京大入試実戦模試
Last-modified: Sun, 19 Nov 2023 19:55:02 JST (130d)
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試験概要
概要
- 8月末と11月下旬の2回実施。
- 関西駿台が本気になって作る模試。各教科の主任級や重鎮とされる講師陣が作問に関わる。時に、本番よりも良質やもしれない。特に理系科目。
- 第1回はそこまで難易度は高くない。その年の京大入試の傾向をかなり踏襲して作られている。また、現役生に配慮した出題範囲となっている(化学で高分子が出題されないなど)。
- 第2回は本試験に比べても相当難しい。
- 2020年度第1回については京大本試験(2020年度本試)の方が圧倒的に難しかった。(特に数学と理科)
- 第1回は京都大学志望者以外の人も多数受験する。そのため平均点は第1回≪第2回。
- (駿台のどの模試にも言える事だが)本番での的中を狙うと言うより、「受験生の弱点分野や欠落しがちな思考経路を暴き出す」という教育的側面に作問姿勢の重きが置かれている。
- 採点ミスが異常に多い(点数の総計を間違えたりという採点者の質を疑うレベルのものも)。納得がいかない場合は、講師に質問に行ったり、教務に願い出て修正して貰おう。
- 大阪校ではほぼ毎年、緑地ビル横の駐車場で開催される寺内祭りと日程が被るので試験中の騒音被害が半端ではない。遠征等で大阪校で受験する生徒諸君は覚悟されたし。
- 夏休みの総括として腕試しにぴったりなので、余裕があれば積極的に受けましょう。
- 東大志望者にはあまり向かない試験かもしれない。
- 阪大志望者は第0回阪大実戦だと思えばちょうど良い。
- Z会との共催となったため、実施後の添削サービスなどのアフターケアが非常に手厚くなった。
- 2019年度より、Z会のホームページで本模試受験者限定の解説講義動画が配信される。
- 担当講師は次の通り。
2019年度第1回
2019年度第2回
科目別の特徴
英語
- 桜井博之、塚田潤、佐藤雅史、丸山民生らが作問。
- 時に本番よりも良質やもしれぬ試験である。
- ただ、「何が聞きたいのか露骨すぎる」ような問題が出てくることもある(無論、教育的効果を狙って意図的にそうしているわけであるが)
- 竹岡広信師は、読解部分を高く評価しているものの、長文英作文については否定的な意見を持っているらしい。もっとも、模試の作文だからではなく、長文英作文という行為そのものに対しての考えであるのだろう。
- 英作文解答例の表現は使い回しのきくものが多く使われているため、学習効果が高い。
- 英作文の採点が厳しい。
数学
- 杉山義明、米村明芳、井辺卓也、中井大輔、小山功、松永光雄、森宏征らが作問。
- 群を抜いて良質な試験。おそらく駿台の模試で最高レベルの出来。
- ただ、こちらも何が聞きたいのか露骨すぎる問題が出ることがあり、そういった観点から見るとあまり京大らしくないのでは、という見方ある(無論、結果的には大変な良問なのだが)
- 理系学部は3〜4完、医学部医学科は5完以上、文系は2〜3完を目指したい。
- 採点も厳密で、論理的な誤りも見逃されない。
国語
- 現代文:松本孝子、古川大悟、中野芳樹らが作問。
- 質が非常に高い。本当に京大入試で出てきそうな問題ばかり。
オープン模試とは違い模範解答の評判も上々。 - 採点は本番に比べるとやや厳しめ。
- 質が非常に高い。本当に京大入試で出てきそうな問題ばかり。
- 古文:前田春彦、池上誠司、後上敦哉、二宮加美らが作問。
- 2007年度の京大入試本番で出題された理系国語第2問は1996年の京大実戦模試で出題されたのと同じ文章で出題箇所も同じであった(このことは青本でも自慢されている)。
物理
化学
生物
地学
- 例年全く京大の傾向に沿っておらず、「地学ではない」ことで有名。物理や化学の先生が作問していると思われ、記述と計算のバランスが偏っている・問題による難易度差が異常・(説明なしでの)範囲外からの出題が見られるなど散々である。「用意してあげてるんだから無いよりマシでしょ」が端々から感じられる。この体制が変わらない限り、地学に関しては京大実戦模試は絶対に当てにしてはならない。必ず京大の過去問や他社の模試を参考に勉強すること。
日本史
- 塚原哲也、鈴木和裕らが作問。
- 本試験と比べてやや易〜同程度。質はかなり高い。
世界史
地理
- 小松英介、高崎弥昌、森雄介らが作問。
- 解答例に不適切なものが稀にある。
- 難易度は本番と同様。80〜90%の得点を目指したい。
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