笠原邦彦

Last-modified: Tue, 08 Aug 2017 22:42:52 JST (12d)

笠原邦彦(かさはら くにひこ)は、駿台予備学校物理科講師。2号館,3号館,市谷校舎,津田沼校,大宮校,柏校,池袋校に出講。

経歴 Edit

  • 千葉県千葉市生まれ。
  • 昭和学院秀英高等学校卒業。
  • 東京大学理科一類入学。
  • 東京大学理学部物理学科卒業。
  • 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻修士課程修了。
  • 東京大学大学院理学系研究科物理学専攻博士課程中退。
    専門は「重力波」。

授業 Edit

  • 関東物理科の人気講師の一人。
  • 授業のスタイルは、師が尊敬する森下寛之山本義隆と同じように、微積分なども用いた王道的駿台物理を基調としたものである。
    • どの分野を担当しても評価は高いが、師が1番輝くのは電磁気学、熱力学であろう。
  • 生徒が物理について何も知らないことを前提として行い、授業中に証明も行う。
  • ゆっくりめに話し、丁寧な授業進行である。その分延長は多い。
    • 電気分野について特別な思いがあるらしく、特に丁寧に進める。
  • 板書中心の授業を行い、プリントは基本的に配らずにすべて講義・解説をしていく。板書はとてもきれいで、内容もまとまっている。
    • 「公式として覚えるもの」や一般化された論等が、ざっとノートを見直した時にも見て取れるようになっているので大変ありがたい。
    • ノートはできるだけ板書をそのまま書いてほしいが、特にインデントは絶対に守ってくれと仰る。
    • 黒板は4分割のことが多い。そのためノートを左右で分けたほうが見やすいかもしれない。
  • 授業では物理現象・基本法則の説明+問題の解き方を説明、森下・小倉両師よりも物理で点を取ることにより重きを置いている。化学科の吉田師と同じ授業方針である。
    • 物理現象・基本法則のしっかりした説明にとどまらず、受験で点を取れるようにさせることを意識して授業する。
      • 「パパッと計算してしまうもの」や「受験としては公式としても使えるようにしておくもの」などという具合に、基本的な事象の説明の際にはっきりと受験での使い方を教えてくださる。
    • 点を取るために、受験でのテクニックについて述べることもしばしばある。
      • 本人も受験生時代は「物理の問題を解く=点取りゲーム」と見なしていたらしい。
    • 森下寛之小倉正舟と比べれば、点をとることをより意識する分、物理学的な本質の説明は少なめといわれる。
      • ただし生徒の理解度やレベルを考慮して大丈夫だと判断されれば、深いところまで説明をする時もあるので、決して浅いというわけではない。また、特に力学の2物体系や熱力学の師の説明は高度ではあるが受験に役に立つのはもちろん物理という学問に対する理解が深まる。
      • また、他の物理講師と違って物理学的な見方より数学的な見方をすることが多く(数学的に森下師のレベルを上回ることもある)数学が得意ではあるが物理は得意ではないという人に特に向いている、という評価もある。
  • 教科書の範囲内で深く突っ込んだ授業を行う。
    • 微積分についても今の教科書には載っているので、微積を使ってるから教科書から逸脱しているじゃないかという指摘はあたらない。
      「『駿台の物理は微積分を使うから教科書とは違うものだ』って思っている人がたまにいますけど、今の教科書には微積分を使ったものも載っていますし、教科書みたいにグラフを書いて距離を求めるのは∫使わないだけで積分そのものですからね」
    • 「俺は絶対に微積分は使わん!」という物理講師は、「俺は2次方程式を解くときに絶対に解の公式は使わん!」と言っているのと同じであり、使えるんだから使えばいいじゃんとのこと。
    • 森下師や小倉師が使うような大学範囲の数学(外積など)を使うことは好まない。
      「別に外積で教えてもいいんですけど、これをやるとそれだけで高度なことを習ったって勘違いしてはしゃぐ高二病が出てくるんでやめておきますね」
  • どのタイミングでどういう問題を解けば良いか、なども指示してくれて、その際に自習用の問題プリントを配ることもある。そのプリントの問題が完璧に解けるようになるまでは下手に市販の問題集に手をつけないほうがよい、とも仰っている。
  • 本人曰く最も良い物理の勉強法は、師の板書したノートを自分の理解度によって必要なところは足したり、わかっているところは省いたりして書き写し(決して頭を使わない丸写しではない)、ノートを見ずともノートの内容をすぐ使えるようにすることである。そしてそれをもとに最速の解答がかけるようにすることである。入試までに三回ほど写経し、ノートが3分の1にまで減っていることが理想。
    • 勉強に限らず、初めは師とする人の真似をして、それを繰り返すうちにいつの間にか師を超えているものだ。そういった意味で勉強においては考えて写経することが大切だ、と仰っている。
  • 夏期講習物理特講Ⅰー入試物理classicにて、通期との違いは、「問題を解くという『タテ糸』に加えて、状況を考察するという『ヨコ糸』を意識すること」にあり、「その手法をすべて4日間で見せてあげる」とおっしゃっていた。某英語科講師を彷彿とさせる。
  • 演習型の授業では、度々時間割を破壊するので注意。

