるが、難関大学志望(特に一橋志望は)なら知っておいて損はない。

公民 Edit

  • 政治・経済のみ。選択問題はない。
  • 出題範囲リスト
    • 金融・財政、国際政治、日本経済のあゆみと現状、現代政治の諸課題

受験者数・平均点 Edit

2015年2016年2017年2018年2019年2020年2021年2022年2023年
総受験者数39808332843216129558
受験者数(文系)122361039298208571
受験者数(理系)27572228922234120987
英語(文系)/20080.272.079.0
英語(理系)/20077.675.077.1
文系数学/20088.872.761.2
理系数学/20069.772.084.4
国語(文系)/20080.083.489.2
国語(理系)/20076.5
日本史/10040.8
世界史/10045.341.138.0
地理/10030.543.541.8
政治・経済/10033.6
物理/10038.226.7
化学/10035.729.2
生物/10033.7
地学/10020.9

その他 Edit

災害発生及び天候の悪化が見込まれる際には、予め(遅くても模試実施日の朝7時に)駿台予備学校のホームページ「緊急のお知らせ」にて、実施するか否かの発表がされる。

  • 2018年度は、台風24号の影響により、関西方面では中止となった。実際には西日本の高卒校内生は後日振り替えて実施され、外部生は返金を受けるか問題をもらうかのどちらかを選択できた。
    • ちなみに、このような事態になったものの、全体の受験者数は去年の第2回全国模試より3000人程度少なくなったというだけであった。
    • また関東では、理科もしくは地歴を受験する人は自宅解答が可能になる措置がとられた。
    • 関東は日程を短縮しての実施となった。昼休みが実質20分となり多くの人が疲労困憊となったであろう。

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