山本義隆

Last-modified: Sat, 11 Nov 2017 15:09:38 JST (12d)

山本義隆(やまもと よしたか、1941年12月12日 - )は、駿台予備学校物理科講師。科学史家。2号館,3号館,千葉校に出講。ここでは、山本師の予備校講師としての側面を中心に記述する。

経歴 Edit

  • 大阪府出身。
  • 大阪市立船場中学校卒業。
  • 大阪府立大手前高等学校卒業。
  • 東京大学理学部物理学科卒業。 (1964年)
  • 東京大学大学院博士課程中退。

授業 Edit

  • 科学史の話などを交え、微積分を多用するまさに駿台らしいアカデミックでハイレベルな講義で、長年の間生徒を魅了しつづけている。
    • 授業時に法則などで人名が出てきた際その人について掘り下げて色々なことを話してくださったりする。(例えばフックの法則に際し彼の様々な功績を紹介した時には、その翌週に一つの例としてフックのノミのスケッチをプリントで配布されることもあった。)
    • 複雑な物理の概念を磨き抜かれた平易な言葉で解説することにかけて、師の右に出るものはいない。その希有な能力は授業はもちろんのこと「新・物理入門」等の著書に惜しみなく注ぎ込まれている。
    • その著者「新・物理入門」は受講者必携の名著。駿台生の物理の教科書と言ってもいい。まるで師が紙面から語りかけて来るようで、授業の理解が増す。
  • 板書は丁寧に書いてくれる。
    • 古くから教鞭をとっておりなんとなく白チョーク一本のシンプルな板書と思われるかもしれないが、意外にも数色のチョークを使いカラフルな板書をなさる。
    • 基本的に解説パートと解答パートに分けて板書なさる。色チョークを使ったり丁寧になさる。
      • 人によっては、数理処理の部分や問題の解答では板書の日本語が少々ぶっきらぼうだと感じる点もあるかもしれないが、簡潔で良いと感じる生徒もいる。いずれにせよ口頭では丁寧に解説してくださるので、適宜メモを取るとよい。
    • また字が独特で、特にvとVが判別しづらかったり、“=”が“–”にみえたり、“v1”が“u”に見えたりもするが、あとで質問にいけば教えてくれる。(新物理入門問題演習の記述演習の模範回答は非常に綺麗だが代筆してある物のようだ)
    • ただ、加齢によるせいもあるのだが、板書ミスや作成担当をしている教材の校正ミスが多い(ただ、大体はその場で訂正される)。 最前列の人は、気付いたら遠慮なく言ってあげよう。 師も「最近の学生は冷たい。」と嘆いている。
    • ちなみに、折れて落ちたチョークは度々踏まれ粉砕されている。また、落とした黒板消しは(必要がない限り)拾わない。
  • ベテラン講師の大島師、山口紹師を呼び捨てで呼べる数少ない講師である。また両氏とも山本師を賞賛している。
  • 余談だが、物理S-Part1の幾何光学における解説で師の描く金魚の絵はある種のイベントになりつつある。毎年一度しか見ることができないので写真を撮る者も。(三宅唯師や果てには教職員もこぞって撮りに来るほど。)

担当講座 Edit

通期 Edit

春期講習 Edit

夏期講習 Edit

  • 物理α「最新入試!」(お茶の水校千葉校)
    • 師が教材作成担当。
    • 問題が重い講座なので、通期授業と比べると、テンポの早い授業を展開する。
  • 東大物理(お茶の水校)
    • こちらは時間に余裕があるので、そこそこ深いところまでやってくれる。授業を通年で受けたいがクラスの関係上それがかなわない人は、この講座を夏冬でとるのもよいかもしれない。

