太庸吉

Last-modified: Wed, 07 Jun 2017 19:30:40 JST (18d)

太庸吉(ふとり ようきち)は、駿台予備学校英語科講師。河合塾英語科講師。東進ハイスクール英語科講師。駿台では市谷校舎に出講。

経歴 Edit

  • 成蹊大学経済学部卒業。
    • 専攻はマックス・ウェーバー。
  • 元 志学塾 英語科講師。
  • 元 神田予備校 英語科講師。
  • 元 新潟予備校 英語科講師。
  • 元 研数学館 英語科講師。
  • 代々木ゼミナール 英語科講師。

授業 Edit

  • 受験英語業界におけるベテラン。
    • 三大予備校全てで東大クラスを担当していた。河合塾、東進ハイスクールでは現在も東大対策の講座を持っている。
    • 駿台に移籍した初年度に3号館の高卒の東大理系スーパーと高3の東大英語研究の教材をまたお茶の水の私文ファインクラス(選抜の一番下)のセレクト教材を担当していた。年度によってお茶の水の京大クラスや新宿校等ではチョイス教材を担当していた。
  • 「情報構造」という文法の理論を利用した読解方法のパイオニアの一人。
    • 元代ゼミで現東進ハイスクール講師の西きょうじ氏や代々木ゼミナールの佐々木和彦氏など情報構造を読解に利用する講師の先輩格にあたり、西氏は参考書のはしがきで太師の名をあげて感謝の念を述べていたこともある。
  • 「表現リレー」「ツヨイ文」「ヨワイ文」「ツヨイパラグラフ」「ヨワイパラグラフ」といった考え方を使って文章を分析する。
    • 「表現リレー」とは、文章中で同意表現が形をかえてくりかえされることをさし、太師は同意表現が繰り返される様子を数パターンに類型化して、読解の際に利用していくスタイルをとっている。
      • 「表現リレー」という考え方は、「情報構造」「新情報・旧情報」という文法理論に裏付けされている。
      • 文章中で同意表現が微妙に表現を変えて移行して様子を、陸上競技のバトンを引き継ぐようなリレーになぞらえて「表現リレー」と名づけている。
      • 太師は元代ゼミ講師(衛星放送を使った授業を代ゼミで最初期に担当した講師の一人)だが、代ゼミ時代、授業中にふと「表現リレー」という言葉がひらめいて、その後使っているらしい。
    • 「ツヨイ文」「ヨワイ文」という言葉を使って、大事な文はどれかを見極めてゆく。
      • 上記の「表現リレー」や、ディコースマーカーなどに注目して大事な文とそうでない文を意識してよんでいく。その際、大事な文をツヨイ文、あまり大事でない文をヨワイ文といっている。
      • たとえば、「A for example B とあったらAが(作者の言いたい事だから)ツヨイ文」「mayに△、butに△。but以下が(作者の主張で)ツヨイ」といったかんじで使う。
    • さらに、「ツヨイパラグラフ」「ヨワイパラグラフ」という言葉を使って、文章全体の論旨を把握してゆく。
      • パラグラフリーディングの考え方(1段落のなかに主張は1つだけ)に則って文章の各段落の主張を簡潔に整理していった後に、段落間のつながりを考えていく。
      • 各パラグラフの趣旨を文にみたてて、文と文の関係を考えるように、パラグラフ間の関係をみいだすことで、文章全体の論旨・骨格を把握してゆく。
      • その際、文と文の間に大事な文とそうでない文があるように、段落と段落の間にもより重要な段落とあまり重要ではない段落があり、それを太師は「ツヨイパラグラフ」「ヨワイパラグラフ」と名づけている。
      • パラグラフリーディングの手法もとりいれた論旨の把握方法といえるだろう。
  • すこし癖のある授業。
    • 「表現リレー」をはじめ、太師独自の表現・言い回しに生徒があわせていく必要があるので、講習などでは慣れるまで疲れるかもしれない。
  • 構文分析も、伊藤和夫流とはすこし趣の違うもので、独特の癖がある。
    • 構文分析は記号を使用して行う。PとM2がよく出てくる(師の授業が初めての人だと混乱するかも)
      • Vを取る際、イディオム(動詞句)の形になっていると、そこをまとめてPととる。
      • 形容詞句をM1、副詞句をM2でとる
  • 駿台での出講先である市谷校舎では英語構文Sを担当しているが、構文よりも長文読解向けの講師という声も。
    • 構文にも触れるが、どちらかというと読解の授業というべき授業内容で、テキストは早めに終わらせ、要約問題、パラグラフ整序問題など補充の読解問題を約10セットも扱う。
    • 市谷校舎のSC・SDクラスは師が構文、齋藤英之師が英語入試問題研究NM担当だが、某師は「逆の方がお互いの良さが出ると思うけどな」と呟いていらっしゃった。この事についてヒデがネタにしていた
    • 師の授業は構文のテキストよりも、補充問題や講習の読解講座などで真価を発揮する。文法は得意だけど長文になると点数が取れなくなる、という人には救世主となる可能性が高いという声も
  • 授業進度はかなり早い。雑談はほぼない。
    • 非常に早口であり、雑談(英語以外の話)は授業開始時プリントを配布するときの「えー皆さん。こんにちは。(その日の天候の話題一言)体調どうですか?」以外せず、かつ板書もほとんどしないので、50分間とにかく話をききメモを取り続けなくてはならないような印象の授業。授業進度はかなり早い。
    • (一文一文、単語ひとつにこだわって精緻に読解していくのではなく)ポイントや要点・概要だけ説明することがあり、そのため高速で授業を展開することができる。
    • 「第1に第2に・・・」などの場合分けや、「そして」、「また」、「したがって」などの言葉をはさんで論理的に授業を展開していくが、数学で言えば途中式をはぶいたような説明が多く、上級者向けの授業のように感じられたとの声も。
    • 冬期直前の、読解問題解法テクニック(お茶の水校)は、非常に授業が速いため、6コマ(300分)にも関わらずテキストには13題の長文が収録してあったこともある。
  • 板書は少しだけ。プリントを使う。なおプリントは癖のある字による手書きで筆記体。
    • 授業の要点はほぼプリントにまとめられている。癖字とはいえ、よめないことはない。
    • プリントでは「注目」という言葉が頻出する。ポイント・要点の意味。
    • ある生徒から「プリントの字が読みにくい」という指摘を受けた際、師はペン習字を習いに行ったらしい(T師談)。配布するプリントの字は小学生と言われてもわからない程度に整然としている。
  • 質問・添削にも答えてくれる。
  • かつては特設単科をもっていた。
    • 1994年度から2007年度までお茶の水校と八王子校(2004年度まで)にて通年の特設単科をもっていた。
      • 下線部和訳問題による構文分析の際にきをつけるポイントの確認、パラグラフリーディングと情報構造に基づく読解の実践、設問の解き方の紹介と実践、などで構成される週2コマの授業だった。
      • 最終講では、テキスト終了後、初めて自身に関する話がなされ、話終了後受講者全員が拍手をし、年間講座が終わった。
    • 講習会のオリジナル講座「長文読解問題解体講座ーNew Readingを通して」は現在も継続。