担当授業 Edit

通期

人物 Edit

  • 若手実力派人気講師の筆頭である。
    • とある化学科の講師曰く「今の駿台物理科講師の中では一番人気な講師」。
    • 夏期講習/校内締め切り/2016年度にもある通り、人気講師である。
    • 2014年度ごろまでは物理科で一番人気は断トツで森下師であった。講習でも締め切りになるのはほとんどが森下師だった。最近では笠原師の締め切りが目立つ。15年度からお茶の水での出講が増えた影響もあるかもしれない。
    • 人気講師だけに忙しすぎて、本を書きたいけど書けないらしい。
    • 現浪問わず上位クラスに出講する。
  • 柏校では「金髪ゴリラ」の愛称で生徒に慕われている。
  • 東大実戦模試?の作問にもかかわっている。
    • 2016年度第1回東大実戦では師の作成した第3問の解答に誤植があった。
  • 本人曰く、物理の教員のなかで一番物理が好きらしい。
    • かなりの量の物理の専門書を読み漁って勉強しているそう。
    • 物理好きが伝染するのか、師のおかげで物理が好きになる人が続出。2016年度から市谷校舎にも出講しているが、目標が物理学科に行きたいという人を10人以上出すことだと仰っていた。
    • 最近は「熱力学」にも興味があるらしい。
  • 長身で茶髪。髭がトレードマーク。一年を通してジーンズにワイシャツであり、ニューバランスを好んで履いている。おしゃれ。
    • たまにキュウべえのTシャツを着て出講する。
  • 森下寛之をボスと呼んで慕い、山本義隆を神と呼んで崇める。山本義隆師とは、今では週に一度食事を共にしているらしい。
    • 山本師は別次元として、受験物理の教え手としては森下師を最も尊敬しているよう
    • ただ、森下師が作った物理S、スーパーα物理のことはよく叩く。
  • 笠原師自身は、現役時代から駿台に通い、坂間勇師の授業を受けていた。
    • 物理の道に進もうか悩んでいたところ、父親から「駿台の山本義隆という先生に習いに行きなさい」と言われたのがきっかけで駿台に通い始めたという。入ってみると高3の担当は山本師ではなく坂間師であったが、坂間師との出会いにより進路が決まったそうだ。
    • 坂間師が亡くなる1週間前にお見舞いに行ったらしくその時に「君、サインカーブは綺麗に描かないと」と言われたらしい。そのことを笠原師は一生忘れられないと仰っていた。
  • 時に毒舌だが生徒には親身に接してくれる。
    • 非常に面倒見がよく、生徒の顔を覚えてくれる。担当クラス内での評判はいい。
    • 毒舌といっても、たとえば「受験なんてぬるいからきちんと勉強すればどこでも入れる」といった類のものである。なお、その勉強すればの具体的な目安は、「ノートを捨てても大丈夫になるまで」。
  • 口癖は「これ、雑談ね。」「なんで~?」「~なんだわ」。 
    • ちなみに本人の言う雑談とは高校範囲を超えた大学範囲の物理の話である。単なる自慢話やバカ話ではない。
    • 雑談は、物理に関する考え方、物理の歴史についてなど生徒の物理の力を伸ばすとても有意義なもので、聴く価値充分である。
  • 授業が延長する際には清掃の方に遅れる旨を伝え、また自分で黒板を消すなど講師の中でもかなり周りへの配慮を考えている。
  • 様々な講師と交流がある。
    • 駒橋輝圭師、吉田隆弘師との仲が良く、二人の授業を聞きに行ったりしているらしい。
    • 駒橋師によるとよく飲みに行く仲なのだとか。
    • 大島保彦師は、笠原師のことを「こぎたねえおっちゃんかと思ってたけど、案外ちゃんとしている。」と仰っていた。また、上記にあるような笠原師の周囲への配りの良さを「笠原君は別格だから」とも仰っていた。両師は頻繁に食事を共にする程の仲である。
    • 大島師に「束縛条件の話を理解しきれない生徒が多いんです」と話したところ、「それって間接話法と直接話法の違いが分からない生徒が多いのと同じだね」と返されたそう。それらはどちらも、日本人と欧米人の語感の違いに由来するのだそうだ。その上で、「大島先生はあらゆる物事を一般化してくれるから、話題がさらに数学などへも広げられる」とし、大島師の「教科の垣根を超えた教育」を絶賛している。
    • 駿台で働き始めた時に数学科の吉原修一郎師にお世話になったらしく、授業で名前が出てくる。その時に教室が笑いに包まれるのは言うまでもないことだろう。
    • 冬期講習にて、「頼んでもないのにすき焼き弁当の請求書が講師室の席に置いてあり、誰宛か見てみたら雲幸一郎宛のだった」と請求書を押し付けられたらしい。その後払ったかどうかは不明。
    • 大宮校ではその体格から現代文科の平井隆洋師とクラス担任との3人で「駿台のアンガールズ」と名乗っている。
    • 夏期講習では福井紳一師が10時過ぎまで延長することをネタにしたこともある。なお、それがフラグだったのか、その日は師も45分延長した。
  • かつてはSEG物理科講師もしていた。
    • 98年からチューターを始め、02年に物理科講師、04年に駿台に出講。07年にエミールに出講
  • 師の持つテキストの表紙にはkasakuniと書いてあることがある。
    • かつてkasakuni.comという個人サイトを設営していたが削除された。
  • 2017年、駿台と朝日新聞の共同企画「知の広場」リレーゼミの最後の講演を担当した。
    • この企画には大島保彦師も参加している。他の講演者には長沼毅、佐藤優などがいる。
    • 講演の様子は採録がHP上に載っている。
  • 著書に『2002大学入試 挑む50題 2001入試物理ベストセレクション』,SEG出版,2002年1月.(共著)がある。すでに絶版