冬期講習 Edit

人物 Edit

  • Wikipediaにまともに記事が書いてあるほど、世間でもよく知られている人物である。
  • 予備校講師として故坂間勇師らと共に現在の駿台物理科の礎を築いた人物であり、受験業界で著名。現在の駿台における最古参講師の一人。
    • 鹿野俊之師や星本悦司師など、現在駿台で教鞭をとる講師陣が浪人時代から教鞭を執っているので、現在の駿台は親子三世代同居状態にある。
    • 同じ関西物理科の中田俊司師が尊敬する存在である。論述問題についても「山本さんの文章は本当に素晴らしい。」と言い、絶賛している
  • 師は最近、物理学の原書を読むためにラテン語の勉強を始めたらしい。(武富師談)
  • また、科学史家として広く世間で知られた存在である。
    • (主に物理に関わる)科学史の著作・翻訳を、岩波やみすずなど権威ある出版社から多数出している。
      • 特に、『磁力と重力の発見』(みすず書房)は、第1回パピルス賞、第57回毎日出版文化賞、第30回大佛次郎賞を受賞しており、新聞などの書評でも、さかんに論じられた。
      • 2017年現在、日本数学協会の機関誌『数学文化』において「少数と対数の発見」という読み物の連載を持っている。
    • 秋本師曰く明月記の記述から過去の超新星大爆発を研究していたとのこと。
  • 生徒には基本的に優しい。
    • 頭脳明晰だが、えらぶらないでとても優しい人格者である。
    • 意外にも遅刻には比較的寛容。他の生徒に迷惑をかけないように、とのこと。「遅刻するな!なんて自分の学生時代を思うと到底言えたものじゃない」と。とはいうものの「遅刻は(時間を)損をする。」ともおっしゃっていた。「自分が君らくらい(18、19歳くらい)のとき、40歳や50歳になるとは思っていなかったからね。なるからね。30過ぎたらあっという間よ。」といい、時間が大事なので予備校通いや浪人は長くしないようにとのことである。
  • ただ、あまり低レベルな質問はするべきではない。
    • 怒られたりはしないが、どんな質問でも親身になって答えてくれるというタイプでもない。
      • 生徒が自分で考えた方が生徒自身のためになるようことを質問した際には、わざと答えず、生徒が自分で考えるよう促してくださっているようにも思われる。
    • 講習の時は質問に関して「一晩考えて疑問点を明確にしてから来て欲しい」との発言を繰り返される。
    • 本人いわく「本来もっともよい授業は、生徒にやれっと言うだけで教えないことだ」とのこと。 自分でよく考えるのが大事だ、ということだろう。
    • 発想は大切にしてくれるが、根拠もない勝手な公式を作って「こういった式はないのですか?」と質問すると次の授業で「こういった根拠のない式を勝手に作らないように。」と公開処刑されることがある。師は公式を丸暗記する姿勢よりも公式が成立する根拠を重視するので、質問をするときは公式を考えた理由もきちんと用意すること。
  • 関西人。適度な大阪訛がとても心地よい。
    • 関西出身なためか、小林俊昭によれば、阪神タイガースの大ファン。
    • 受験生への激励の色紙に「阪神頑張れ」と書いて教務から書き直してくださいと懇願された、というエピソードを大島師がしゃべっていた。
  • ファッションは一貫されているようで、少なくとも千葉校においては毎週常に色のこけたデニムシャツに年季のある革ベルト、履き潰されたジーンズにレッドウィングのブーツという出で立ちである。遠目でも一目でわかる。
  • 大学生向けの参考書も手がけている。
    • ものよっては大学院生レベルでなんとか読めるというとんでもない難易度である。
      大学に入学したら「ファインマン物理学」は原書で読んでほしいとおっしゃっていた。
  • 意外にも受験生時代は化学が苦手だったそうで、有機分野は暗記でかろうじて乗り切ったらしい。
  • 山本師が湯川秀樹の弟子であったというような話はメディアによってつくられた虚像であると山本師自身が「私の1960年代」に書いておられる。山本師のページを編集しようとする人に注意を促したい。

著書 Edit

著作を持って講師室に行くと「僕は字が汚いんだよ」と言いながらサインをしてくれる。
もちろん駿台生の必需品『新・物理入門』でも大丈夫である。

学習参考書 Edit

一般書 Edit