担当授業 Edit

通期

出講無し

直前Ⅰ期

出講無し

直前Ⅱ期

人物 Edit

  • 体調を崩しやすく補講をすることが多い。
    • 2008年度の後期通常講義において4回休み、代講3回、且つ補講ですら代講を立てるという荒業をなさった(そして市谷の生徒に「フトリのゴメンネプリント」なるプリントが配られた)。
    • 高齢なので、仕方ないともいえる。
  • 毎回水の入ったコップを持ってくる。
    • なおコップには蓋が付いている。代ゼミで広く行われている慣習である。
    • 大島保彦師曰く「本人は水とか言ってるけど、実はお酒なんじゃないの笑」
  • すこし癖のある喋り方で授業する。
    • 森下師のような普通に人としゃべるような・語り掛けるような喋り方ではなく、演説調の授業で、くわえてなまりといえばいいのかすこし癖のある口調で授業する。
      • かっこいいという生徒も時折いる。
    • 口癖は「表現リレー」「文尾の分詞構文」(→言い方がやや独特)「mayに△、butに△」(→大島師がネタにするのは主にコレ)
    • また以上のことから大島師から「表現リレーおじさん」と呼ばれている
  • 座右の銘は「氷のような情熱」。
  • 猪瀬直樹氏に似ているという声も。猪瀬氏よりはすこし老けている。
  • 竹中太郎師は代ゼミ時代からの旧友である。
  • いわゆるアナログ人間で、自宅の電話が黒電話らしい。(大島師談)

著書 Edit

  • 『英文精読へのアプローチ ミクロとマクロの視点から』(研究社)
    • 否定的な書評は以下のようなものである。
      • 誌面がすこし古めかしすぎる。1980年代に書かれたものを復刻しましたといわれたら信じてしまうレベル。
      • なぜ旧情報と判断したのかをはじめ、一見論理的に書かれているがじっくり検討してみると説明がすこしあらいように感じられた。
      • 解答に疑問符が付くものがある。
      • 誤植が多い。また、文図は授業中に配るプリントを忠実に活字にしたものだが、最近の参考書の水準からくらべるとレイアウトが悪いと言われても仕方のないレベルで、読み取るのに努力が必要など。
      • あまりの誤植の多さゆえ、初版と第2版は出版社が最新版と無償交換する旨、ホームページで告知されているほど。
    • 好意的な書評は以下のようなものである。
      • 情報構造の考えを応用して同意表現が表現をかえてくりかえされる様子をパターン化している点がよかった。まねしやすい。
      • 情報構造による読解のお手本を示してくれているので同じように読んでみようという気になった
      • 要約問題において要素としていれるべき文をどう拾うかがきわめて具体的に提示してあってすごかった。
      • この本に書いてある通りに、重要な部分とそうでない部分を意識して、メリハリをつけて読むことで、自然と要約問題にも対処できるようになっていた。要約問題をきちんと解いているうちに、早く正確に読む方法が身につくのが実感できた。
      • 高校の教師や予備校講師の間では好評らしいが、受験生には買われもしないらしい(本人談)が、師のエッセンスが凝縮されており、ここまで文構造を解説した問題集はなかなかない。